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ドラマ『大地の子 第3部 再会』(1995 全11話)

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ドラマ『大地の子 第3部 再会』(1995 全11話)
原作:山崎豊子

『大地の子 第1部 父二人』
『大地の子 第2部 流刑』


▼あらすじ(ネタバレ注意

黄書海から日本語を学ぶ
黄書海は♪さくら さくら で振り向いた一心が日本人じゃないかと見抜く。



「私は華僑だ。日本で育ち、差別を受けたが、母国語を忘れることはなかった。
 母国語を知らないのは恥だ。私が教えてやる。ただし、土に書いて、口と耳で覚えるんだ。
 兵に見つかったらただじゃおかなくなる」

「この空は日本にも通じているよ」

黄書海が「労働改造所」に来た理由もやはり冤罪だった。
1953年。日本から天津にきた。祖父母は横浜で貿易をしていて、
孫の帰国には反対したが、27歳で結婚し、妻と帰国。

華僑は日本のスパイだという冤罪で逮捕された。
妻も台湾出身(なぜそれだけで?)だということで地下牢に入れられ、冷たい床に寝かされ、歩けなくなった。
子ども3人のうち長男は行方知れず。
娘から手紙が来て、弟と一緒にいるが、極寒の地で毎日差別を受けていると書かれていた。

「どうか自白し、弟に温かいお湯を飲ませて下さい」

「私は冤罪と認め、10年の刑となったんだ」と号泣する書海に、
一心はようやく心を開き「妹は、日本語何と言いますか?」
その日から、毎日のように野外での日本語勉強が始まる。


医療隊と再会
一心は、羊の解体時、手を切って破傷風になり、捨てられると思ったが、病院に運ばれる。
貴重な血清を日本人の囚人に与えるべきか論議となる。

「日本との戦争で、皆虐殺されました」という同志。

江月梅は「彼はトラックの時助けてくれたおかげで、指導者が助かった。それは大勢の命を救ったと同じこと」
と言って、皆納得する。江月梅は毎日、献身的な看護をして、一心は回復する。

「よく寝言を言っていたわ。パパ、パパって」
「3年半も音信不通なんです。父はなけなしのお金で私を大学まで行かせてくれた」と号泣。



江月梅は北京に発つが、匿名の手紙で陸徳志に「一心は労改に送られています」と知らせる。
「今まで知らなかったなんて! 助けなければ!」と泣き崩れる養父。

 

養父は「北京の人民来信来訪室に行って直訴する」と決意する。
秀蘭「ツテがないとダメよ」
淑琴「一心の結婚資金のためと思って貯めていたお金を旅費にあてて」


養父、人民来信来訪室に行く
「人民来信来訪室」では、コネのない人々は皆直訴のために毎日並び、
極寒の中、バラックに長期間暮らしていた。冤罪の人も多く、互いに支え合っている。

秀蘭はエンに手紙を出し、一心と養父の事情を知らせると、
ある夜、エンの使いが来て、一心のことは任せてくれと言って、温かい宿まであてがってくれる。

1年後、医療隊が内蒙古に来て、月梅と一心はまた会う。
現地民が恐れる砂嵐に巻き込まれていた月梅を一心が助けたのだった。





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