■SWITCHインタビュ― 達人達(たち)「楳図かずお×稲川淳二」
【side.A 稲川淳二】
・怪談ツアーは、各地で大人気
登場した楳図さんのTシャツ怖すぎて、カッチョよすぎ!
・挨拶代わりの怪談を披露
稲川さんの怪談と同時に動きながら聴いている楳図さんのほうが面白すぎる!
稲「ヒトには背後の恐怖ってありますよね」
楳「先生の怪談はキレイなんですよ。汚くない。キレイな怖さでないと。
見ているヒトに想像を呼び覚ます力がありますね」
楳図さんも似たような話があると言って喋り始めた。
「大阪に行った時、いつも電車から見て気になってたホテルがあって、ある時泊まってみた。
窓から外を見ながら、まかないさんに話しかけたら返事がない。
水の漏れる音、隣りでドンチャン騒ぎをする音などして一夜が明け、
翌朝、窓から外を見てみたらお墓だらけだった」
うーーーーん・・・オチがない?ww
・怪談のコツは?
1.ストーリーで話を追ってない。ほとんど絵で状況を思い出してる。
2.擬音を巧みに使う。
3.あまり怖く話そうとしないこと。
・どこから話を集めるのか?
普段から各地を回って怪談や民話を集めてるって『遠野物語』みたい。
稲「怪談って、北国や雪国が多い。例えば口減らしのことを“河童に連れていかれた”と話していた。
実は、とても優しかったり、悲しかったりする」
・どう生まれ育ったのか?
稲「本来は絵が好きだったが、“お前みたいなお喋りは絵描きに向かない”と言われてやめた」
怪談話をする人だと思っていたら、もともとはデザイナー?ってビックリ。
しかも、よく知っているモノもデザインして、賞までもらってる/驚
稲「母が怪談が上手かった。弟と私を寝かせる時に怪談を聞かせてから電気を消して行ってしまうような変わった人」
稲「話って間違いなく人から人へと伝わっていく。私がいなくなっても、話が残ってくれたら嬉しい」
(音楽やほかのアートと同じだね
【side.B 楳図かずお】
手塚治虫が「天才が現れた!」と恐れたという。
「恐怖マンガ」というジャンルを確立
まだ読んでないのがあるなあ!
・新本格派ミステリー作家として知られる綾辻行人インタビュー
綾「最初から隅々まで考えて、計算し尽くして描いている。恐怖があり、謎があり、そして感動もある」
・「まことちゃんハウス」に潜入
高円寺&吉祥寺
楳図さんが「勝手に入ってきていい」と言ったので、稲川さんが突撃レポート。
デザイナーの視点から見ても素晴らしいと大絶賛!
鏡の裏から楳図さんが飛び出してくる仕掛けww
吉祥寺で「青ウメズ」に遭遇したらご利益があると言われているとか/爆
・自宅のデザインのテーマの1つは「シンメトリー」
稲「階段の手すりなどに使われている色は“アイレストホワイト”。非常に落ち着いて、穏やかになる」
床と天井に同じ少女の絵が描かれている
楳「美人の条件もやっぱりシンメトリー。
でも、シンメトリーばっかりでも気が済まない。
芸術のほうに入っていこうとすると、左右が崩れたほうがいい。ピカソみたいに」
稲「顔が左右対称だと、生きた人間に見えないですもんね」
楳「裏表というか、世の中は両極端で成り立っている。『まことちゃん』とホラーもそう。
『まことちゃん』は、現実の僕がいる楽しい世界で、頭の中の“これはヤバい”というのがもう1つの世界」
『まことちゃん』に出てくる、老人なのに誤魔化してるロックスターが大好きだという稲川さんw
楳「笑いが先なのか、恐怖が先なのか自分でも分からない。恐怖と笑いは一緒」
・ワードローブはもちろん赤白のボーダーT
楳「赤は母親、緑は父親なんです」
「ぜひ、屋根裏部屋も見てください」と言われて、上がって灯りをつけると、出た、ヘビ女! ぎゃあああああああ!!
・階段がきっかけ
楳「この階段がもと。去っていく時も階段を1つずつ上がって行く」
稲「ミステリーなんかも、階段がなかったら成り立ちませんもんね」
マンガにもたくさん効果的に使われている階段
稲「楳図さんのマンガは、絵コンテのように見える」
楳「あ、嬉しい。僕は絵は描けるんですけど、お話が作れなくて(なにをおっしゃる!!
マンガが動いているのは、大きなこだわり。
僕はちょっとコマ割りが普通の人より多いんです。“1コマ多い”とかってよく言われました」
擬音も効果的に使われている
楳「めくった時にワーッと出てくるとか」
・急に企画外の「楳図かずお川柳」がスタート
・忙しい時は相当忙しかったのでは?
同級生が勝手に出版社に原稿を送って、掲載されていたって、アイドルとかモデルのデビューみたいw
楳「小学校の頃が一番忙しかった。小学校の頃からものを作る苦労を知ってしまったんです」
稲「もう小学校の時にプロを意識されてた?」
楳「当たり前です。中学でデビューしようと思っていた。
憧れた漫画家さんがいたけど、自分風をどっかで作らなきゃと。
でも、高校2年の時にもう飽きちゃって、ピアノばっかり弾いて、コーラス部に入って」
なぜか女形。キレイ!
楳「そしたら、友だちから“楳図くん、君のマンガ、熱海の売店で売ってたわよって言われて」
その時の絵が窓に使われている
楳「怖いマンガを描こうと思ったら、ダメだと言われて。
でも、ホラーって誰もやってないから、ここにしようって決めた。
ある意味、手塚治虫の正反対に行こう。
時期は、自分から無理やり追っかけるんじゃなく、来た時ちゃんと実力はつけておこうって思った」
・貸本屋時代
『へび少女』が空前の大ヒットに
楳「ラインの引き方って、1本なんだけど、単純に1本じゃなかったりする。
マンガって“線で描く”ところに秘密がある。
生物も、人間も、モノを識別する時にラインで識別している。
マンガは、ラインでできた1つのシグナル。脳の中のどっかに、ピタッと結びつく仕掛け」
・待望の新作は、自伝的映画『マザー』
映画『MOTHER』(2014)
楳「母親から絵を教わって、父親は行く先々の伝説を話してくれた。
女性の人生っていろいろある。私の母親は、あまりいい事がなかった。
いろんな思いを持ちつつ、みんなどうやってそれを昇華するんだろうと思った。
自分が生きてきたことがつまらないままで終わるのは嫌。
そうでない納得のしかたがあるんじゃないかっていうのがあの映画のテーマなんです」
【side.A 稲川淳二】
・怪談ツアーは、各地で大人気
登場した楳図さんのTシャツ怖すぎて、カッチョよすぎ!
・挨拶代わりの怪談を披露
稲川さんの怪談と同時に動きながら聴いている楳図さんのほうが面白すぎる!
稲「ヒトには背後の恐怖ってありますよね」
楳「先生の怪談はキレイなんですよ。汚くない。キレイな怖さでないと。
見ているヒトに想像を呼び覚ます力がありますね」
楳図さんも似たような話があると言って喋り始めた。
「大阪に行った時、いつも電車から見て気になってたホテルがあって、ある時泊まってみた。
窓から外を見ながら、まかないさんに話しかけたら返事がない。
水の漏れる音、隣りでドンチャン騒ぎをする音などして一夜が明け、
翌朝、窓から外を見てみたらお墓だらけだった」
うーーーーん・・・オチがない?ww
・怪談のコツは?
1.ストーリーで話を追ってない。ほとんど絵で状況を思い出してる。
2.擬音を巧みに使う。
3.あまり怖く話そうとしないこと。
・どこから話を集めるのか?
普段から各地を回って怪談や民話を集めてるって『遠野物語』みたい。
稲「怪談って、北国や雪国が多い。例えば口減らしのことを“河童に連れていかれた”と話していた。
実は、とても優しかったり、悲しかったりする」
・どう生まれ育ったのか?
稲「本来は絵が好きだったが、“お前みたいなお喋りは絵描きに向かない”と言われてやめた」
怪談話をする人だと思っていたら、もともとはデザイナー?ってビックリ。
しかも、よく知っているモノもデザインして、賞までもらってる/驚
稲「母が怪談が上手かった。弟と私を寝かせる時に怪談を聞かせてから電気を消して行ってしまうような変わった人」
稲「話って間違いなく人から人へと伝わっていく。私がいなくなっても、話が残ってくれたら嬉しい」
(音楽やほかのアートと同じだね
【side.B 楳図かずお】
手塚治虫が「天才が現れた!」と恐れたという。
「恐怖マンガ」というジャンルを確立
まだ読んでないのがあるなあ!
・新本格派ミステリー作家として知られる綾辻行人インタビュー
綾「最初から隅々まで考えて、計算し尽くして描いている。恐怖があり、謎があり、そして感動もある」
・「まことちゃんハウス」に潜入
高円寺&吉祥寺
楳図さんが「勝手に入ってきていい」と言ったので、稲川さんが突撃レポート。
デザイナーの視点から見ても素晴らしいと大絶賛!
鏡の裏から楳図さんが飛び出してくる仕掛けww
吉祥寺で「青ウメズ」に遭遇したらご利益があると言われているとか/爆
・自宅のデザインのテーマの1つは「シンメトリー」
稲「階段の手すりなどに使われている色は“アイレストホワイト”。非常に落ち着いて、穏やかになる」
床と天井に同じ少女の絵が描かれている
楳「美人の条件もやっぱりシンメトリー。
でも、シンメトリーばっかりでも気が済まない。
芸術のほうに入っていこうとすると、左右が崩れたほうがいい。ピカソみたいに」
稲「顔が左右対称だと、生きた人間に見えないですもんね」
楳「裏表というか、世の中は両極端で成り立っている。『まことちゃん』とホラーもそう。
『まことちゃん』は、現実の僕がいる楽しい世界で、頭の中の“これはヤバい”というのがもう1つの世界」
『まことちゃん』に出てくる、老人なのに誤魔化してるロックスターが大好きだという稲川さんw
楳「笑いが先なのか、恐怖が先なのか自分でも分からない。恐怖と笑いは一緒」
・ワードローブはもちろん赤白のボーダーT
楳「赤は母親、緑は父親なんです」
「ぜひ、屋根裏部屋も見てください」と言われて、上がって灯りをつけると、出た、ヘビ女! ぎゃあああああああ!!
・階段がきっかけ
楳「この階段がもと。去っていく時も階段を1つずつ上がって行く」
稲「ミステリーなんかも、階段がなかったら成り立ちませんもんね」
マンガにもたくさん効果的に使われている階段
稲「楳図さんのマンガは、絵コンテのように見える」
楳「あ、嬉しい。僕は絵は描けるんですけど、お話が作れなくて(なにをおっしゃる!!
マンガが動いているのは、大きなこだわり。
僕はちょっとコマ割りが普通の人より多いんです。“1コマ多い”とかってよく言われました」
擬音も効果的に使われている
楳「めくった時にワーッと出てくるとか」
・急に企画外の「楳図かずお川柳」がスタート
・忙しい時は相当忙しかったのでは?
同級生が勝手に出版社に原稿を送って、掲載されていたって、アイドルとかモデルのデビューみたいw
楳「小学校の頃が一番忙しかった。小学校の頃からものを作る苦労を知ってしまったんです」
稲「もう小学校の時にプロを意識されてた?」
楳「当たり前です。中学でデビューしようと思っていた。
憧れた漫画家さんがいたけど、自分風をどっかで作らなきゃと。
でも、高校2年の時にもう飽きちゃって、ピアノばっかり弾いて、コーラス部に入って」
なぜか女形。キレイ!
楳「そしたら、友だちから“楳図くん、君のマンガ、熱海の売店で売ってたわよって言われて」
その時の絵が窓に使われている
楳「怖いマンガを描こうと思ったら、ダメだと言われて。
でも、ホラーって誰もやってないから、ここにしようって決めた。
ある意味、手塚治虫の正反対に行こう。
時期は、自分から無理やり追っかけるんじゃなく、来た時ちゃんと実力はつけておこうって思った」
・貸本屋時代
『へび少女』が空前の大ヒットに
楳「ラインの引き方って、1本なんだけど、単純に1本じゃなかったりする。
マンガって“線で描く”ところに秘密がある。
生物も、人間も、モノを識別する時にラインで識別している。
マンガは、ラインでできた1つのシグナル。脳の中のどっかに、ピタッと結びつく仕掛け」
・待望の新作は、自伝的映画『マザー』
映画『MOTHER』(2014)
楳「母親から絵を教わって、父親は行く先々の伝説を話してくれた。
女性の人生っていろいろある。私の母親は、あまりいい事がなかった。
いろんな思いを持ちつつ、みんなどうやってそれを昇華するんだろうと思った。
自分が生きてきたことがつまらないままで終わるのは嫌。
そうでない納得のしかたがあるんじゃないかっていうのがあの映画のテーマなんです」