■『帰る家のないどうぶつたち 毎日捨てられる命のおはなし』(PHP研究所)
松坂星奈/著
●ちばわん 愛護センター・レポート
図書館巡りで見つけた1冊。
最初は文章がブログ調な印象だったが、写真と取材で得た情報で命が簡単に捨てられている現状、
その背景などが分かりやすく書かれている。
ツイッタでも「殺されてしまう前に緊急里親募集します!」などの呼びかけや、
保健所のスタッフによる「殺処分反対」の声を聞く。
この瞬間にも全国で一体どれだけの動物が人の手で殺されているのかと考えると空恐ろしくなった。
一番の問題は、犬猫を捨てる人たちは、そもそもこういった本を手にとらないってこと。
無駄吠えを放置する人は「犬の飼い方」なんてハウツー本は読まないんだ。
愛犬を可愛がっている母ですら、猫が大嫌いなため、庭にノラが入ってくると
鬼の形相で棒で叩いて追い払っているし
私だって、動物は助けたいと思っても、虫は無理
犬猫さえ助ければいいのかって問題でもなくなってくると、もっともっと問題は無限大で深い。
自分の家族だけを守ろうとか、犬だけは助けようって愛は狭いってことなんだろうな。
だからといって、個人で今から出来ることはなにかと言えば、
こうした現状を知って、問題意識を広げて、みんなで良い方法を考えていくしかないんだと思う。
「保護施設」というのは名ばかりで、たった5日間で殺されていく犬猫たち。
収容室の冷たい印象もショックだし、なによりその保護期間の短さにショックを受けた。
【内容抜粋メモ】
2007年度、33万頭以上の犬猫が捨てられていると環境省の調べで明らかになった。
そのうち、30万頭は殺処分。毎日820頭前後が殺されている。
空前のペットブームで、1995年、全国で飼われている犬猫は約1500万頭だったが、
2007年には約2300万頭になった
それとともに捨てられる動物も増えた。
とくに猫の場合、保護された8割は子猫
施設では育成が目的でないため、病気、生まれたばかりで自分でゴハンを食べる力のない子はそのまま命を失う。
「致死処分」法もけして安楽死とは言えず、「炭酸ガスによる窒息死」が多い。
最終的には「産業廃棄物」として処理されている
●1収容室から5収容室へ
収容された犬たちはまず「1収容室」に入れられる。15畳ほどの部屋でドッグフードの入った箱が中央に置かれているだけ。
床は汚れ、独特の臭気が漂い、犬たちも諦めた表情。
翌日は「2収容室」、その次の日は「3収容室」、また次の日は「4収容室」、5日目は「5収容室」と移動していく。
「5収容室」の次は「殺処分室」。
しかも、飼い主が直接持ち込んだ場合は、再び飼ってもらえる可能性が見込めないため直接「5収容室」に入れられてしまう。
「殺処分室」
「5収容室」は次の「殺処分室」と通路でつながっている。
ボタン操作で扉が開くと、1.5倍ほど大きな部屋がある。
ここには他の施設で期限満了となって移送された犬たちも入れられる。
このような大きな部屋に集団でいることは、犬にとってかなりストレスがたまる状態。
みな吠えもせず、目も合わせなくなる。
広い部屋の上に「殺処分機」、下に「焼却炉」がある。
炭酸ガスの濃度が濃いと数分苦しんで短時間で死ぬ。薄いと10分以上徐々に意識が薄れて死ぬ。
●猫の場合
倉庫のような部屋で、子猫たちは30cm四方×高さ50cmほどの小さなケースに10匹くらいまとめて入れられる。
生まれたての子はミルクを飲むことも出来ずにいる。
猫は簡易の「殺処分機」で、収容された当日、翌日には処分される。
捨てられた理由
1.高齢の飼い主が亡くなり、次の引き取り手を考えていなかったため行き場がなくなる。
2.外で放し飼いにして家に帰れなくなる。虐待等で逃げ出して戻らない。
3.「しつけができていない」と施設やペットショップに持ち込む。
4.子どもに欲しいとせがまれ里親になっても「子どもがいらないと言っている」と逆戻りさせる。
5.新しい恋人が動物が嫌いだから。
6.不妊・去勢手術をせずに、たくさん子どもが生まれてしまい、もらい手が見つからない。
7.自宅の環境を考えず大型犬を飼い、成犬になったら困って捨てる。
8.成犬になったら子犬の頃みたいに「可愛くなくなったからいらない」
9.流行の犬種を買って、しばらくしたら「チワワが流行ったからレトリバーはいらない」と持ち込む。
10.老犬になり「足腰が立たなくなったから」
11.「病院はお金がかかる」「病気の犬はいらない」
12.「動物が死ぬところを見たくないから」
13.「病院で安楽死させるとお金がかかるけど、施設なら安いから」
14.「猟犬」として適したセッターやポインターを「猟が下手だ」
「猟のシーズンが終わったから」「シーズン以外は餌代がかかる」といって捨てる。
施設に来る犬の半数以上は、ヒトに飼われていた犬。
軽井沢にわざわざ地域外から犬を捨てにくる人が多いという。
また、乗馬をしている人は動物好きだろうと、犬、猫、ウサギなどを乗馬クラブに捨てていく人も多い。
●ペットブームの影「繁殖犬」
「悪徳ブリーダー」は、流行の純血種を量産するため、「繁殖犬」に年2回ある発情期のたびに妊娠・出産させる。
檻に入れられたまま、子犬を産み続けた結果、ひどい場合は顎が溶けたりし、全身がボロボロになる。
そんな親犬から産まれた子犬にも先天性の病気があったり、すぐに死んでしまったりする障害が出る。
疾患があると知りながら売ったり、売り物にならない奇形の子犬はゴミ捨て場に捨てたりしている。
収容室には少し前に流行したレトリバーなどの犬種が多く見られる。
***********命をつなぎとめる道
●関東の動物愛護センター集計
ここ数年で殺処分数は徐々に減る傾向にはある。
理由は、飼い主の意識の変化、ボランティアの協力で譲渡数が増えたため。
「譲渡会」で救われるのは1割
運のいい健康な子犬等はボランティアによって引き出される。
施設が定期的に「譲渡会」を開いて飼い主を募集している。
雑種よりは純血種のほうが里親希望者が多い。
それらの子は、別室に入れられ「検疫」を受ける。
検疫をクリアすれば別のケージで待機。里親を待つ。
せっかく検疫をクリアできても、引き取り手がいない場合は「収容室」に戻される。
検疫中に「感染症」にかかって死んでしまう子もいるため、消毒に気をつけている。
●「迷い犬」をホームページで公開
行方不明になった愛犬をインターネットを通じて探し出せた事例も増えた。
掲載期間を「5日間」と設定している場合、永遠に会えないこともある
●捨てられた犬がヒトを癒す「モデル犬」「セラピードッグ」の育成
「モデル犬」とは、しつけ教室、動物愛護教室などのイベントで、デモンストレーション犬として活動している犬のこと。
某NPO団体では、「セラピードッグ」として育成し、老人ホームめぐりをしている。
中には、猟犬専門、シェパード専門など、犬種別のボランティア団体もある。
「里親募集サイト」「里親会」の開催もある。
「預かりボランティア」
里親が見つかるまでの間、健康チェック、しつけをして、元気に過ごす姿をブログで紹介したりもしている。
引き出される動物の数は近年増えている。
●生き残った命、ジーナとメルの話
施設に母犬と父犬、9匹の子犬がやって来た。
施設の中で身の危険が迫っていると判断すると、子犬を食べてしまう母犬もいる中、
子犬を育てた母犬は引き出す2日前に感染症にかかり、息絶えていた。
その血便に群がっていた子犬らも感染し、助かったのは2匹のみ。
そのうちの1匹はジーナと名付けられ、定年退職した夫婦に引き取られた。
もう1匹はメルと名付けられ、夫婦と姉弟の4人家族に引き取られ、それぞれ元気に暮らしている
ペットショップで買うということ
子犬の頃に親から引き離され、ガラスケースに1匹ずつ入れられることにより
犬社会のルールが学べず、躾も身につかない状態でいきなり家に迎え入れるため、トラブルとなることがある。
犬社会のルールは犬に教えてもらうのが一番
●ドイツでは殺処分数「0」
日本では犬猫以外にも、ウサギ、イグアナ、亀などが公園、山林に捨てられ野生化して、逆にヒトに危害を加えることがある。
本来あるべき自然形態が崩れて環境問題にまで発展することも。
ドイツでは年間約12000円の税金が犬にかかっている(1頭あたりってことか??少ない気がするんだけど・・・
民間の動物保護施設「ティアハイム」
ボランティア組合によって発足。政府も関わって、資金は寄付金、会費、チャリティーグッズ販売の収入で成り立っている。
保護された動物は、里親が見つかるまでここで暮らす。
アメリカの「プリズンドッグ」
150箇所の刑務所で、受刑者が捨て犬を「介助犬」などに育成するプログラムに関わるシステムのこと。
受刑者の社会復帰、捨て犬たちの社会貢献、介助犬を必要とする人にとっても最高のシステムと言える(ほんとだね
ケーブルTVを通じて「里親探し」の番組も放送されている。
「ペットリユース」動物は道具ではない
例えば10万円相当の犬をプレゼントされたが要らないからと、リサイクルショップに買い取ってもらい、
買い取り金額が7万円なら収入となる。
犬をブランドバッグなどのようにリユース販売する業者も密かに存在する。
●虐待された犬は心を開きにくい
虐待されると、警戒心が強くなり、威嚇したりするため、
施設にいても譲渡先で事故になりかねないため殺処分になってしまう。
そうさせたのはヒトが原因。
ペットと暮らすための自己チェック
1.毎日面倒を見られる
2.家族全員が飼うことに同意している
3.ぺットOKの住居かどうか
4.近所などに対してペットを飼える環境かどうか
5.自分が家を空ける場合、誰か手助けしてくれるヒトがいるか
6.転勤や引越ししても手放さない
7.動物アレルギーではない。またはアレルギーだとしても飼う自信がある
8.飼うだけの経済力がある(ゴハン代、治療代は想像以上にお金がかかる
9.最期まで愛せる
ペットが迷子になったら
ネットで「環境省」「動物愛護センター」「保健所」にアクセス。
すぐに見つけ出さないと処分される危険もある。即行動!
●迷子にさせないためには
きちんと「鑑札」をつけ、連絡先を首輪につける。
「マイクロチップ」を埋め込むと、施設で読み込み、すぐ連絡できる。
犬猫だけでなく、鳥や亀など、ほとんどの動物に注射できる/驚
2009年、環境省が「動物愛護」問題に乗り出した。
2005年「動物の愛護及び管理に関する法律」が改正、具体的な方針が決まった。
2009年、映画『犬と猫と人間と』は、動物の命に向き合うドキュメンタリー。
飯田監督は「現実を知るためにも、映画を怖がらずに観てください」と言っている。
松坂星奈/著
●ちばわん 愛護センター・レポート
図書館巡りで見つけた1冊。
最初は文章がブログ調な印象だったが、写真と取材で得た情報で命が簡単に捨てられている現状、
その背景などが分かりやすく書かれている。
ツイッタでも「殺されてしまう前に緊急里親募集します!」などの呼びかけや、
保健所のスタッフによる「殺処分反対」の声を聞く。
この瞬間にも全国で一体どれだけの動物が人の手で殺されているのかと考えると空恐ろしくなった。
一番の問題は、犬猫を捨てる人たちは、そもそもこういった本を手にとらないってこと。
無駄吠えを放置する人は「犬の飼い方」なんてハウツー本は読まないんだ。
愛犬を可愛がっている母ですら、猫が大嫌いなため、庭にノラが入ってくると
鬼の形相で棒で叩いて追い払っているし
私だって、動物は助けたいと思っても、虫は無理
犬猫さえ助ければいいのかって問題でもなくなってくると、もっともっと問題は無限大で深い。
自分の家族だけを守ろうとか、犬だけは助けようって愛は狭いってことなんだろうな。
だからといって、個人で今から出来ることはなにかと言えば、
こうした現状を知って、問題意識を広げて、みんなで良い方法を考えていくしかないんだと思う。
「保護施設」というのは名ばかりで、たった5日間で殺されていく犬猫たち。
収容室の冷たい印象もショックだし、なによりその保護期間の短さにショックを受けた。
【内容抜粋メモ】
2007年度、33万頭以上の犬猫が捨てられていると環境省の調べで明らかになった。
そのうち、30万頭は殺処分。毎日820頭前後が殺されている。
空前のペットブームで、1995年、全国で飼われている犬猫は約1500万頭だったが、
2007年には約2300万頭になった
それとともに捨てられる動物も増えた。
とくに猫の場合、保護された8割は子猫
施設では育成が目的でないため、病気、生まれたばかりで自分でゴハンを食べる力のない子はそのまま命を失う。
「致死処分」法もけして安楽死とは言えず、「炭酸ガスによる窒息死」が多い。
最終的には「産業廃棄物」として処理されている
●1収容室から5収容室へ
収容された犬たちはまず「1収容室」に入れられる。15畳ほどの部屋でドッグフードの入った箱が中央に置かれているだけ。
床は汚れ、独特の臭気が漂い、犬たちも諦めた表情。
翌日は「2収容室」、その次の日は「3収容室」、また次の日は「4収容室」、5日目は「5収容室」と移動していく。
「5収容室」の次は「殺処分室」。
しかも、飼い主が直接持ち込んだ場合は、再び飼ってもらえる可能性が見込めないため直接「5収容室」に入れられてしまう。
「殺処分室」
「5収容室」は次の「殺処分室」と通路でつながっている。
ボタン操作で扉が開くと、1.5倍ほど大きな部屋がある。
ここには他の施設で期限満了となって移送された犬たちも入れられる。
このような大きな部屋に集団でいることは、犬にとってかなりストレスがたまる状態。
みな吠えもせず、目も合わせなくなる。
広い部屋の上に「殺処分機」、下に「焼却炉」がある。
炭酸ガスの濃度が濃いと数分苦しんで短時間で死ぬ。薄いと10分以上徐々に意識が薄れて死ぬ。
●猫の場合
倉庫のような部屋で、子猫たちは30cm四方×高さ50cmほどの小さなケースに10匹くらいまとめて入れられる。
生まれたての子はミルクを飲むことも出来ずにいる。
猫は簡易の「殺処分機」で、収容された当日、翌日には処分される。
捨てられた理由
1.高齢の飼い主が亡くなり、次の引き取り手を考えていなかったため行き場がなくなる。
2.外で放し飼いにして家に帰れなくなる。虐待等で逃げ出して戻らない。
3.「しつけができていない」と施設やペットショップに持ち込む。
4.子どもに欲しいとせがまれ里親になっても「子どもがいらないと言っている」と逆戻りさせる。
5.新しい恋人が動物が嫌いだから。
6.不妊・去勢手術をせずに、たくさん子どもが生まれてしまい、もらい手が見つからない。
7.自宅の環境を考えず大型犬を飼い、成犬になったら困って捨てる。
8.成犬になったら子犬の頃みたいに「可愛くなくなったからいらない」
9.流行の犬種を買って、しばらくしたら「チワワが流行ったからレトリバーはいらない」と持ち込む。
10.老犬になり「足腰が立たなくなったから」
11.「病院はお金がかかる」「病気の犬はいらない」
12.「動物が死ぬところを見たくないから」
13.「病院で安楽死させるとお金がかかるけど、施設なら安いから」
14.「猟犬」として適したセッターやポインターを「猟が下手だ」
「猟のシーズンが終わったから」「シーズン以外は餌代がかかる」といって捨てる。
施設に来る犬の半数以上は、ヒトに飼われていた犬。
軽井沢にわざわざ地域外から犬を捨てにくる人が多いという。
また、乗馬をしている人は動物好きだろうと、犬、猫、ウサギなどを乗馬クラブに捨てていく人も多い。
●ペットブームの影「繁殖犬」
「悪徳ブリーダー」は、流行の純血種を量産するため、「繁殖犬」に年2回ある発情期のたびに妊娠・出産させる。
檻に入れられたまま、子犬を産み続けた結果、ひどい場合は顎が溶けたりし、全身がボロボロになる。
そんな親犬から産まれた子犬にも先天性の病気があったり、すぐに死んでしまったりする障害が出る。
疾患があると知りながら売ったり、売り物にならない奇形の子犬はゴミ捨て場に捨てたりしている。
収容室には少し前に流行したレトリバーなどの犬種が多く見られる。
***********命をつなぎとめる道
●関東の動物愛護センター集計
ここ数年で殺処分数は徐々に減る傾向にはある。
理由は、飼い主の意識の変化、ボランティアの協力で譲渡数が増えたため。
「譲渡会」で救われるのは1割
運のいい健康な子犬等はボランティアによって引き出される。
施設が定期的に「譲渡会」を開いて飼い主を募集している。
雑種よりは純血種のほうが里親希望者が多い。
それらの子は、別室に入れられ「検疫」を受ける。
検疫をクリアすれば別のケージで待機。里親を待つ。
せっかく検疫をクリアできても、引き取り手がいない場合は「収容室」に戻される。
検疫中に「感染症」にかかって死んでしまう子もいるため、消毒に気をつけている。
●「迷い犬」をホームページで公開
行方不明になった愛犬をインターネットを通じて探し出せた事例も増えた。
掲載期間を「5日間」と設定している場合、永遠に会えないこともある
●捨てられた犬がヒトを癒す「モデル犬」「セラピードッグ」の育成
「モデル犬」とは、しつけ教室、動物愛護教室などのイベントで、デモンストレーション犬として活動している犬のこと。
某NPO団体では、「セラピードッグ」として育成し、老人ホームめぐりをしている。
中には、猟犬専門、シェパード専門など、犬種別のボランティア団体もある。
「里親募集サイト」「里親会」の開催もある。
「預かりボランティア」
里親が見つかるまでの間、健康チェック、しつけをして、元気に過ごす姿をブログで紹介したりもしている。
引き出される動物の数は近年増えている。
●生き残った命、ジーナとメルの話
施設に母犬と父犬、9匹の子犬がやって来た。
施設の中で身の危険が迫っていると判断すると、子犬を食べてしまう母犬もいる中、
子犬を育てた母犬は引き出す2日前に感染症にかかり、息絶えていた。
その血便に群がっていた子犬らも感染し、助かったのは2匹のみ。
そのうちの1匹はジーナと名付けられ、定年退職した夫婦に引き取られた。
もう1匹はメルと名付けられ、夫婦と姉弟の4人家族に引き取られ、それぞれ元気に暮らしている
ペットショップで買うということ
子犬の頃に親から引き離され、ガラスケースに1匹ずつ入れられることにより
犬社会のルールが学べず、躾も身につかない状態でいきなり家に迎え入れるため、トラブルとなることがある。
犬社会のルールは犬に教えてもらうのが一番
●ドイツでは殺処分数「0」
日本では犬猫以外にも、ウサギ、イグアナ、亀などが公園、山林に捨てられ野生化して、逆にヒトに危害を加えることがある。
本来あるべき自然形態が崩れて環境問題にまで発展することも。
ドイツでは年間約12000円の税金が犬にかかっている(1頭あたりってことか??少ない気がするんだけど・・・
民間の動物保護施設「ティアハイム」
ボランティア組合によって発足。政府も関わって、資金は寄付金、会費、チャリティーグッズ販売の収入で成り立っている。
保護された動物は、里親が見つかるまでここで暮らす。
アメリカの「プリズンドッグ」
150箇所の刑務所で、受刑者が捨て犬を「介助犬」などに育成するプログラムに関わるシステムのこと。
受刑者の社会復帰、捨て犬たちの社会貢献、介助犬を必要とする人にとっても最高のシステムと言える(ほんとだね
ケーブルTVを通じて「里親探し」の番組も放送されている。
「ペットリユース」動物は道具ではない
例えば10万円相当の犬をプレゼントされたが要らないからと、リサイクルショップに買い取ってもらい、
買い取り金額が7万円なら収入となる。
犬をブランドバッグなどのようにリユース販売する業者も密かに存在する。
●虐待された犬は心を開きにくい
虐待されると、警戒心が強くなり、威嚇したりするため、
施設にいても譲渡先で事故になりかねないため殺処分になってしまう。
そうさせたのはヒトが原因。
ペットと暮らすための自己チェック
1.毎日面倒を見られる
2.家族全員が飼うことに同意している
3.ぺットOKの住居かどうか
4.近所などに対してペットを飼える環境かどうか
5.自分が家を空ける場合、誰か手助けしてくれるヒトがいるか
6.転勤や引越ししても手放さない
7.動物アレルギーではない。またはアレルギーだとしても飼う自信がある
8.飼うだけの経済力がある(ゴハン代、治療代は想像以上にお金がかかる
9.最期まで愛せる
ペットが迷子になったら
ネットで「環境省」「動物愛護センター」「保健所」にアクセス。
すぐに見つけ出さないと処分される危険もある。即行動!
●迷子にさせないためには
きちんと「鑑札」をつけ、連絡先を首輪につける。
「マイクロチップ」を埋め込むと、施設で読み込み、すぐ連絡できる。
犬猫だけでなく、鳥や亀など、ほとんどの動物に注射できる/驚
2009年、環境省が「動物愛護」問題に乗り出した。
2005年「動物の愛護及び管理に関する法律」が改正、具体的な方針が決まった。
2009年、映画『犬と猫と人間と』は、動物の命に向き合うドキュメンタリー。
飯田監督は「現実を知るためにも、映画を怖がらずに観てください」と言っている。