■集英社版・学習漫画『地球の歴史 3 生きている地球』(集英社)
1はこちら。
2はこちら。
こんどは男の子2人、女の子1人が、やまとさん+マグマ君の説明で地球全体のことをパビリオンで学んでいくという設定。
これまでの2冊分の総まとめでもあり、さらにつっこんだ話、専門用語もあって、
身近なものから、引きで見た地球という星について改めて勉強になったv
ところで、地球の中心はマントルと核だって書いてあるけど、地底国はないのかなあ?
ところどころに誤字脱字があって気になってしまった
【内容抜粋メモ】
地球は完全な球体でなく、下の部分がほんのわずかふくらんでいる/驚
●ジオイド=でこぼこした地球表面を水で満たした形。
1995年の「南部地震」でできた断層。アメリカには「サンアンドレアス断層」もある。
地球表面は10枚ほどのプレートで覆われている。
紀伊半島沖には「トラフ」という窪地がある。
コンピュータで作図した日本列島周辺の海底。深い海溝が分かる。
●イエローバンド=エベレストにある黄色い地層。海の生物の死骸でできた。
エジプト、インド、バビロニア、中世ヨーロッパ人が考えた地球
ニンゲンが宇宙から地球を見ることができたのは1961年ボストーク1号でガガーリン少佐が最初。
それ以前は、それぞれ想像するしかなかった(このほうがロマンがあるなあ!
エラストテネスは地球が球形だと言った。彼が導き出した赤道周りの長さはかなり正確だった→約4万km
マゼラン艦隊は地球を回って地球が丸いことを証明した。
公転軌道の長さは9億km、30km/秒で公転している。
地球の海と陸の割合は7:3。
地殻の下にあるマントルの厚さは2900kmで、固体だが流動性がある。
地球内部のしくみ
地球の中心部の温度は6000度!地震の波の伝わり方の違いで調べた。
地球の核では、熱エネルギーによって「対流」が起きて、磁力が発生する。
●流星=宇宙にある小さな石が地球に落ちる時、大気との摩擦で燃えて輝いたもの。
●褶曲山脈=強い力で持ち上げられた、複雑に折れ曲がった山の地層。
************************火山のしくみ
●火山=地下のマグマが噴き出して地上に積ってできた山。
マグマの温度は1000度以上! 火山は海底プレートが地球内部へもぐりこむところにできる。
温泉をつくるはたらきもあり、硫黄、ミョウバンなどの元素が溶け込んでいる。
1991年 「雲仙普賢岳」の噴火では、火砕流で40人が亡くなった。
「三宅島」の噴火は900年ほど前から14回もあり、ほぼ20年おきに起きている。
ハワイの「キラウエア火山」はいまでも大量の溶岩を噴き出している。
「活火山」は世界に800ほどあり、日本には70ある。世界有数の火山が多い国。
火山の種類
大地のすがたを変える力
************************地震
日本近海の2つのプレート
断層の種類
火山が多いところは、地震も多い。日本列島は断層だらけ
マグニチュードが大きくても震源が深いと被害は少ないが、マグニチュードが小さくても震源が浅いと被害は大きい。
1995年の「阪神・淡路大震災」は震度7、マグニチュード7.2の直下型地震だった。
死者約5500人、倒壊家屋4万戸
1922年の「関東大震災」は火災による焼失家屋は50万戸だった
************************岩石
ガラスや陶器は石英、珪酸などの鉱物が材料。鉄は「鉄鉱石」から作られる。
川原の石は、おおまかに「堆積岩」「深成岩」「火山岩」に分けられる。
堆積岩の種類
「堆積岩」は石、砂、泥がかたまってできている。
つぶの大きさと割合によって「れき岩」「砂岩」「泥岩」に分けられる。
「石灰岩」はセメントの原料。
「火成岩」はマグマが冷えて固まったもの。軽石も火成岩!
「玄武岩」は海底の島や山をつくっている。
「変成岩」は高温、高圧力で別の岩石に変わったもの。
宝石は、鉱物の中で美しくて貴重なものを呼ぶ。「金」は金の鉱物をたくさん含んだ鉱石のこと。
炭素化合物を熱して「人造ダイヤ」を作り、工業用に利用している。
岩石やその他の硬度
生活の中で使われている鉱物
岩石の循環
マントルは「かんらん岩」、核は鉄・ニッケルなどでできていると言われる→まだ解明されていない
************************動く大陸のなぞ
●海嶺=大洋底にある海底山脈。急斜面をもつ細くて長い高まり。
海嶺付近の海底の岩石や堆積物は新しく、離れるほど古い。
「大西洋中央海嶺」はアイスランドの真上を通っているのが地上から見える。
ドイツの地理学者アルフレッド・ウェゲナーは「大陸移動説」を唱え、
巨大な1つの大陸を「パンゲア」と名付けたが、証明できずに忘れられた
1950年代後半に音波を使った海底地形調査が開発された
1.人工衛星を使い船の位置を正確にはかる。
2.船から海底に音波を発信し、はねかえる時間で海底の深さや地形が分かる。
太平洋の海底
磁石を含む溶岩等が冷えてかたまる時、地磁気の方向が記録される/驚
それを調べていくと、昔の地球の磁極の位置が分かる。
アメリカ大陸が2億年かけて現位置まで動いたと分かり、ウェゲナーの説が証明された。
現在の「北磁極」は、北極点から約1300km離れたカナダ北部にある。
ハワイ列島の岩石の年代
海底プレートの移動。海底は左右に引き裂かれるように広がっている。
海嶺でできたプレートが何千年もかけて東西に動き、大陸が乗った大きなプレートとぶつかって海底にもぐりこむ。
重い海のプレートが、軽い陸のプレートに沈みこむ。そこにはエネルギーがたまり地震、火山活動が起こる。
プレートは年間1〜10cmの速さで動いている。
「ヒマラヤ山脈」は今も盛り上がり続けている!
●電波望遠鏡=星から出る微小な電波をとらえる装置。地球上の2点間の距離を正確にはかれる。
これでハワイと日本が1.5cm/年近づいていることが分かった。
●プルームテクトニクス理論
もぐりこんだ冷たいプレートはマントルの下へ落ちていく=コールドプルーム
核近くの熱い「ホットプルーム」から生まれたマグマで新しい海底がつくられる。
「伊豆半島」
今から3000万年前、火山活動で生まれ、フィリピン海プレートに乗って300万年前に日本列島に衝突。
丹沢の山をつくったと言われる。今も年間数ミリずつ盛り上がっている。
世界の地震の多発地帯は、プレートとプレートの境界にある。
●「プレート境界地震」と「プレート内地震」の2タイプ
「プレート境界地震」=プレートがはねあがることで発生する。
「深発地震」=プレート同士がきしみ合うことで発生する。
「プレート内地震」=プレート内部にエネルギーがたまって、歪みを戻そうとして断層に沿って岩盤がズレることで発生する。
プレートの量は、3200万年という周期で変化している。
●駿河湾トラフ
地震予知連絡会では、日本中に観測所をもうけ調査していて、
駿河湾トラフ、南海トラフを震源とする「東海地震」がいつ起こってもおかしくないという。
駿河湾トラフでは130年間、地震がないため、大きなエネルギーがたまっていると考えられる。
南部地震は、「野島断層」が動いて起きた。
************************限りある資源
●銅→鉄の時代
約5000年前、人類は初めて銅で鏡や剣を作った。鉄より柔らかくて加工しやすいから→鉄の時代
●石炭
燃える石を発見し利用しはじめた。
石炭=3億年前〜3000万円前に地球にあったシダ植物の大森林がつくった。
約200年前、イギリス産業革命で蒸気機関がつくられ、石炭が使われた。
地下にもぐって掘り出す際、水が出たり、天井が崩れたり、ガス爆発があったり危険だった
●石油
ガソリンで動くエンジンが発明された。石油は大昔の生物の死骸。
原油は製油所でガソリンやナフサ等に精製され、化学製品がつくりだされる。
日本が消費する石油量は、2億6000万kl/年!
日本でとれる石油量は、98万kl/年。
今のスピードで消費すると、約30年で使い果たすといわれる。
石油が原料のもの
●原子力エネルギー
ウラン鉱石という放射性鉱物から生み出されるエネルギー。放射能汚染が問題となる。
●資源衛星ランドサット
高度700km上空から地上30mのものを見分けられる。
衛星は地形、植物の分布、鉱物やエネルギー資源の調査、大気の動き、気流の変化などを解析している。
潜水調査船による海底調査
「パンゲア」以前の約6億年前に「超大陸」があったことが分かった。
今7つに分かれている大陸も、また1つにまとまるだろうと言われる/驚
●ウルトラ・ディープ・ホール
ニュールンベルクに深さ1万mの穴を掘って岩石を採集する調査。
●日本のクレーター
香川県高松市に直径4kmのクレーターがある。約1000〜1500万年前の隕石によるものではないかと言われる。
●太陽も地球も永遠ではない!?
太陽ほどの質量の恒星の寿命は約100億年。今は半分を過ぎた頃。
今後、太陽は赤色巨星→白色矮星→暗黒星となる。
地球は太陽が赤色巨星になる50億年後に飲み込まれるといわれる(うっそ
1はこちら。
2はこちら。
こんどは男の子2人、女の子1人が、やまとさん+マグマ君の説明で地球全体のことをパビリオンで学んでいくという設定。
これまでの2冊分の総まとめでもあり、さらにつっこんだ話、専門用語もあって、
身近なものから、引きで見た地球という星について改めて勉強になったv
ところで、地球の中心はマントルと核だって書いてあるけど、地底国はないのかなあ?
ところどころに誤字脱字があって気になってしまった
【内容抜粋メモ】
地球は完全な球体でなく、下の部分がほんのわずかふくらんでいる/驚
●ジオイド=でこぼこした地球表面を水で満たした形。
1995年の「南部地震」でできた断層。アメリカには「サンアンドレアス断層」もある。
地球表面は10枚ほどのプレートで覆われている。
紀伊半島沖には「トラフ」という窪地がある。
コンピュータで作図した日本列島周辺の海底。深い海溝が分かる。
●イエローバンド=エベレストにある黄色い地層。海の生物の死骸でできた。
エジプト、インド、バビロニア、中世ヨーロッパ人が考えた地球
ニンゲンが宇宙から地球を見ることができたのは1961年ボストーク1号でガガーリン少佐が最初。
それ以前は、それぞれ想像するしかなかった(このほうがロマンがあるなあ!
エラストテネスは地球が球形だと言った。彼が導き出した赤道周りの長さはかなり正確だった→約4万km
マゼラン艦隊は地球を回って地球が丸いことを証明した。
公転軌道の長さは9億km、30km/秒で公転している。
地球の海と陸の割合は7:3。
地殻の下にあるマントルの厚さは2900kmで、固体だが流動性がある。
地球内部のしくみ
地球の中心部の温度は6000度!地震の波の伝わり方の違いで調べた。
地球の核では、熱エネルギーによって「対流」が起きて、磁力が発生する。
●流星=宇宙にある小さな石が地球に落ちる時、大気との摩擦で燃えて輝いたもの。
●褶曲山脈=強い力で持ち上げられた、複雑に折れ曲がった山の地層。
************************火山のしくみ
●火山=地下のマグマが噴き出して地上に積ってできた山。
マグマの温度は1000度以上! 火山は海底プレートが地球内部へもぐりこむところにできる。
温泉をつくるはたらきもあり、硫黄、ミョウバンなどの元素が溶け込んでいる。
1991年 「雲仙普賢岳」の噴火では、火砕流で40人が亡くなった。
「三宅島」の噴火は900年ほど前から14回もあり、ほぼ20年おきに起きている。
ハワイの「キラウエア火山」はいまでも大量の溶岩を噴き出している。
「活火山」は世界に800ほどあり、日本には70ある。世界有数の火山が多い国。
火山の種類
大地のすがたを変える力
************************地震
日本近海の2つのプレート
断層の種類
火山が多いところは、地震も多い。日本列島は断層だらけ
マグニチュードが大きくても震源が深いと被害は少ないが、マグニチュードが小さくても震源が浅いと被害は大きい。
1995年の「阪神・淡路大震災」は震度7、マグニチュード7.2の直下型地震だった。
死者約5500人、倒壊家屋4万戸
1922年の「関東大震災」は火災による焼失家屋は50万戸だった
************************岩石
ガラスや陶器は石英、珪酸などの鉱物が材料。鉄は「鉄鉱石」から作られる。
川原の石は、おおまかに「堆積岩」「深成岩」「火山岩」に分けられる。
堆積岩の種類
「堆積岩」は石、砂、泥がかたまってできている。
つぶの大きさと割合によって「れき岩」「砂岩」「泥岩」に分けられる。
「石灰岩」はセメントの原料。
「火成岩」はマグマが冷えて固まったもの。軽石も火成岩!
「玄武岩」は海底の島や山をつくっている。
「変成岩」は高温、高圧力で別の岩石に変わったもの。
宝石は、鉱物の中で美しくて貴重なものを呼ぶ。「金」は金の鉱物をたくさん含んだ鉱石のこと。
炭素化合物を熱して「人造ダイヤ」を作り、工業用に利用している。
岩石やその他の硬度
生活の中で使われている鉱物
岩石の循環
マントルは「かんらん岩」、核は鉄・ニッケルなどでできていると言われる→まだ解明されていない
************************動く大陸のなぞ
●海嶺=大洋底にある海底山脈。急斜面をもつ細くて長い高まり。
海嶺付近の海底の岩石や堆積物は新しく、離れるほど古い。
「大西洋中央海嶺」はアイスランドの真上を通っているのが地上から見える。
ドイツの地理学者アルフレッド・ウェゲナーは「大陸移動説」を唱え、
巨大な1つの大陸を「パンゲア」と名付けたが、証明できずに忘れられた
1950年代後半に音波を使った海底地形調査が開発された
1.人工衛星を使い船の位置を正確にはかる。
2.船から海底に音波を発信し、はねかえる時間で海底の深さや地形が分かる。
太平洋の海底
磁石を含む溶岩等が冷えてかたまる時、地磁気の方向が記録される/驚
それを調べていくと、昔の地球の磁極の位置が分かる。
アメリカ大陸が2億年かけて現位置まで動いたと分かり、ウェゲナーの説が証明された。
現在の「北磁極」は、北極点から約1300km離れたカナダ北部にある。
ハワイ列島の岩石の年代
海底プレートの移動。海底は左右に引き裂かれるように広がっている。
海嶺でできたプレートが何千年もかけて東西に動き、大陸が乗った大きなプレートとぶつかって海底にもぐりこむ。
重い海のプレートが、軽い陸のプレートに沈みこむ。そこにはエネルギーがたまり地震、火山活動が起こる。
プレートは年間1〜10cmの速さで動いている。
「ヒマラヤ山脈」は今も盛り上がり続けている!
●電波望遠鏡=星から出る微小な電波をとらえる装置。地球上の2点間の距離を正確にはかれる。
これでハワイと日本が1.5cm/年近づいていることが分かった。
●プルームテクトニクス理論
もぐりこんだ冷たいプレートはマントルの下へ落ちていく=コールドプルーム
核近くの熱い「ホットプルーム」から生まれたマグマで新しい海底がつくられる。
「伊豆半島」
今から3000万年前、火山活動で生まれ、フィリピン海プレートに乗って300万年前に日本列島に衝突。
丹沢の山をつくったと言われる。今も年間数ミリずつ盛り上がっている。
世界の地震の多発地帯は、プレートとプレートの境界にある。
●「プレート境界地震」と「プレート内地震」の2タイプ
「プレート境界地震」=プレートがはねあがることで発生する。
「深発地震」=プレート同士がきしみ合うことで発生する。
「プレート内地震」=プレート内部にエネルギーがたまって、歪みを戻そうとして断層に沿って岩盤がズレることで発生する。
プレートの量は、3200万年という周期で変化している。
●駿河湾トラフ
地震予知連絡会では、日本中に観測所をもうけ調査していて、
駿河湾トラフ、南海トラフを震源とする「東海地震」がいつ起こってもおかしくないという。
駿河湾トラフでは130年間、地震がないため、大きなエネルギーがたまっていると考えられる。
南部地震は、「野島断層」が動いて起きた。
************************限りある資源
●銅→鉄の時代
約5000年前、人類は初めて銅で鏡や剣を作った。鉄より柔らかくて加工しやすいから→鉄の時代
●石炭
燃える石を発見し利用しはじめた。
石炭=3億年前〜3000万円前に地球にあったシダ植物の大森林がつくった。
約200年前、イギリス産業革命で蒸気機関がつくられ、石炭が使われた。
地下にもぐって掘り出す際、水が出たり、天井が崩れたり、ガス爆発があったり危険だった
●石油
ガソリンで動くエンジンが発明された。石油は大昔の生物の死骸。
原油は製油所でガソリンやナフサ等に精製され、化学製品がつくりだされる。
日本が消費する石油量は、2億6000万kl/年!
日本でとれる石油量は、98万kl/年。
今のスピードで消費すると、約30年で使い果たすといわれる。
石油が原料のもの
●原子力エネルギー
ウラン鉱石という放射性鉱物から生み出されるエネルギー。放射能汚染が問題となる。
●資源衛星ランドサット
高度700km上空から地上30mのものを見分けられる。
衛星は地形、植物の分布、鉱物やエネルギー資源の調査、大気の動き、気流の変化などを解析している。
潜水調査船による海底調査
「パンゲア」以前の約6億年前に「超大陸」があったことが分かった。
今7つに分かれている大陸も、また1つにまとまるだろうと言われる/驚
●ウルトラ・ディープ・ホール
ニュールンベルクに深さ1万mの穴を掘って岩石を採集する調査。
●日本のクレーター
香川県高松市に直径4kmのクレーターがある。約1000〜1500万年前の隕石によるものではないかと言われる。
●太陽も地球も永遠ではない!?
太陽ほどの質量の恒星の寿命は約100億年。今は半分を過ぎた頃。
今後、太陽は赤色巨星→白色矮星→暗黒星となる。
地球は太陽が赤色巨星になる50億年後に飲み込まれるといわれる(うっそ