■SWITCHインタビュー 田口トモロヲ×松尾スズキ
【出演】俳優・映画監督・ナレーター…田口トモロヲ,作家・演出家・俳優…松尾スズキ,女優…多部未華子,俳優…片桐はいり
【語り】吉田羊,六角精児
田口さんは、映画だけでも200本以上に出演(気づくといるって感じだもんね
部長とは25年来の付き合いで、最近はドラマ『植物男子ベランダー』で共演中。
でも、改めて面と向かって話をするのは今回が初めて。
【田口トモロヲ】
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パンクシンガーって初耳/驚
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イスに座ったものの、2人とも極度の恥ずかしがりやで話がつづかないw
トモロヲさん、いきなり脱腸の話してるし/驚
松「いつまでもポップで変わらないですよね」
ト「めっちゃ貫禄出ましたねw
松「すみません」
ト「違和感なく先輩って呼べます。いい意味でのビジュアルの変化、男としての」
松「最近、くる役、くる役60歳で」
『植物男子ベランダー』~2人のアドリブ合戦はカットがかからないから
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広い花屋でいつまでも迷ってる部長とかw、話をそらそうとして柱を褒めるトモロヲさんとか/爆
松「いつもアドリブしてるわけじゃない。
僕らにとって“いい俳優”って、言われたことを考えなしにやってくれる人だし、自分もそうありたい」
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『セーラー服と機関銃』のマネ/爆×5000
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モノローグは撮影現場で収録している
ここで、突然、自分がインタビューをする側だと気づいた部長(今ごろ!?爆
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気を取り直して・・・
映画『ピース オブ ケイク』
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松「芸風とできあがった作品がかけ離れてて驚いた。
僕の中では『鉄男』のイメージから入ってるから(私も!あれはキョーレツだった
描いた人も女性目線だったのが意外。僕は自分の中に女がいるんで」
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ト「自分の中の全女子力を出して、“男目線じゃない?”と言われたくなかったんです。
いろんな映画を観て、“これは男から見た女性像”(あるある)なのも多くて、意図的ってのもあるけど。
原作をリスペクトしたので」
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キスシーン
ト「男のほうがナイーヴ」
松「女はすぐ素に戻れる」
ト「男は余韻に浸ったりしてねw」
松「ラヴシーンもけっこう多い。いろんなタイプのキスがある」
ト「キスがラヴシーンの中で過激な行為として描写できる」
松「日本人はキスって、海外に比べると結構ショックな映像」
ト「ある種のアクションシーン。実際に男4人でやってみて、映倫さんに見ていただいて」
R指定にならないよう入念な映倫チェックw
松「腰を動かしたらアウトとかね。カット割をいっぱい入れていろいろ小細工したり」
ト「胸を両方同時に揉んじゃダメとか。でも、男優さんもその時の気持ちで演りたいから、葛藤があった」
人見知りな2人~トモロヲさんの演出スタイルとは?
ト「人とやるのが意外と好き。この仕事って人と関わらざるを得ないから、自分にとってはリハビリのような。
人見知りだけど、人を見知ってる場合じゃないぞと」
松「すごいよく分かります。僕も引きこもり気味だから」
プロフィール
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中学でイジメにあい、名画座に入り浸っていた
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大学でアングラ演劇と自主映画に出会い、大学中退。
(こういう経歴の人のほうが、人を喜ばせる仕事に就けてるよね。“まっとー”と呼ばれる人生より
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エロ劇画で生計を立てていた
ト「20代前半は、アングラ演劇とパンクバンドに入れあげてた。
それだけじゃ食っていけないから、漫画を描いて生業を立ててた。
漫画は1枚いくらじゃないですか。当時はほんと自由でしたね。
でも、周りが“ロリータ化”してきて、規制が増えて、もう描けなくなった」
42歳、『プロジェクトX』のナレーションをはじめる
松「トモロヲさんが『プロジェクトX』を始めた時、ある方向性に入ることを決めたなって思って、
パンクの大先輩を僕らも後を追っていいのかなって。ナレーションは究極の一人仕事じゃないですか」
ト「すごい孤独な世界で、すごい安心する。“いいシェルター見っけ”て思った」w
「僕はなるべく自分を出さないようにしてるけど、松尾さんは我を出す時もある。松尾ワールド全開な」
松「我を出すってw 一生懸命やってるんですw」
ト「すいません、ちょっと言い方が刺さりました?」
『植物男子ベランダー』のナレーションは部長なんだ。
【松尾スズキ】
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阿部ちゃんの後ろって、もしや・・・ニセ明さん!?
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まさかの「松尾スズキのうっとりラジオショー!」
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ポスターあるんだ/驚×5000
松「トモロヲさんが最近うっとりしたことは何でしょう?」
ト「松尾さんと改めて恥ずかしながら、今さらながらに話をすることにうっとりしてます」
松「“今さら”という言葉には、うっとり感が似合いますね」
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こないだの清水ミチコさんがゲストの時だ♪
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♪腕を後ろからねじりあげて、妻を屈服させるつもりの運動~
美輪さんソックリな声で歌う♪赤いさん
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台本はきっちり!
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松「1時間番組の台本を書くのに3週間かけてます。
フリートークや笑い声まで全部書いてあるんです。フェイクな感じがやってみたくて始めた。
毎回収録に8時間かかります。歌が7、8曲で、全部オリジナル」
ト「ラジオって演劇と違って肉体性を封じられますよね?」
舞台
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『宇宙は~』は身体障害者の性がテーマ
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・「キレイ ~神様と待ち合わせした女~」@Bunkamuraシアターコクーン 2005.7.29
プロフィール
これでやっと、部長と大人計画の経歴が具体的に分かった気がする。
赤塚漫画に影響を受けた子ども時代
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松「小学生の時に脚を複雑骨折して、入院中にマンガがいっぱいあった。
『もーれつア太郎』『天才バカボン』が始まって、
小学生の頃から“赤塚不二夫を応援できる数少ない男だ”って、変なエリート意識を持ってた。
赤塚さんを真似して描いていた。将来はギャグマンガ家になりたいと夢みていた」
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上手い!
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萩本欽一さんが好きだった
松「『欽ドン!』の頃じゃなくて、『コント55号』。
萩本さんが延々、次郎さんをひたすらサディスティックにいじめて笑いをとる。
面白いと思うことが最優先で、整合性とかは後回し」
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さわやか笑顔
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松「アングラ演劇は知らなかったけど、当時から自作の演劇はシュールでブラックだった。
雑誌『新劇』のグラビアページを見て、“芝居ってこういう演技をするんだ”て学んだ。
映画とかの演技とは違う。演技って自由にやっていいんだ」
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松「大学卒業後に上京して、印刷会社に就職して、仕事も人間関係もうまくいかずに、1年で辞めた」
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この右側の笑顔写真はヤバい・・・
教育冊子の挿絵などを描いて生計を立てていた。
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やっぱプロだ/驚×5000
ト「就職していた時期があるって意外。芝居の内容からするとワイルドサイドを歩いてきた方だと思ってた」
松「東京に出てきて、運転免許証を川に捨てたんです。“オレはこれからアウトローになる”て気持ちで。
今考えたら、なんて愚かなことをしたんだろう。身分証明がなくてすごく苦労しましたw
自分のことを“本当にダメ人間だな”って思ってた」
26歳、雑誌に劇団『大人計画』のメンバ募集の広告を出す
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『ぴあ』って!!
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最初は5人で立ち上げた。キャストは、松尾すずき、大塚えり子、坂尾貞子とか、全然分からない・・・
手塚治虫さんと同姓同名の男が主人公。本人にも出演交渉をしたが断られた。
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これで2人は共演。人間椅子!?
松「放送できるシーンは数秒たりともなかった。あれで、劇団員の半分辞めました。
みんな“耐えられない”ってゆって。アングラの彼岸まで行ききった感」
ト「グロテスクなことを“人生において普遍的なことでしょ”て平坦、平等に見せてくれるのがスゴイ」
松「やりたいことをやり尽くしたから、前は“伝わんなくてもいいや”て反骨精神だったけど、
今は、分かんないことをやってもしょうがないと思う。
舞台もやっぱり怖いは怖い。滑ったのがあからさまに分かるから。
稽古場で一番ウケてることは、だいたい舞台ではウケない」
映画『ジヌよさらば~かむろば村へ』(ネタバレ注意
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劇場で一番爆笑したお金をおろすシーンは、今観ても可笑しすぎる/爆爆爆
説明不可能な動きのわけ
ト「役者の動きをけっこう指定するって聞いたんですけど、あの独特の動きはどこからきてるんですか?」
(阿部ちゃんもフシギがってたな
・阿部サダヲ@スタジオパークからこんにちは
松「ちょっと宇宙人に近い。マンガや劇画のイメージがあるんだと思う。
体が軸を失っているような感じの動きが好きで。
小学3年生の時に“神様ノイローゼ”になって、
世の中のすべての出来事、人間の動きは、神様が決めたプログラムに沿って動いてるんだって信じきってて、
神様が想定しえない動きをやってやろうと、そんなことばかり考えてた」
(神さまは、傍観者だと思うけど。てか、全ての魂の融合体
松「『新劇』のグラビアも“俺と同じようなトリッキーなことをしていると思った。肉体のアナーキーな自由さ」
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「鍛えられたものではない。普通の人と違う。
例えば、2人で“空中に止まっている写真”撮っても、なにかしら反動が出ちゃうのに、浮いてるみたいに無表情だったり。
たぶん、松尾さんの頭の中には“絵”があるんだと思う。劇画的な」
Q:松尾スズキをひと言で言うと・・・?
「ふるえる小鳥みたいな方w 繊細で、真綿のようなもので大事にしたくなるタイプ」
ジェラシー
ト「いろんなジャンルに越境している人だと思うんですけど、松尾さん自身がこの人スゴいなって、ジェラシーを感じる人はいます?」
松「それこそ、トモロヲさん」
ト「そんな答えを望んでなかったw」
松「今は嫉妬するとか、ない。昔はいろんなことに嫉妬しまくっていたけど。
又吉くんが芥川賞とっても“ふーん”て。
嫉妬するぐらいなら、自分のやりたいことをやってたほうがいいし。
焦りもあるのかもしれない。その感情にとらわれている時間がない。
僕らのやっていることは文章にして残しておけない。肉体性だけでやっているから」
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松「それで終わっていくのも潔くていいかなって。何もついていないジョーカー的な存在。
そのほうがやりやすい。純粋な笑いが欲しい」
インタビュー終了
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対談も番組収録も終わって、セットだけ残った画を見たら、
エンタメで喜怒哀楽を生み出しているのは、改めてヒトなんだなって感じた。
その時代に求められ、瞬間、瞬間で消え去ってゆくもの。
寂しいけど、その時ココロを震わせて、ヒトを支えているもの。
それには、やってる本人がそれを好きで、自由であること。
そんな仕事なら、苦しくても、ついついやりすぎちゃう時もある。
世の中の全員が自分の嗜好に合った仕事に就けたらいいのになあ!
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【出演】俳優・映画監督・ナレーター…田口トモロヲ,作家・演出家・俳優…松尾スズキ,女優…多部未華子,俳優…片桐はいり
【語り】吉田羊,六角精児
田口さんは、映画だけでも200本以上に出演(気づくといるって感じだもんね
部長とは25年来の付き合いで、最近はドラマ『植物男子ベランダー』で共演中。
でも、改めて面と向かって話をするのは今回が初めて。
【田口トモロヲ】




パンクシンガーって初耳/驚


イスに座ったものの、2人とも極度の恥ずかしがりやで話がつづかないw
トモロヲさん、いきなり脱腸の話してるし/驚
松「いつまでもポップで変わらないですよね」
ト「めっちゃ貫禄出ましたねw
松「すみません」
ト「違和感なく先輩って呼べます。いい意味でのビジュアルの変化、男としての」
松「最近、くる役、くる役60歳で」





広い花屋でいつまでも迷ってる部長とかw、話をそらそうとして柱を褒めるトモロヲさんとか/爆
松「いつもアドリブしてるわけじゃない。
僕らにとって“いい俳優”って、言われたことを考えなしにやってくれる人だし、自分もそうありたい」


『セーラー服と機関銃』のマネ/爆×5000


モノローグは撮影現場で収録している
ここで、突然、自分がインタビューをする側だと気づいた部長(今ごろ!?爆

気を取り直して・・・



松「芸風とできあがった作品がかけ離れてて驚いた。
僕の中では『鉄男』のイメージから入ってるから(私も!あれはキョーレツだった
描いた人も女性目線だったのが意外。僕は自分の中に女がいるんで」

ト「自分の中の全女子力を出して、“男目線じゃない?”と言われたくなかったんです。
いろんな映画を観て、“これは男から見た女性像”(あるある)なのも多くて、意図的ってのもあるけど。
原作をリスペクトしたので」


ト「男のほうがナイーヴ」
松「女はすぐ素に戻れる」
ト「男は余韻に浸ったりしてねw」
松「ラヴシーンもけっこう多い。いろんなタイプのキスがある」
ト「キスがラヴシーンの中で過激な行為として描写できる」
松「日本人はキスって、海外に比べると結構ショックな映像」
ト「ある種のアクションシーン。実際に男4人でやってみて、映倫さんに見ていただいて」

松「腰を動かしたらアウトとかね。カット割をいっぱい入れていろいろ小細工したり」
ト「胸を両方同時に揉んじゃダメとか。でも、男優さんもその時の気持ちで演りたいから、葛藤があった」

ト「人とやるのが意外と好き。この仕事って人と関わらざるを得ないから、自分にとってはリハビリのような。
人見知りだけど、人を見知ってる場合じゃないぞと」
松「すごいよく分かります。僕も引きこもり気味だから」



中学でイジメにあい、名画座に入り浸っていた

大学でアングラ演劇と自主映画に出会い、大学中退。
(こういう経歴の人のほうが、人を喜ばせる仕事に就けてるよね。“まっとー”と呼ばれる人生より


エロ劇画で生計を立てていた
ト「20代前半は、アングラ演劇とパンクバンドに入れあげてた。
それだけじゃ食っていけないから、漫画を描いて生業を立ててた。
漫画は1枚いくらじゃないですか。当時はほんと自由でしたね。
でも、周りが“ロリータ化”してきて、規制が増えて、もう描けなくなった」

松「トモロヲさんが『プロジェクトX』を始めた時、ある方向性に入ることを決めたなって思って、
パンクの大先輩を僕らも後を追っていいのかなって。ナレーションは究極の一人仕事じゃないですか」
ト「すごい孤独な世界で、すごい安心する。“いいシェルター見っけ”て思った」w
「僕はなるべく自分を出さないようにしてるけど、松尾さんは我を出す時もある。松尾ワールド全開な」
松「我を出すってw 一生懸命やってるんですw」
ト「すいません、ちょっと言い方が刺さりました?」
『植物男子ベランダー』のナレーションは部長なんだ。
【松尾スズキ】





阿部ちゃんの後ろって、もしや・・・ニセ明さん!?





ポスターあるんだ/驚×5000
松「トモロヲさんが最近うっとりしたことは何でしょう?」
ト「松尾さんと改めて恥ずかしながら、今さらながらに話をすることにうっとりしてます」
松「“今さら”という言葉には、うっとり感が似合いますね」

こないだの清水ミチコさんがゲストの時だ♪

♪腕を後ろからねじりあげて、妻を屈服させるつもりの運動~
美輪さんソックリな声で歌う♪赤いさん




松「1時間番組の台本を書くのに3週間かけてます。
フリートークや笑い声まで全部書いてあるんです。フェイクな感じがやってみたくて始めた。
毎回収録に8時間かかります。歌が7、8曲で、全部オリジナル」
ト「ラジオって演劇と違って肉体性を封じられますよね?」



『宇宙は~』は身体障害者の性がテーマ


・「キレイ ~神様と待ち合わせした女~」@Bunkamuraシアターコクーン 2005.7.29

これでやっと、部長と大人計画の経歴が具体的に分かった気がする。




松「小学生の時に脚を複雑骨折して、入院中にマンガがいっぱいあった。
『もーれつア太郎』『天才バカボン』が始まって、
小学生の頃から“赤塚不二夫を応援できる数少ない男だ”って、変なエリート意識を持ってた。
赤塚さんを真似して描いていた。将来はギャグマンガ家になりたいと夢みていた」


上手い!



松「『欽ドン!』の頃じゃなくて、『コント55号』。
萩本さんが延々、次郎さんをひたすらサディスティックにいじめて笑いをとる。
面白いと思うことが最優先で、整合性とかは後回し」


さわやか笑顔

松「アングラ演劇は知らなかったけど、当時から自作の演劇はシュールでブラックだった。
雑誌『新劇』のグラビアページを見て、“芝居ってこういう演技をするんだ”て学んだ。
映画とかの演技とは違う。演技って自由にやっていいんだ」



松「大学卒業後に上京して、印刷会社に就職して、仕事も人間関係もうまくいかずに、1年で辞めた」


この右側の笑顔写真はヤバい・・・
教育冊子の挿絵などを描いて生計を立てていた。


やっぱプロだ/驚×5000
ト「就職していた時期があるって意外。芝居の内容からするとワイルドサイドを歩いてきた方だと思ってた」
松「東京に出てきて、運転免許証を川に捨てたんです。“オレはこれからアウトローになる”て気持ちで。
今考えたら、なんて愚かなことをしたんだろう。身分証明がなくてすごく苦労しましたw
自分のことを“本当にダメ人間だな”って思ってた」



『ぴあ』って!!


最初は5人で立ち上げた。キャストは、松尾すずき、大塚えり子、坂尾貞子とか、全然分からない・・・
手塚治虫さんと同姓同名の男が主人公。本人にも出演交渉をしたが断られた。




これで2人は共演。人間椅子!?
松「放送できるシーンは数秒たりともなかった。あれで、劇団員の半分辞めました。
みんな“耐えられない”ってゆって。アングラの彼岸まで行ききった感」
ト「グロテスクなことを“人生において普遍的なことでしょ”て平坦、平等に見せてくれるのがスゴイ」
松「やりたいことをやり尽くしたから、前は“伝わんなくてもいいや”て反骨精神だったけど、
今は、分かんないことをやってもしょうがないと思う。
舞台もやっぱり怖いは怖い。滑ったのがあからさまに分かるから。
稽古場で一番ウケてることは、だいたい舞台ではウケない」



劇場で一番爆笑したお金をおろすシーンは、今観ても可笑しすぎる/爆爆爆

ト「役者の動きをけっこう指定するって聞いたんですけど、あの独特の動きはどこからきてるんですか?」
(阿部ちゃんもフシギがってたな
・阿部サダヲ@スタジオパークからこんにちは
松「ちょっと宇宙人に近い。マンガや劇画のイメージがあるんだと思う。
体が軸を失っているような感じの動きが好きで。
小学3年生の時に“神様ノイローゼ”になって、
世の中のすべての出来事、人間の動きは、神様が決めたプログラムに沿って動いてるんだって信じきってて、
神様が想定しえない動きをやってやろうと、そんなことばかり考えてた」
(神さまは、傍観者だと思うけど。てか、全ての魂の融合体
松「『新劇』のグラビアも“俺と同じようなトリッキーなことをしていると思った。肉体のアナーキーな自由さ」


「鍛えられたものではない。普通の人と違う。
例えば、2人で“空中に止まっている写真”撮っても、なにかしら反動が出ちゃうのに、浮いてるみたいに無表情だったり。
たぶん、松尾さんの頭の中には“絵”があるんだと思う。劇画的な」
Q:松尾スズキをひと言で言うと・・・?
「ふるえる小鳥みたいな方w 繊細で、真綿のようなもので大事にしたくなるタイプ」

ト「いろんなジャンルに越境している人だと思うんですけど、松尾さん自身がこの人スゴいなって、ジェラシーを感じる人はいます?」
松「それこそ、トモロヲさん」
ト「そんな答えを望んでなかったw」
松「今は嫉妬するとか、ない。昔はいろんなことに嫉妬しまくっていたけど。
又吉くんが芥川賞とっても“ふーん”て。
嫉妬するぐらいなら、自分のやりたいことをやってたほうがいいし。
焦りもあるのかもしれない。その感情にとらわれている時間がない。
僕らのやっていることは文章にして残しておけない。肉体性だけでやっているから」

松「それで終わっていくのも潔くていいかなって。何もついていないジョーカー的な存在。
そのほうがやりやすい。純粋な笑いが欲しい」


対談も番組収録も終わって、セットだけ残った画を見たら、
エンタメで喜怒哀楽を生み出しているのは、改めてヒトなんだなって感じた。
その時代に求められ、瞬間、瞬間で消え去ってゆくもの。
寂しいけど、その時ココロを震わせて、ヒトを支えているもの。
それには、やってる本人がそれを好きで、自由であること。
そんな仕事なら、苦しくても、ついついやりすぎちゃう時もある。
世の中の全員が自分の嗜好に合った仕事に就けたらいいのになあ!
