■『ドードーを知っていますか』(ベネッセ)
ショーン・ライス/絵 ピーター・メイル/文、ポール・ライス/文、斉藤健一/訳
図書館巡りで見つけた1冊。
絶滅してしまった美しく、フシギな生態をもった動物たちと、絶滅した理由について書かれた1冊。
タイトルのドードーは、大好きな児童文学『不思議の国のアリス』に出てくるって知った。
実にさまざまな理由でニンゲンが無数の動物を滅ぼしてきたことが分かる。
今では見ることの叶わなくなった彼らを、色彩豊かにイキイキと甦らせた挿絵もユニークで素晴らしい。
【内容抜粋メモ】
●ドードー
ポルトガル語で「おばかさん」という意味の名前だが、おばかさんはヒトのほうだ。
オランダ人、その家畜が約100年の間で食べ尽くしてしまった。
遠い親戚は鳩/驚
●ミイロコンゴウ
この400年間でたくさんのオウムやインコが死んだ。知られているだけでもオウム科は28種絶えた。
ミイロコンゴウは、珍しく雄雌が同じ色。
肉は臭みがあり不味いが、キューバ人は食べたり、ペットにしたりした。
まずくても絶滅しちゃうんだな・・・
●クアッガ
脚に縞模様がないシマウマ。ダチョウ、オジロウシレイヨウと共に移動していた。
3種類の動物で協力すると、数キロメートル離れた危険なものも知ることができるから。
でも、オランダ人が皮と肉をとるために追い回した。1883年に絶滅。
●オオウミガラス
もともとペンギンはこの鳥の名前だった。
卵は巣から落ちないよう特別な形をしていた。
ニンゲンはこの鳥の肉を食べ、脂を燃料にし、羽毛を羽布団の材料にした
50羽が生き延びて、博物館の人々は心配して、48羽を殺させて標本にした!(ニンゲンってどこまで愚かなんだ
1844年、最後の2羽は殺されて、実業家の「鳥類コレクション」に加わった。
●バライロガモ
ニンゲンが湿原を開墾して、銃で狩りをしたため絶滅した。
●ハワイオーオー
この80年間で、ハワイでは20種類以上の鳥が絶滅した。
オシャレなハワイ人が、この鳥の黄色と黒の羽で作ったケープが流行して、
ケープ1着作るたび、たくさんのオーオーが殺された。
ニンゲンは森を伐採したため、オーオーの住処もなくなった。
絶滅してから、1980年、羽のケープは約900万円で売られた
●ステラーカイギュウとメガネウ
この無邪気な動物たちは、ニンゲンを怖がらなかったので、探険家や漁師に捕まってどんどん食べられた。
ベーリング海の人魚にはもう会えなくなった。
いま地球上に「警戒心が強い動物」ばかりなのはニンゲンのせいだな。
●ブローボック
アフリカには、ローンアンテロープ、セーブルアンテロープなど、仲間がまだ生きている。
毛の色が青みがかった素晴らしい灰色だが、死ぬと色がくすんだ灰色に変わってしまう。
「青レイヨウ」は、アフリカの哺乳類で一番最初に銃で皆殺しにされたという悲しい記録を作った。
青い馬?鹿?なんて見てみたいなあ!
●クリスマスジネズミ
島中、このネズミで溢れ返っていたが、わずか8年間でいなくなってしまった。
●リョコウバト
アメリカの鳥類のうち、3/1がリョコウバトだった。
こんなにたくさんいるから滅びるなんて誰も考えなかった。
銃で撃ったり、網で捕ったり、竿やこん棒で叩いて捕まえ、食べてしまった。
ニンゲンはなんでも食べ尽くしちゃうんだな/驚
●オーロックス
ラスコーの洞窟に描かれた野牛
ドイツ貴族はオーロックスの角をジョッキにしたりして欲しがった
保護する法律が作られたが、密猟者は減らず、1627年に絶滅。
●ホオダレムクドリ
オスがのみのような口ばしで幹に穴を開け、メスが長いピンセットのような口ばしで虫をつまみ出す連携プレーをする
森林が切り開かれ、ニュージーランドに別のムクドリがやって来て、新しい病気が流行して絶滅を早めた。
●グアダルーペカラカラとアカハシボソキツツキ
カラカラはときどき死んだヤギの肉も食べたため、羊飼いが銃や毒薬を使って1900年までに殺してしまった。
アカハシボソキツツキの住処を、ヤギがむしゃむしゃ食べてしまった。
●フクロオオカミ
顎が180度まで開く/驚
ディンゴという強敵が縄張りに入ってきて追い出された。
羊飼いはオオカミをどんどん殺した。タスマニア政府が保護を決めたのは絶滅から4年後。
【訳者あとがきメモ】
初版を出した時、それほど売れるまいと思って、執筆者の1人、
メイルの名をよく調べずにメイリーと表記してしまったことを後悔していたんだって
メイルはその後、プロヴァンス・ブームを起こす作家となる。
原題は「As Dead As A Dodo」(ドートーのように死に絶えて)。
ショーン・ライス/絵 ピーター・メイル/文、ポール・ライス/文、斉藤健一/訳
図書館巡りで見つけた1冊。
絶滅してしまった美しく、フシギな生態をもった動物たちと、絶滅した理由について書かれた1冊。
タイトルのドードーは、大好きな児童文学『不思議の国のアリス』に出てくるって知った。
実にさまざまな理由でニンゲンが無数の動物を滅ぼしてきたことが分かる。
今では見ることの叶わなくなった彼らを、色彩豊かにイキイキと甦らせた挿絵もユニークで素晴らしい。
【内容抜粋メモ】
●ドードー
ポルトガル語で「おばかさん」という意味の名前だが、おばかさんはヒトのほうだ。
オランダ人、その家畜が約100年の間で食べ尽くしてしまった。
遠い親戚は鳩/驚
●ミイロコンゴウ
この400年間でたくさんのオウムやインコが死んだ。知られているだけでもオウム科は28種絶えた。
ミイロコンゴウは、珍しく雄雌が同じ色。
肉は臭みがあり不味いが、キューバ人は食べたり、ペットにしたりした。
まずくても絶滅しちゃうんだな・・・
●クアッガ
脚に縞模様がないシマウマ。ダチョウ、オジロウシレイヨウと共に移動していた。
3種類の動物で協力すると、数キロメートル離れた危険なものも知ることができるから。
でも、オランダ人が皮と肉をとるために追い回した。1883年に絶滅。
●オオウミガラス
もともとペンギンはこの鳥の名前だった。
卵は巣から落ちないよう特別な形をしていた。
ニンゲンはこの鳥の肉を食べ、脂を燃料にし、羽毛を羽布団の材料にした
50羽が生き延びて、博物館の人々は心配して、48羽を殺させて標本にした!(ニンゲンってどこまで愚かなんだ
1844年、最後の2羽は殺されて、実業家の「鳥類コレクション」に加わった。
●バライロガモ
ニンゲンが湿原を開墾して、銃で狩りをしたため絶滅した。
●ハワイオーオー
この80年間で、ハワイでは20種類以上の鳥が絶滅した。
オシャレなハワイ人が、この鳥の黄色と黒の羽で作ったケープが流行して、
ケープ1着作るたび、たくさんのオーオーが殺された。
ニンゲンは森を伐採したため、オーオーの住処もなくなった。
絶滅してから、1980年、羽のケープは約900万円で売られた
●ステラーカイギュウとメガネウ
この無邪気な動物たちは、ニンゲンを怖がらなかったので、探険家や漁師に捕まってどんどん食べられた。
ベーリング海の人魚にはもう会えなくなった。
いま地球上に「警戒心が強い動物」ばかりなのはニンゲンのせいだな。
●ブローボック
アフリカには、ローンアンテロープ、セーブルアンテロープなど、仲間がまだ生きている。
毛の色が青みがかった素晴らしい灰色だが、死ぬと色がくすんだ灰色に変わってしまう。
「青レイヨウ」は、アフリカの哺乳類で一番最初に銃で皆殺しにされたという悲しい記録を作った。
青い馬?鹿?なんて見てみたいなあ!
●クリスマスジネズミ
島中、このネズミで溢れ返っていたが、わずか8年間でいなくなってしまった。
●リョコウバト
アメリカの鳥類のうち、3/1がリョコウバトだった。
こんなにたくさんいるから滅びるなんて誰も考えなかった。
銃で撃ったり、網で捕ったり、竿やこん棒で叩いて捕まえ、食べてしまった。
ニンゲンはなんでも食べ尽くしちゃうんだな/驚
●オーロックス
ラスコーの洞窟に描かれた野牛
ドイツ貴族はオーロックスの角をジョッキにしたりして欲しがった
保護する法律が作られたが、密猟者は減らず、1627年に絶滅。
●ホオダレムクドリ
オスがのみのような口ばしで幹に穴を開け、メスが長いピンセットのような口ばしで虫をつまみ出す連携プレーをする
森林が切り開かれ、ニュージーランドに別のムクドリがやって来て、新しい病気が流行して絶滅を早めた。
●グアダルーペカラカラとアカハシボソキツツキ
カラカラはときどき死んだヤギの肉も食べたため、羊飼いが銃や毒薬を使って1900年までに殺してしまった。
アカハシボソキツツキの住処を、ヤギがむしゃむしゃ食べてしまった。
●フクロオオカミ
顎が180度まで開く/驚
ディンゴという強敵が縄張りに入ってきて追い出された。
羊飼いはオオカミをどんどん殺した。タスマニア政府が保護を決めたのは絶滅から4年後。
【訳者あとがきメモ】
初版を出した時、それほど売れるまいと思って、執筆者の1人、
メイルの名をよく調べずにメイリーと表記してしまったことを後悔していたんだって
メイルはその後、プロヴァンス・ブームを起こす作家となる。
原題は「As Dead As A Dodo」(ドートーのように死に絶えて)。