■『ジゴロ・イン・ニューヨーク』(2013)
監督・脚本・:ジョン・タートゥーロ
出演:ジョン・タートゥーロ、ウディ・アレン、ヴァネッサ・パラディ、リーヴ・シュレイバー、シャロン・ストーン、ソフィア・ベルガラ ほか
「愛とは痛みを伴うもの」
ウディの監督作品だと思って観ていたら、タトゥーロだった/驚
それなのに、小粋な音楽(ジャズは少なめな感じはしたけど)、含蓄のある粋なセリフの数々、
ブルックリンを撮った色彩の鮮やかさ。どれもウディタッチ。
今作は、恋物語りというより、ユダヤ教をメインとした宗教の特殊性、差別などが強く描かれている。
それも、ユダヤ系のウディをパートナーにして!
独特な衣装や髪型、生活習慣、儀式などなど、時々分からない単語がいろいろ出てきて興味深い。
「ラビ」ユダヤ人が宗教的指導者に対して用いる敬称。ユダヤ教の聖職者。
「サウダージ」昔のことをなつかしく思いだすこと。郷愁。
▼story(ネタバレ注意
父から古書店を継いで廃業させたフィオラ。
親友のマレーは、
「ボクが通ってる皮膚科の女医パーカー(レズビアン)が、パートナーとの間に1人男を入れたいと言ってるんだ。
君を紹介したい。昔からモテただろう?」
「親友を男娼にするつもりか? 病院に行ったほうがいい」
「もう週2回通ってるよ」ww
結局、家賃も払えないフィオラは1000ドルで引き受けて、パーカーは大満足。
マレーは、ポン引きとして手数料をもらうことにし「6:4」、チップもちゃっかり分け、
金持ちの中年女性にどんどん声をかけて営業する。
モラルに悩むフィオラに
「モラルは捨てろ。ボクはバーテンダーは嫌いだ。客の不幸を食い物にしてる。でも、君は彼女たちを幸せにしてるんだ。
君は汚い仕事を恐れない。前向きに汚らしいんだ」w
商売用の名前を考えようと思いつき、フィオラは「ヴァージル・ハワード」、マレーは「ダン・ボンゴ」。
子どものシラミ取りを頼んだ、敬虔なユダヤ教徒のアヴィガルは、夫を亡くしてからすっかり落ち込んでいるのを見て、
懸命に恋愛の情熱を説くマレー。「自分から動き出すんだ、前へ!」
マレーは、アヴィガルを外出させることに成功し、早速、フィオラのもとに連れて行く。
アヴィガルをずっと好きだった幼なじみの警官ドヴィは不審に思ってあとを尾ける。
そんなことも知らずに、2人がいっしょに過ごす間、公園で子どもたちと野球をしているマレー。
「混合チームだ。“虹の連合”だぞ。人種思想は関係ない。どのユダヤ人とチームを組みたい?」
(親から何気なく受け取る差別意識。子どもは柔軟な感覚で、正しい価値観を体で受け取っていく
あまりにも清楚なアヴィガルを見て、フィオラは優しくオイルマッサージをすると、泣き出すアヴィガル。
「結婚生活は18年間。6人の子どもがいる。夫が亡くなってから、長い間、誰も私の体に触っていないの」
その後、アヴィガルは明るくなり、オシャレをして、自らフィオラを訪ね、
フィオラはユダヤ系の飾りつけをして待ち、料理をふるまう。
自分はスペイン系のユダヤ人だとウソをつき、「母は幸せとは縁のない人だった」
「時間がないの」
「ゆっくり急いで」
結婚した女は外で髪を見せてはいけない戒律がある
(女性はどこの国でも迫害されてるねぇ・・・ジョンの歌を思い出す♪Woman Is the Nigger of the World
再びパーカーに呼ばれる。「あなたは高い棚ね。そこがイイの」
パートナーのセリマと楽しもうとするが、集中できずに謝るフィオラ。
一方、マレーはドヴィによって「審議会」に呼び出され、「ユダヤ法」で裁かれる。
「ソロモン王は、次の罪を禁じた。姦淫、殺人、近親相姦、女装、偶像崇拝、獣姦、ポン引き(!)。
罪人は命で償う。石打ちの刑で!」「長いことやってないけどな」
そこにアヴィガルがやって来る。
「私は外で髪を見せました。肌も触らせました。私は泣きました。寂しさのために」
フィオラは町を出ると言い、マレーは止める。
「チュニジア人のクラブ歌手の所へ?」
「さあ・・・彼女とはカタコトでしか話せない」
「相手の言葉が分からないのは、かなり好都合なんだ」
監督・脚本・:ジョン・タートゥーロ
出演:ジョン・タートゥーロ、ウディ・アレン、ヴァネッサ・パラディ、リーヴ・シュレイバー、シャロン・ストーン、ソフィア・ベルガラ ほか
「愛とは痛みを伴うもの」
ウディの監督作品だと思って観ていたら、タトゥーロだった/驚
それなのに、小粋な音楽(ジャズは少なめな感じはしたけど)、含蓄のある粋なセリフの数々、
ブルックリンを撮った色彩の鮮やかさ。どれもウディタッチ。
今作は、恋物語りというより、ユダヤ教をメインとした宗教の特殊性、差別などが強く描かれている。
それも、ユダヤ系のウディをパートナーにして!
独特な衣装や髪型、生活習慣、儀式などなど、時々分からない単語がいろいろ出てきて興味深い。
「ラビ」ユダヤ人が宗教的指導者に対して用いる敬称。ユダヤ教の聖職者。
「サウダージ」昔のことをなつかしく思いだすこと。郷愁。
▼story(ネタバレ注意
父から古書店を継いで廃業させたフィオラ。
親友のマレーは、
「ボクが通ってる皮膚科の女医パーカー(レズビアン)が、パートナーとの間に1人男を入れたいと言ってるんだ。
君を紹介したい。昔からモテただろう?」
「親友を男娼にするつもりか? 病院に行ったほうがいい」
「もう週2回通ってるよ」ww
結局、家賃も払えないフィオラは1000ドルで引き受けて、パーカーは大満足。
マレーは、ポン引きとして手数料をもらうことにし「6:4」、チップもちゃっかり分け、
金持ちの中年女性にどんどん声をかけて営業する。
モラルに悩むフィオラに
「モラルは捨てろ。ボクはバーテンダーは嫌いだ。客の不幸を食い物にしてる。でも、君は彼女たちを幸せにしてるんだ。
君は汚い仕事を恐れない。前向きに汚らしいんだ」w
商売用の名前を考えようと思いつき、フィオラは「ヴァージル・ハワード」、マレーは「ダン・ボンゴ」。
子どものシラミ取りを頼んだ、敬虔なユダヤ教徒のアヴィガルは、夫を亡くしてからすっかり落ち込んでいるのを見て、
懸命に恋愛の情熱を説くマレー。「自分から動き出すんだ、前へ!」
マレーは、アヴィガルを外出させることに成功し、早速、フィオラのもとに連れて行く。
アヴィガルをずっと好きだった幼なじみの警官ドヴィは不審に思ってあとを尾ける。
そんなことも知らずに、2人がいっしょに過ごす間、公園で子どもたちと野球をしているマレー。
「混合チームだ。“虹の連合”だぞ。人種思想は関係ない。どのユダヤ人とチームを組みたい?」
(親から何気なく受け取る差別意識。子どもは柔軟な感覚で、正しい価値観を体で受け取っていく
あまりにも清楚なアヴィガルを見て、フィオラは優しくオイルマッサージをすると、泣き出すアヴィガル。
「結婚生活は18年間。6人の子どもがいる。夫が亡くなってから、長い間、誰も私の体に触っていないの」
その後、アヴィガルは明るくなり、オシャレをして、自らフィオラを訪ね、
フィオラはユダヤ系の飾りつけをして待ち、料理をふるまう。
自分はスペイン系のユダヤ人だとウソをつき、「母は幸せとは縁のない人だった」
「時間がないの」
「ゆっくり急いで」
結婚した女は外で髪を見せてはいけない戒律がある
(女性はどこの国でも迫害されてるねぇ・・・ジョンの歌を思い出す♪Woman Is the Nigger of the World
再びパーカーに呼ばれる。「あなたは高い棚ね。そこがイイの」
パートナーのセリマと楽しもうとするが、集中できずに謝るフィオラ。
一方、マレーはドヴィによって「審議会」に呼び出され、「ユダヤ法」で裁かれる。
「ソロモン王は、次の罪を禁じた。姦淫、殺人、近親相姦、女装、偶像崇拝、獣姦、ポン引き(!)。
罪人は命で償う。石打ちの刑で!」「長いことやってないけどな」
そこにアヴィガルがやって来る。
「私は外で髪を見せました。肌も触らせました。私は泣きました。寂しさのために」
フィオラは町を出ると言い、マレーは止める。
「チュニジア人のクラブ歌手の所へ?」
「さあ・・・彼女とはカタコトでしか話せない」
「相手の言葉が分からないのは、かなり好都合なんだ」