■『愛の渦』(2014)
原作・脚本・監督:三浦大輔
出演:池松壮亮、門脇麦、滝藤賢一、中村映里子、新井浩文、三津谷葉子、駒木根隆介、赤澤セリ、田中哲司、窪塚洋介 ほか
「本編123分のなかで服を着ているシーンが18分30秒のみ」って触れ込みが衝撃を生んだ。
もとは戯曲だったのか。
R指定で思い切った映画を撮ったなあ! 劇場で観る勇気はない 出演するほうも勇気がいるよね。
▼story(ネタバレ注意
「乱交パーティ」というキーワードでしかヒットしない風俗店に、なけなしのお金でやってきた加藤(無職)。
都内の奥まった道の脇にあるマンションの一室にあって、システムはいたってシンプル。
「風呂に入ってから、ヤルだけ」一応、女性の意志は尊重されているそう。
23:30 店長の簡単な説明だけで「じゃあ、朝5時まで、ごゆっくりどうぞ」
他の客は、サラリーマン、フリーター、保育士、太った工員、中でももっとも強烈なキャラは「週5で来てる」という金髪女性。
その中で、迷いつつ参加した女子大生に同じ空気を感じて惹かれる加藤。
ぎこちない自己紹介から、だんだん雰囲気が出来て、次々と下の部屋に消えてゆく。
下の部屋にはベッドが並べられていて、みんなから見られ放題、音は2階にダダ漏れ方式。
慣れるうちに、システムに文句をつけるフリーターの男。急に険悪な空気になる。
「童貞が来るのはおかしい」「女の子は可愛いコが揃ってるのに、バランスが悪い」「病気持ちじゃないの?」etc...
加藤も女子大生に嫉妬したため「風俗だぞ。好きになってんじゃねーよ!」
カップルが追加でやってくる。「スワッピングもいいかと」
「コレ(保育士)くらいだったらヤッたことあるけど、アレ(OL)はないからさあ」
でも、彼女が本気になってるのを見ていきなりキレる彼氏。
「高度なギャグなの分かんなかった? 0点、お前!」て
5:00 ストーカー対策として、女性を先に帰すシステム。
ケータイをなくしたという女子大生。従業員は、加藤のケータイからかけて見つける
彼女が帰った後に「履歴消してくれる? 君みたいのがストーカーになるからさ」(なるほど
この後の展開まであるのが意外だった。むしろ、この後のほうがずっと奥が深い。
女子大生も加藤くんも、関係性をうやむやなままにしないセリフが好印象。というか、現代っ子らしい。
**********************
性産業をやっている人たちの気だるさと、初めてこうゆう異空間に来た素人客のギャップ。
深夜の風俗店内の薄暗い部屋と、カーテンをバッと開けた平日の朝の空気のギャップ。
性に関するタブーが多くて、控えめなのが美徳の日本らしい展開、過剰なまでのぎこちなさとか、
このビミョーな空気感や緊張感は、欧米映画じゃ出せない。
動物的な性欲は同じにあっても、男女間の感覚の違いがラストに表れてた。
今回の哲さんは、店長役。気だるい感じと、ラストのオチが見どころ。
「大丈夫だった? なんかすいませんね。あと片しとけよ」
このわずか数十秒間の表情の微小な移り変わりは、2人の関係性を想像させる、大きな見どころの1つ。
「裸になってない田中哲司さんが一番エロかった」なんてコメントもあったなw
10年ほど若かったら、参加するグループ側の役がきてたかな?
『贅沢な骨』(2001)とかで、それらしい役?演ってたしw
こういう絡みのシーンが似合う人?と、いやいやそこまではいいんですって役者さんがいるよね?w
その点で、今作はキャラ設定も分かりやすくて、まとまってた。
「あ、ウソっす。あの2人、頭おかしいだけっスよ。ここには、そんな意味ありげでカッケーことないから」
こういう窪塚くんの飄々としたキャラも十分活きてる。
原作・脚本・監督:三浦大輔
出演:池松壮亮、門脇麦、滝藤賢一、中村映里子、新井浩文、三津谷葉子、駒木根隆介、赤澤セリ、田中哲司、窪塚洋介 ほか
「本編123分のなかで服を着ているシーンが18分30秒のみ」って触れ込みが衝撃を生んだ。
もとは戯曲だったのか。
R指定で思い切った映画を撮ったなあ! 劇場で観る勇気はない 出演するほうも勇気がいるよね。
▼story(ネタバレ注意
「乱交パーティ」というキーワードでしかヒットしない風俗店に、なけなしのお金でやってきた加藤(無職)。
都内の奥まった道の脇にあるマンションの一室にあって、システムはいたってシンプル。
「風呂に入ってから、ヤルだけ」一応、女性の意志は尊重されているそう。
23:30 店長の簡単な説明だけで「じゃあ、朝5時まで、ごゆっくりどうぞ」
他の客は、サラリーマン、フリーター、保育士、太った工員、中でももっとも強烈なキャラは「週5で来てる」という金髪女性。
その中で、迷いつつ参加した女子大生に同じ空気を感じて惹かれる加藤。
ぎこちない自己紹介から、だんだん雰囲気が出来て、次々と下の部屋に消えてゆく。
下の部屋にはベッドが並べられていて、みんなから見られ放題、音は2階にダダ漏れ方式。
慣れるうちに、システムに文句をつけるフリーターの男。急に険悪な空気になる。
「童貞が来るのはおかしい」「女の子は可愛いコが揃ってるのに、バランスが悪い」「病気持ちじゃないの?」etc...
加藤も女子大生に嫉妬したため「風俗だぞ。好きになってんじゃねーよ!」
カップルが追加でやってくる。「スワッピングもいいかと」
「コレ(保育士)くらいだったらヤッたことあるけど、アレ(OL)はないからさあ」
でも、彼女が本気になってるのを見ていきなりキレる彼氏。
「高度なギャグなの分かんなかった? 0点、お前!」て
5:00 ストーカー対策として、女性を先に帰すシステム。
ケータイをなくしたという女子大生。従業員は、加藤のケータイからかけて見つける
彼女が帰った後に「履歴消してくれる? 君みたいのがストーカーになるからさ」(なるほど
この後の展開まであるのが意外だった。むしろ、この後のほうがずっと奥が深い。
女子大生も加藤くんも、関係性をうやむやなままにしないセリフが好印象。というか、現代っ子らしい。
**********************
性産業をやっている人たちの気だるさと、初めてこうゆう異空間に来た素人客のギャップ。
深夜の風俗店内の薄暗い部屋と、カーテンをバッと開けた平日の朝の空気のギャップ。
性に関するタブーが多くて、控えめなのが美徳の日本らしい展開、過剰なまでのぎこちなさとか、
このビミョーな空気感や緊張感は、欧米映画じゃ出せない。
動物的な性欲は同じにあっても、男女間の感覚の違いがラストに表れてた。
今回の哲さんは、店長役。気だるい感じと、ラストのオチが見どころ。
「大丈夫だった? なんかすいませんね。あと片しとけよ」
このわずか数十秒間の表情の微小な移り変わりは、2人の関係性を想像させる、大きな見どころの1つ。
「裸になってない田中哲司さんが一番エロかった」なんてコメントもあったなw
10年ほど若かったら、参加するグループ側の役がきてたかな?
『贅沢な骨』(2001)とかで、それらしい役?演ってたしw
こういう絡みのシーンが似合う人?と、いやいやそこまではいいんですって役者さんがいるよね?w
その点で、今作はキャラ設定も分かりやすくて、まとまってた。
「あ、ウソっす。あの2人、頭おかしいだけっスよ。ここには、そんな意味ありげでカッケーことないから」
こういう窪塚くんの飄々としたキャラも十分活きてる。