■スケート中国
昨日のショート後の羽生くんインタビューのつづき。
♪オペラ座の怪人 は、今大会だけでもカナちゃん、G.ゴールド、無良くんも演じてる大人気の1曲。
羽生「ファントムって暗いイメージがすごく強いというか、重いけど、悪いイメージの中に隠されたピュアな気持ちを表現したい」
耳の下の四角いテープは何だろう??? 「非常に苦しいプログラムだと思います(佐野)」
せっかく、女子フリーの後で織田くんが「応援がんばる!」と誓ったけど、解説は佐野さんです
●田中刑事(19)
気になる名前の由来。こうゆうのは「キラキラネーム」とは言わないの?
♪歌劇「椿姫」 4回転サルコウは転倒。アクセルは成功。3×3高さがあった。
有名なメロディに入ってステップシークエンス、オペラ曲はヴォーカルが入ると俄然盛り上がるね
アクセルはシングルに、3連続、コンビネーションスピン、どんどん波に乗ってきた。
華やかな曲調でコレオシークエンス。「軽やかに演じたい」手拍子が起こってフィニッシュ。
「昨日に比べたら良い。ショートで出し切れなかったから、巻き返しのデビュー戦だった」
**************最終グループの6分間練習で衝撃のアクシデント
羽生くんとエン・カンが激突。羽生くんは頭部だったから起き上がれない。
6分間練習は中断し、他の選手ははけて、羽生くんは処置室へ。首から血が出てる/涙
佐野「羽生くんの顎と、カン選手の肩にぶつかって、顎から血が出ているように見えます」
信「選手それぞれ自分の世界に入り込んで6分間練習をやっているので、こういったアクシデントはまれに起こります」
6分間練習はやり直されるのか? 治療中の羽生の扉が閉じられた。
佐野「顎から脳にも影響があって、起き上がれなかったのでは?」
信「練習中にはよくある。男子の選手はスピードがあるから、気づいてもよけきれないんです」
アナ「以前も、高橋選手と小塚選手がぶつかったことがありましたね」
頭にテーピングして現れた羽生くん。病院に行ったほうがいいんじゃないの!?
オーサーコーチに「今はヒーローになる時じゃない。一番大事なのは体のことだ」と言われて、無意識に悔し涙が出てる。
「ハンヤン(エン・カン)は?」と相手選手も気遣うのも羽生くんらしい。
6分間練習が再開。
スケーティングをしながら、1つ1つジャンプを確認してみせる羽生くん。
佐野「ムリはしないでほしいです。ちゃんと見えてるんですかね?」
修造「個人的な願いですけど、これは滑るべきじゃないと思います。でも、
彼が一番イヤなことは、試合で棄権したり、言い訳したり、自分に負けることなんですよ。
だから、彼の心境として、勝つ負けるじゃなく、やれるんだったら、やるのがアスリートだろうって、
目の前で見てて、むちゃくちゃ感じるんですよ。顔は真っ白で、普通に出来ないのは明らかです。
いろんな意見あると思いますが、(同じ)アスリートとして本当にやめてほしいです!
ただ、決めるのは羽生さんで、彼のスポーツマインドがそうさせないんだと思うんですよ。
こんなアスリート見たことないですよ。ほんとに何と戦ってるんだろうって!?」
痛そうだし、へんな咳してるし、歩く時はよろけてるし・・・
カンは脳しんとうの可能性もあるだろうと思われ、棄権を決めた。
信「怪我のあとにフリーをする選手は見たことがない。でも口で“絶対跳ぶぞ”ってゆってたから、
もう僕たちが出来ることは、ほんとに怪我がないように祈って、彼が無事4分間滑りきることを祈るしかないです。
羽生選手は、何にも屈しない。自分のアクシデントであろうと、どんな逆境でも自分は乗り越えられるって、
そういう強い気持ちを持っていたからオリンピックで金メダルをとることができた、そんな選手だと思っています」
**************そして、試合が再開された
他の選手にも動揺が走って、難しいシチュエーションの中、それぞれ集中してベストを尽くす姿も胸を打った。
●ナム・ニューエン(カナダ)
♪映画「道」より 4回転のサルコウ、アクセルも成功、ジャンプ1つ抜けた。
3×3、3×2×2片手をあげた。3×2、ループ、高橋くんの代表曲だけど、まったく違った印象。
ルッツ、どんな状況でも冷静に試合するって、トップアスリートの必須条件だな。最後は笑顔。
思ったより点があがらず、悔しい表情に。
●アレクセイ・ビシェンコ(26 イスラエル)
♪ノストラダムス アクセルからスタート。4回転トゥーループは転倒、3×1×2、
スローになってステップシークエンス、3×2になった、次も手をついた。
バタフライからフライングキャメルスピン、フリップはダブル、ダブルアクセル、スピンでフィニッシュ。
健康でもこれだけ体力消耗するんだよ!?
ここでまた、羽生くんが椅子に座っている映像が出て、カメラが追い出されてた(ムリに撮らなくてもいいのに
修造「コーチも関係者も“試合をしなくていい”と言ってるが、“でも笑ってる”って。
(羽生くんは、自分は)“オリンピックチャンピオンだし、オレは演技をするんだ”って」
●リチャード・ドーンブッシュ(23 アメリカ)
♪yellow(Coldplay)4回転トゥーループはこらえた。アクセル美しい。ルッツは両手をキレイにあげてた。
穏やかなインスト曲に合ったステップシークエンス。後半の3×3も素晴らしい。
ルッツで転倒。フリップはギリ。ループ、サルコウはダブルに、ヴォーカルが入って手拍子も起きた。
**************また奇跡が起きた
エン・カンが欠場で、順番が繰り上がった羽生くんを心配していたら、
羽生くんと軽く握手をしてからリンクに出てきたエン・カン。2人とも、伝説を作るつもり?!
修造「今まで、フィギュアって美しく演技することだと思ってた。
でも、自分と闘ってるとんでもないスポーツだなって感じてるんです」
佐野「いや、完全にそうなんです。とにかく、このリンクに入れば自分しかいないんですね。
敵は人じゃないんです。自分なんです。自分に勝てないと、絶対、人には勝てない、
それがフィギュアスケートの真髄だと思います。だからものすごい強いんです」
修造「とくに今、若い子ほどココロが弱くなってるって言われがちですよ」
佐野「まあ、そんな時代にね、今日の2人の姿、よく見ておいてほしいですね」
修造「左脚を痛そうにしてるけど、“やるよ”て、とんでもない闘志です」
エン・カンの表情も引き締まって、集中して、とってもイイ顔してる。
6分間練習もやってない状態で、顔にはやはりテーピングをしている。
コールされて、会場中が拍手を送る。
●エン・カン(18 中国)
♪Fly me to the moon 彼の振り付けは独特のニュアンスがあるだけに、さらに難しい試合になりそうだ。
アクセルは手をついた、4回転は転倒、惜しい。クールなジャズに乗って、シングルジャンプ。
高く左脚も上がってる! スローになって、ルッツ?見事! ループ?、ルッツは手をついた、
ジャンプを1つ抜かした、頭クラクラしてない? スピンも心配。
滑りきったエンを熱く見つめて、「がんばれ」て応援する羽生くん。
佐野「普通は棄権ですよ。練習してないから体が温まってないんですよ。ほんとに凄い男ですね」
「(羽生くんが)とにかく4分半、怪我しないで帰ってきてねって、みんな思ってる」
織田「無事に終えてほしい、ただただその一心です。ほんとにムリだけはやめてほしいけど、祈るばかりです」
●羽生結弦(19)
♪オペラ座の怪人 “できる”って何度も自分にうなづいてる。4回転転倒したけど跳んだ。次の4回転も転倒してまた立ち上がる。
フリップ決めた。集中力と精神力の戦いに涙が出る。ジャッジする側もさぞ難しいことだろう。
嘆きを表現しながらファントムがのりうつってる妖気すら感じる。一緒にヴォーカルを口ずさんでいた。
後半、ルッツと両手をあげたコンビネーション、次も転倒、3×1×3、もう1度転倒、もう1度転倒、
怪我して、流血しても、棄権しないスポーツ選手って一体なんなんだ?!
佐野「(試合が終わって)ダメ、涙が出て喋れません」
修造「トレーナーの方も泣いてます。彼はこれから、いろんな経験していくと思いますけど、
こんな苦しい中で戦ったのは、とんでもなく活きてくるし、たぶん彼もそれが分かってるんですよ」
いつものようにリンクに一礼。
織田「4回転回ってましたから! しかも後半の連続ジャンプも決めていて、凄いとしかいえない」
佐野「今日の羽生くんは、永遠にフィギュア界の中で語り継がれるでしょうね」
修造「日本の子どもたちが、どういう風に感じるか。ただ単に諦めるなとか、ムリだとか、
そういう言葉じゃ片付けられない、普通の人じゃ出来ないです、これは!
今、ボクの目の前に担架が用意されたんです」
4回転が2つ認定されて、減点が5つあっても、237.55点で現1位。なんという・・・・
羽生くんの号泣の声はマイクで拾えるほど。
佐野「いやあ、すごいところに居合わせちゃいましたね」
ああ、神さま、仏さま、彼になんの異常もなく、元のコンディションに戻りますように。
今日の試合を目撃した全世界のファンもみんなで祈ろう。
すぐにMRIとか適切な治療を受けてね!
それに、そんなカッコよくなくていいから、アクシデントがあったり、体調が悪かったりしたら、今度はちゃんと休んでください/切願
(生中継も15分間延長した
●マキシム・コフトゥン(19 ロシア)
♪エキソジェネシス交響曲 4回転サルコウは転倒、4回転トゥーループは跳んだ。
ここで容赦しないのもアスリート魂の1つだ。3×2になって5回の4回転は今回もならず。
3×1、次は手をついた、ルッツ、3×2、ダブルアクセル、初優勝に向けての演技。
コンビネーションスピンでフィニッシュ。誰にとってもタフな試合だったね。。。
佐野「今日の男子はみんなオトコでしたね。フィギュアは美しいスポーツですが、それを支えるのは強さなんですよね」
担架で運ばれるところまで撮られて「すいません撮らないで」ってゆってるのに。
これも、考え直さないといけないな
結果は、コフトゥンが初優勝、2位羽生、3位ブッシュ。コフトゥンは優勝したのにずっと険しい表情。
修造「以前インタビューした時、羽生くんが言ってたんです。
“ボクがオリンピックで金メダルをとるのは1つ通過点でしかない。
ボクがその後にしたいのは、演技を通して、人に力、想いを伝えることだ。”て
今日のお客さんも、どれだけ力をもらったかってことを感じるんです」
佐野「みんな頑張ったので、羽生くんの想いが全員に伝わったような、そんな気がしました」
織田「拍手を送りたいし、他の選手も調整が難しい中、みんなにエールを送りたいです」
修造「先生がよく言うじゃないですか、挑戦する人がオトコだって」
佐野「いやあ、いい中国大会だった。
子どもたちも観てると思うけど、その世界にあなたもいるんだよって、
今日の映像、オトコたちの強さを自分の中に取り入れてほしいなと思います」
【関連記事】
・羽生、流血アクシデントを乗り越え2位=フィギュアスケート
・頭部負傷の羽生、鬼気迫る滑り…ファン「感動」
・羽生 自ら「演技したい」と言った!オーサーコーチ「最初は混乱していた」
・羽生は9日に帰国、エキシビション欠場し精密検査へ
・包帯姿の羽生結弦、フリー演技終え号泣
・羽生の衝突事故はなぜ起きたのか
むしろ、そういうルール改正を優先してほしい。
**************個人的見解
羽生くんの決断について
今日、明日の活躍も見たいけど、まだまだ先の選手生命の配分ってこともちゃんと考えてほしい。
どれだけ練習を重ねて、大舞台で初披露したくても、「やめる勇気」だって大切。
私たちファンは、血だらけのヒーローを見たいわけじゃない。
ベストコンディションで、ベストを尽くす姿を見せるのが本物のアスリートだ。
今回の件は、2人のような「強い子になれ!」「諦めずにがんばれ!」ってメッセージじゃない。
今の子どもたちは、すでに大人に強制されて過剰なほど頑張らされ続けているんだ。そうじゃなくって、
これからの世界を造り上げる、若い次世代が、様々な権威の思惑と関係なく、
自分たちから手を結ぶことができるんだってメッセージとして見てほしい。
カメラ撮影について
こんなに細かくカメラで詳細を追う必要はないと思う。
前から思っていたけど、集中している選手のすぐそばでレポートしたり、
イメトレ、柔軟体操をしているところから、今回のように担架で運ばれるところまで!
見ていて、胃が痛くなった
スポーツ選手にはプライバシーはないのか
関係者のスペースは、報道陣をシャットアウトするルールを作ってみてはどうか?
芝居に例えるなら、観客は舞台上の演技を観て感動したいのであって、舞台裏の様子まで同時に見ることなんて望んでいないんだ。
中国大会について
日中関係がひずんでいる昨今、中国大会で、しかも、中国人と日本人とがぶつかるというアクシデントが起きたのも偶然じゃないな。
早速、ネットには、国や政府、選手をも軽々とディスるコメントがズラッと並んでいるのを見て、空恐ろしくなった。
差別し、排除しようとするココロの根深さ。その行く末は、戦争や紛争につながっている
そして、それこそが、羽生くんがムリを承知でリンクに入った理由の1つだとも思う。
私たちは、この2人の死闘の試合を観せられて、考えさせられている。
勝ち負けとか、メダルの数とかを通り越して、その彼方にあるもの。
みんな、いろいろ考え方、暮らし方が違っても、こうして握手することができるってことを。
でも、あんまり若くして、すごいことを成し遂げちゃうと、天界に連れ戻されちゃうから気をつけてね。
ジミー・ディーンやジョンみたいに。「はい、お勤めご苦労様でした」って。
1日も早く、元気な羽生くんの姿が見れますように。ように/祈×∞
昨日のショート後の羽生くんインタビューのつづき。
♪オペラ座の怪人 は、今大会だけでもカナちゃん、G.ゴールド、無良くんも演じてる大人気の1曲。
羽生「ファントムって暗いイメージがすごく強いというか、重いけど、悪いイメージの中に隠されたピュアな気持ちを表現したい」
耳の下の四角いテープは何だろう??? 「非常に苦しいプログラムだと思います(佐野)」
せっかく、女子フリーの後で織田くんが「応援がんばる!」と誓ったけど、解説は佐野さんです
●田中刑事(19)
気になる名前の由来。こうゆうのは「キラキラネーム」とは言わないの?
♪歌劇「椿姫」 4回転サルコウは転倒。アクセルは成功。3×3高さがあった。
有名なメロディに入ってステップシークエンス、オペラ曲はヴォーカルが入ると俄然盛り上がるね
アクセルはシングルに、3連続、コンビネーションスピン、どんどん波に乗ってきた。
華やかな曲調でコレオシークエンス。「軽やかに演じたい」手拍子が起こってフィニッシュ。
「昨日に比べたら良い。ショートで出し切れなかったから、巻き返しのデビュー戦だった」
**************最終グループの6分間練習で衝撃のアクシデント
羽生くんとエン・カンが激突。羽生くんは頭部だったから起き上がれない。
6分間練習は中断し、他の選手ははけて、羽生くんは処置室へ。首から血が出てる/涙
佐野「羽生くんの顎と、カン選手の肩にぶつかって、顎から血が出ているように見えます」
信「選手それぞれ自分の世界に入り込んで6分間練習をやっているので、こういったアクシデントはまれに起こります」
6分間練習はやり直されるのか? 治療中の羽生の扉が閉じられた。
佐野「顎から脳にも影響があって、起き上がれなかったのでは?」
信「練習中にはよくある。男子の選手はスピードがあるから、気づいてもよけきれないんです」
アナ「以前も、高橋選手と小塚選手がぶつかったことがありましたね」
頭にテーピングして現れた羽生くん。病院に行ったほうがいいんじゃないの!?
オーサーコーチに「今はヒーローになる時じゃない。一番大事なのは体のことだ」と言われて、無意識に悔し涙が出てる。
「ハンヤン(エン・カン)は?」と相手選手も気遣うのも羽生くんらしい。
6分間練習が再開。
スケーティングをしながら、1つ1つジャンプを確認してみせる羽生くん。
佐野「ムリはしないでほしいです。ちゃんと見えてるんですかね?」
修造「個人的な願いですけど、これは滑るべきじゃないと思います。でも、
彼が一番イヤなことは、試合で棄権したり、言い訳したり、自分に負けることなんですよ。
だから、彼の心境として、勝つ負けるじゃなく、やれるんだったら、やるのがアスリートだろうって、
目の前で見てて、むちゃくちゃ感じるんですよ。顔は真っ白で、普通に出来ないのは明らかです。
いろんな意見あると思いますが、(同じ)アスリートとして本当にやめてほしいです!
ただ、決めるのは羽生さんで、彼のスポーツマインドがそうさせないんだと思うんですよ。
こんなアスリート見たことないですよ。ほんとに何と戦ってるんだろうって!?」
痛そうだし、へんな咳してるし、歩く時はよろけてるし・・・
カンは脳しんとうの可能性もあるだろうと思われ、棄権を決めた。
信「怪我のあとにフリーをする選手は見たことがない。でも口で“絶対跳ぶぞ”ってゆってたから、
もう僕たちが出来ることは、ほんとに怪我がないように祈って、彼が無事4分間滑りきることを祈るしかないです。
羽生選手は、何にも屈しない。自分のアクシデントであろうと、どんな逆境でも自分は乗り越えられるって、
そういう強い気持ちを持っていたからオリンピックで金メダルをとることができた、そんな選手だと思っています」
**************そして、試合が再開された
他の選手にも動揺が走って、難しいシチュエーションの中、それぞれ集中してベストを尽くす姿も胸を打った。
●ナム・ニューエン(カナダ)
♪映画「道」より 4回転のサルコウ、アクセルも成功、ジャンプ1つ抜けた。
3×3、3×2×2片手をあげた。3×2、ループ、高橋くんの代表曲だけど、まったく違った印象。
ルッツ、どんな状況でも冷静に試合するって、トップアスリートの必須条件だな。最後は笑顔。
思ったより点があがらず、悔しい表情に。
●アレクセイ・ビシェンコ(26 イスラエル)
♪ノストラダムス アクセルからスタート。4回転トゥーループは転倒、3×1×2、
スローになってステップシークエンス、3×2になった、次も手をついた。
バタフライからフライングキャメルスピン、フリップはダブル、ダブルアクセル、スピンでフィニッシュ。
健康でもこれだけ体力消耗するんだよ!?
ここでまた、羽生くんが椅子に座っている映像が出て、カメラが追い出されてた(ムリに撮らなくてもいいのに
修造「コーチも関係者も“試合をしなくていい”と言ってるが、“でも笑ってる”って。
(羽生くんは、自分は)“オリンピックチャンピオンだし、オレは演技をするんだ”って」
●リチャード・ドーンブッシュ(23 アメリカ)
♪yellow(Coldplay)4回転トゥーループはこらえた。アクセル美しい。ルッツは両手をキレイにあげてた。
穏やかなインスト曲に合ったステップシークエンス。後半の3×3も素晴らしい。
ルッツで転倒。フリップはギリ。ループ、サルコウはダブルに、ヴォーカルが入って手拍子も起きた。
**************また奇跡が起きた
エン・カンが欠場で、順番が繰り上がった羽生くんを心配していたら、
羽生くんと軽く握手をしてからリンクに出てきたエン・カン。2人とも、伝説を作るつもり?!
修造「今まで、フィギュアって美しく演技することだと思ってた。
でも、自分と闘ってるとんでもないスポーツだなって感じてるんです」
佐野「いや、完全にそうなんです。とにかく、このリンクに入れば自分しかいないんですね。
敵は人じゃないんです。自分なんです。自分に勝てないと、絶対、人には勝てない、
それがフィギュアスケートの真髄だと思います。だからものすごい強いんです」
修造「とくに今、若い子ほどココロが弱くなってるって言われがちですよ」
佐野「まあ、そんな時代にね、今日の2人の姿、よく見ておいてほしいですね」
修造「左脚を痛そうにしてるけど、“やるよ”て、とんでもない闘志です」
エン・カンの表情も引き締まって、集中して、とってもイイ顔してる。
6分間練習もやってない状態で、顔にはやはりテーピングをしている。
コールされて、会場中が拍手を送る。
●エン・カン(18 中国)
♪Fly me to the moon 彼の振り付けは独特のニュアンスがあるだけに、さらに難しい試合になりそうだ。
アクセルは手をついた、4回転は転倒、惜しい。クールなジャズに乗って、シングルジャンプ。
高く左脚も上がってる! スローになって、ルッツ?見事! ループ?、ルッツは手をついた、
ジャンプを1つ抜かした、頭クラクラしてない? スピンも心配。
滑りきったエンを熱く見つめて、「がんばれ」て応援する羽生くん。
佐野「普通は棄権ですよ。練習してないから体が温まってないんですよ。ほんとに凄い男ですね」
「(羽生くんが)とにかく4分半、怪我しないで帰ってきてねって、みんな思ってる」
織田「無事に終えてほしい、ただただその一心です。ほんとにムリだけはやめてほしいけど、祈るばかりです」
●羽生結弦(19)
♪オペラ座の怪人 “できる”って何度も自分にうなづいてる。4回転転倒したけど跳んだ。次の4回転も転倒してまた立ち上がる。
フリップ決めた。集中力と精神力の戦いに涙が出る。ジャッジする側もさぞ難しいことだろう。
嘆きを表現しながらファントムがのりうつってる妖気すら感じる。一緒にヴォーカルを口ずさんでいた。
後半、ルッツと両手をあげたコンビネーション、次も転倒、3×1×3、もう1度転倒、もう1度転倒、
怪我して、流血しても、棄権しないスポーツ選手って一体なんなんだ?!
佐野「(試合が終わって)ダメ、涙が出て喋れません」
修造「トレーナーの方も泣いてます。彼はこれから、いろんな経験していくと思いますけど、
こんな苦しい中で戦ったのは、とんでもなく活きてくるし、たぶん彼もそれが分かってるんですよ」
いつものようにリンクに一礼。
織田「4回転回ってましたから! しかも後半の連続ジャンプも決めていて、凄いとしかいえない」
佐野「今日の羽生くんは、永遠にフィギュア界の中で語り継がれるでしょうね」
修造「日本の子どもたちが、どういう風に感じるか。ただ単に諦めるなとか、ムリだとか、
そういう言葉じゃ片付けられない、普通の人じゃ出来ないです、これは!
今、ボクの目の前に担架が用意されたんです」
4回転が2つ認定されて、減点が5つあっても、237.55点で現1位。なんという・・・・
羽生くんの号泣の声はマイクで拾えるほど。
佐野「いやあ、すごいところに居合わせちゃいましたね」
ああ、神さま、仏さま、彼になんの異常もなく、元のコンディションに戻りますように。
今日の試合を目撃した全世界のファンもみんなで祈ろう。
すぐにMRIとか適切な治療を受けてね!
それに、そんなカッコよくなくていいから、アクシデントがあったり、体調が悪かったりしたら、今度はちゃんと休んでください/切願
(生中継も15分間延長した
●マキシム・コフトゥン(19 ロシア)
♪エキソジェネシス交響曲 4回転サルコウは転倒、4回転トゥーループは跳んだ。
ここで容赦しないのもアスリート魂の1つだ。3×2になって5回の4回転は今回もならず。
3×1、次は手をついた、ルッツ、3×2、ダブルアクセル、初優勝に向けての演技。
コンビネーションスピンでフィニッシュ。誰にとってもタフな試合だったね。。。
佐野「今日の男子はみんなオトコでしたね。フィギュアは美しいスポーツですが、それを支えるのは強さなんですよね」
担架で運ばれるところまで撮られて「すいません撮らないで」ってゆってるのに。
これも、考え直さないといけないな
結果は、コフトゥンが初優勝、2位羽生、3位ブッシュ。コフトゥンは優勝したのにずっと険しい表情。
修造「以前インタビューした時、羽生くんが言ってたんです。
“ボクがオリンピックで金メダルをとるのは1つ通過点でしかない。
ボクがその後にしたいのは、演技を通して、人に力、想いを伝えることだ。”て
今日のお客さんも、どれだけ力をもらったかってことを感じるんです」
佐野「みんな頑張ったので、羽生くんの想いが全員に伝わったような、そんな気がしました」
織田「拍手を送りたいし、他の選手も調整が難しい中、みんなにエールを送りたいです」
修造「先生がよく言うじゃないですか、挑戦する人がオトコだって」
佐野「いやあ、いい中国大会だった。
子どもたちも観てると思うけど、その世界にあなたもいるんだよって、
今日の映像、オトコたちの強さを自分の中に取り入れてほしいなと思います」
【関連記事】
・羽生、流血アクシデントを乗り越え2位=フィギュアスケート
・頭部負傷の羽生、鬼気迫る滑り…ファン「感動」
・羽生 自ら「演技したい」と言った!オーサーコーチ「最初は混乱していた」
・羽生は9日に帰国、エキシビション欠場し精密検査へ
・包帯姿の羽生結弦、フリー演技終え号泣
・羽生の衝突事故はなぜ起きたのか
むしろ、そういうルール改正を優先してほしい。
**************個人的見解
羽生くんの決断について
今日、明日の活躍も見たいけど、まだまだ先の選手生命の配分ってこともちゃんと考えてほしい。
どれだけ練習を重ねて、大舞台で初披露したくても、「やめる勇気」だって大切。
私たちファンは、血だらけのヒーローを見たいわけじゃない。
ベストコンディションで、ベストを尽くす姿を見せるのが本物のアスリートだ。
今回の件は、2人のような「強い子になれ!」「諦めずにがんばれ!」ってメッセージじゃない。
今の子どもたちは、すでに大人に強制されて過剰なほど頑張らされ続けているんだ。そうじゃなくって、
これからの世界を造り上げる、若い次世代が、様々な権威の思惑と関係なく、
自分たちから手を結ぶことができるんだってメッセージとして見てほしい。
カメラ撮影について
こんなに細かくカメラで詳細を追う必要はないと思う。
前から思っていたけど、集中している選手のすぐそばでレポートしたり、
イメトレ、柔軟体操をしているところから、今回のように担架で運ばれるところまで!
見ていて、胃が痛くなった
スポーツ選手にはプライバシーはないのか
関係者のスペースは、報道陣をシャットアウトするルールを作ってみてはどうか?
芝居に例えるなら、観客は舞台上の演技を観て感動したいのであって、舞台裏の様子まで同時に見ることなんて望んでいないんだ。
中国大会について
日中関係がひずんでいる昨今、中国大会で、しかも、中国人と日本人とがぶつかるというアクシデントが起きたのも偶然じゃないな。
早速、ネットには、国や政府、選手をも軽々とディスるコメントがズラッと並んでいるのを見て、空恐ろしくなった。
差別し、排除しようとするココロの根深さ。その行く末は、戦争や紛争につながっている
そして、それこそが、羽生くんがムリを承知でリンクに入った理由の1つだとも思う。
私たちは、この2人の死闘の試合を観せられて、考えさせられている。
勝ち負けとか、メダルの数とかを通り越して、その彼方にあるもの。
みんな、いろいろ考え方、暮らし方が違っても、こうして握手することができるってことを。
でも、あんまり若くして、すごいことを成し遂げちゃうと、天界に連れ戻されちゃうから気をつけてね。
ジミー・ディーンやジョンみたいに。「はい、お勤めご苦労様でした」って。
1日も早く、元気な羽生くんの姿が見れますように。ように/祈×∞