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松本零士『ミステリー・イヴ 2』(朝日ソノラマ)

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『ミステリー・イヴ 2』(朝日ソノラマ)
松本零士/著

松本零士『ミステリー・イヴ 1』(朝日ソノラマ)

「そして、その夜もイヴはそこにいた たしかにいた・・・」


▼あらすじ(ネタバレ注意・概要のみ
大口守は顔面整形されて包帯人間になり、ヘドと入れ替えられてしまうが、見破るイヴ。
ヘドの宇宙船で、イヴの遠い故郷への通路が見つかる。


いつもテクタイトづめにされちゃうね

毎回、イヴはヘド族か、他の男に襲われて、大口守が助けて、
大口守は、他の星の哀しい女性の運命に泣き、イヴが慰めるという終わり方。

『セクサロイド』に比べたら、メーテル系であっても、いろんなタイプの女性が描かれている。
なぜ、女性が全部メーテル系なのかの理由が、松本さんへのインタビューで明かされて、その理由にもビックリ。



松本さんが練馬在住だから、今作にもあちこちに練馬が出てきたり、
遠い未来なのに昭和っぽいギャグが至る所に入ってるのが可笑しいw



ヘド族も、イヴの星の人々も、皆、故郷を失って、自分たちの子孫を残すのに必死。
ヘド族は、地球では軟体動物のようなもので、ちょっと殴っただけでも、軽い衝撃でも体が崩れてしまう弱点があるが、
科学の知識は地球人よりはるかに超えている。

大口守とイヴはヘド族のタイムマシンをベッド代わりに使っていたら、いろんな時空に飛んでしまう。
遠い未来はヘド族に支配されていたり、女性優位だったり。
でも、ヘド族もイヴの星の人々もタイムマシンを駆使しているから、どこへ行っても出くわす。

 

やっとイヴの故郷に帰ってきたが、まったく別の星のように荒廃し、奇妙な生物がはびこっていた。
それは、この惑星に人類を復活させるために研究している博士の生み出した生物だった。



24話。空間偵察隊員イヴは、任務不完全を理由に死刑になりかける。
助けに来た大口守は、頭の中に地球全人類の知識が入れられていることから、取り出そうと拘束される。
2人はなんとか逃げ出し、とうとうイヴの宇宙空母は、最後の1つも爆発してしまう。



松本さんの描くラーメンはシンプルでほんとに美味しそう!


地球で大口守とともに暮らすと決心したイヴ。
だが、大口守は撃たれてしまう。
医療が発達した星から来たイヴは、ノコギリなどで手術道具を作って治療する。

絶対安静が必要なのに、イヴを助けようとして、動いてしまう。
イヴの仲間は、医療器を渡し、大口守を助ける。

「我々の方針が変わった。この地球を分捕るなどというのは夢物語だ。
 知性は劣るが、地球人は恐るべき人種だ。我々の手にはおえない。
 ヘド族も滅亡するのが時間の問題。
 我々は地球人の間に入り込み、永久に同化してしまうのだ。哀しいけど、これしか生き延びる方法がない」

守「もうヘドはいない・・・」

「いいえ。ヘドとのハーフが世界中にいるわ。
 子どもは地球人の間にまぎれてわからない。
 本人さえもヘドだと思わない怪物ができるわ。

 ヘドと、私たちと、地球の血が混ざりあって、何か別の人間が産まれるかもしれない。
 どうかそれが素晴らしい人類でありますように。
 未来の地球は、その第Ⅲ人類のものだから・・・」


【松本零士特別インタビュー】(2009年9月某日)

Q:イヴにはモデルがいるのか?
マリアンヌ・ホルトや気に入った女優さんの顔をイメージして作り上げていったんです。
ホルトさんは、スイスの画学生、同じ絵を志す者だということで非常に共感を感じた。

また、エメラルダス、メーテルなど、ボクの女性のキャラクターには遺伝子の作用がある。
私の御先祖の身近にいた女性とよく似ている。

私のひいひいばあちゃんの世代の身近にいた人で、ヨーロッパの血が入ってるらしい。
まさにこの通りの顔です。

家の庭でその人が写っている写真が見つかって、姉に「これは誰だ」って聞いたら、
「これはおばさんよ」って簡単な返事が返ってきて、何のおばさんかよく分からないんですけどw
私のじいさんと一緒に座ったりね、なんかいろいろと不思議な縁があるんですよ。

実はその写真が出てきたのは2000年なんです。ダゲレオタイプの写真。

以前、欧米人の記者やファンから「金髪フェチなのか?」とまで質問されて、
どうにも参ったことがあったんですがw

その後、件の女性の姿が写った幕末期の写真が発見されて、
遺伝子が描かせてるんだと分かったわけです。


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