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『神との対話2 宇宙を生きる 自分を生きる』(サンマーク文庫)

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『神との対話2 宇宙を生きる 自分を生きる』(サンマーク文庫)
ニール・ドナルド・ウォルシュ/著 吉田利子/訳

「神との対話1」のつづき。1巻目はハードカバーだったけど、2巻目を借りたら文庫版だった。
1冊目は著者の個人的な質問が多かったけれども、今度は神さまからの直接要請で書かれたということもあって、
もう少し全体的な見方からの対話になっていて、1冊目を読んだ後なら、いくらか滑らかに読めるようにはなっているけど、
とにかく話が壮大過ぎてなんだか笑けてくるのはなぜだろう

こないだの『地球の歴史』シリーズともリンクした部分もあって、ビッグバンや自然災害やらの話も出てきた。
ニンゲンの頭ではまだまだ理解できないほど広くて、深い宇宙のすべてが自分自身だって一体どんだけ巨きいんだ!

今作の中にも宗教の話が出てきて、キリスト教をはじめとする教えを小さい頃から叩き込まれている欧米人にとっては
「天国も地獄もない」て1文をひとつとっても「え・・・?!」ていう衝撃が大きいんだろうね。
似たようなことについて延々と繰り返されている気がするのも、根強い信仰が根づいてしまっているからだ。

日本人のわたしが読んで疑問に思ったのは、ヒトは死んだら「全体」に戻るのは分かるけど、
じゃあ、よく言う地上に残る霊魂「ユーレイ」とか「自縛霊」とかってどーなるんだろうって思った

文章を読み進めるつどに、自分が昔書いた詩にも同じフレーズがあることに自分でビックリする(lyrics参照



【著者による“謝辞”の抜粋メモ】
たくさんの著名人の名もある中、シャーリー・マクレーンの名前もあった。
そういえば、彼女の『アウト・オン・ア・リム』って映画も観たっけ。

【“はじめに”抜粋メモ】
何かが変わらなければならない。いまのままではいけない。必要なのは、わたしたちが本気で選択することだけだ。

成長を続けると誓うひとだけが、、こういう本を手にとるからだ。
2冊目でも、神は同じように愛情深いが「さあ、目覚めなさい」とわたしたちの肩を軽くゆすっている。
だから、この本は1冊目より少しだけ、あなたを不安にするかもしれない。


【本編内容抜粋メモ】
(また、答えのほうを中心にメモるため、文章が飛ぶかも

■1 自分の感情を大切にし、感情に従うこと。
あなたとこの本はいま、完璧な出会いをしたのだと気づいてほしい。
本編は1993年春から1年あまりかけて記された。序文と本編の間には5ヶ月経っている。
その理由は、著者がまた電話の領収書などに忙しくて、ちゃんと向き合って対話をしなかったから

真実を語る5つの段階
1.自分から隠れるのをやめ、一番の近道は、真実を語ること。誰にでも、いつも。たったいまから、そしてつねに。自身について。
2.それから、他のひとについての真実を、自分に語りましょう。
3.つぎに、自分についての真実をひとに語りましょう。
4.そのあとは、誰かについての真実をそのひとに語りましょう。
5.最後に、すべてについての真実をみんなに語りましょう。
これが自由への5つの道。真実はあなたを自由にする。

A:
あなたは今日、何か決意しても、明日はそれを選択しなかったりする。
マスターはつねに同じことを選択しつづける。秘密はそこにある。
マスターにとって、創造は瞬間的。意志と体験の間隔がなくなった状態。

「専心」。ひとつのことについて、心を定め、目的を絞ったほうがいい。
それが現実になるまでは、気持ちをそらさないこと。何かを選ぶなら全力をあげて、心から選びつづけなさい。


Q:どうして選択が現実として創造されるまで、こんなに時間がかかるんですか?
A:
選択したことが実現すると、信じていないから。
選ぶ前に「最善は何か」と考えてばかりいるから、選択が「良い」ことを、前もって保障してもらいたがっているから、
そして、いつも気が変わっているから

何かを決意する時に考えるべきことはただひとつ、それが「わたし自身」を表現しているだろうか、ということ。
人生のすべては、自分の表現であるべきだ。事実、人生とはそういうものだ。


■2 魂は創造し、理性は反応する。
魂は、反省、分析、過去の出会いに対する批判はしない。
「魂の探究」は「理性の外」でしなければならない。

現在(pre-sent)は、前もって(pre)送られた(sent)という意味。
捜し求めようと考える前に、わたしは回答を与えている。現在はプレゼント(贈り物)なのだ

自分にとって何が「最善」かと考えていると、選択が慎重になり、いつまでも決断できず、期待に向かって船出することになる。
魂はあなたの「感情」に語りかける。自分の感情を大切にし、感情に従うこと。


Q:感情に従ったらいろいろ面倒なことにならないか?
A:
それは、成長を「面倒」だと考え、停滞を「安全」だと思っているせいだ。
真の賛美とは非理性的なもの。

Q:どんなに否定的な、破壊的な感情でも?
A:
感情は否定的でも、破壊的でもない。シンプルな真実にすぎないよ。
真実を愛で表現すれば、否定的、破壊的な結果になることはほとんどない。
だが、ニンゲンは大抵感情を表現しない。不愉快なことにぶつかったらどうしようと不安だから。

相手があなたの真実をどう受け取るか、そこまであなたは責任をとれない。
あなたにできるのは、自身の真実を、うまく伝えようとすることだけだ。
愛情と共感をもって、思いやり深く、勇気をもって、完璧に伝えるということ。

否定的な感情も表現しなさい
内にためこんでいると、いつまでも消えずに残る。それは身体によくないし、魂に重荷を負わせる。

否定的な感情をなにもかも当人にぶつけなくたっていい。
伝える必要があるのは、そうしなければ自身が誠実さを欠く場合、
相手に誤解を与える場合だけだ。

否定的な感情を放出し、解放することが大切。外に出し、自分の前に置いてみること。
恐怖やいら立ち、怒りをすべて表現してしまうと、もうそうは感じていないと気づくはずだ。


まがいものは「感情」ではなく「感情の仮面をかぶった思考」だ。
思考は、過去の体験や、他人の体験に基づいている。その反応は現実と何の関係もない。
つまり他の人の経験や以前の体験に動かされているだけだ。

不安、恨み、怒りで反応するのは「ふつう」の行動かもしれないが「自然」な行動ではない。

あなたがたは皆、「自分に価値がない」と思っている。
だからイエス、マリア、聖人の名において願うが、自分の名だけは使わない。
願えば与えられる。求めれば見つかる。叩けば開かれる。


Q:ビルから飛び降りれば、飛べるっていうんですね?
A:
空中浮遊したニンゲンはいるよ。もし男がビルから落ちて死んだなら、それは利己的な行動だったからだ。
自分はヒトとは違う、バラバラの個人だと思うエゴは、決して、一体性を生み出すことも、ひとつであると示すこともできない。

Q:だけど、わたしは35年間「求め」「叩き」つづけてきました。
A:
35年間のうち、ときどきだろう。そうしたいと感じた時に、たまに思いついたように実行するだけだった。
「ふたたび結びつく」ために必要なことなら、何でもしなさい。ノートとペンが必要なら使えばいい

まとめると、「自分らしいと感じることをする」等。


■3 時間について

Q:時間について
A:
昨日と明日は、あなたがたの想像の産物だ。理性がつくり出したもので、現実には存在しない。
秤の上に紙の束が乗っていると考えてごらん。
それぞれはバラバラだが「同時」に存在している。


Q:時間旅行できるということですか?
A:
全員が旅をしている。ふつうは夢と呼ばれる状態のなかで(
「これは前にもあった」と気づくことがある。

Q:デジャヴですね!
A:
そう。永遠というのは、たった今ということだよ。
あなたは時々、秤の紙の束の上のほうをめくったり、下のほうをめくったりして全ての紙を見る。
そこにあなた自身を見る。なぜなら、どの紙にもあなたの一部があるのだから。

あなたはつねに存在している。いまも、そしていつまでも(

Q:“老いた賢い魂”というのはないんですか?
A:
ほかより「老いた」魂はない。わたしは、すべてを一度に創造した。そのすべてがたったいま、同時に存在している。
その要素も、全体の痕跡を宿している。「認識」とは、その目覚めた意識の体験だ。
言葉どおりの意味で、「自己を意識すること」だ。

子どもは完璧そのものだ。欠けることのない、褒め称えるべき存在だ。

Q:子どもは意識的に傷つけたりしませんよ。
A:
子どもは「正しい」と「悪い」の区別がつかない。大人も同じ。例外のあるルールはルールとは言えない。
あなたは今ルールをつくりあげている。それはまったく構わない。
人生とは、自分が何者であるかを決め、それを体験するプロセスだ。
そうした「定義」「境界」なしには、あなたは何者でもなくなる。


Q:どんな樽にも腐ったリンゴはあります
A:
「腐ったリンゴ」などというものはない。
あるのは、あなたの考え方とは違う考え方をするヒトだ。
「おかしいのは向こうだ!」という考え方が戦争を引き起こす
ヒトラーは天国へ行ったのだよ。


Q:そういう考えが受け入れられるかなあ?
A:
あなたがたが「死」と呼ぶものが、じつは誰にとっても最高の出来事だと言ったらどうか?
死の瞬間にあなたは、かつて味わった最大の自由、平安、喜び、愛を知るだろう


Q:当人の意思に反して人生を絶たれるべきじゃない。
A:
第一にあなたがたは、ここに何かを学びに来たわけではない。
それに、人生はいろいろなことで中断されるよ。台風、地震・・・。すべては神の業だ。
病で人生が中断されたら、「間違っている」だろうか?
どうして、わたしはあなたがたが苦しむ可能性を残したりしたのか。

わたしのいるところには「悪」はない。
そこでは、ひとつのものが他との関係で存在しているのではなく、何ものからも独立している。すべてが愛だ
「死」というものはない。生命は永遠にある。ただ、かたちを変えるだけだ。

かたちが変わったら、結果も存在せず、「知」がるのみだ。結果は相対性の世界の要素だ。絶対の世界ではありえない。
他者があなたに「審判」をくだし、それに従ってあなたは自分に「審判」を下す。

あなたがたに言わせれば、「過ち」は未発達な者の行動だ。
しかし、過ちは非難して罰するべきものではなく、「修正、発達するチャンス」を与えるべきものだ。
残された人々が彼らの死を悼むのは、彼らの魂がどんな喜びへと分け入ったか知らないからだ。
死を経験したら誰も死を悼んだりはしないよ。


Q:わたしたちの「神学」では、人々は罪を背負って生まれ、悪事をすれば神が地獄へ送る。
  後悔して罪を悔い改めれば「煉獄」に行って清めなければならない。
  罪には「小罪」と「大罪」があるんです。
  「大罪」は殺人、レイプ、盗み、「小罪」は日曜に教会に行かないとか、金曜に肉を食べたとか
  クリスチャンの洗礼を受けない子どもは「リンボー」に行きます。
  宗教の目的は神への畏れを植え込むんです。そうすれば誘惑に勝って、正しい行いをしますから。
A:
「あいつらに地獄を見せてやれ、ハリー(トルーマン)」と群集が叫んだ時、彼は答えた。
「地獄など見せてやらなくていい。彼らの言葉をそのとおり引用したら、まるで地獄のような気分になるよ」と。


■4 まず、すべてはあなたから始まる
時間についてのまとめ。魂の「年齢」とは「時間」の長さではなく、「認識」のレベルを指す。ほか。


Q:出来事の背後にある目的と、ヒトラーほかの独裁者の関係は?
A:
出来事も経験も、「機会」だ。それ以上でも以下でもない。
出来事も経験も、あなたに引き寄せられる「機会」で、意識を通じて創り出される。
意識は経験を作り出す。その意識をあなたがたは向上させようとしている。

あなたにあるべき自分を知らせ、体験させようと思って、そのために自分が創り出そうとする出来事や経験を引き寄せさせているんだよ。
宇宙のゲームに参加しているほかのプレイヤーが時々あなたと一緒になる。
短期間、通りがかり、一時のチームメイト、家族、親戚、人生のパートナーだったりする。
そうした魂はあなたが引き寄せていて、あなたも彼らに引き寄せられている。偶然などということはない。
あるべき自分とは、いまより高い意識をもった存在だ。


Q:「集合意識(グループ)」とは?
A:
あなたの意識を反映しない集合意識をもつグループにいて、うまく変更できないなら、そこから離れたほうがいい。
でないと引きずり回されてしまうよ。集合意識は個人の意識をはるかにしのぐ強力なもの。
自分の意識と合った集合意識をもつグループが見つからないなら、自分で創りなさい。

あなたの世界のありようは、そこに住むすべてのひとたちの意識の集合の反映だ。
驚いたことに、たいていのヒトは満足している。だから、世界は変わらない。
ヒトは自分と違うことがあると「間違っている」と決めつける。

他人の苦しみの経験を自分のものとして学ぶ能力がないこと、それがいつまでも苦しみが続く原因だ。
分裂は相違、誤った優越感をつくり出す。一体感は共感と真の平等を生む。

多くの人は、ヒトラーが国民を巧みなレトリック(美辞麗句)を使って狡猾に操ったと言いたがる。
しかし、彼は何百万人もの人々が協力しなければ、何もできなかった。
どんなに冷酷な孤立主義者でも無視できないほど惨事が広がるまで、ドイツ国内の苦しみに無関心で鈍感だったのだから。

共感の喪失は、必ず良心の喪失につながる。
ヒトラー経験の恐ろしさは、彼が人類に罪を犯したということではなく、人類が彼に罪を犯させたということだ。
ヒトラー経験の目的は、「人間性」を示すことだ。
これらの教師たちは、人類がもつ最高の可能性と最低の可能性を教えた。

グループの意識に満足できなければ変える努力をしなさい。
最善の方法は、こちらからお手本を示すことだ。あなたが行動すれば、彼らも行動する。
まず、すべてはあなたから始まる。

ヒトラーもイエス、ブッダも、偉大な認識が生きているのは、あなたが彼らを記憶している間だけだ。
だから、ユダヤ人はホロコーストの記念碑をつくり、決して忘れるなと要求しているのだ。
あなたがたの中にヒトラーのかけらがある。程度の問題にすぎない。
インディアンの虐殺もまるで同じだ。

分裂、分離、優越の意識、「我々彼ら」がヒトラー経験を創り出す。
ヒトラーは自分らしく行動した、それだけだ。大勢の人が何年も彼は「正しい」と思っていた。

警戒を怠ってはならない。高い意識の者も、低い意識の者も、あなたとともに歩いている。どちらをとるかだ。


Q:だけど、ヒトラーがなぜ褒章を得ることができたのか分かりません。
A:
死は終わりではなく、はじまりだ。ある意味、彼は終わらせたんだ。
「人生は苦である」と言ったのは仏陀だが、彼の言うとおりだ。
どんな者でも、自分なりの世界モデルにてらせば、何も間違ったことはしていない。
誰かが教えてくれなければならなかった。冷たさが分からなければ、熱さも分からない。


■5 「いま」という時を浪費しないこと

Q:時間について実生活に応用できますか?
A:
動いているのはあなたで、時間ではない。時間は動かない。ひとつの時があるだけだ。
時間は止まっている。そしてあなたも止まると、人生の決定的瞬間を経験する。
あなたがたの科学はすでに、このことを数学的に証明している。
宇宙船に乗って猛スピードで遠くまで旅行したら、地球に戻って、出発する自分を見ることができるという定式がすでに書かれている。

地球の公転、自転、月の満ち欠け、この宇宙の3つの出来事の辻褄を合わせるためにヒトは毎月の日数を決めた。
最近は時計の計測方法が高度化しているから、「時」のズレが記録され、毎年、世界中の時計を調整している。基準はグリニッジ標準時。

時とは、頭脳でつくりあげた相対的な概念にすぎないとアインシュタインらは気づいていた。「時空の継続性」
もっと遠く旅すれば、時空の継続性はさらにワープして、地球に戻ったら、誰も知人が生存していなかったとなるかもしれない。
時は、動きを計測する方法にすぎない。宇宙は膨張している。

アインシュタインは、動いているのが「時」でなく自分なら、時間を「変える」には物と物との間の「場」を変更するか、
移動する速度を変更すればいい、ということを理論家した。「一般相対性理論」

アインシュタインは空間という布の「ひだ」と呼んだ。彼らの信念は正しかった。

Q:
物理的な物質は速度に制限される。でも「非物理的なもの」(思考、魂)は、信じがたい速度で移動できるんですね!
でも、すべてがすでに起こっているのなら、わたしは無力で、未来を変えることはできないことになりませんか?運命論。

A:
そうではない。仕組みはあなたを無力にするどころか、あなたの役に立つはずだ。
自分が見た未来の出来事や経験が気に入らなければ、それを選ばなければいい!
選び直しなさい。行動を変えて、望ましくない結果を避けなさい。

Q:でもすでに起こっていることを避けられますか?
A:
あなたにはまだ起こっていない。あなたは未来を憶えていない。「忘却」がすべての時の秘密だ。
このおかげで、人生という偉大なゲームを「プレイ」することが可能になる。
未来が気に入らないと感じたら、そこから遠ざかればい。
その瞬間、あなたの経験は変化し、あなたの中の全員がホッとして息をつくだろう。
(まるで先日観た『ミッション:8ミニッツ』(2011)みたい

Q:全員て?
A:
あなたの魂は、過去、現在、未来、終わりのない世界に常に存在している。すべての場、すべての時に。

Q:じゃあ、現在「存在」しているわたしが、気に入らない未来の何かを変えたら、未来のわたしはそれを経験しないんですか?
A:
基本的にはそうだ。モザイク全体が変化する。だが、未来の彼が自分に与える経験は決して失われない。
ただ「あなた」がそれを経験せずに済むのにホッとし喜ぶだろう。

自分が選んだだけの数の「自己」に分割できる。
時空の中で異なる時に、異なる生を生きることもできる。実際にそうしてきたんだよ(

未来の出来事について「不思議な予感」を憶えたことはないか。あなたがたはそれを「直感」と呼ぶ。
それは「未来」に経験したことを、ふいに思い出したにすぎない。

いま起こっていることを「すべて認識」したら、人生という素晴らしいゲームは難しくて続けられなくなる。
プロセスをガマンするのではなく、あらゆる時を通じて最も素晴らしい創造を行うツールとして使いなさい。

「いま」という時を浪費しないことだ。神秘が隠されているには理由がある。
現在という時を、最高の目的のため、ほんとうの自分の創造のために使いなさい。
この本も、あなたがその方法を求めているしるしだ。読者もこの本づくりに参加している


■6 世界には終わりはない

Q:場、スペースについて教えてください。
A:
中に何も存在しない「空」の場というものはない。
一番空っぽな場でさえも、薄い気で満たされている。

気が消えたあとに存在するのは、エネルギーだ。
エネルギーは振動として現れる。すべての動きは特定の「振動数」をもっている。
「場(スペース)」がものを結び固めている。

「固体」でも実質的な部分は2%だけで、あとは「空気」にすぎない(
どんなものでも、最も小さな分子と分子の間にある場はとてつもなく大きい。それをあなたがたは「固体」と呼ぶ。

宇宙がほんとうに「固体」だったことがある。分子の間にはまったく隙間がなかった。
純粋なかたちの最高の振動エネルギー、それをあなたがたは「反物質」と呼ぶ。

はじめに、純粋なエネルギーがあった。わたしだ。
純粋なエネルギーは猛スピードで振動し物質を形づくった。そうして、宇宙のすべての物質ができあがった。
思考とは純粋な振動で、それが物質をつくる。


Q:いまの宇宙は膨張しているんですか?
A:
あなたがたには想像もつかないほどのスピードで膨張している。
やがて膨張させていたエネルギーが四散し、ものを結び固めているエネルギーにとって代わられる時がくる。
その時、すべてがもう一度「もと」へと戻って固まる。

ふたたび、すべてが始まる!
またビッグバンが起こり、もうひとつの宇宙が生まれる。
宇宙は膨張し、収縮する。何度も同じことが永遠に繰り返される。
世界には終わりはない。それが神の呼吸だ。


Q:それを知ることにどんな利点があるんですか?
A:
たとえば、生命そのものも含めて、すべては「循環する」ことが分かる。
生命のリズムをいちばんよく知っているのは女性だ。女性はリズムに従って生きている。

Q:女性のほうが、男性よりすぐれているという気がしますよ。
A:
生命のリズムの輝かしさのひとつは、「陰と陽」があることだ。
存在のある側面がべつの側面より「完璧」で「良い」ということはない。
攻撃が理性に、軽蔑が同情にかわり、いつも「勝ちたい」というのではなく、「誰も負けなければいい」と思うようになる。
その時、あなたは女性になるのかもしれない。
女性なるものの粋をついに理解したということだから。


■7 セクシュアリティについて

Q:どうして2つの性をお創りになったんですか? セクシュアリティという経験にどう取り組めばいいんでしょう?
A:
恥じてはいけない。罪悪感、不安もいけない。
情欲もいけない。情欲と情熱は違う。濫用もいけない。濫用と自由は違う。攻撃もいけない。攻撃は熱意と違う。

セックスは自分の喜びのためだけでいい。言い換えれば「自己愛」だから。
大抵のヒトは「大嫌いなことをして金を稼いでいる」。
あなたがたはよく、「楽しいことは悪だ」と感じるために「罪悪感」を利用する。

1日に10回こう繰り返すといい。
「わたしは自分が好きだ!」
ほかにも好きなはずのことはたくさんあるよ。力、栄光、名声、成功、勝利、ひとにへつらうこと、なぜかを知っていること。。

生まれてからずっと「自分がいちばん望んでいること」に罪悪感を感じさせられてきたんだよ。
望むものをいくらでも愛しなさい。愛すれば「引き寄せられる」のだから。
そういうものはみな、生命の糧だ。それを愛することは、人生を愛することだ。

誰にも代償を支払わせずに、他者にも得をさせるために選びなさい。
過去のあなたより優れた者になりなさい。
より多く与えるために、豊かになりなさい。
「どうすればいいか」「なぜか」を知って、その知識を他者と分かち合いなさい。

名声、富、栄光などは、どうして「良い気分」になれるのか?
魂が「これがわたしだ!」と叫んでいるからだ。魂が「はい!」と言っているんだよ。
そうした喜びを自分に与え、さらに大きな何かを発見することによって成長するんだ。
「下位」を味わわずに「上位」のさらに大きなことが分かるはずはないだろう?

宗教は、他者の考えを探り、それを自分のものとして受け入れよ、と教える。
魂は、他者の考えなど放り出して、自身で考えなさいと励ます。
自己否定は、自己破壊だ。

自分を律するということは自己否定とは違う。
自分の行動を律するというのは、自分とは何者かを決定し、それに基づいて何をし、何をしないかを選択することだ。

だから、何が良い気分だと感じるかで、どこまで成長したかが測れる。

そこで鍵になるのが「認識」だ。それを植え付け、広めるのは、年長者の役目だ。
「わたしたちは一体だ」と考えれば、ひとを傷つけて「良い気分」になれるはずがない。無責任な行動は消えるだろう。


Q:どうすれば、性的なエネルギーをうまく表現できますか?
A:
愛をこめて、開放的に、明るく、楽しく、思いきって、情熱的に、神聖に、ロマンチックに、
ユーモラスに、とらわれることなく、感動的に、創造的に、堂々と、官能的に、そして、もちろん、ひんぱんに。

赤ちゃんをつくるためだけにセックスをするというのは幼稚だ。

わたしはすべてのものに、宇宙に信号を発信するエネルギーを植えつけた。
あなたはたったいまも、自分の存在の中心からあらゆる方向に向かってエネルギーを発信している。
あなたの考えは、このエネルギーに色を与える。あなたが誰かのことを考えると、敏感な相手ならそれを感じとる。
「良い波動を送る」という言い方があるが、あれは真実だ。

「マトリックス」あるパラメーターの中のエネルギーの場の結合、は、強力な振動だ。
エネルギーのマトリックスを「集合意識」という。それは、地球上のすべてに影響する。

エネルギーはあなたが考えもしないような出会い方をする。
トムとマリーの「中間」で出会うのだ。仮に「トマリー」と名付ける。
身体から放出されるエネルギーは、マトリックスの糸を伝わって2人の「スポンサー」のもとに戻ってくる。
ここで「訓練」が顔を出す。世間は2人に慌てるな「傷つく」かもしれないから身を引けという訓練をしている。

だが2人は「トマリー」に到達しようとする。2人は「欲望に燃えて」いると言われる。文字どおり溶けあいたいと思う。
物理的なかたちで「トマリー」になりたいと思う。わたしは男女の身体をそういうふうに創った。
そこから物理的なかたちで第三の存在が生じる。

美は見ようと思うところに見える。美を見るのを恐れていると、醜さが見える。
わたしが今話したことに醜さを見ている人がどんなに大勢いるかを考えたら驚くだろう。

近づけば近づくほど、エネルギーは密になる。遠ざかれば薄くなる。だが、決して途切れることはない。
このエネルギーはほかのエネルギーと混ざりあい、どんな高性能のコンピュータも分析不可能なほど複雑なパターンを創り出す。

大勢のヒトが同じことを考えれば、現実をかたちづくる可能性が極めて高くなる。
たとえばアメリカは、長い間「神のもとで、すべての者に自由と正義をもたらす」国であると自らを考えていた。
この国が地球上で最も繁栄してきたのも偶然ではなかった。

また、この国家が徐々に建国の志を失ってきたのも不思議ではない。この国はヴィジョンを失ったようだから。
個人の自由はほとんど消滅しかけており、個人の責任も消えた。
個人の責任という言葉は「誰もが自分のことだけを考える」という意味に歪められた。

アメリカが偉大になると、アメリカ人は「強欲」になった。
もっと所有する方法はただひとつしかない。他者がもっと貧しくなることだ。
世界中で何百万人もが飢えているのに、アメリカ人は一国を養えるほどの食物を毎日捨てている。


マトリックスは収縮する。科学者が言う「ブラックホール」という現象だ。
似たようなエネルギー同士が引き合い、つぎに、これらの物質は反発しあい、離れる。
意識あるものはすべて、このことを直感的に知っているので、永遠に溶け合い、ひとつになることを避けて、
ほかのものとの関係を維持するために、互いから離れようとする。

惹かれ、一体になりたいという衝動に駆られ、そして、合一の動きの中では離れようとする意識の反発にぶつかる。
意識はそれから自由でいよう、そして「体験しよう」とする。
なぜなら、ひとつの実在の一部になり、そこに留まっていたら、バラバラだということが分からなくなるから。
互いに惹かれあうが、それも遠ざかり、離れ離れになるためであり、離れるのは、ふたたび互いに惹かれていくためだ。
生命の営みはすべてリズムだ。


■8 他人のルールに従っていたのでは成長しない。誰かに従属するだけだ

A:
神を畏れるから、神を冒涜するようないかがわしい言葉を使わないんだね。
たかが言葉でわたしが冒涜されるなんて、誰が言った?

プライバシーと神聖さを混同しないように。
大体、最大の悪事は隠れてプライベートに行い、最善の行為だけをおおっぴらに見せびらかすではないか。

Q:どうも「あるべき」というのはお好きじゃないようですね。
A:
誰かが基準を設定する点だ。そうすると、あなたがたの行動は自動的に他人の考えに制約され、方向づけられ、指示される。
誰かが決めた「適性基準」に違反するから、やらないなどということは絶対にやめなさい。


Q:だけど、自分の「欲求どおり」に行動していたら、とても利己的になるでしょう?
A:
あなたは、人間はつねに「利己的な選択」をすると思っている。

「最高の選択」とは、必ずしも他者のための選択ではない。
つねに自分を最優先するべきだ!
最優先することは「利己的」になることではない。自分を認識することだ。
他人のルールに従っていたのでは成長しない。誰かに従属するだけだ。


Q:セックスがそんなに素晴らしい人間体験なら、どうして、大勢の霊的な師たちが禁欲を勧めるんですか?
A:
高いレベルの理解に達した人たちは、肉体的欲求と精神や肉体のバランスをとりたいと考える。
あなたがたは、30歳を超えると、読書もしなくなる。教えなくなる。学ばなくなる。新しいインプットはない。

精神を鈍らせることばかりをする。テレビ、映画、くだらない本。何をするにしろ、ものをまったく考えない!
立派な本とは何かを学べる本だ。
(映画まで入ってるのはショックだなあ。なにか学べればいいのか?

たいていのヒトは何も考えたくないんだ。自分で考えなくてもいいように、指導者を選び、政府を支持し、宗教を採用する。
教えてくれ。誰か教えてくれれば、そのとおりにするよ。それから、うんざりし、幻滅する。

あなたが前回、魂を感じたのは、いつのことだったろう? 喜びに泣いたのは? 詩を書いたのは?
一面的な存在として生きていると、肉体的なことがらにどっぷりと染まってしまう。
金。セックス。力。所有。肉体的な刺激と満足。安全。名声。金銭的な利益

二面的な存在として生きていれば、精神的なことがらにまで関心が広がる。
友情、創造性、新しい考えや思いつきという刺激、新しい目標、挑戦、成長。

3つの面をもつ存在として生きた時、あなたはようやくバランスがとれる。
霊的なアイデンティティ、人生の目的、最終的な運命。。


Q:大人同士が同意していれば、どんなセックスでも構わないんですか?
A:
他者を傷つけることになるなら、どんな行動も成長を早めることにはならない。
第二のガイドラインは、他者と関係するどんな行動も、他者の合意と許可なしにはしないこと。

できるだけ早く高い魂をもった存在に成長したいというのであれば、「もったいない」というほうが近い。


Q:子どもがいくつぐらいになったら、セクシュアリティについてほんとうのことを教えてもいいんでしょうか?
A:
子どもは生まれてすぐ、自分をセクシュアルな存在だと気づいているよ。つまり人間ということだが。
なのに親たちは、できるだけ気づかせまいとする。

赤ん坊の手が「いけない場所」に触れると、大騒ぎしてやめさせ、子どもに不安を植えつける。
子どもたちにいつセックスを教えるかではなく、セクシュアルな存在であることを否定せよという要求をいつやめるかが問題だ。
あまりに多くの子どもたちが、「タブー」や「コンプレックス」を抱えたまま大人になる。

ひらかれた社会では、幼い子どもたちが人間としての存在の喜びに気づいても、決して叱られたり、「矯正」されたりしない。
そういう社会には「レイプ」や「性犯罪」「売春」「性的なタブー・機能不全」などはほとんど存在しないことははっきりしている。

親が素直に自分の姿を見せれば、子どもたちは親もセクシュアルな存在だと考える。
自分もいつかそうなるのだと思う。子どもは親の真似をして育つのだから。

すべてを楽しみなさい。そして、何も必要としないこと。
誰かに与える最大のプレゼントは、あなたを必要としないだけの力と強さで、
どんな理由にしろ、相手があなたを必要としなくなることなのだから。


つづく・・・


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