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『おとなのひとにいってほしかった24のこと』(祥伝社)

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『おとなのひとにいってほしかった24のこと』(祥伝社)
ヨゼフ・パイオン/著 多田文子/訳 上野紀子/絵

図書館巡りで見つけた1冊。
もとは著者のHPを文子さんが見つけたことがきっかけ。
著者は見つけられるのを目的としていなかったと謙遜してるけど、
ネット上にアップしたかぎりは、誰かに読んで欲しかったのでは?

現状に満足していない風見鶏が語る形式で、
「わたしのおしりがまだ青かったころ・・・」という一文から全部始まっている。
1〜24までの章タイトルは、常識で言われていることの逆説が多く、
「あれ?」と読者に思わせておいて、内容を読み進めてなるほどと思わせる構成。


【内容抜粋メモ】

1 「世界は自分を中心にはまわってはいない」
受け身で何もせず、じっとしていて何かよいことを期待するなどは虫のよい話。


2 「何をしていいのか分からないといってはいけない」
自分で自分のことが分からないのに、ほかのひとに自分のことが分かるはずはない。


3 「反抗するなら、ほんとうの反抗をすること」
おとなの言うことを聞かないなどという簡単な反抗ではなく、逆に素直にじっくりと話を聞くという反抗。
それから何がほんとうなのかを判断すればよかった。


4 「ひとと同じことをしてはいけない」
同じものを持ち、同じもので着飾ることで安心していた。
みんなと違う自分、違うからいいのだと早く気づいていれば、もっと自分を活かすことができたはず。


5 「同じところにいてはいけない」
一見安定して見えるが、自分から不安定な状態に身を置いて行動してこそ、安定した心で物事に対処できる。


6 「いま見ているものは、見えているとおりではない」
大切なことは、裏側の見えないところにいつも潜んでいる。
自分で調べて考えて、想像をめぐらして判断する。


7 「よいことなんていつまでも続かない」
辛いことはいつまでも続くわけではない。その代わりに良いこともいつまでも続かない。
なにごとも永遠に続くことなどない。

8 「とにかく終わらせなさい」
自分でやり終わらせなくては、なにごとも解決しない。
失敗も過程に過ぎない。過程とは経験という意味。


9 「自分の得意なこと以外はしてはいけない」
自分の不得意なことは、やるほど苦しい。得意なことなら、どんなに辛くても我慢できる。


10 「ゼロからスタートしてはいけない」
ゼロ以下のマイナス地点に身を引くことで、心に余裕ができ、自分の位置がよく見える。


11 「3年間くらいは捨ててしまいなさい」
3年間、ないつもりで頑張れば何でもできるはず。
体験が実績に、知識と技能は実力となり自信が生まれる。


12 「生きていることなんかには意味はない」
「生きる意味」を問うより「生きる意味があった」と思える生き方をすべきだった。


13 「よいことからは逃げまわろう」
嫌なことを逃げずに追いかけて片付けてしまえば消えてなくなる。


14 「自分がやっていることをひとに話してはいけない」
話すことで満足して何もしないで終わってしまうことが常だった。
実行し完遂させれば、黙っていても話は伝わる。


15 「友だちはいらない」
自分の求める新しい世界へ行くには、友だちの群れから離れなくてはいけなかった。
そこで同じ志の新しい友だちと出会える。


16 「今日はないと思いなさい」
辛いことは先延ばしせず、今日やってしまえばすぐになくなる。


17 「出遇い(であい)は二度とない」
生きていくことは出遇いの連続。
出遇いに気づく感性を日頃から磨いておくこと。


18 「マイペースでやってはいけない」
おしりの青い時代には、自分の歩調なんて決まっていない。
一生懸命にやるべきことをやっていれば分かる。


19 「一番になってはいけない」
他と比較する世界は、だれもが同じことをやっているということ。
競争すべきは、他ではなく自分自身。


20 「上をめざすな」
記録を伸ばす、売り上げを伸ばす、どんなに伸ばしても無限には伸びない。


21 「背伸びをしなさい」
自分に何ができ、どこまでできるのかはやってみて初めて分かるもの。


22 「自分ひとりで出来ることは何ひとつない」
周りに迷惑をかけさせていただき、そのお返しを感謝を込めてさせていただく。


23 「自分のことは考えるな」
自分だけがうまくいけばいいと考えていると、自身を見失う。


24 「一番大切なことは、自分の想いをお使いに出すこと」 
大切なものはお金や地位や名誉やブランドものだと思っていた。
思いやりこそ、想像力がなくては持てない一番大切なこと。

本書のもとになった著者のHPはこちら→here


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