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Channel: メランコリア
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映画『オン・ザ・ロード』(2012)

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『オン・ザ・ロード』(2012)
原作:ジャック・ケルアック 監督:ウォルター・サレス

出演:()内はモデルとなった人物(ウィキ参照
サル・パラダイス(ジャック・ケルアック) - サム・ライリー
ディーン・モリアーティ(ニール・キャサディ) - ギャレット・ヘドランド
メリールウ(ルアンヌ・ヘンダーソン) - クリステン・スチュワート
カミール(キャロリン・キャサディ) - キルスティン・ダンスト
オールド・ブル・リー(ウィリアム・バロウズ) - ヴィゴ・モーテンセン
ジェーン(ジョーン・ヴァルマー) - エイミー・アダムス
カーロ・マルクス(アレン・ギンズバーグ) - トム・スターリッジ ほか

 

trailer

サントラ

当時のホットなジャズが満載! ホントにメチャメチャ踊る音楽だったんだな。

I've got the world on a string/Ella Fitzgerald
僕はこの世界を操っているんだ
空に架かる虹の梯子に腰掛けて
僕の指先からは糸が延びている
なんて世界、なんて素敵な人生

(以前、福島さんが歌ってた曲だ。和訳はこちら


『車輪の下』ヘルマン・ヘッセ著でビート小説『路上』の話をして、
映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』(2013)のDVD予告編の中にコレが入ってて、リンクしたから借りてみた

まったく余談だけど、渋谷TSUTAYAで借りたCDの音飛びの謝罪でもらった券を使って借りたら、
今度はこのDVDが23分頃から映像が乱れて、どうにもならず、電話したら、
1.今ある在庫をバイク便で送れば1時間で着く。
2.佐川急便で送れば明日かあさってには届く。
3.来店した際、同タイトルの代わりのDVDを無料で貸し出す。

途中まで観て、続きが気になるから、バイク便で送ってもらったら、本当に1時間で来た
しかも、また無料券が入ってた。嬉しいけど、どうして準新作まで映像が乱れてるんだ???
渋谷に呼ばれてるのか?


映画『裸のランチ』は、好みの世界観だけど、ワケが分からなかったって記憶しかない。
(あれ、原作買ったのか。結局、読まずに売ったのかも?
演じているヴィゴ・モーテンセンって俳優が、もしやジョン・サヴェージ!?と見入ってしまったが違った。
こういう雰囲気に弱いのかも。ジャン=ルイ・トランティニャン、ゲイリー・シニーズ等々・・・

 


▼story(ネタバレ注意
サルは父の葬式に立ち会っていた。すでに兄チャドも亡くなっている。
兄を思い出させるディーンという破天荒な青年と知り合い、破天荒な仲間とも知り合い、サルの生活は一変する。

サル「父が亡くなる前、ボクの手を見てこう言ったんだ。タコが1つもない。働いたことがないからだ」

ディーンの父は、早くに生き別れたままだった。

サル「ボクは狂った連中が好きだ。狂ったように生き、喋り、すべてを欲しがる連中。
   ありふれた事を言わない。燃えて、燃えて、燃え尽きる。夜を彩る花火のように」


(要するに、麻薬、酒、タバコ、女ってことか。今じゃ陳腐だ。しょっちゅう出てくるこの麻薬は何だろう?

ディーンとカーロはデンバーに旅立つ。「西部だ!」

サル「ボクは若い小説家で、旅立ちたかった」

サルもヒッチハイクと徒歩でネブラスカからデンバーのディーンらと落ち合う。
ディーンは、メリールウとまだ付き合っていたが、カミールとサンフランシスコで結婚するという。
サルと出かけようとすると、浮浪者のかたまりの中に生き別れた父の姿を見たような気がして立ち止まるディーン。
サルは、ゲイのカーロからディーンへの叶わぬ想いで死にたくなるほど苦しんでいる告白を聞く。


また旅に出るサル。
カリフォルニアで綿花の収穫の仕事をして、子どもがいるテリーという女性と知り合う。
(日払いの給料のシーンでサルだけ小銭だったのはなぜだろう?

テリーは、兄を訪ねにNYに行くという。「NYで会おう!」

冬のヒッチハイクでは「母を侮辱されたから殺した」という刑務所帰りの男に乗せてもらう。
いったん実家に戻るが、1年後「すべてに飽きていた」。再びディーンと再会。
ディーンとカミールの間には娘エイミーが生まれていた。

サルの母をNYまで送るという約束で金を借りたディーンは、エド・ダンケルと妻のギャラテアを乗せる。
ディーンは、銃を買い自殺を図ったが勇気が出せず、カミールに頼んだがムリだったと話す。
「サル、いい家族を持って幸せだな」

途中、スピード違反で白バイに停められて、25ドルも巻き上げられる。

ブル・リーから電話があり、途中で置き去りにされたギャラテアが夫に「一刻も早く迎えに来て! ここの連中は狂ってるわ!」

カーロも自殺を図ったがムリだったと話す。
1949年、皆で新年を迎える。


ニューオリンズ→アラバマでは、父の時計を質に入れ、安く買い叩かれる。
ルイジアナで、ブル・リーと妻ジェーンに会う。子どもが2人いて、なぜか裸んぼ。

 

 



サル「道路は純粋だ。白いラインは延々と伸びて、左のタイヤにピッタリ抱きつく」


カリフォルニアでは、店から食糧を盗み、アリゾナでは、まっぱで運転。
メリールウ「水兵の婚約者のところに戻るかも。家や赤ちゃんが欲しいの」
途中でギタリストも乗せる。♪辛すぎるよ 愛する者を撃つことは

サンフランシスコで、ディーンはメリールウを置いていく。「今まで通り時々会いに来るから」
翌日、デンバーに発つメリールウ。


サルはついに一文無しになり、残飯をあさり、拾った紙の裏にこれまであったことを書き続ける。
キャンベルでは荷揚げの仕事をする。

ディーン、カミールと再会するも、2人の仲は冷えきっていた。
カミールは2児目を妊娠中だが、ディーンのメチャメチャな生活、女遊びは変わらない。
「約束したのに。退屈なんでしょ? 出て行って。嘘つき!」


スリム・ゲイラードのシーンもイイv

ディーンは、デンバーで親父を探すという。サルも付き合うが見つからない。
2人のカップルと相乗りで異動。運転手はゲイで、ディーンは金のために体を売る。

NYで書けなくなったサルはメキシコに行くと言い、ディーンもついていく。
少年からマリファナを買い、売春宿で散々遊び、サルは赤痢に罹り、死にそうなのに、
ディーンはカミールと離婚が成立したから、ここを去るという(ヒドイな・・・


1951年、オゾンパーク。
サルはD.エリントンを聴きに行こうとすると、ボロボロになったディーンに声をかけられる。
カミールから復縁の手紙をもらったという。「お前が好きだよ」

昔、3つに切った写真を貼り合せたサルは、実家で狂ったようにタイプライターでついに小説を書き出す。


******************


ケルアックが歩きながらつぶやくように歌う歌が気に入った。
♪どこも僕の家じゃない って歌。ディランの♪Like a Rolling Stone にも通じないか?

雨に濡れながらDVDを届けてくれたバイク便の兄さんに感謝。
彼は私にどれだけの感動を届けてくれたか知る由もないが。
すべてはちゃんとつながってるんだ。

こうして毎日、意味もなくらくがき帳に書いている様々なたわ言も、
いつか、誰かに届くかもしれない。様々な色と形に移り変わりながら。

それにしても広い国だな、アメリカって。
あんまり広すぎて、旅をすればするほど迷子になる。



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