■『神との対話2 宇宙を生きる 自分を生きる』(サンマーク文庫)
ニール・ドナルド・ウォルシュ/著 吉田利子/訳
「その1」はこちら。
「その2」はこちら。
ここからは「環境問題」、「世界平和」、ラストには「宗教」についても書かれていて、
どれも根本的な問題だから、また怒り出す人も多いだろうね
アミとのつながりもちょこちょこあった。
【内容抜粋メモ】
■16 「オープンに見せる」、「見える」という性質は、真実のことだ
Q:オゾン層は破壊されているのですか? 熱帯雨林は滅びかけているのですか?
A:
そうだ。だが、もっと見えにくいことに関心を向けるべきだよ。
たとえば、地球では土壌流出が急激に進んでいる。つまり食物を育てる良質な土壌がなくなりかけているのだよ。
土壌が回復するには時間かかるのに、事業家である農民は土地に生産ばかり求める。
ますます貧相になる土壌で、ますますたくさんの食物を栽培するため、土地にはもう鉄分もミネラルもない
それどころか、土壌に注ぎ込んだ化学物質を、たくさん含んだ食べ物を口にしている。
地球科学者に尋ねてみれば、いろいろなことを教えてもらえるだろう。
いったい、人類はいつになったらこれで充分だと思うのか。
Q:どこから手をつければいいんでしょう?
A:
簡単だ、金銭を排除しなさい。少なくとも、金銭の「見えない」という性質を排除しなさい。
みんながヒトの金銭的な状況をすべて知っていたら、かつてないような大騒動になるだろう。
たとえば、企業は同じ仕事をしているのに、男性には多く払って、女性には少なく払っている。
すべての金銭の授受が公開されれば、少なくとも「賃金差別」は難しくなるだろう。
産業や企業、エグゼクティヴ(事業の経営に対して責任がある人)にどれほどの所得があるか、
どんなふうに金を使っているかが正確に分かったら、物事は一変するとは思わないか?
ほんとうのことを知ったら、世界で今行われていることの90%は許されないだろう。
公共の眼に曝すことほど、行いを早く改めさせる方法は他にない。
すべてがハッキリと見え、記録をたどれて、数字を確認できる。
世界規模で新しい通貨をつくり、サービス、商品を提供する。
すべては、この「貸し方」と「借り方」で計算する。
「銀行口座を見ればどんな人か分かる」と言うね。
新しい世界補償システム(WCS)のもとでは、「貸し方」と「借り方」の取引はすべてお見通しだ。
秘密は何もないし、「プライバシー」で守られることもない。
Q:世界は決して賛成しないでしょう。
A:
「うまい汁を吸う」「敵者生存」といったことがまかり通る社会に暮らしているからだ。
意思決定をじっと見られているとなったら、世界の金と権力を握るヒトたちがどんなに悲鳴をあげるか、分かるかい?
「オープンに見せる」、「見える」という性質は、真実のことだ。真実を知れば、あなたを自由にしてくれる。
高度に進歩した社会には秘密はない。
ヒトを犠牲にして何かを得ようとする者は誰もいないからだよ。
Q:私たちは何を隠しているんだろう?
A:
自分が損をするのではないかと心配だからだ。すべてを明かすことで、何かを「失う」のではないかと不安になる。
精神的なプライバシーのことを言ってるんじゃない。
すべての考え、不安、判断、意見まですべてぶちまけろというわけではない。
最初は怒りと欲求不満が起こるだろう。
平均的なヒトたち全員が、実は、どんなにうまく操られているかに気づいたら当然だ。
Q:(すべて見せたら)もう誰からも好かれなくなるのが怖いですよ。
A:
まず、家庭、家族から始めなさい。会社をもっているなら、そこから始めなさい。
会社の所有者のすべてが実行すれば、大勢が「働くのは地獄だ」と思ったりしなくなる。
値札にはコストと価格の両方を表示しなさい。
■17 大半のヒトのインセンティヴは、ものを獲得することだ
Q:「もう戦争をしなくてもすむ」には、どうしたらいいのでしょうか?
A:
国家間には常に食い違いがあるだろう。「食い違い」とは単に、健康な「個性」の現れにすぎないからだ。
あなたがたが議論に勝てると思っている間は、議論が続く。戦争に勝てると思っている間は、戦争はなくならない。
短期的には、統一された世界政府をつくり、世界裁判所で紛争を解決する、世界平和維持軍をつくって、
どんなに強力な国であっても、よその国を攻撃できないようにする。
戦争を回避する唯一の道が戦争だということもある。
好ましくないことが続くのを止めるために、好ましくないことをしなければならないことがある。
この矛盾も神聖な二分法の一部だ。
あなたがたの世界では、ひとつの国家が不当に大きな権力を握り続けるべきではない。
小国が大国の善意にすがり、自らの資源を安売りしたり、外国の軍事基地をつくらせ、交換に守ってもらとうとする必要もなくなる。
すると、国の独立性や個性は逆に強まる。
Q:一生懸命に働こうとしないヒトたちにも分けなければならないなら、もっと働いて豊かになろうという意欲がなくなりはしませんか?
メキシコのいわゆる「西欧民主主義」における「選挙」は茶番劇だ。
なにしろ、一握りの家族が何十年も同じ政党を支配していて、野党は事実上皆無です。
人々は下水道設備もないから、川で洗濯もすれば用を足すという有様です。
A:
これは意思よりも「チャンス」の問題であることのほうが多い。
「もてる者」がチャンスを提供するという名目で「もたざる者」を搾取しつづけるかぎり、
革命と内戦、国家間の戦争も不可避だね
あなたがたの中には、そうした新しい世界秩序を提案するだけの洞察力と勇気をもった指導者が現れている。
だが、みんな1期しかそれぞれの職を務めず、彼らが引き上げようとした国民自身によって追われているというのは興味深いね。
成功したい、素晴らしい人生を送りたいという意欲のもとは、経済的、物質的に豊かになることであってはいけない。
優先順位が間違っているから、今のようなさまざまな問題が起こるんだ。
「良い」というものが、もっとたくさんのお金、セックス、モノ(家、車など)だと思っているなら、
そして、「人生」が誕生から死までの時間だと思っているなら、苦難の罠から抜け出すことはできない。
あなたがたは物質を欲しがって、そのために働き、手に入れると決して離そうとしない。
大半のヒトのインセンティヴ(人や組織のモチベーションを 誘引するもの)は、ものを獲得することだ。
彼らは一生懸命に働き、どうすれば向上できるかと苛立っている。彼らの頭も目先の不安でいっぱいだ。
さらにもっと多くを手に入れようとするヒトたちは、手に入れたものを手放さず、もっと増やそうということでいっぱいだ。
人生は霊的な出会い、魂の旅だ。
税金を強制することもなくなる。
あなたがたは、富の10%を世界の貧しいヒトたちを支えるために進んで提供するだろう。
彼らは食物がないから飢えるのではなく、食物を得られるようにする簡単な政治的メカニズムをつくり出す意思が人間たちにないから、飢える。
(だから、これまでどれだけ多額を寄付しても、飢餓は根本的に減らないんだな
■18 無条件に与える(愛する)ことを学んだ時、無条件に受け取ることもできるだろう
A:
平等は「機会」の平等であって、事実上の平等ではないことを忘れないように。
平等とは同一ということだからだ。世界に同一は、ぜんぜん必要がない。
わたしが言うのは、2つのことが保障されている世界だ。
1.基本的ニーズの充足
2.向上するチャンス
原始的な社会のいちばんの特徴は、自分たちが進歩していると思っていることだ。当人は悟っているつもりでいる。
アメリカの憲法は、神が与えたひらめきに基づいている(
地球上の全国家から2人ずつ代表が集まる世界上院議会と、人口に比例した数の代表が集まる世界下院議会もいるだろうね。
各国は国内の平和維持警察をもちつづけるが、軍隊は解散する。
アメリカの州が「州兵」をもつ権利をもっているのと同様、各国は事前通告して軍隊を結成する権利を保有することになるだろう。
Q:世界政府ができると、どうなりますか?
A:
1.国家間の戦争も、紛争を殺人によって解決することもなくなる
2.絶望的な貧困、餓死、権力者による人間と資源の搾取もなくなる。
3.制度的な地球環境の破壊もなくなる
4.もっと大きく、もっと良く、もっとたくさんという、果てしないあがきからも解放される。
5.すべての人に、自己の最高の表現を達成する真に平等な機会がひらかれる。
6.家庭、職場、政治的システム、男女関係において、前進を阻んでいるすべての制限や差別がなくなる。
Q:新しい世界秩序には、富の再分配が必要ですか?
A:
何も必要ではない、自発的に、自動的に、資源の再配分が実現する。
受けた教育を職場で生かす機会がひらかれ、喜びをもたらすキャリアを実現することができる。
努力したって神の恵みは得られない。なぜなら、あなたがたはすでに神の恵みの中にあるから。
無条件に与える(愛する)ことを学んだ時、無条件に受け取ることもできるだろう。
何も貢献しなくても、生きる権利がある。あなたがたは充分な資源を分け合いさえすればいい。
Q:それでは、ヒトはブラブラして「福祉」にすがって、人生を浪費しませんか?
A:
他人の魂の旅を判定するのは、あなたの役割ではない。
貢献するヒトたちは、しないヒトたちが大きなチャンスと最高の栄光を失っていることを知っているから。
Q:やっぱり「豊かな者」と「貧しい者」がいるんですね? それじゃ平等じゃないですよ。
A:
機会は平等だ。誰でも、知識、技術を習得し、天性の才能を喜びの場(職場)で活用する機会を平等に与えられる。
「羨望」はあるだろうが、「嫉妬」はない。羨望は純粋な欲望、偉大さの母だ。
嫉妬を駆り立てるのは「不安」で、他人がもっと貧しければいいと思わせる。
「豊かな者」と「貧しい者」はいるだろうが、「飢える者」や「極貧の者」はいないだろう。ただ、絶望が消えるだけだ。
真の機会を前にすれば、精神が下落することは決してない。
魂はもっと高い経験を求めている。
所得に下限があるように、上限も設けられるだろう。
Q:神が「単一税率制度」に賛成だなんて、どう説明したらいいんでしょう?
A:
今の時代では、税金のかたちをとる必要があるだろう。
すべてが始まった時から、世界はずっとわたしに反対してきた。
あなたは、まさか、これを「福音」だと思ってるんじゃないだろうね?
この本は、あなた自身がつくりあげているんだよ。
わたしが選択肢を示したとしても、あなたが取り入れる義務はない。反対なら反対すればいい。自身で考えること。
あなたの現実を作り出すのは、常にあなたの新しい考えだということ。
A:
貢献する者の名前で世界慈善基金に委ねられる。
Q:ある限度以上の所得が取り上げられることが分かっていたら、それでもヒトは働くでしょうか?
A:
とくに、人生の活動を「労働」だと思う者は、途中で働くのを止めてしまうだろう。
しかし、人生の活動を絶対的な喜びだと思う者は止めないだろうね。
職場の喜びは、何をするかとは関係なく、何を目的としているかによって決まる。
所得に制限はない。ただ、個人が使うためにとっておく額に制限があるだけだ。
つまり、富の分配ではなく集中が、執拗で破壊的な社会的、政治的ジレンマの唯一最大の原因だ。
Q:無限の富を集積する機会こそ、資本主義システムの土台、自由な企業活動と開かれた競争システムの土台でしょう?
A:
アメリカ人は、階級を個人の努力の結果だと見る傾向がある。
誰かが成功できれば、誰でもできるはずだと思う。だがその考えは単純で幼稚すぎる。
彼らは、不公正な労働慣行で世界の貧しい大衆を搾取し、学閥のネットワークを利用して競争を有利にし、
成功者の仲間に入ろうとする新参者をできるだけ制限することまで、あらゆる手立てを尽くしている。
金持ち個人がしているのではなく、代表する社会的システムと制度がそうなっている。
そのシステムと制度は、金持ちと権力者がつくったものだ。
責めを負うべき医師はいないが、すべての医師がそのおかげで得をしている。
医療専門家全部が差別する制度のおかげで前代未聞の利益をあげている
ひとりひとりをとれば感じのいい人たちで、憐れみや共感も人並みにもっている。
だが、彼らの立場を脅かす考え方を示されると、文句を言い出す。
実業家は、貧困にあえぐ絶対的に貧しい国に出かけて、工場を建設し、1日10時間以上の労働を提供し、劣悪な賃金を支払う。
そして言う。彼らは仕事についた。チャンスをやったんだよ、と。
彼らは溺れている者にロープを投げても、岸に引き上げてはやらない。そして、石を投げるよりはいいだろう、とうそぶく。
もし、あなたが完全になりたいなら、
帰って、あなたの持ち物を売り払って、貧しいヒトたちに与えなさい。
そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについてきなさい。
ところが、青年はこの言葉を聞くと、悲しんで去っていった。
このヒトは、多くの財産をもっていたからである。
■19 あなたがたは原始的な種族で「力」しか理解できない
A:
わたしがあなたの考えや感情を与えているという可能性を考えてごらん。一緒にあなたの経験を創り出していると考えてごらん。
あなたがたの世界の経済的、政治的、社会的、宗教的なシステムは原始的だ。
あなたがたは自分たちのシステムがベストだという集団的な傲慢に陥っている。
すべての生命に対する新たな尊敬、すべての相互関係に対する深い理解が必要だ。
たとえば今日の新聞の記事を読んでごらん。ということで、出てきた見出しは「発展途上国、労働権について議論」。
A:
発展途上国の「交渉担当者」は、工場を所有し、経営しているのと同じ人物、あるいは、きわめて近い人物だ。
言い換えれば、金持ちの権力者だよ。
アメリカやその他の豊かな国々の大金持ちが、彼らをひそかに支援しているのは確かだね。
他にも「全国の失業者の半分以上が女性で、東ドイツでは3/2近くを占めている」など。
A:
あなたがたの社会経済的メカニズムは、ある階層のヒトたちをシステマティックに差別している。
あなたがたは原始的な種族で「力」しか理解できない。
「真の法」とは、みんなが進んで従おうというような法だ。もともと、ヒトは真の法に支配されている。
人々の合意といっても、あるがままを認めるというにすぎない。
高度に進歩した者は、自分の頭をカナヅチで殴ったりしない。
同じ理由で、他人の頭をカナヅチで殴ったりしない。
殴りつづければ、相手は怒る。いずれカナヅチを見つけて逆襲してくるだろう。
カナヅチゲームをしようという女性はあんまりいない。だいたい、これは男のゲームだね。
真実は、自然法と同じで「自明」なのだ。それ以外の法は自明ではないから、いちいち説明しなくてはならない。
超自然的な断固たる人間でなければ、自明でないことを納得させることはできない。
そのために、あなたがたは「政治家」や「聖職者」を発明した。
宗教界でも政治家も、失敗すればするほど喋りまくる。
あなたが神を発見し、真実を発見したら、語る必要はない。自明だから。
ヒトは、自分が学ぼうとすることを教える。
大勢のメッセンジャーたち(作家、芸術家、テレビや映画の制作者、音楽家、歌手、踊り手、教師、まじめな指導者)は先頭に立つ先駆者だ。
Q:
地軸が傾き、地球に流星群が衝突し、大陸が海にのみこまれないと、ヒトびとは耳を傾けようとはしないのですか?
A:
そんな過激な出来事は必要ない。だが、起こるかもしれないな。
永遠の今という一瞬は、つねに変化している。モザイクのようなものだ。
わたしについてのあなたの考えが変化させるのだ。一瞬に。
あなたがたは、「矛盾」を抱えて生きることを学ばねばならない。
偉大な真実とは、「重要なものは何もない」ということだ。
Q:宇宙には生物がいるんですか?
A:
もっと原始的な生物もいるし、多少、進んだ生物もいる。そして、はるかに進歩した生物もね(
もちろん、あなたがたの中に大勢いる。何年もあなたがたを助けている(ヤッタネ
Q:地球外生物は、もう地球を訪れているんですか?
A:
何回も。調べるため。時には、親切に手を貸すために。
Q:どうやって?
A:
たとえば、この75年間の技術的進歩は、それまでの人類の全歴史よりも大きかったと思うだろう?
CTスキャンから超音波飛行、心臓の鼓動を制御するために身体に埋め込まれるコンピュータチップまで、
すべてが人類の頭から生まれたと思うかい?
地球全体の意識変化のプロセス、精神的認識の向上のプロセスはゆっくりしている。時間と忍耐がいるのだよ。
いくつもの生涯、いくつもの世代が必要なのだ。だが、ゆっくりとではあれ、あなたがたは前進している。徐々に変化している。
あなたがたが自身で智恵を生み出すほうがいい。内側から生じた智恵は、他者から得られた智恵のように簡単には捨てられない。
教えられたことよりも、自身で生み出したもののほうが長持ちするからね。
Q:いつか彼らが見えるようになりますか?
A:
それはあるよ。いつか、あなたがたの意識が向上し、不安がしずまったら。すでにそうしているものもある。
Q:悪意あるものもいるんでしょうか?
A:
技術は進歩していても、考え方は進歩していないものもいる。あなたがたの種族は、どちらかというと、それだね。
何かを恐れれば、それを引き寄せることになる。
抵抗すれば、相手は存続する。あなたが目を向ければ消える。あなたは自分で選ぶことを経験する。
■20 不安こそが、あなたがたの最大の敵だ
Q:どうして、ヒトはあなたを疑うのでしょう?
A:
自身を疑っているからだ。そう言われているから、教えられているからだ。代表していると称するヒトたちに。
それが、人々をコントロールする唯一の方法だから。
彼らが力を握り続けるには、人類の経験の中の2大問題を見つけて解決しようとする世界の動きを食い止めるしかない。
1.バラバラだという概念を捨てること。
2.「見える」という性質。つまり、はっきりと見せるという概念を採用すること
1.を選択すれば2.は自然とついてくる。
このパラダイムの変化には、偉大な智恵と勇気、集団的な決断が必要だ。
不安こそが、あなたがたの最大の敵だ。
その真実とは、他者にすることは自分にすることであり、他者にしてやれないことは、自分にしてやれないことであり、
他者の苦痛は自分の苦痛であり、他者の喜びは自分の喜びであり、
他者の一部を否定することは、自分の一部を否定するものだということだ。
ふたたび光に満たされた時、あなたは他のヒトたちを目覚めさせるために、物理的な人生に戻ろうと決意するかもしれない。
忘却の中に永遠に失われること、それが地獄だ。だが、わたしはそれを赦さない。1頭の羊たりとも迷わせず羊飼いを送る。
Q:仏陀、クリシュナ、イエスは宇宙人なんですか?
A:
いままで、そう考えたことはなかったかい?
これらのマスターが地球に来る前にどこかに存在していて、いわゆる死ののち、そこへ戻ったとは思わないか?
その天国はどこにあると思う? 霊的な世界だよ。
かつて在り、いま在り、これから在るものはすべて、たったいま存在する。
しかし、そのすべてはつねに変化している。生命はつねに創造が進行するプロセスだからね。
だから、ほんとうの意味では、在るものは・・・存在しない。存在は決して同じではない。つまり、存在するものは存在しない。
Q:チャーリー・ブラウンじゃないけど、やれやれ!ですね(Good Grief!
**************************宗教
Q:神のもとへ戻るためには、宗教に戻るべきですか? それが失われた輪(missing ring)なんですか?
A:
霊性に戻りなさい。宗教のことは忘れなさい。
人々は、この本に怒りを覚えるだろう
組織的宗教が成功するためには、ヒトに宗教が必要だと思わせなければならない。
組織的宗教の第一の仕事は、あなたがたに自身への信頼を失わせることなんだ。
2つめの仕事は、あなたにはない回答を宗教がもっていると思わせることだ。
直感を信じて生きていれば、わたしについてあれこれ想像したりせず、ただ直感していただろう。
不可知論(ものごとの本質は人には認識することが不可能である、とする立場のこと)を創り出したのは「宗教」だ。
ヒトに肉体や、肉体の自然な機能を恥じさせたのは宗教だ。かつて、ヒトはその機能を生命の最大の贈り物として喜んでいたのに!
宗教はどこへ行っても分裂を創り出す。それこそ、神の対極だ。宗教は神とヒトと分け、ヒトとヒトを分け、男と女を分ける。
神は男性より上ではないし、男性は女性より上ではない。
あなたがたは一人残らずすべて聖職者だ。
わたしを嫉妬深い神だと考える人もいるが、すべてを持ち、すべてである者が、嫉妬するだろうか?
わたしを怒る神だと考える人もいるが、決して傷つけられず、損なわれない者が、どうして怒るだろうか?
わたしを復讐の神だと考える人もいるが、存在するすべてがわたしなのに、誰に復讐するというのだろうか?
光の使者になりなさい。
【著者による“おわりに”抜粋メモ】
子どもたちに、そしてさらにその子どもたちに世界を受け継ごうと思うなら、いま変わらなければならない。
『神との対話』の神聖な目的は、この集合意識を高めることだった。
著者がすすめる3つのグループ。
1.「エコロノミクス協会」
友人のデニス・ウィーヴァーが設立。エコロジーとエコノミーは決して敵ではなく、統一して取り組むこと。
全世界の産業界と、生態学的環境を監視している。
2.「倫理と意義のための財団」(The faundation for ethics and meaning)
マイケル・ラーナーはアメリカ社会を根底から変え、利己心とシニシズム(現世に対して逃避的・嘲笑的な態度をとる)から、
心づかいと連帯へと変化させるためにこの財団をつくった。
富と力をどれくらい増強したかだけで企業や立法、社会的慣行の生産性と効率をはかるのではなく、
愛と思いやりのある関係を維持する能力をどれだけ高めたかなどを基準にしている。
事業登録を20年ごとに更新することを企業に義務づけている。
3.ヴィジョナリー・リーダーシップ・センター(The center for visionary leadership)
社会問題について画期的で、全体的、系統的な解決策を見出すための精神的洞察力を培おうとしている教育センター。
個人にはたいしたことはできない。でもできることはたくさんあるし、そのための場所もたくさんある。
そして、もう1つ。妻ナンシーと著者が設立した「リクリエーション(ReCreation)」。
この組織の目的は、人々にほんとうの自分に返ってもらうこと、そして世界を変えること。
フランスの詩人で哲学者、ギョーム・アポリネールはこう書いた。
「端っこにおいで」
「できません。怖いんです」
「端っこにおいで」
「できません。落ちてしまいます!」
「端っこにおいで」
そこで彼らは行った。
彼は押した。
彼らは飛んだ。
行こう。そして、一緒に飛ぼう。
(この詩、どこかの映画でも引用してたな
【訳者あとがきの抜粋メモ】
あなたの判断と神は判定したりしない、それは良い、これは悪いと決め付けたりしない。
ただし、こうありたいという自分を考えた時、いまの行動はそれにかなっているだろうか、と振り返ってごらん、と言うのです。
【阿木燿子さんによる解説の抜粋メモ】
ある日、書店をのぞいたら、1冊の本が私を手招きしていた。
その本のタイトルは『神との対話』。こう言ってはなんだが、かなり大げさなタイトルである。おまけにちょっぴりインチキくさい
でも、その背表紙がピカピカに光って見えたという。
この対話集を読んでいくうちに、私はこの神さまと出会ったことがある、という気がしてきた。
私の母は信心深い人で、私と妹は、中学、高校の6年間、横浜にあるミッションスクールに通わされた。
父なる神と言いながら、私たちが何か悪いことをすると、罰を与える神だったり、
愛を唱えながら、唯一絶対なる神のみを信じよ、と強要していた気がする。
この本の中の神さまは、ユーモラスだ。そして遊び心がいっぱいである。私の知っている神様も泥んこ遊びがお好きだった。
私たちはいつから、そういう神さまと決別したのだろう。
そして、人間のご都合主義で四角い箱に閉じ込め、神棚に奉ってしまったのだろうか。
この本を感性でとらえると、素直に心に入ってくる。
ニール・ドナルド・ウォルシュ/著 吉田利子/訳
「その1」はこちら。
「その2」はこちら。
ここからは「環境問題」、「世界平和」、ラストには「宗教」についても書かれていて、
どれも根本的な問題だから、また怒り出す人も多いだろうね
アミとのつながりもちょこちょこあった。
【内容抜粋メモ】
■16 「オープンに見せる」、「見える」という性質は、真実のことだ
Q:オゾン層は破壊されているのですか? 熱帯雨林は滅びかけているのですか?
A:
そうだ。だが、もっと見えにくいことに関心を向けるべきだよ。
たとえば、地球では土壌流出が急激に進んでいる。つまり食物を育てる良質な土壌がなくなりかけているのだよ。
土壌が回復するには時間かかるのに、事業家である農民は土地に生産ばかり求める。
ますます貧相になる土壌で、ますますたくさんの食物を栽培するため、土地にはもう鉄分もミネラルもない
それどころか、土壌に注ぎ込んだ化学物質を、たくさん含んだ食べ物を口にしている。
地球科学者に尋ねてみれば、いろいろなことを教えてもらえるだろう。
いったい、人類はいつになったらこれで充分だと思うのか。
Q:どこから手をつければいいんでしょう?
A:
簡単だ、金銭を排除しなさい。少なくとも、金銭の「見えない」という性質を排除しなさい。
みんながヒトの金銭的な状況をすべて知っていたら、かつてないような大騒動になるだろう。
たとえば、企業は同じ仕事をしているのに、男性には多く払って、女性には少なく払っている。
すべての金銭の授受が公開されれば、少なくとも「賃金差別」は難しくなるだろう。
産業や企業、エグゼクティヴ(事業の経営に対して責任がある人)にどれほどの所得があるか、
どんなふうに金を使っているかが正確に分かったら、物事は一変するとは思わないか?
ほんとうのことを知ったら、世界で今行われていることの90%は許されないだろう。
公共の眼に曝すことほど、行いを早く改めさせる方法は他にない。
すべてがハッキリと見え、記録をたどれて、数字を確認できる。
世界規模で新しい通貨をつくり、サービス、商品を提供する。
すべては、この「貸し方」と「借り方」で計算する。
「銀行口座を見ればどんな人か分かる」と言うね。
新しい世界補償システム(WCS)のもとでは、「貸し方」と「借り方」の取引はすべてお見通しだ。
秘密は何もないし、「プライバシー」で守られることもない。
Q:世界は決して賛成しないでしょう。
A:
「うまい汁を吸う」「敵者生存」といったことがまかり通る社会に暮らしているからだ。
意思決定をじっと見られているとなったら、世界の金と権力を握るヒトたちがどんなに悲鳴をあげるか、分かるかい?
「オープンに見せる」、「見える」という性質は、真実のことだ。真実を知れば、あなたを自由にしてくれる。
高度に進歩した社会には秘密はない。
ヒトを犠牲にして何かを得ようとする者は誰もいないからだよ。
Q:私たちは何を隠しているんだろう?
A:
自分が損をするのではないかと心配だからだ。すべてを明かすことで、何かを「失う」のではないかと不安になる。
精神的なプライバシーのことを言ってるんじゃない。
すべての考え、不安、判断、意見まですべてぶちまけろというわけではない。
最初は怒りと欲求不満が起こるだろう。
平均的なヒトたち全員が、実は、どんなにうまく操られているかに気づいたら当然だ。
Q:(すべて見せたら)もう誰からも好かれなくなるのが怖いですよ。
A:
まず、家庭、家族から始めなさい。会社をもっているなら、そこから始めなさい。
会社の所有者のすべてが実行すれば、大勢が「働くのは地獄だ」と思ったりしなくなる。
値札にはコストと価格の両方を表示しなさい。
■17 大半のヒトのインセンティヴは、ものを獲得することだ
Q:「もう戦争をしなくてもすむ」には、どうしたらいいのでしょうか?
A:
国家間には常に食い違いがあるだろう。「食い違い」とは単に、健康な「個性」の現れにすぎないからだ。
あなたがたが議論に勝てると思っている間は、議論が続く。戦争に勝てると思っている間は、戦争はなくならない。
短期的には、統一された世界政府をつくり、世界裁判所で紛争を解決する、世界平和維持軍をつくって、
どんなに強力な国であっても、よその国を攻撃できないようにする。
戦争を回避する唯一の道が戦争だということもある。
好ましくないことが続くのを止めるために、好ましくないことをしなければならないことがある。
この矛盾も神聖な二分法の一部だ。
あなたがたの世界では、ひとつの国家が不当に大きな権力を握り続けるべきではない。
小国が大国の善意にすがり、自らの資源を安売りしたり、外国の軍事基地をつくらせ、交換に守ってもらとうとする必要もなくなる。
すると、国の独立性や個性は逆に強まる。
Q:一生懸命に働こうとしないヒトたちにも分けなければならないなら、もっと働いて豊かになろうという意欲がなくなりはしませんか?
メキシコのいわゆる「西欧民主主義」における「選挙」は茶番劇だ。
なにしろ、一握りの家族が何十年も同じ政党を支配していて、野党は事実上皆無です。
人々は下水道設備もないから、川で洗濯もすれば用を足すという有様です。
A:
これは意思よりも「チャンス」の問題であることのほうが多い。
「もてる者」がチャンスを提供するという名目で「もたざる者」を搾取しつづけるかぎり、
革命と内戦、国家間の戦争も不可避だね
あなたがたの中には、そうした新しい世界秩序を提案するだけの洞察力と勇気をもった指導者が現れている。
だが、みんな1期しかそれぞれの職を務めず、彼らが引き上げようとした国民自身によって追われているというのは興味深いね。
成功したい、素晴らしい人生を送りたいという意欲のもとは、経済的、物質的に豊かになることであってはいけない。
優先順位が間違っているから、今のようなさまざまな問題が起こるんだ。
「良い」というものが、もっとたくさんのお金、セックス、モノ(家、車など)だと思っているなら、
そして、「人生」が誕生から死までの時間だと思っているなら、苦難の罠から抜け出すことはできない。
あなたがたは物質を欲しがって、そのために働き、手に入れると決して離そうとしない。
大半のヒトのインセンティヴ(人や組織のモチベーションを 誘引するもの)は、ものを獲得することだ。
彼らは一生懸命に働き、どうすれば向上できるかと苛立っている。彼らの頭も目先の不安でいっぱいだ。
さらにもっと多くを手に入れようとするヒトたちは、手に入れたものを手放さず、もっと増やそうということでいっぱいだ。
人生は霊的な出会い、魂の旅だ。
税金を強制することもなくなる。
あなたがたは、富の10%を世界の貧しいヒトたちを支えるために進んで提供するだろう。
彼らは食物がないから飢えるのではなく、食物を得られるようにする簡単な政治的メカニズムをつくり出す意思が人間たちにないから、飢える。
(だから、これまでどれだけ多額を寄付しても、飢餓は根本的に減らないんだな
■18 無条件に与える(愛する)ことを学んだ時、無条件に受け取ることもできるだろう
A:
平等は「機会」の平等であって、事実上の平等ではないことを忘れないように。
平等とは同一ということだからだ。世界に同一は、ぜんぜん必要がない。
わたしが言うのは、2つのことが保障されている世界だ。
1.基本的ニーズの充足
2.向上するチャンス
原始的な社会のいちばんの特徴は、自分たちが進歩していると思っていることだ。当人は悟っているつもりでいる。
アメリカの憲法は、神が与えたひらめきに基づいている(
地球上の全国家から2人ずつ代表が集まる世界上院議会と、人口に比例した数の代表が集まる世界下院議会もいるだろうね。
各国は国内の平和維持警察をもちつづけるが、軍隊は解散する。
アメリカの州が「州兵」をもつ権利をもっているのと同様、各国は事前通告して軍隊を結成する権利を保有することになるだろう。
Q:世界政府ができると、どうなりますか?
A:
1.国家間の戦争も、紛争を殺人によって解決することもなくなる
2.絶望的な貧困、餓死、権力者による人間と資源の搾取もなくなる。
3.制度的な地球環境の破壊もなくなる
4.もっと大きく、もっと良く、もっとたくさんという、果てしないあがきからも解放される。
5.すべての人に、自己の最高の表現を達成する真に平等な機会がひらかれる。
6.家庭、職場、政治的システム、男女関係において、前進を阻んでいるすべての制限や差別がなくなる。
Q:新しい世界秩序には、富の再分配が必要ですか?
A:
何も必要ではない、自発的に、自動的に、資源の再配分が実現する。
受けた教育を職場で生かす機会がひらかれ、喜びをもたらすキャリアを実現することができる。
努力したって神の恵みは得られない。なぜなら、あなたがたはすでに神の恵みの中にあるから。
無条件に与える(愛する)ことを学んだ時、無条件に受け取ることもできるだろう。
何も貢献しなくても、生きる権利がある。あなたがたは充分な資源を分け合いさえすればいい。
Q:それでは、ヒトはブラブラして「福祉」にすがって、人生を浪費しませんか?
A:
他人の魂の旅を判定するのは、あなたの役割ではない。
貢献するヒトたちは、しないヒトたちが大きなチャンスと最高の栄光を失っていることを知っているから。
Q:やっぱり「豊かな者」と「貧しい者」がいるんですね? それじゃ平等じゃないですよ。
A:
機会は平等だ。誰でも、知識、技術を習得し、天性の才能を喜びの場(職場)で活用する機会を平等に与えられる。
「羨望」はあるだろうが、「嫉妬」はない。羨望は純粋な欲望、偉大さの母だ。
嫉妬を駆り立てるのは「不安」で、他人がもっと貧しければいいと思わせる。
「豊かな者」と「貧しい者」はいるだろうが、「飢える者」や「極貧の者」はいないだろう。ただ、絶望が消えるだけだ。
真の機会を前にすれば、精神が下落することは決してない。
魂はもっと高い経験を求めている。
所得に下限があるように、上限も設けられるだろう。
Q:神が「単一税率制度」に賛成だなんて、どう説明したらいいんでしょう?
A:
今の時代では、税金のかたちをとる必要があるだろう。
すべてが始まった時から、世界はずっとわたしに反対してきた。
あなたは、まさか、これを「福音」だと思ってるんじゃないだろうね?
この本は、あなた自身がつくりあげているんだよ。
わたしが選択肢を示したとしても、あなたが取り入れる義務はない。反対なら反対すればいい。自身で考えること。
あなたの現実を作り出すのは、常にあなたの新しい考えだということ。
A:
貢献する者の名前で世界慈善基金に委ねられる。
Q:ある限度以上の所得が取り上げられることが分かっていたら、それでもヒトは働くでしょうか?
A:
とくに、人生の活動を「労働」だと思う者は、途中で働くのを止めてしまうだろう。
しかし、人生の活動を絶対的な喜びだと思う者は止めないだろうね。
職場の喜びは、何をするかとは関係なく、何を目的としているかによって決まる。
所得に制限はない。ただ、個人が使うためにとっておく額に制限があるだけだ。
つまり、富の分配ではなく集中が、執拗で破壊的な社会的、政治的ジレンマの唯一最大の原因だ。
Q:無限の富を集積する機会こそ、資本主義システムの土台、自由な企業活動と開かれた競争システムの土台でしょう?
A:
アメリカ人は、階級を個人の努力の結果だと見る傾向がある。
誰かが成功できれば、誰でもできるはずだと思う。だがその考えは単純で幼稚すぎる。
彼らは、不公正な労働慣行で世界の貧しい大衆を搾取し、学閥のネットワークを利用して競争を有利にし、
成功者の仲間に入ろうとする新参者をできるだけ制限することまで、あらゆる手立てを尽くしている。
金持ち個人がしているのではなく、代表する社会的システムと制度がそうなっている。
そのシステムと制度は、金持ちと権力者がつくったものだ。
責めを負うべき医師はいないが、すべての医師がそのおかげで得をしている。
医療専門家全部が差別する制度のおかげで前代未聞の利益をあげている
ひとりひとりをとれば感じのいい人たちで、憐れみや共感も人並みにもっている。
だが、彼らの立場を脅かす考え方を示されると、文句を言い出す。
実業家は、貧困にあえぐ絶対的に貧しい国に出かけて、工場を建設し、1日10時間以上の労働を提供し、劣悪な賃金を支払う。
そして言う。彼らは仕事についた。チャンスをやったんだよ、と。
彼らは溺れている者にロープを投げても、岸に引き上げてはやらない。そして、石を投げるよりはいいだろう、とうそぶく。
もし、あなたが完全になりたいなら、
帰って、あなたの持ち物を売り払って、貧しいヒトたちに与えなさい。
そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについてきなさい。
ところが、青年はこの言葉を聞くと、悲しんで去っていった。
このヒトは、多くの財産をもっていたからである。
■19 あなたがたは原始的な種族で「力」しか理解できない
A:
わたしがあなたの考えや感情を与えているという可能性を考えてごらん。一緒にあなたの経験を創り出していると考えてごらん。
あなたがたの世界の経済的、政治的、社会的、宗教的なシステムは原始的だ。
あなたがたは自分たちのシステムがベストだという集団的な傲慢に陥っている。
すべての生命に対する新たな尊敬、すべての相互関係に対する深い理解が必要だ。
たとえば今日の新聞の記事を読んでごらん。ということで、出てきた見出しは「発展途上国、労働権について議論」。
A:
発展途上国の「交渉担当者」は、工場を所有し、経営しているのと同じ人物、あるいは、きわめて近い人物だ。
言い換えれば、金持ちの権力者だよ。
アメリカやその他の豊かな国々の大金持ちが、彼らをひそかに支援しているのは確かだね。
他にも「全国の失業者の半分以上が女性で、東ドイツでは3/2近くを占めている」など。
A:
あなたがたの社会経済的メカニズムは、ある階層のヒトたちをシステマティックに差別している。
あなたがたは原始的な種族で「力」しか理解できない。
「真の法」とは、みんなが進んで従おうというような法だ。もともと、ヒトは真の法に支配されている。
人々の合意といっても、あるがままを認めるというにすぎない。
高度に進歩した者は、自分の頭をカナヅチで殴ったりしない。
同じ理由で、他人の頭をカナヅチで殴ったりしない。
殴りつづければ、相手は怒る。いずれカナヅチを見つけて逆襲してくるだろう。
カナヅチゲームをしようという女性はあんまりいない。だいたい、これは男のゲームだね。
真実は、自然法と同じで「自明」なのだ。それ以外の法は自明ではないから、いちいち説明しなくてはならない。
超自然的な断固たる人間でなければ、自明でないことを納得させることはできない。
そのために、あなたがたは「政治家」や「聖職者」を発明した。
宗教界でも政治家も、失敗すればするほど喋りまくる。
あなたが神を発見し、真実を発見したら、語る必要はない。自明だから。
ヒトは、自分が学ぼうとすることを教える。
大勢のメッセンジャーたち(作家、芸術家、テレビや映画の制作者、音楽家、歌手、踊り手、教師、まじめな指導者)は先頭に立つ先駆者だ。
Q:
地軸が傾き、地球に流星群が衝突し、大陸が海にのみこまれないと、ヒトびとは耳を傾けようとはしないのですか?
A:
そんな過激な出来事は必要ない。だが、起こるかもしれないな。
永遠の今という一瞬は、つねに変化している。モザイクのようなものだ。
わたしについてのあなたの考えが変化させるのだ。一瞬に。
あなたがたは、「矛盾」を抱えて生きることを学ばねばならない。
偉大な真実とは、「重要なものは何もない」ということだ。
Q:宇宙には生物がいるんですか?
A:
もっと原始的な生物もいるし、多少、進んだ生物もいる。そして、はるかに進歩した生物もね(
もちろん、あなたがたの中に大勢いる。何年もあなたがたを助けている(ヤッタネ
Q:地球外生物は、もう地球を訪れているんですか?
A:
何回も。調べるため。時には、親切に手を貸すために。
Q:どうやって?
A:
たとえば、この75年間の技術的進歩は、それまでの人類の全歴史よりも大きかったと思うだろう?
CTスキャンから超音波飛行、心臓の鼓動を制御するために身体に埋め込まれるコンピュータチップまで、
すべてが人類の頭から生まれたと思うかい?
地球全体の意識変化のプロセス、精神的認識の向上のプロセスはゆっくりしている。時間と忍耐がいるのだよ。
いくつもの生涯、いくつもの世代が必要なのだ。だが、ゆっくりとではあれ、あなたがたは前進している。徐々に変化している。
あなたがたが自身で智恵を生み出すほうがいい。内側から生じた智恵は、他者から得られた智恵のように簡単には捨てられない。
教えられたことよりも、自身で生み出したもののほうが長持ちするからね。
Q:いつか彼らが見えるようになりますか?
A:
それはあるよ。いつか、あなたがたの意識が向上し、不安がしずまったら。すでにそうしているものもある。
Q:悪意あるものもいるんでしょうか?
A:
技術は進歩していても、考え方は進歩していないものもいる。あなたがたの種族は、どちらかというと、それだね。
何かを恐れれば、それを引き寄せることになる。
抵抗すれば、相手は存続する。あなたが目を向ければ消える。あなたは自分で選ぶことを経験する。
■20 不安こそが、あなたがたの最大の敵だ
Q:どうして、ヒトはあなたを疑うのでしょう?
A:
自身を疑っているからだ。そう言われているから、教えられているからだ。代表していると称するヒトたちに。
それが、人々をコントロールする唯一の方法だから。
彼らが力を握り続けるには、人類の経験の中の2大問題を見つけて解決しようとする世界の動きを食い止めるしかない。
1.バラバラだという概念を捨てること。
2.「見える」という性質。つまり、はっきりと見せるという概念を採用すること
1.を選択すれば2.は自然とついてくる。
このパラダイムの変化には、偉大な智恵と勇気、集団的な決断が必要だ。
不安こそが、あなたがたの最大の敵だ。
その真実とは、他者にすることは自分にすることであり、他者にしてやれないことは、自分にしてやれないことであり、
他者の苦痛は自分の苦痛であり、他者の喜びは自分の喜びであり、
他者の一部を否定することは、自分の一部を否定するものだということだ。
ふたたび光に満たされた時、あなたは他のヒトたちを目覚めさせるために、物理的な人生に戻ろうと決意するかもしれない。
忘却の中に永遠に失われること、それが地獄だ。だが、わたしはそれを赦さない。1頭の羊たりとも迷わせず羊飼いを送る。
Q:仏陀、クリシュナ、イエスは宇宙人なんですか?
A:
いままで、そう考えたことはなかったかい?
これらのマスターが地球に来る前にどこかに存在していて、いわゆる死ののち、そこへ戻ったとは思わないか?
その天国はどこにあると思う? 霊的な世界だよ。
かつて在り、いま在り、これから在るものはすべて、たったいま存在する。
しかし、そのすべてはつねに変化している。生命はつねに創造が進行するプロセスだからね。
だから、ほんとうの意味では、在るものは・・・存在しない。存在は決して同じではない。つまり、存在するものは存在しない。
Q:チャーリー・ブラウンじゃないけど、やれやれ!ですね(Good Grief!
**************************宗教
Q:神のもとへ戻るためには、宗教に戻るべきですか? それが失われた輪(missing ring)なんですか?
A:
霊性に戻りなさい。宗教のことは忘れなさい。
人々は、この本に怒りを覚えるだろう
組織的宗教が成功するためには、ヒトに宗教が必要だと思わせなければならない。
組織的宗教の第一の仕事は、あなたがたに自身への信頼を失わせることなんだ。
2つめの仕事は、あなたにはない回答を宗教がもっていると思わせることだ。
直感を信じて生きていれば、わたしについてあれこれ想像したりせず、ただ直感していただろう。
不可知論(ものごとの本質は人には認識することが不可能である、とする立場のこと)を創り出したのは「宗教」だ。
ヒトに肉体や、肉体の自然な機能を恥じさせたのは宗教だ。かつて、ヒトはその機能を生命の最大の贈り物として喜んでいたのに!
宗教はどこへ行っても分裂を創り出す。それこそ、神の対極だ。宗教は神とヒトと分け、ヒトとヒトを分け、男と女を分ける。
神は男性より上ではないし、男性は女性より上ではない。
あなたがたは一人残らずすべて聖職者だ。
わたしを嫉妬深い神だと考える人もいるが、すべてを持ち、すべてである者が、嫉妬するだろうか?
わたしを怒る神だと考える人もいるが、決して傷つけられず、損なわれない者が、どうして怒るだろうか?
わたしを復讐の神だと考える人もいるが、存在するすべてがわたしなのに、誰に復讐するというのだろうか?
光の使者になりなさい。
【著者による“おわりに”抜粋メモ】
子どもたちに、そしてさらにその子どもたちに世界を受け継ごうと思うなら、いま変わらなければならない。
『神との対話』の神聖な目的は、この集合意識を高めることだった。
著者がすすめる3つのグループ。
1.「エコロノミクス協会」
友人のデニス・ウィーヴァーが設立。エコロジーとエコノミーは決して敵ではなく、統一して取り組むこと。
全世界の産業界と、生態学的環境を監視している。
2.「倫理と意義のための財団」(The faundation for ethics and meaning)
マイケル・ラーナーはアメリカ社会を根底から変え、利己心とシニシズム(現世に対して逃避的・嘲笑的な態度をとる)から、
心づかいと連帯へと変化させるためにこの財団をつくった。
富と力をどれくらい増強したかだけで企業や立法、社会的慣行の生産性と効率をはかるのではなく、
愛と思いやりのある関係を維持する能力をどれだけ高めたかなどを基準にしている。
事業登録を20年ごとに更新することを企業に義務づけている。
3.ヴィジョナリー・リーダーシップ・センター(The center for visionary leadership)
社会問題について画期的で、全体的、系統的な解決策を見出すための精神的洞察力を培おうとしている教育センター。
個人にはたいしたことはできない。でもできることはたくさんあるし、そのための場所もたくさんある。
そして、もう1つ。妻ナンシーと著者が設立した「リクリエーション(ReCreation)」。
この組織の目的は、人々にほんとうの自分に返ってもらうこと、そして世界を変えること。
フランスの詩人で哲学者、ギョーム・アポリネールはこう書いた。
「端っこにおいで」
「できません。怖いんです」
「端っこにおいで」
「できません。落ちてしまいます!」
「端っこにおいで」
そこで彼らは行った。
彼は押した。
彼らは飛んだ。
行こう。そして、一緒に飛ぼう。
(この詩、どこかの映画でも引用してたな
【訳者あとがきの抜粋メモ】
あなたの判断と神は判定したりしない、それは良い、これは悪いと決め付けたりしない。
ただし、こうありたいという自分を考えた時、いまの行動はそれにかなっているだろうか、と振り返ってごらん、と言うのです。
【阿木燿子さんによる解説の抜粋メモ】
ある日、書店をのぞいたら、1冊の本が私を手招きしていた。
その本のタイトルは『神との対話』。こう言ってはなんだが、かなり大げさなタイトルである。おまけにちょっぴりインチキくさい
でも、その背表紙がピカピカに光って見えたという。
この対話集を読んでいくうちに、私はこの神さまと出会ったことがある、という気がしてきた。
私の母は信心深い人で、私と妹は、中学、高校の6年間、横浜にあるミッションスクールに通わされた。
父なる神と言いながら、私たちが何か悪いことをすると、罰を与える神だったり、
愛を唱えながら、唯一絶対なる神のみを信じよ、と強要していた気がする。
この本の中の神さまは、ユーモラスだ。そして遊び心がいっぱいである。私の知っている神様も泥んこ遊びがお好きだった。
私たちはいつから、そういう神さまと決別したのだろう。
そして、人間のご都合主義で四角い箱に閉じ込め、神棚に奉ってしまったのだろうか。
この本を感性でとらえると、素直に心に入ってくる。