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「生活困窮者自立支援制度」とは?@特報首都圏

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■「“生活困窮”出口はどこに~始まった“貧困新法”~」@特報首都圏

6人に1人が貧困(122万円以内/年収)という日本。
「最後のセーフティネット」と呼ばれる「生活保護受給者」は過去最高となった。

4月からスタートした「生活困窮者自立支援制度」はどういうものなのか?



●大きな2つの特徴
 
いろんな資格を持つ人が1ヵ所にいて、1人ずつワンストップで支援する


例:Aさんの場合
母親を10年間介護し、その間は母の年金で暮らしていたが、母の死後、生活に困っている。
自分も心筋梗塞の後遺症があり、仕事を探すのも困難。

 

「身体障害者手帳」を取得することで、市営住宅に入れる。


長年の介護の経験をいかして、ヘルパーの資格を取得し、老人ホームでパートとして職を得た



●「一時宿泊施設」での取り組み@川崎

「一時宿泊施設」

・食事、宿泊が無料
・年間500人以上が利用している


ネットカフェ住民が多い川崎。「一時宿泊施設」に相談員をおいて就労支援をしている


●学習支援@藤沢市
不登校の子どもは、社会性が乏しく、就職につまづき、貧困に陥りやすい。
→無料で学べる場を提供。「大事なのは、居場所作り+仲間作り」


●貧困者の3人に1人は女性~「相対的貧困」
・複数の要因が重なり、昔のような周囲とのつながりがないため孤立するのが特徴。
・生保だけでは自立は困難+既存制度は縦割りのため→利用者の目線にする。


●「地域格差」がではじめてた

「フードバンク」
 
企業、農家から寄贈された食品を2週間に1度、無料で宅配する(米、乾麺など)。1100世帯が利用

 
地域によって続かないところが出てきた

理由:
最初は国の2000万円の補助金を受けていたが、それが切れて、続けるかどうかを各自治体に委ねられたため。

【自治体にアンケートをとった「打ち切った理由」】
ニーズが把握出来ない。
別の事業に力を入れているため(どんなのだろう???
今は、寄付金で食品を送ってギリギリ間に合わせている状態


 
「生保は人様の貴重なお金だから・・・」(いやいや、困っている人を助ける福祉制度だから

生保を受けるようになっても「悔しい。焦りもある。ずっとってワケにはいかないから」
(世間体、周囲の誤ったイメージ、日本人特有の恥の文化、さまざまな要因が絡んでいるんだな


【専門家の意見】
新制度は、生保を受けさせないというものでは決してない。
これまでの生保は「入りにくい、出にくい」ものだったが、
新制度との連携で「入りやすく、出やすい」ものを目指す。

新制度を利用して「フードバンク」を続ける自治体もある。

今は「ワンストップ」だけが必須で、その他は各自治体の判断に任されている。
窓口はいろいろあっても、相談者につながっていない。
縦割りを越えて、分断している窓口を1つにつなげるのが目標。

まずは、困窮者に元気になってもらい、個人が声をあげていくこと。
この新制度を利用者が使い倒して、支援を受けながら、地域づくり、町づくりの中心になってほしい。


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