過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ベイブ』(1995)
監督:クリス・ヌーナン 出演:ジェームズ・クロムウェル ほか
これが話題となったベイブか〜。最初のあどけない子ブタの寝顔から「可愛い〜!」と叫んじゃう。
この時点で大成功。やっぱり動物ものには勝てないって感じ。
この動物たちの繰り広げるドラマと演技には、驚いたり、笑ったり、泣いたり、感心したり、感動したり、
全然不自然さがない動きと喋り、さすがセサミのスタッフ。
こんなにスマートで、キレイで、小気味良い動きのブタを今まで見たことがない!
ミニブタのペットが流行るのもうなづける。3匹のネズミが歌う♪Blue Moon や
♪If I had wards
あなたを勇気づける言葉があれば 朝から歌って聞かせよう
黄金の調べを 今日というこの日に 永遠の生命を
夜が訪れたら 月の光で満たそう
ゴスペルの早送り?音楽の使い方もナイス
風邪をひいて戻ると、主人が歌と踊りを見せてくれるシーンは素朴でイイねえ
これから豚肉が食べられなくなっちゃいそう。
ベイブを舐めてあげる、子を奪われたフライ母さんの姿には愛情があふれていたし、
映画のマジックは劇画の世界をあたかもリアルにここまで見せてくれるんだね!
■『世界が燃えつきる日』(1977)
監督:ジャック・スマイト 出演:ジャン・マイケル・ビンセント、ジョージ・ペパード、ドミニク・サンダ ほか
もろ'70代の色濃い原題同名小説の映画化。ハニバルのノリそのままキャップにくわえ煙草のペパードに
叫んだり、色っぽい目をしたり、家事したりするだけの女役サンダの共演がイイ。
タイトルに仰々しい音楽で期待させるワリにあっさりとエンディング。
長い作品紹介の中に『スターウォーズ』があるから、いかにあのSF映像技術が凄くてお金かかってたが比べるとよく分かる。
こんなスゴイ核爆発で誰も放射能汚染を気にしてないのがフシギ。
地球軸があっという間に戻ってフツーの町に戻っちゃうギャップも激しいし。
まあ、許してあげよう。美しいサンダが生き残ってる奇跡に免じて。
思いっきりテキサスあたりのロケで済ましてて、セリフもちょっとズレ具合が時代の味染み出てる。
一歩間違えたらE.ウッドの世界の手前。シャワー1週間に1度とかいっても皆ちゃんと小奇麗。
サンドもまばゆいばかり。この役には退屈だったろうね。
■『ハリーとトント』(1974)
監督:ポール・マズルスキー 出演:アート・カーニー、トント ほか
疲れた心と身体をホッとさせるような老人と老猫のロードムーヴィ。'60の香りがプンプンする。
老後の生き方から世代のギャップ、親子関係など、いろんな人生のエッセンスを含んだ作品。
世の中変わるけど「友を失ったら、新しい友を作ればいい」っていうポジティブシンキング。
私も歳したら新しい価値観をどんどん取り込むやわらか頭と、動物を飼ってハリーみたいな生き方をしたいな。
「猫は家につく」ってゆうけど、トントみたいに旅をともにする猫もいるのね。
■『サブリナ』(1995)
監督:シドニー・ポラック 出演:ハリソン・フォード、ジュリア・オーモンド ほか
改めてつくづくストーリーも演出も女性向きの完璧なシンデレラ・ラブストーリー
『トッツィー』『愛と哀しみの果て』等を撮った監督が舞台を現代に移して、ヘップバーン主演で有名な今作をリメイク。
ハリウッドのドル箱スター、ハリソンが気恥ずかしいほどハンサム役を演じて、いい俳優が「いい仕事してますねえ」って感じ。
オーモンドも純真無垢な美女に変身! オードリーの記憶を塗り替える好演。2人ともプレッシャーはあったろうね。
キーはパリ! 髪を切って、化粧して、ブランドをさり気なく着こなす。
それで真実の愛が見つかるならたやすいけど、あのヘアスタイルを毎日キープするのは大変だ。やっぱ夢のお話。
Once upon a time...と始まるフェアリーテイル調。娘は金持ちの王子様と暮らす幸せなお姫様になったってわけ。
「パリのヒトは生きることを楽しんでいる」
♪LA VIE AN ROSE ほか音楽の使い方もとってもオシャレ。パリってそうゆう夢物語の似合う街だね。
でもやっぱり男って見た目の美しさに弱いのかな。ま、女もある程度ルックスも気にかけるけど。
“真実の愛も最初はルックスルから”て格言が必要か。
とくにハリウッドにこうゆうシンデレラストーリーって観てる時の高揚感と、
観た後の現実の厳しさのギャップが激しくて憂鬱になっちゃう
■『パリの天使たち』(1991)
監督・脚本主演:ジェラール・シェニョー 出演:リシャール・ボーランジェ、ビクトリア・アブリル ほか
失業したらあっという間にホームレス! 何も持たない生活に陥るのってこんなに簡単なんだ。
しかもそれなりその日暮らしも見方によっちゃ悪くない。
半面、ドラッグに酒、窃盗、物乞いに頼らざるを得ない社会状況と人間の脆さもシビアに描いて、
普段なんでもない屋根と、ベッドと、食べ物が貴重なものだと改めて痛感。感謝、感謝。
偶然会ったフリをしても、トランクからリンゴが1個転がってくシーンはなんとも可笑しく空っぽな感じが象徴的。
モデル系のスチュワーデスが、職なしの男が好きだってことからすでに不思議だよ、この世の中。
最初のボートから海へ落ちて、そのまま重りがついたように静かに沈んでいく夢のシーンは妙に美しくて見入ってしまう。
美しい妻へのコンプレックスや不信感も家に帰る恐怖症にさせてたってこともあるのね。
それぞれ長い身の上話があるんだろうな、ついこの間までは同じ電車で通勤してた人が、ダンボール箱で暮らすようになるまでには。
これは個人の問題でもあり、私たちみんなの問題でもある。
■『ロスト・チルドレン』(1995)
監督:ジャン・ピエール・ジュネ 出演:ロン・バールマン ほか
素晴らしい 映画が真の芸術となる。監督たちはカメラを手にした以来の革命、
「CG」というオモチャを手に入れて、次々とイメージをヴィジュアル化している。
T.ギリアムを越えるSFファンタジーの世界にハマル。TPをしのぐフリークスら。
ドミニクはたしか『デリカテッセン』にも出演。自分のコピーを演じていて、はじめは5つ子かと思ったほど。
ジュディスの美少女ぶりは危険なほど退廃的。
そしてパールマン トム・ウェイツ風キャラクターが飛び抜けてる!
老人と入れ代わって老女になっちゃうCGには口あんぐり!
金がかかってるって感じの世紀末風セットも凝りまくり。アイデアが山ほど詰まってる。
汚染しまくりバスクリン状態の水中を潜水服で泳ぐ男のエネルギーも思わず「海底二万海里」を思い出す。
「子どもに夢を」ってテーマだろうけど、もろ大人向けのブッ飛んだ世界がイイ。
劇場公開の時に観たかったけど、逃がしちゃったんだよね。
スクリーンで観たらもっとスゴかったろうな。このカルト監督に注目度大
■『ジュマンジ』(1995)
監督:ジョー・ジョンストン 出演:ロビン・ウィリアムズ、キルスティン・ダンスト ほか
次々と私たちをビックリ世界へ導くCGによる映画。アイデア次第になんでもあり状態。
ロビン出演作はハズレがないけど、今作もとびきりのアミューズメント
家族の愛情話でホロリとまとめるところはアメリカらしい。
ゾーラ?のコメディアンぶりも笑える。ボロボロのパトカーの戸が取れて“半ドア”の表示にw
スタントマンもかなり危険を冒したことだろう。
スーパーでハンターがまともにペンキ缶を棚ごと浴びるシーンだってすごい危ないよ
メイキングもあったから見ればびっくりの種明かしが分かるかも。
■『ワイルド・サイド』(1996)
監督:フランクリン・ブラウナー 出演:クリストファー・ウォーケン、ジョアン・チェン ほか
待った甲斐があった。ウォーケンファンとしては今作の彼は、今までのイメージを忘れさせるほど
ハイで、仕事ができて、女遊びも派手で、かつちょっと気が小さい、でも繊細な情もある!
ほか3人の個性も強い。始まったらノンストップ。汚い毒を見せつけながら、あとくされない爽やかな余韻がフシギ。
この監督はタダ者じゃなさそう。
伸ばした髪を黒く染めて、パワーを取り戻したかのように暴れまくるウォーケンは、まだまだ健在。
デ・ニーロも頑張ってることだしね。次はジョニデ主演の注目作でもキレてるらしいし、楽しみ。
それほど派手な触れ込みはないのにずっとレンタル中だった今作。
きっとウォーケンの妖しい魅力に新しいファンも増え続けてるんだね。
ジョアン・チェンも思わず同性もひきこまれる完備な容姿で美しい英語、
もうハリウッドの仲間入りは決定。演技もしっかりしてるから、いるだけで作品に華が生まれる。
スティーブン・バウアのキレ具合もスゴイし、アニー・ハッチのボーイッシュでスタイリッシュなルックスも印象的。
■『ドンファン』(1995)
監督:ジェレミー・レビン 出演:ジョニー・デップ、マーロン・ブランドー ほか
エキゾティックな完璧マスク、最近は様々な役に幅を広げて、実力、人気ともに注目度No1のジョニデ主演。
ドンファンの逸話を知らずとも楽しめる。
久々観たブランドーは、すっかりパタリロ体型になっちゃったけど、
その眼光といい、モノマネに使われる喋り方は“ドン”の風格。
果して彼は本物か大嘘つきか? ラストのオチが小気味いいくらいよく決まってる。
「彼女が待っていたかって? 彼はひどい“ロマンス病”に罹っていたのだ。
そしてそれは伝染性が究めて強いのでご注意を」
次々とスペイン系の美女が登場する。
「肌の色によって愛する方法がある。ピンク色は情熱的に、ソバカスはうち寄せる波のごとく」これは当たってるのか?
面と向かって「あなたは女の愛し方を知ってるか!?」と尋ねるシーンはドキッとするだろうね。
「見た目がどうのより、中身を愛してやる」てセリフはイイけど、やっぱ登場するのはとびきり美人ばかりですごい矛盾。
テーマ曲はブライアン・アダムス。
■『伴奏者』(1992)
監督:クロード・ミレール 出演:ロマーヌ・ボーランジェ、リシャール・ボーランジェ ほか
「世界はわたしの脇をすり抜けてゆく。人の運命は変えても、いつもわたしは置き去りだ」
華麗なオペラ歌手の舞台裏。「家政婦は見た」の世界。
ドイツ占領下のフランスという緊迫感のある背景、ひとりの名もない伴奏者の娘が語り手。
ボーランジェ父娘の温かく、時に火花が散る演技対決は素晴らしい。
青年が「結婚を許可して下さい」と言って、リシャールがロマーヌに向かって「私は父親じゃない」てユーモアもイイ!
夫「女であることは辛いかい?」
ソフィ「たぶん、辛いと思います」
2人を見つめて雨にうたれる中年男と娘のシーンは心打たれる。
誰と結ばれ、それで幸せになれるか、私たちに未来は見えないし、時の流れは変えられない。
多感で才能に溢れるが自らの人生を思うに任せられない娘をロマーヌは化粧もせずに見事に演じきっている。
イレーヌ役のエレナも美しく、天使のような微笑が全編を彩る。
『フィガロの結婚』の一節?「落としてしまった〜」ていう歌も心が洗れるよう。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ベイブ』(1995)
監督:クリス・ヌーナン 出演:ジェームズ・クロムウェル ほか
これが話題となったベイブか〜。最初のあどけない子ブタの寝顔から「可愛い〜!」と叫んじゃう。
この時点で大成功。やっぱり動物ものには勝てないって感じ。
この動物たちの繰り広げるドラマと演技には、驚いたり、笑ったり、泣いたり、感心したり、感動したり、
全然不自然さがない動きと喋り、さすがセサミのスタッフ。
こんなにスマートで、キレイで、小気味良い動きのブタを今まで見たことがない!
ミニブタのペットが流行るのもうなづける。3匹のネズミが歌う♪Blue Moon や
♪If I had wards
あなたを勇気づける言葉があれば 朝から歌って聞かせよう
黄金の調べを 今日というこの日に 永遠の生命を
夜が訪れたら 月の光で満たそう
ゴスペルの早送り?音楽の使い方もナイス
風邪をひいて戻ると、主人が歌と踊りを見せてくれるシーンは素朴でイイねえ
これから豚肉が食べられなくなっちゃいそう。
ベイブを舐めてあげる、子を奪われたフライ母さんの姿には愛情があふれていたし、
映画のマジックは劇画の世界をあたかもリアルにここまで見せてくれるんだね!
■『世界が燃えつきる日』(1977)
監督:ジャック・スマイト 出演:ジャン・マイケル・ビンセント、ジョージ・ペパード、ドミニク・サンダ ほか
もろ'70代の色濃い原題同名小説の映画化。ハニバルのノリそのままキャップにくわえ煙草のペパードに
叫んだり、色っぽい目をしたり、家事したりするだけの女役サンダの共演がイイ。
タイトルに仰々しい音楽で期待させるワリにあっさりとエンディング。
長い作品紹介の中に『スターウォーズ』があるから、いかにあのSF映像技術が凄くてお金かかってたが比べるとよく分かる。
こんなスゴイ核爆発で誰も放射能汚染を気にしてないのがフシギ。
地球軸があっという間に戻ってフツーの町に戻っちゃうギャップも激しいし。
まあ、許してあげよう。美しいサンダが生き残ってる奇跡に免じて。
思いっきりテキサスあたりのロケで済ましてて、セリフもちょっとズレ具合が時代の味染み出てる。
一歩間違えたらE.ウッドの世界の手前。シャワー1週間に1度とかいっても皆ちゃんと小奇麗。
サンドもまばゆいばかり。この役には退屈だったろうね。
■『ハリーとトント』(1974)
監督:ポール・マズルスキー 出演:アート・カーニー、トント ほか
疲れた心と身体をホッとさせるような老人と老猫のロードムーヴィ。'60の香りがプンプンする。
老後の生き方から世代のギャップ、親子関係など、いろんな人生のエッセンスを含んだ作品。
世の中変わるけど「友を失ったら、新しい友を作ればいい」っていうポジティブシンキング。
私も歳したら新しい価値観をどんどん取り込むやわらか頭と、動物を飼ってハリーみたいな生き方をしたいな。
「猫は家につく」ってゆうけど、トントみたいに旅をともにする猫もいるのね。
■『サブリナ』(1995)
監督:シドニー・ポラック 出演:ハリソン・フォード、ジュリア・オーモンド ほか
改めてつくづくストーリーも演出も女性向きの完璧なシンデレラ・ラブストーリー
『トッツィー』『愛と哀しみの果て』等を撮った監督が舞台を現代に移して、ヘップバーン主演で有名な今作をリメイク。
ハリウッドのドル箱スター、ハリソンが気恥ずかしいほどハンサム役を演じて、いい俳優が「いい仕事してますねえ」って感じ。
オーモンドも純真無垢な美女に変身! オードリーの記憶を塗り替える好演。2人ともプレッシャーはあったろうね。
キーはパリ! 髪を切って、化粧して、ブランドをさり気なく着こなす。
それで真実の愛が見つかるならたやすいけど、あのヘアスタイルを毎日キープするのは大変だ。やっぱ夢のお話。
Once upon a time...と始まるフェアリーテイル調。娘は金持ちの王子様と暮らす幸せなお姫様になったってわけ。
「パリのヒトは生きることを楽しんでいる」
♪LA VIE AN ROSE ほか音楽の使い方もとってもオシャレ。パリってそうゆう夢物語の似合う街だね。
でもやっぱり男って見た目の美しさに弱いのかな。ま、女もある程度ルックスも気にかけるけど。
“真実の愛も最初はルックスルから”て格言が必要か。
とくにハリウッドにこうゆうシンデレラストーリーって観てる時の高揚感と、
観た後の現実の厳しさのギャップが激しくて憂鬱になっちゃう
■『パリの天使たち』(1991)
監督・脚本主演:ジェラール・シェニョー 出演:リシャール・ボーランジェ、ビクトリア・アブリル ほか
失業したらあっという間にホームレス! 何も持たない生活に陥るのってこんなに簡単なんだ。
しかもそれなりその日暮らしも見方によっちゃ悪くない。
半面、ドラッグに酒、窃盗、物乞いに頼らざるを得ない社会状況と人間の脆さもシビアに描いて、
普段なんでもない屋根と、ベッドと、食べ物が貴重なものだと改めて痛感。感謝、感謝。
偶然会ったフリをしても、トランクからリンゴが1個転がってくシーンはなんとも可笑しく空っぽな感じが象徴的。
モデル系のスチュワーデスが、職なしの男が好きだってことからすでに不思議だよ、この世の中。
最初のボートから海へ落ちて、そのまま重りがついたように静かに沈んでいく夢のシーンは妙に美しくて見入ってしまう。
美しい妻へのコンプレックスや不信感も家に帰る恐怖症にさせてたってこともあるのね。
それぞれ長い身の上話があるんだろうな、ついこの間までは同じ電車で通勤してた人が、ダンボール箱で暮らすようになるまでには。
これは個人の問題でもあり、私たちみんなの問題でもある。
■『ロスト・チルドレン』(1995)
監督:ジャン・ピエール・ジュネ 出演:ロン・バールマン ほか
素晴らしい 映画が真の芸術となる。監督たちはカメラを手にした以来の革命、
「CG」というオモチャを手に入れて、次々とイメージをヴィジュアル化している。
T.ギリアムを越えるSFファンタジーの世界にハマル。TPをしのぐフリークスら。
ドミニクはたしか『デリカテッセン』にも出演。自分のコピーを演じていて、はじめは5つ子かと思ったほど。
ジュディスの美少女ぶりは危険なほど退廃的。
そしてパールマン トム・ウェイツ風キャラクターが飛び抜けてる!
老人と入れ代わって老女になっちゃうCGには口あんぐり!
金がかかってるって感じの世紀末風セットも凝りまくり。アイデアが山ほど詰まってる。
汚染しまくりバスクリン状態の水中を潜水服で泳ぐ男のエネルギーも思わず「海底二万海里」を思い出す。
「子どもに夢を」ってテーマだろうけど、もろ大人向けのブッ飛んだ世界がイイ。
劇場公開の時に観たかったけど、逃がしちゃったんだよね。
スクリーンで観たらもっとスゴかったろうな。このカルト監督に注目度大
■『ジュマンジ』(1995)
監督:ジョー・ジョンストン 出演:ロビン・ウィリアムズ、キルスティン・ダンスト ほか
次々と私たちをビックリ世界へ導くCGによる映画。アイデア次第になんでもあり状態。
ロビン出演作はハズレがないけど、今作もとびきりのアミューズメント
家族の愛情話でホロリとまとめるところはアメリカらしい。
ゾーラ?のコメディアンぶりも笑える。ボロボロのパトカーの戸が取れて“半ドア”の表示にw
スタントマンもかなり危険を冒したことだろう。
スーパーでハンターがまともにペンキ缶を棚ごと浴びるシーンだってすごい危ないよ
メイキングもあったから見ればびっくりの種明かしが分かるかも。
■『ワイルド・サイド』(1996)
監督:フランクリン・ブラウナー 出演:クリストファー・ウォーケン、ジョアン・チェン ほか
待った甲斐があった。ウォーケンファンとしては今作の彼は、今までのイメージを忘れさせるほど
ハイで、仕事ができて、女遊びも派手で、かつちょっと気が小さい、でも繊細な情もある!
ほか3人の個性も強い。始まったらノンストップ。汚い毒を見せつけながら、あとくされない爽やかな余韻がフシギ。
この監督はタダ者じゃなさそう。
伸ばした髪を黒く染めて、パワーを取り戻したかのように暴れまくるウォーケンは、まだまだ健在。
デ・ニーロも頑張ってることだしね。次はジョニデ主演の注目作でもキレてるらしいし、楽しみ。
それほど派手な触れ込みはないのにずっとレンタル中だった今作。
きっとウォーケンの妖しい魅力に新しいファンも増え続けてるんだね。
ジョアン・チェンも思わず同性もひきこまれる完備な容姿で美しい英語、
もうハリウッドの仲間入りは決定。演技もしっかりしてるから、いるだけで作品に華が生まれる。
スティーブン・バウアのキレ具合もスゴイし、アニー・ハッチのボーイッシュでスタイリッシュなルックスも印象的。
■『ドンファン』(1995)
監督:ジェレミー・レビン 出演:ジョニー・デップ、マーロン・ブランドー ほか
エキゾティックな完璧マスク、最近は様々な役に幅を広げて、実力、人気ともに注目度No1のジョニデ主演。
ドンファンの逸話を知らずとも楽しめる。
久々観たブランドーは、すっかりパタリロ体型になっちゃったけど、
その眼光といい、モノマネに使われる喋り方は“ドン”の風格。
果して彼は本物か大嘘つきか? ラストのオチが小気味いいくらいよく決まってる。
「彼女が待っていたかって? 彼はひどい“ロマンス病”に罹っていたのだ。
そしてそれは伝染性が究めて強いのでご注意を」
次々とスペイン系の美女が登場する。
「肌の色によって愛する方法がある。ピンク色は情熱的に、ソバカスはうち寄せる波のごとく」これは当たってるのか?
面と向かって「あなたは女の愛し方を知ってるか!?」と尋ねるシーンはドキッとするだろうね。
「見た目がどうのより、中身を愛してやる」てセリフはイイけど、やっぱ登場するのはとびきり美人ばかりですごい矛盾。
テーマ曲はブライアン・アダムス。
■『伴奏者』(1992)
監督:クロード・ミレール 出演:ロマーヌ・ボーランジェ、リシャール・ボーランジェ ほか
「世界はわたしの脇をすり抜けてゆく。人の運命は変えても、いつもわたしは置き去りだ」
華麗なオペラ歌手の舞台裏。「家政婦は見た」の世界。
ドイツ占領下のフランスという緊迫感のある背景、ひとりの名もない伴奏者の娘が語り手。
ボーランジェ父娘の温かく、時に火花が散る演技対決は素晴らしい。
青年が「結婚を許可して下さい」と言って、リシャールがロマーヌに向かって「私は父親じゃない」てユーモアもイイ!
夫「女であることは辛いかい?」
ソフィ「たぶん、辛いと思います」
2人を見つめて雨にうたれる中年男と娘のシーンは心打たれる。
誰と結ばれ、それで幸せになれるか、私たちに未来は見えないし、時の流れは変えられない。
多感で才能に溢れるが自らの人生を思うに任せられない娘をロマーヌは化粧もせずに見事に演じきっている。
イレーヌ役のエレナも美しく、天使のような微笑が全編を彩る。
『フィガロの結婚』の一節?「落としてしまった〜」ていう歌も心が洗れるよう。