■ドラマ『大地の子 第4部 黒災』(1995 全11話)
原作:山崎豊子
『大地の子 第1部 父二人』
『大地の子 第2部 流刑』
『大地の子 第3部 再会』
▼あらすじ(ネタバレ注意
一心の告白
一心は、月梅に自分の身の上を話し、毛沢東の教えの本に書かれた日本語を見せる。
仲間が脱走を図り、一心も幇助罪となり、日本語を暗号と思われる。
その時、日本語を教えた黄書海は、まさかの裏切りの演説をするが、後でそれが演技で、ヒントを与えてくれたのだと分かる。
中国の字をすごく崩す書家がいることを引き合いに出し、一心は銃殺を逃れたが、15年の刑となる。
今では羊飼いではなく、糞尿処理。
養父から数年ぶりに手紙をもらって、今も大事にしていると見せる。
自分がここにいることを教えてくれたのは、月梅では?と尋ね、うなづく月梅。
月梅もまた苦しい過去を告白する。
医師だった父は、「ソ連一辺倒の医療はおかしい」と言って、反分子だと吊るし上げられ、
厳しい審査を何度も受けた末に投身自殺した。
中国では自殺は重罪(そうなんだ/驚)。家族も離散。
父を見習い医師を目指していた月梅は、なんとか看護婦になったものの僻地を転々とさせられている。
「私はあなたを信じます。あなたは強い人です」と想いを告げられ、
「あなたを危険にさらすだけだ。お願いだ、私に近づかないでくれ。私は日本人で囚人だ!」
泣きながら小屋を飛び出す一心。
1972年。突然、釈放された一心
労働服と切符をもらい実家に戻る。養父は、夜1回だけしか来ない内蒙古の列車を、北京で10日間も待っていてくれた。
養父との5年ぶりの再会を果たす。
エンと秀蘭は結婚する。
木更津の父・松本耕次
田中首相が万里の長城を訪問したニュースが流れる。
耕次は、柿田に会いに行くと、訪中団の話を聞く。
「鉄鋼産業は重要だから協力してくれ。これは稲村嘉三社長の償いの想いでもあるんだ」
1972年。日中国交正常化。
製鉄所で働く一心に通訳の仕事が
製鉄所の図書室で本の整理に回された一心は、毎日、日本語を熱心に学んでいた。
月梅に1年ぶりに会いに行く。
一心「国交なんて関係ない。自分の一生には“労改”にいたことがつきまとう」
月梅「私にも、自殺した父の娘という烙印は変わらない」
一心は、なぜか月梅にアツコの記憶が重なる。
月梅が七台屯に巡回に来た時、2人は結婚し、翌年、女児・燕々が産まれた。
人事所長に突然呼ばれ「お前は日本語が喋れるな」と言われて、断固、否定する一心。
「早急に通訳がいるんだ。日本から視察団が来る。質問されても何も答えるな!」
「私は日本語など知りません!」
結局、通訳は女性となり、一心は工員として参加し、視察団の1人が
「遅れてるな。オモチャみたいだ」と言ったのを聞いて、悔しくて憎悪すら抱くようになる。
今度は「外事司で働いてくれないか」と誘われる。
「勉強が足りないというのなら、学び直せ」と手の平を返したような申し出をされる。
「私は、今では日本人に嫌悪感を持っています」と信頼する上司に明かす一心。
原作:山崎豊子
『大地の子 第1部 父二人』
『大地の子 第2部 流刑』
『大地の子 第3部 再会』
▼あらすじ(ネタバレ注意
一心の告白
一心は、月梅に自分の身の上を話し、毛沢東の教えの本に書かれた日本語を見せる。
仲間が脱走を図り、一心も幇助罪となり、日本語を暗号と思われる。
その時、日本語を教えた黄書海は、まさかの裏切りの演説をするが、後でそれが演技で、ヒントを与えてくれたのだと分かる。
中国の字をすごく崩す書家がいることを引き合いに出し、一心は銃殺を逃れたが、15年の刑となる。
今では羊飼いではなく、糞尿処理。
養父から数年ぶりに手紙をもらって、今も大事にしていると見せる。
自分がここにいることを教えてくれたのは、月梅では?と尋ね、うなづく月梅。
月梅もまた苦しい過去を告白する。
医師だった父は、「ソ連一辺倒の医療はおかしい」と言って、反分子だと吊るし上げられ、
厳しい審査を何度も受けた末に投身自殺した。
中国では自殺は重罪(そうなんだ/驚)。家族も離散。
父を見習い医師を目指していた月梅は、なんとか看護婦になったものの僻地を転々とさせられている。
「私はあなたを信じます。あなたは強い人です」と想いを告げられ、
「あなたを危険にさらすだけだ。お願いだ、私に近づかないでくれ。私は日本人で囚人だ!」
泣きながら小屋を飛び出す一心。
1972年。突然、釈放された一心
労働服と切符をもらい実家に戻る。養父は、夜1回だけしか来ない内蒙古の列車を、北京で10日間も待っていてくれた。
養父との5年ぶりの再会を果たす。
エンと秀蘭は結婚する。
木更津の父・松本耕次
田中首相が万里の長城を訪問したニュースが流れる。
耕次は、柿田に会いに行くと、訪中団の話を聞く。
「鉄鋼産業は重要だから協力してくれ。これは稲村嘉三社長の償いの想いでもあるんだ」
1972年。日中国交正常化。
製鉄所で働く一心に通訳の仕事が
製鉄所の図書室で本の整理に回された一心は、毎日、日本語を熱心に学んでいた。
月梅に1年ぶりに会いに行く。
一心「国交なんて関係ない。自分の一生には“労改”にいたことがつきまとう」
月梅「私にも、自殺した父の娘という烙印は変わらない」
一心は、なぜか月梅にアツコの記憶が重なる。
月梅が七台屯に巡回に来た時、2人は結婚し、翌年、女児・燕々が産まれた。
人事所長に突然呼ばれ「お前は日本語が喋れるな」と言われて、断固、否定する一心。
「早急に通訳がいるんだ。日本から視察団が来る。質問されても何も答えるな!」
「私は日本語など知りません!」
結局、通訳は女性となり、一心は工員として参加し、視察団の1人が
「遅れてるな。オモチャみたいだ」と言ったのを聞いて、悔しくて憎悪すら抱くようになる。
今度は「外事司で働いてくれないか」と誘われる。
「勉強が足りないというのなら、学び直せ」と手の平を返したような申し出をされる。
「私は、今では日本人に嫌悪感を持っています」と信頼する上司に明かす一心。