■『大島弓子選集 9巻 綿の国星』(朝日ソノラマ)
「大島弓子書籍リスト」さんも参照させていただきました/礼
大島弓子(作家別カテゴリー)
うん、これ読んだことある!
きっと、ライヴ友さんから借りたのかも。ずっと昔。断片的に見覚えがある。
でも、大島さんの代表作だし、改めて読むのもいいかと。猫の話だし
【収録作品】
●綿の国星 1978年LaLa5月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
春に捨てられた子猫。拾ってくれたのは須和野時夫。
母は猫アレルギーだったが治ってきたと偽った。いろいろと悩んでいた時夫を心配しての気づかい。
時夫は、ひたすら目指していた大学をソ連風邪で台無しにし、みつあみの女の子への恋心も隠していた。
子猫は、チビ猫と名付けられる。
チビ猫は、猫はいつかヒトになれると信じていた。
元の飼い主が自分を待っているのでは?と訪ねると、仕事に失敗して夜逃げした後。
近所の猫マニアは、チビ猫の周りに、自分が長年探している銀猫が現れるのを知ってからつけ回している。
猫マニアの名前は、動静という詩人。母親も息子の猫好きには呆れている。
時夫は、チビ猫を予備校に連れていくと家族に言って、吉祥寺の庭に連れて行く。
チビ猫は「チキジョージ」が予備校だと勘違い。
そこにみつあみのコも来て、チビ猫は時夫が恋をしていると分かる。
猫マニアが血眼で捜している銀猫のラフィエルが現れる。
界隈でも大人気で、彼は、チビ猫がいつか自分と同じ美しいシャムの美猫になるから、その時結婚しようと言う。
そして、猫はヒトにはならないと、自分を育ててくれた猫が老衰で亡くなったのを見せる。
「子どもの時分によく綿の国の夢物語を聞かせてくれた。
そこに待っているお姫さまが“ホワイトフィールド”という名前だそうだが、
おれはあんたを初めて見た時、直感でおれのホワイトフィールドだと思ったのさ」
チビ猫はヒトになれるよう動きを真似してみる。
そして、みつあみと時夫の仲立ちをする。
みつあみの父は法律の勉強で無理をして亡くなったから、自分も法律家を目指しているという。
ラフィエルが猫マニアに捕まったことを知らせるチビ猫。
チビ猫は、時夫との結婚を諦めて、ラフィエルと暮らそうと家を出て、母に見つけられる。
●綿の国星・Part2ペルシャ 1978年LaLa9月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
みつあみのコは美津子さんと分かる。
父は、チビ猫がヒト真似をするのを友人に自慢し、その写真が撮れなかったら家をあげると約束。
それを聞いて怒ったチビ猫は、ヒト真似を止めて、父は真っ青。
チビ猫はヨーデル猫ら、近所のノラ猫とも次第にラフィエルの婚約者として知られていく。
自分がペルシャだとすると、近所のペルシャと似るのでは?と思うチビ猫。
発情期のヨーデル猫は、よいコを見つけて、争奪戦となる。
ヨーデル猫はチビ猫に猫同士の礼儀を教える。
チビ猫は父のピンチを聞いて、ヒト真似をしてあげる。
自分が写真の中にいるのにビックリ! そしてペルシャの写真を見る。
そして、自分も行ってみようと電車に乗る。
●綿の国星・Part3シルク・ムーン・プチ・ロード 1979年LaLa2月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
途中出会った鈴木ブチ猫から外生活の極意をいろいろと教わる。
ブチ猫はカタカナなら読めるから、一緒にペルシャに行きたいとついていく。
チビ猫は、魚でつる「猫とり」に捕まりそうになり、ブチ猫に助けられる。
「猫とり」に捕まったら三味線にされるんだと聞いて怒るチビ猫。
2人はチキジョージに着き、「ムーンロード」(w)で「ペルシャ」という名前のお店を
片っ端から見て回るが、砂場や宮殿はない。
お腹が空き、ブチ猫が狩ってきた鳥を見て、食べ物は、はじめはみんな生きていたと知り、
ショックを受けたチビ猫は水しか飲まなくなる。
ペルシャの写真は電柱にも貼ってあり、中には入れないと分かる。
「その晩、あたしは生まれてはじめて猫と眠った。
猫の脈拍は人間の倍以上もはやかった。
その早さの分だけ、あたしはなぜだかとても悲しかった」
ブチ猫は、ほんとうはチビ猫が妹のパウダーに似てるからついてきたんだという。
パウダーは、川に流され亡くなったことを2人は知らない。
家に戻り、ブチ猫の家を訪ねると、もうもらわれた後だと言われる。
●綿の国星・番外編 ミルクパン・ミルククラウン 1979年LaLa6月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
チビ猫は、いつか会った去勢猫に話しかけて怒られる。
彼女は、なにか忘れてしまったものを思い出そうと哲学的思考にふけっていた。
「わたしの思い出したいものはなんなのだろう」
チビ猫とたわむれているうち、「ヘアボール」(猫が体を舐めて毛がお腹にたまる)でなにか思い出しそうになる。
翌日、チビ猫がウォータークラウンの話をして、ようやく思い出す。
●綿の国星・Part4カーニバル ナイト 1979年LaLa9月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
須和野家は、祖母が仮病で呼んだため、家を空けた。
初めて1人にされたチビ猫は、また捨てられたのだと泣き暮れる。
そこにマジシャンがパーティのおしらせにやってくる。
通常は満月に集まるのだが、雨天延期で三日月の夜になった。
チビ猫があまりに泣くので、おしらせついでに他の猫に聞いて回ると、皆それは蒸発だと言う。
マジシャンは、チビ猫を箱に入れて、誰か親切なヒトにもらわれるほうに賭ける。
幼い姉弟が見つけて家にもちかえるが、子どものパワーに負けて、チビ猫は逃げ出す。
その後、「いらっしゃい」と招いてくれたのは、猫マニアの母。
パーティに出て、舞台で何を言ってもいいと言われたチビ猫は、思い切り泣き喚く。
困り果てたみんなは、ラフィエルを出そうと、仮装する。
マジシャンは、ミモザでチビ猫を酔わせ(そんな効果があるの!?)、
たくさんのラフィエルと踊るチビ猫。
目が覚めると、家にいて、家族は戻っていた。
●綿の国星・Part5ピップ・パップ・ギー 1980年LaLa1月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
小説家の父は、行き詰まり、歌ったり、壁に頭をぶつけたり。〆切前のいつものことなので、母は余裕。
チビ猫はマジシャンからスランプから抜け出す呪文「ピップ・パップ・ギー」を教えてもらうが効かない。
猫マニアが久々帰ってきたが、ラフィエルはとり逃がしたという。実はラフィエルは、マジシャンに仮装していた。
チビ猫は、母の夢の中に入り込む。
●綿の国星・Part6日曜にリンス 1980年LaLa2月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
母は、夢の中で「何してるの?」と聞かれて答えられなかったのは、
学生の頃はやりたいことがいっぱいあったのに、結婚や子育てで、
なにかに熱中することを忘れていたからだと分析。
「そうだ、わたしもなんか書いてみよう!」
集中している父母は、チビ猫に気付かない。
チビ猫は、大事にしていた魚の空き缶がなくなってしまってショックで探しに出る。
お腹が空いて魚屋にたどり着き、魚をもらおうとすると追い出され、その都度、他の野良猫に盗みとられる。
その野良猫は、チビ猫のそばにいればしばらくは食べていけると判断し、ついて回る。
その後、チビ猫はウロつきすぎて、自分のハンティングエリアから遠くに来てしまう。
初めての雷雨にも脅える。
(雷苦手なわんこにも、きっとこんな意味不明なモンスターがいると思えるんだろうなあ
しかし、突然呼ぶ音がしていることに気付き、猫の勘で家に戻れたチビ猫。
●綿の国星・Part7苺苺苺苺バイバイマイマイ 1980年LaLa5月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
再び、チビ猫は、昨日の魚屋に挑戦して、また例の野良猫にとられる繰り返し。
その野良猫は、以前、飼い猫で、親猫が毒入り団子でも食べて死んだのを見て、
生の魚しか食べなくなったのでは?と推理するほかの野良猫仲間たち。
チビ猫は、魚屋のおやじに投げつけられて足を捻挫してしまう。
初めて病院に行って、ついでに「猫ジステンパー」の予防注射もされてパニックになる。
足が治って、また魚屋に挑戦、野良猫はふいをつかれて、魚屋が投げたナイフが当たって流血。
血は止まったが、チビ猫のもってきたコロッケなどは全然食べない。
チビ猫は、シャッターが閉まる直前に初めて魚をゲット成功! それを野良猫に食べさせる。
その後、たくさんの魚を置いて、野良猫は別の町に流れていった。
【書き下ろしマンガエッセイ】
「大島弓子書籍リスト」さんも参照させていただきました/礼
大島弓子(作家別カテゴリー)
うん、これ読んだことある!
きっと、ライヴ友さんから借りたのかも。ずっと昔。断片的に見覚えがある。
でも、大島さんの代表作だし、改めて読むのもいいかと。猫の話だし
【収録作品】
●綿の国星 1978年LaLa5月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
春に捨てられた子猫。拾ってくれたのは須和野時夫。
母は猫アレルギーだったが治ってきたと偽った。いろいろと悩んでいた時夫を心配しての気づかい。
時夫は、ひたすら目指していた大学をソ連風邪で台無しにし、みつあみの女の子への恋心も隠していた。
子猫は、チビ猫と名付けられる。
チビ猫は、猫はいつかヒトになれると信じていた。
元の飼い主が自分を待っているのでは?と訪ねると、仕事に失敗して夜逃げした後。
近所の猫マニアは、チビ猫の周りに、自分が長年探している銀猫が現れるのを知ってからつけ回している。
猫マニアの名前は、動静という詩人。母親も息子の猫好きには呆れている。
時夫は、チビ猫を予備校に連れていくと家族に言って、吉祥寺の庭に連れて行く。
チビ猫は「チキジョージ」が予備校だと勘違い。
そこにみつあみのコも来て、チビ猫は時夫が恋をしていると分かる。
猫マニアが血眼で捜している銀猫のラフィエルが現れる。
界隈でも大人気で、彼は、チビ猫がいつか自分と同じ美しいシャムの美猫になるから、その時結婚しようと言う。
そして、猫はヒトにはならないと、自分を育ててくれた猫が老衰で亡くなったのを見せる。
「子どもの時分によく綿の国の夢物語を聞かせてくれた。
そこに待っているお姫さまが“ホワイトフィールド”という名前だそうだが、
おれはあんたを初めて見た時、直感でおれのホワイトフィールドだと思ったのさ」
チビ猫はヒトになれるよう動きを真似してみる。
そして、みつあみと時夫の仲立ちをする。
みつあみの父は法律の勉強で無理をして亡くなったから、自分も法律家を目指しているという。
ラフィエルが猫マニアに捕まったことを知らせるチビ猫。
チビ猫は、時夫との結婚を諦めて、ラフィエルと暮らそうと家を出て、母に見つけられる。
●綿の国星・Part2ペルシャ 1978年LaLa9月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
みつあみのコは美津子さんと分かる。
父は、チビ猫がヒト真似をするのを友人に自慢し、その写真が撮れなかったら家をあげると約束。
それを聞いて怒ったチビ猫は、ヒト真似を止めて、父は真っ青。
チビ猫はヨーデル猫ら、近所のノラ猫とも次第にラフィエルの婚約者として知られていく。
自分がペルシャだとすると、近所のペルシャと似るのでは?と思うチビ猫。
発情期のヨーデル猫は、よいコを見つけて、争奪戦となる。
ヨーデル猫はチビ猫に猫同士の礼儀を教える。
チビ猫は父のピンチを聞いて、ヒト真似をしてあげる。
自分が写真の中にいるのにビックリ! そしてペルシャの写真を見る。
そして、自分も行ってみようと電車に乗る。
●綿の国星・Part3シルク・ムーン・プチ・ロード 1979年LaLa2月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
途中出会った鈴木ブチ猫から外生活の極意をいろいろと教わる。
ブチ猫はカタカナなら読めるから、一緒にペルシャに行きたいとついていく。
チビ猫は、魚でつる「猫とり」に捕まりそうになり、ブチ猫に助けられる。
「猫とり」に捕まったら三味線にされるんだと聞いて怒るチビ猫。
2人はチキジョージに着き、「ムーンロード」(w)で「ペルシャ」という名前のお店を
片っ端から見て回るが、砂場や宮殿はない。
お腹が空き、ブチ猫が狩ってきた鳥を見て、食べ物は、はじめはみんな生きていたと知り、
ショックを受けたチビ猫は水しか飲まなくなる。
ペルシャの写真は電柱にも貼ってあり、中には入れないと分かる。
「その晩、あたしは生まれてはじめて猫と眠った。
猫の脈拍は人間の倍以上もはやかった。
その早さの分だけ、あたしはなぜだかとても悲しかった」
ブチ猫は、ほんとうはチビ猫が妹のパウダーに似てるからついてきたんだという。
パウダーは、川に流され亡くなったことを2人は知らない。
家に戻り、ブチ猫の家を訪ねると、もうもらわれた後だと言われる。
●綿の国星・番外編 ミルクパン・ミルククラウン 1979年LaLa6月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
チビ猫は、いつか会った去勢猫に話しかけて怒られる。
彼女は、なにか忘れてしまったものを思い出そうと哲学的思考にふけっていた。
「わたしの思い出したいものはなんなのだろう」
チビ猫とたわむれているうち、「ヘアボール」(猫が体を舐めて毛がお腹にたまる)でなにか思い出しそうになる。
翌日、チビ猫がウォータークラウンの話をして、ようやく思い出す。
●綿の国星・Part4カーニバル ナイト 1979年LaLa9月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
須和野家は、祖母が仮病で呼んだため、家を空けた。
初めて1人にされたチビ猫は、また捨てられたのだと泣き暮れる。
そこにマジシャンがパーティのおしらせにやってくる。
通常は満月に集まるのだが、雨天延期で三日月の夜になった。
チビ猫があまりに泣くので、おしらせついでに他の猫に聞いて回ると、皆それは蒸発だと言う。
マジシャンは、チビ猫を箱に入れて、誰か親切なヒトにもらわれるほうに賭ける。
幼い姉弟が見つけて家にもちかえるが、子どものパワーに負けて、チビ猫は逃げ出す。
その後、「いらっしゃい」と招いてくれたのは、猫マニアの母。
パーティに出て、舞台で何を言ってもいいと言われたチビ猫は、思い切り泣き喚く。
困り果てたみんなは、ラフィエルを出そうと、仮装する。
マジシャンは、ミモザでチビ猫を酔わせ(そんな効果があるの!?)、
たくさんのラフィエルと踊るチビ猫。
目が覚めると、家にいて、家族は戻っていた。
●綿の国星・Part5ピップ・パップ・ギー 1980年LaLa1月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
小説家の父は、行き詰まり、歌ったり、壁に頭をぶつけたり。〆切前のいつものことなので、母は余裕。
チビ猫はマジシャンからスランプから抜け出す呪文「ピップ・パップ・ギー」を教えてもらうが効かない。
猫マニアが久々帰ってきたが、ラフィエルはとり逃がしたという。実はラフィエルは、マジシャンに仮装していた。
チビ猫は、母の夢の中に入り込む。
●綿の国星・Part6日曜にリンス 1980年LaLa2月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
母は、夢の中で「何してるの?」と聞かれて答えられなかったのは、
学生の頃はやりたいことがいっぱいあったのに、結婚や子育てで、
なにかに熱中することを忘れていたからだと分析。
「そうだ、わたしもなんか書いてみよう!」
集中している父母は、チビ猫に気付かない。
チビ猫は、大事にしていた魚の空き缶がなくなってしまってショックで探しに出る。
お腹が空いて魚屋にたどり着き、魚をもらおうとすると追い出され、その都度、他の野良猫に盗みとられる。
その野良猫は、チビ猫のそばにいればしばらくは食べていけると判断し、ついて回る。
その後、チビ猫はウロつきすぎて、自分のハンティングエリアから遠くに来てしまう。
初めての雷雨にも脅える。
(雷苦手なわんこにも、きっとこんな意味不明なモンスターがいると思えるんだろうなあ
しかし、突然呼ぶ音がしていることに気付き、猫の勘で家に戻れたチビ猫。
●綿の国星・Part7苺苺苺苺バイバイマイマイ 1980年LaLa5月号掲載
[あらすじ(ネタバレ注意)]
再び、チビ猫は、昨日の魚屋に挑戦して、また例の野良猫にとられる繰り返し。
その野良猫は、以前、飼い猫で、親猫が毒入り団子でも食べて死んだのを見て、
生の魚しか食べなくなったのでは?と推理するほかの野良猫仲間たち。
チビ猫は、魚屋のおやじに投げつけられて足を捻挫してしまう。
初めて病院に行って、ついでに「猫ジステンパー」の予防注射もされてパニックになる。
足が治って、また魚屋に挑戦、野良猫はふいをつかれて、魚屋が投げたナイフが当たって流血。
血は止まったが、チビ猫のもってきたコロッケなどは全然食べない。
チビ猫は、シャッターが閉まる直前に初めて魚をゲット成功! それを野良猫に食べさせる。
その後、たくさんの魚を置いて、野良猫は別の町に流れていった。
【書き下ろしマンガエッセイ】