■講談社パノラマ図鑑『人のからだ』(講談社)
監修:中野昭一(東海大学人体化学博物館副館長)
科学に興味をもって宇宙の本とか読んでるけど、人体も宇宙と同じく驚異の世界だよね。
筋肉やら内臓のリアルなイラストや写真はけっこう気持ち悪い
【内容抜粋メモ】
●筋肉
「骨格筋」:手足など骨格の周りについている筋肉。随意筋。
「随意筋」:自分で動かせる筋肉。
「不随意筋」:心臓や胃など意思と関係なく動いている筋肉。「平滑筋」「心筋」は、神経やホルモンで自動的にコントロールされている。
●骨格・関節
約206本ある骨のうち、いちばん大きな骨は、左右2本の「大腿骨」。
骨の中心にある「骨髄」では血液をつくっている。
「関節こう」:関節の骨と骨の間には動きをなめらかにする液が入っている。
「頭骨」:23個の骨がパズルみたいに組み合わさっている/驚
運動をつづけるとエネルギーが使われて熱が発生する
エネルギーを補給し、熱を下げるためには、呼吸を早くし、酸素を血液で筋肉に運んだり、汗を出して熱を下げるようにする。
運動によって変化する血液の量と流れの配分
●肺と呼吸
左肺は、心臓があるからくぼみがある。
「全肺容量」:空気が一度で入れ代わることはない。
「肺胞」:直径約0.14mmの袋のようなもの。左右の肺では2〜7億個もあると言われる。
気管支に沿うように血管がはりめぐらされている。
●血液
体内には、体重の約60%の水分がある。そのうち約2.5リットルが血液中の水分。
心臓を出た血液が心臓に戻ってくる時間は約1分(速い
血液の成分は、液体成分+有形成分がある。
「液体成分」:たんぱく質、糖質などが水に溶けている。
「有形成分」:赤血球、白血球、血小板。
<成分のはたらき>
1.さまざまな物質を全身に運ぶ。ガス交換によって酸素を取り入れ、二酸化炭素を運び出したり、
栄養素、不用物質、ホルモン、熱などを運ぶ。
2.血液の水素イオン濃度を7.3〜7.4に保つ。
3.体液の量を調節する。
4.抗体や白血球が細菌感染から守ったり、異物の処理をする。
脳をとりまく動脈(キレイ!)/細菌を食べる白血球
リンパ球/赤血球
●心臓
握りこぶしより少し大きく約200〜300gくらい。
右心房にある「どう結節」から一定のリズムで電気信号が出て、規則正しく縮んだり、広がったりしている。
「血圧」:心臓のポンプ作用で血液が血管の中に押し出された時の圧力。
●消化管は1本の長い管
口から入って便で出るまでは約24〜72時間。
「小腸」:長さは生体で約3〜4m。
「空腸」:小腸のうち、十二指腸と回腸との間の部分。
●消化と吸収
「消化」:栄養素を最小構成単位に分解すること。
「吸収」:腸の細胞の膜を通って血液やリンパ液にとりこむこと。
<でんぷんの消化と吸収>
唾液によって、麦芽糖やデキストリンに分解される。
<たんぱく質の消化と吸収>
最小単位のアミノ酸になって吸収される。
●いちばん大きな肝臓
血管を通して運ばれてくる栄養素を化学的に処理して、栄養分を蓄えたり、全身に配ったりする。
有害なものを無毒化したり、古い赤血球を壊したり、血液の量を調節したり、脂肪の消化を助ける胆汁を作ったり、
生きていくための重要なはたらきをしている。
4/3を切り取っても生きていけるほど再生力のある臓器。
●体熱のバランス
体内の各器官の温度はまちまち。
「基礎代謝量」:心臓を動かしたり、呼吸したり、体温を保ったり、筋肉を使うエネルギー。
●尿をつくる腎臓
ひとはほかの栄養素をとらなくても、水だけで数週間生きていられる!
1日に約2400〜3000ミリリットルをとって、同量を体外に出している。
尿は腎臓でつくられ、膀胱にたまって、排泄される。1日に約1500ミリリットル。
尿とともに尿素、不用な食塩など約50gの物質が体外に捨てられる。
「ボーマンのう」:尿の水分や尿素、塩分などがろ過される。
●ホルモン
性ホルモンは卵巣や精巣から出される。
その他、脳下垂体、甲状腺、副腎、すい臓などからさまざまなホルモンが出ている。
・成長ホルモン
・甲状腺ホルモン
・副腎皮質ホルモン、副腎髄質ホルモン
・黄体ホルモン、男性ホルモン
・インシュリン
●脳
「大脳」:神経細胞は140億個もある。「機能地図」
右利きの人は左脳が発達する。逆もある。
「視床下部」:自律神経のコントロール、体温調節、ホルモンの分泌、食欲の調節など生命に関する大切な機能がある。
「反射運動」:感覚神経から脳に刺激を伝えて、命令を出す前に脊髄から直接、運動神経に命令が伝えられる。
例:熱いものを触った時手をひっこめる。
●神経
「末梢神経」:体性神経(自分の意思ではたらく)、自律神経(意思と無関係に器官を調節する)がある。
「ニューロン」:神経細胞に突起があり、その1つが細長くのびている。これらの1つの細胞体と神経線維が基本単位となる。
「迷走神経」
<もっと知りたい人のQ&A>
Q:録音した声が自分の声と違って聴こえるのはなぜ?
A:自分の声は、骨伝導による声+空気を伝わって耳から入る声が重なるため
Q:緊張するとおしっこが近くなるのはなぜ?
A:
大人で200〜400ミリリットルの尿が膀胱にたまると、膀胱の壁にあるセンサーでおしっこがしたいと思う。
緊張がつづくと、大脳皮質が興奮して、脳幹の視床下部から膀胱を収縮させるよう命令が出る。
大脳皮質は、膀胱に尿がたまったと勘違いして、おしっこに行きたくなる。
(脳っていろいろ誤作動が多いよね・・・
Q:人は何歳まで生きられる?
A:
360年前、トーマス・パーという人は120歳で再婚し、2人子どもをもうけた。
当時の国王チャールズ1世がロンドンに呼んで御馳走したところ、
食べなれないものを食べたせいで家に戻ってすぐ亡くなった。152歳9ヶ月だった。
寺院に埋葬されたのを記念して、オールド・パーというウイスキーがつくられた
皮膚や消化器などの表面を覆う粘膜などの上皮細胞のほとんどは、1〜4日で生まれ変わるが、
大脳の細胞だけは、生まれてから再生したり、増えたりしない。歳をとると、1日に数万個の脳細胞が死ぬ。
いい条件のもとでも寿命は長くても125年くらいではないか? でもまだはっきりしない。
Q:ガマンして出さなかったおならはどうなる?
A:
「おなら」:大腸細菌が食物を分解する時に出るガス+食べた時飲み込んだ空気。
肉やマメなどたんぱく質がたくさん含まれた食物が分解されると、硫化水素、インドール、スカトールが発生。これが臭いのもと。
出さないようにするとガスは象徴に逆流し、お腹が張る。
ガスは象徴から吸収され、血液によって全身に周り悪影響を与えるため、ガマンするのはよくない。
監修:中野昭一(東海大学人体化学博物館副館長)
科学に興味をもって宇宙の本とか読んでるけど、人体も宇宙と同じく驚異の世界だよね。
筋肉やら内臓のリアルなイラストや写真はけっこう気持ち悪い
【内容抜粋メモ】
●筋肉
「骨格筋」:手足など骨格の周りについている筋肉。随意筋。
「随意筋」:自分で動かせる筋肉。
「不随意筋」:心臓や胃など意思と関係なく動いている筋肉。「平滑筋」「心筋」は、神経やホルモンで自動的にコントロールされている。
●骨格・関節
約206本ある骨のうち、いちばん大きな骨は、左右2本の「大腿骨」。
骨の中心にある「骨髄」では血液をつくっている。
「関節こう」:関節の骨と骨の間には動きをなめらかにする液が入っている。
「頭骨」:23個の骨がパズルみたいに組み合わさっている/驚
運動をつづけるとエネルギーが使われて熱が発生する
エネルギーを補給し、熱を下げるためには、呼吸を早くし、酸素を血液で筋肉に運んだり、汗を出して熱を下げるようにする。
運動によって変化する血液の量と流れの配分
●肺と呼吸
左肺は、心臓があるからくぼみがある。
「全肺容量」:空気が一度で入れ代わることはない。
「肺胞」:直径約0.14mmの袋のようなもの。左右の肺では2〜7億個もあると言われる。
気管支に沿うように血管がはりめぐらされている。
●血液
体内には、体重の約60%の水分がある。そのうち約2.5リットルが血液中の水分。
心臓を出た血液が心臓に戻ってくる時間は約1分(速い
血液の成分は、液体成分+有形成分がある。
「液体成分」:たんぱく質、糖質などが水に溶けている。
「有形成分」:赤血球、白血球、血小板。
<成分のはたらき>
1.さまざまな物質を全身に運ぶ。ガス交換によって酸素を取り入れ、二酸化炭素を運び出したり、
栄養素、不用物質、ホルモン、熱などを運ぶ。
2.血液の水素イオン濃度を7.3〜7.4に保つ。
3.体液の量を調節する。
4.抗体や白血球が細菌感染から守ったり、異物の処理をする。
脳をとりまく動脈(キレイ!)/細菌を食べる白血球
リンパ球/赤血球
●心臓
握りこぶしより少し大きく約200〜300gくらい。
右心房にある「どう結節」から一定のリズムで電気信号が出て、規則正しく縮んだり、広がったりしている。
「血圧」:心臓のポンプ作用で血液が血管の中に押し出された時の圧力。
●消化管は1本の長い管
口から入って便で出るまでは約24〜72時間。
「小腸」:長さは生体で約3〜4m。
「空腸」:小腸のうち、十二指腸と回腸との間の部分。
●消化と吸収
「消化」:栄養素を最小構成単位に分解すること。
「吸収」:腸の細胞の膜を通って血液やリンパ液にとりこむこと。
<でんぷんの消化と吸収>
唾液によって、麦芽糖やデキストリンに分解される。
<たんぱく質の消化と吸収>
最小単位のアミノ酸になって吸収される。
●いちばん大きな肝臓
血管を通して運ばれてくる栄養素を化学的に処理して、栄養分を蓄えたり、全身に配ったりする。
有害なものを無毒化したり、古い赤血球を壊したり、血液の量を調節したり、脂肪の消化を助ける胆汁を作ったり、
生きていくための重要なはたらきをしている。
4/3を切り取っても生きていけるほど再生力のある臓器。
●体熱のバランス
体内の各器官の温度はまちまち。
「基礎代謝量」:心臓を動かしたり、呼吸したり、体温を保ったり、筋肉を使うエネルギー。
●尿をつくる腎臓
ひとはほかの栄養素をとらなくても、水だけで数週間生きていられる!
1日に約2400〜3000ミリリットルをとって、同量を体外に出している。
尿は腎臓でつくられ、膀胱にたまって、排泄される。1日に約1500ミリリットル。
尿とともに尿素、不用な食塩など約50gの物質が体外に捨てられる。
「ボーマンのう」:尿の水分や尿素、塩分などがろ過される。
●ホルモン
性ホルモンは卵巣や精巣から出される。
その他、脳下垂体、甲状腺、副腎、すい臓などからさまざまなホルモンが出ている。
・成長ホルモン
・甲状腺ホルモン
・副腎皮質ホルモン、副腎髄質ホルモン
・黄体ホルモン、男性ホルモン
・インシュリン
●脳
「大脳」:神経細胞は140億個もある。「機能地図」
右利きの人は左脳が発達する。逆もある。
「視床下部」:自律神経のコントロール、体温調節、ホルモンの分泌、食欲の調節など生命に関する大切な機能がある。
「反射運動」:感覚神経から脳に刺激を伝えて、命令を出す前に脊髄から直接、運動神経に命令が伝えられる。
例:熱いものを触った時手をひっこめる。
●神経
「末梢神経」:体性神経(自分の意思ではたらく)、自律神経(意思と無関係に器官を調節する)がある。
「ニューロン」:神経細胞に突起があり、その1つが細長くのびている。これらの1つの細胞体と神経線維が基本単位となる。
「迷走神経」
<もっと知りたい人のQ&A>
Q:録音した声が自分の声と違って聴こえるのはなぜ?
A:自分の声は、骨伝導による声+空気を伝わって耳から入る声が重なるため
Q:緊張するとおしっこが近くなるのはなぜ?
A:
大人で200〜400ミリリットルの尿が膀胱にたまると、膀胱の壁にあるセンサーでおしっこがしたいと思う。
緊張がつづくと、大脳皮質が興奮して、脳幹の視床下部から膀胱を収縮させるよう命令が出る。
大脳皮質は、膀胱に尿がたまったと勘違いして、おしっこに行きたくなる。
(脳っていろいろ誤作動が多いよね・・・
Q:人は何歳まで生きられる?
A:
360年前、トーマス・パーという人は120歳で再婚し、2人子どもをもうけた。
当時の国王チャールズ1世がロンドンに呼んで御馳走したところ、
食べなれないものを食べたせいで家に戻ってすぐ亡くなった。152歳9ヶ月だった。
寺院に埋葬されたのを記念して、オールド・パーというウイスキーがつくられた
皮膚や消化器などの表面を覆う粘膜などの上皮細胞のほとんどは、1〜4日で生まれ変わるが、
大脳の細胞だけは、生まれてから再生したり、増えたりしない。歳をとると、1日に数万個の脳細胞が死ぬ。
いい条件のもとでも寿命は長くても125年くらいではないか? でもまだはっきりしない。
Q:ガマンして出さなかったおならはどうなる?
A:
「おなら」:大腸細菌が食物を分解する時に出るガス+食べた時飲み込んだ空気。
肉やマメなどたんぱく質がたくさん含まれた食物が分解されると、硫化水素、インドール、スカトールが発生。これが臭いのもと。
出さないようにするとガスは象徴に逆流し、お腹が張る。
ガスは象徴から吸収され、血液によって全身に周り悪影響を与えるため、ガマンするのはよくない。