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Channel: メランコリア
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notes and movies(1996.12〜 part3)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『悪魔のような女』(1996)
監督:ジェレマイア・チェチック 出演:シャロン・ストーン、イザベル・アジャーニ、キャシー・ベイツ ほか
この3人の共演なら!って思った割にフツーのサスペンス。
40年前なら「女性がこのような殺人鬼に!」て驚いたかもしれないけど。
麗しい熟女アジャーニとストーンのレズっぽい関係、競演は見物。
悪女役にもどって、妙にはすっぱなストーン。こんなセクシーでワルい女教師はいないと思うな。
彼女の作品のヒットで次々と出ている「悪女もの」「ラストダンス」他のシリアスものに枠を広げている。
ついでに今作にはイザベルのヌードあり。あんまり意味のないところでだけど。


■『12モンキーズ』(1995)

監督:テリー・ギリアム 出演:ブルース・ウィリス、マデリーン・ストウ、ブラッド・ピット ほか

♪I'm hearing they say "how do you do?" but they're really saying "I love you"
 I think to myself "What a wonderful world"

生きてて良かったって思うのは、こーゆーイイ映画を観れた時。新春にして話題作もちきり(本当はスクリーンで観たかった
ギリアム健在。3大スターが見事それぞれのキャラクターにチェスの駒のごとくピッタリとハマって
『スローターハウス5』他を思わせる緻密に練り上げられた脚本+タイムパラドックスを利用したフシギな雰囲気、
ウイルス、動物保護などリアリティ感もある完璧な仕上がり

音楽にもウルさいギリアム。B.ウィリスがラジオから流れるファッツ・ドミノ♪ブルーベリー・ヒル を聴いて
「好きだ、この曲」とうなったりするのにもワケがある。
今作のキャンペーンで来日したそうで、MP情報では『ワンダと〜2』も撮られて、
J.クリーズ、M.ペイリンも元気という嬉しいニュースも飛んできている。まだまだ見せてよね。

「ヒトが過去を振り返る時、自分の映画を観ているんだ」
ああ、もっと早く夢の現実化に気づいていれば自分の死も予測できたろうに、
でも同時に2人の自分が存在することはできないというのが通説。
未来は決められているのか?って思うと気が滅入る。

エボラ出血熱、O−157等、次々と発生する目に見えぬ敵。ばい菌は実際、核爆弾より身近な恐怖だ。
話は違うけど、12モンキーズのマークのデザインのカッコよさ。もしかしてギリアムがデザインした?
ブチぎれてるブラピ、女科学者をクールに演じるストウ、
そしてウィリスはアクションスター以上の演技でSFもイケることを証明。戸田奈津子さん訳。


■『ヴァンパイア・イン・ブルックリン』(1995)
監督:ウェス・クレイブン 出演:エディ・マーフィ ほか
不老不死の強靭なパワーを身につけて大ボケ飛ばすのかと思いきや、案外真面目にパートナー探しのマーフィ版吸血鬼。
下町ブルックリンが舞台なのがミソ。ジャスティス役の俳優がカッコいいし、下僕役が笑いをとってる。
スティーヴィ・ワンダーの主題歌。スキナー長官がチンピラ役! こんな端役は悲しいよ。
耳や手、腕や目がポロってとれちゃう副作用が笑える。
A.バセットがひとりシリアス演技で頑張ってる。
銃で撃たれて「剣で刺されたり、焼かれたりしたけど、撃たれたのは初めてだ、ちょっと痒いね」w
こーゆー笑いをもっと聞きたいんだけどね。


■『あなたが寝てる間に・・・』(1995)
監督:ジョン・タートルトープ 出演:サンドラ・ブロック、ビル・プルマン ほか
もうひとつのシンデレラ・ストーリー。映画ではよくある人違いものだけど、やっぱ観ちゃうよね。
『ID4』で完全ブレイクしたプルマンがとにかくイイ。
S.ブロックと組んだもうひとつの『プリティ・ウーマン』。大人の魅力で迫る。しつこくない2.5枚目のヒーローだね。
XMASに観たらとってもあったかくなれる1作
サンドラは美人ながらジーンズやだぶだぶセーターが似合うフツーっぽさがウケてるのかな。
記憶喪失と思い込んで掛け算やアルファベットをおさらいする2枚目の俳優も結構コメディセンスあり。


■『アウターリミッツ』
監督:バイロン・ハスキン、レスリー・スティーブン 出演:クリフ・ロバートソン、ロバート・カルプ、ヘンリー・シルヴァ ほか

●VALERIE 23
この間の『サイバー・コンパニオン』の逆版。ロボット技術が進化して、いきつくところは人間に限りなく近い機械人間か。
その次は、ヒト自体が機械になる時代? SFって現実化する可能性大の世界だからフィクションとして片付けられない。
こんな強靭パワーさえもってなければ完璧なパートナーになり得るんじゃないのかな?

●THE NEW BREED
Xファイルに劣らぬアイデアとSFショック。
医学と科学が結びつき、進化しつづけるとスーパー人間ならぬスーパー生物ができあがる
ちょっと病気にかかるくらいでもこの見慣れた姿が一番だよね。
ゴキブリ以上の繁殖力。そんなに宿主をガードしてどーすんの?
内臓がバリケードのような骨ではりめぐらされてる様は冗談に近い。
いろんな恐怖があるね。死ぬに死ねないのも恐怖になり得る。
ついでに顔とスタイルも治してくれたらハッピーエンドなのにw


■『Mr. WRONG』(1996)
監督:ニック・キャッスル 出演:ビル・プルマン ほか
人気がブレイクした後って大抵こーゆーシンプルなラブストーリーの主役張るのが定番だね、ハリウッドって。
ま、姿さえクリアに観れればファンは嬉しいワケだけど。ストーリー自体は映画館に行って観るほどじゃない。
プレッシャー言語の増えたうちの親には観て学んでほしいけど。
一生いっしょに暮らせるピッタリの男なんてそうそういないってこと。そーとー割り引いて考えなきゃ結婚なんてものは。

でも、考えようによっちゃ'70ロックの趣味は悪くないし、リッチで、妙な母親さえ無視すれば、
これだけ心底愛してくれる人はいないかも。
超シブイ2枚目を演じるプルマンもイイけど、なんかブッ飛んだコメディのほうが妙にあってる。
たくさんオファーを抱えているだろうけど、もちょっと選んでもいいと思うのは私だけ?


■『冷たい月を抱く女』(1993)
監督:ハロルド・ベッカー 出演:ニコール・キッドマン、アレック・ボールドウィン、ビル・プルマン ほか
アレックが主演扱いみたいだけど、実質的にはプルマン主演。さすが戸田さん訳、選ぶ目が違う。
一見何の関連もないレイプ事件と、妻との別居がつながる伏線の張り方、ドンデン返しは巧妙。
ニコールは透明な美しさで、優しい子ども好きな妻と、金銭欲のためなら何でもする悪女の両極端を見事に演じている。
周囲を固める配役も豪華。ヒッチコックのようなキレのある展開。
終わってみれば、ちょっと気をつければバレるウソだって分かるけど「善良な人間ほどバカをみる」
いかにも巻き込まれ型のイイ人タイプのプルマンには適役だね。


■『THE BEATLES A HARD DAY'S NIGHT(ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!)』(1964)

監督:リチャード・レスター 出演:ビートルズ ほか
初めて見た彼らの映画。今作が初出演でまさに人気絶頂。本人らも若いパワーをもて余すほど弾け跳び回っている。
女の子がヒッチコックの『鳥』みたくどこまでも群集で追いかけてくるのはホラーもの
いつでもショーに追われ、ファンに追われ、マネージャーに子どもが叱られるみたく始終命令され、箱から箱へ移動する。
こんな異常なスター生活がフィクションじゃなかったんだろうね。

ジョン「お前暗いぞ」リンゴ「だからドラムやってんだ」

時代感覚のズレからか、なんか妙な箇所がところどころある。
大体耳慣れたヒットばかりだが知らないのはアルバムで聴き直したい。
マネージャーが「外に出るな。女の子に囲まれる」ジョン「囲まれたい」
こんな気分だったのも幸せなこの時だけだったのね。


■『ザ・コンタクト』(1993)
●The Contact
監督:ジョナサン・ダービー 出演:ブラッド・ピット ほか
それぞれ30分程度でヒトを感動させる映像を撮るなんてえらい難しい課題だね。
ガスマスクからの視界の狭さ、言葉が通じなくとも世界共通の笑み、戦争は一部の金のためで
ヒトは皆平和を望んでいるものだと改めて思わせる。アカデミー賞ノミネート作。実話に基づく。

●Leslie's Folly
監督:キャサリン・ターナー 出演:アン・アーチャー ほか
舞台劇のよう。女性の立場から女性を描いた、自分のための選択の話。
自分の生活、自由って何かって言われれば説明できない。卵子と精子で子どもはできる。
ひとつの命の尊さにはかわりないけど、産まれて不幸になることだってある。1回きりの人生。エンジョイしたい。

●Partners
監督:ピーター・ウェラー 出演:グリフィン・ダン ほか
クール! 主演の彼『AFTER HOURS』のヒトでしょ? 知る人ぞ知る名作! こちらもオスカーにノミネートされた。
この時間のズレ感といい、シュールな映像も雰囲気出てる。
ちなみにウェラーは医師役でちょい出演。原作の面白さが生かされたってとこかな。


■『禁断の惑星』(1956)
監督:フレッド・M・ウィルコックス 出演:ウォルター・ポジョン、レスリー・ニールセン ほか
'56にしてはすごいデキ。クレルという知性を極めた生物が創ったスケールの巨大なシステムは美しい。
UFOがピロピロと飛ぶ模型撮影はエド・ウッド系だが。
L.ニールセンはどこに出てたの? 後々コメディスターになる予感はしなかっただろうな。

「人類も同じ道をたどり、博士の名は残るだろう。人は神になれないのだ」

まだ電話をジリジリやってた'50で小型コードレス電話や手をかざして反応する自動ドア、レーザーも通さない素材など、
イメージの豊富さはJ.ヴェルヌを思わせる。


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