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『みんなのチャンス ぼくと路上の4億人の子どもたち』

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『みんなのチャンス ぼくと路上の4億人の子どもたち』(少年写真新聞社)
石井光太/著

日本の子どもたちの生活と、ある貧しい国の子どもたちの生活とを、写真で比べた1冊。
でも、コレを見て、はたして「裕福さ」=「幸せ」かどうか?という疑問も浮かぶ。


【内容抜粋メモ】

路上生活者、働く子どもたちは、世界に4億人もいる。

世界の人々の半分が、1日200円以下で生活している。



お母さんも、お父さんも、知り合いも、みんな道路で野良犬や野良猫といっしょに寝ている。
貧しくて家を建てられないから。
戦争から逃げて家がないから。
生まれつき住むところがないから。


路上に住む子どもたちは、ほとんど裸のまま一日を過ごす


ドブ川の水で体を洗う


古くなった野菜などでお腹をふくらませる


[児童労働]

貧しくて小学校にいけない子どもは、約6000万人いる。
働く子どもは、世界で1億6800万人。



子どもたちは生活費のために、ゴミ拾いをする。
プラスチック、アルミ、紙など集めて工場に売ると、1日拾って、わずか数十円。


時間のあるときに、路上で読み書きの練習をしたり、大人に教えてもらう


飲み水は池から汲む


残飯を食べなければならない子もいる。栄養が足りず、お腹がふくれてしまう


子どもの死因の多くが「下痢」。
世界では、5歳以下の子どもが、年間に下痢で58万人死んでいる。


【ブログ内関連記事】
シリーズ格差を考える『教育格差』(ほるぷ出版)



[仲間]


ストリートチルドレン

家族がいなくて、路上で集まって暮らす子どもたちを「ストリートチルドレン」という。
彼らは、仕事ができないから「物乞い」をする。


少し大きな子は、芸をしないとお金をもらえない



シンナーや麻薬をすることで、淋しさを忘れようとする子もいる。
そういう子は、体を壊して死んでしまうことも多い。

それでも生きなければならない。
どんなにつらくても、人は生きていかなければならないんだ。



でも、一人じゃできない。仲間が必要。だから、子どもたちは友だちをつくる。
今を楽しむことが、大変な世の中を生きぬく武器になると知っているから。



[チャンス]



日本で生きるぼくたちが、世界で生きる子どもたちと違うところって何だろう?
日本に生まれたボクたちは、より多くのチャンスを持っている。

勉強して、自分の夢を実現するチャンス。
学校で友だちをつくって、社会を知るチャンス。
働いて、しあわせをつかむチャンス。
そして、この世の中を良くしていけるチャンス。

ボクたちは気づいていないだけで、本当は多くのチャンスを持っている。
そして全員がそれをつかむ権利を持っている。

何を、どれだけ選んでもいい。選べば前に進めるから。
一人ひとりが前に進めば、きっと世の中はもっと良くなるはずなんだ。




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