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バス事故から考える 高齢者の働き方@週刊ニュース深読み

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バス事故から考える 高齢者の働き方@週刊ニュース深読み


topics~スキーバス事故@あさイチ ほか
「あさイチ」でも取り上げたけど、さらに掘り下げていた。

 

被害者の父の言葉


運転手は65歳。これまで小型バスのみの経験しかなく、「大型バスは苦手だ」と言っていた。
シフトの厳しさも指摘されている。

増加しつづける高齢者の労災



10人に1人の高齢者が働く時代


実際は、年金だけだと毎月6万円の赤字
 


ハローワークでのマッチング
 

これまでの職務経験を活かしたいと思っても、求人票で上位3つはいわゆる3K。


【実際、就職してみると・・・背景には企業側の事情がある】

<A貸切バス会社>
十分な研修もなくすぐ現場に出された
 

<B清掃会社>
階段から落ちて骨折したという人もいる
 

<C警備会社>
夜勤で昼夜逆転の生活に
 


研修を十分に
1週間で現場に出されるところもある。
一方、半年間研修する企業もある。お客とのトラブルの対応などもキチンと学び、業績もアップしている。




2000年の規制緩和の影響
競争させることで経済効果を狙ったが、バス会社が激増し、質が落ちた。
過去に同じようなバスの事故が起こり、規準を設けた。
その規準が守られず、監督も甘いため、繰り返し似たような事故が起こっている。


安全をどう守る?
「価格競争」を主体にすると、どうしても一番先に引き下げられるのは「人件費」。




「人手不足」
若い人は、より待遇のいいIT、サービス業に流れてしまう(そこも“ブラック”だけどね
結果、賃金の低い、誰もやりたがらない仕事を高齢者が経済的理由でやることになる。


「安全基準」「労働基準」を引き下げないこと
監督を厳しくして、ちゃんとチェックし、違反したら罰則を課す。
その代わり「技術革新」「サービス向上」などで安全を確保するほうが良い。


「消費者意識を変える」
価格が少々上がったとしても、“安い”もの、サービスの裏には、「長時間労働」などの歪みがあることを知る。
ヨーロッパは、店の休日が多いが、客も分かっているので成り立っている。

バス業界ではHPで格付けを公表しているが、利用者はチラシを見て価格の安さで決める。
チラシ・広告には、バス会社名が書いていないところが多い。


「国の補助金を安全に回す」
補助金をもらっても、他に回してしまい、結局、安全面は最後になっているのが実情。


「最低賃金の引き上げ」
最低賃金は、地域単位で、業種別に決められている。
諸外国は1000円以上。東京は900円、地方は700円。明らかに日本は低い。
国が決めた基準より低い企業もあるが、チェックが甘い。監視する人手も不足している。

年収が減る→やりたい人が減る→未経験者が増える→ミスにつながる


「年金額を上げる」


「就職の際のフィッティングが大切」
知識、技能、経験、身体能力などを生かせる職を紹介すること。




経済的な理由で「働かざるを得ない人」と、生き甲斐、健康維持のためなどで「働きたい」高齢者もいる。
高齢者が増えるみんな引退する若者の負担が増える働きたい人は働こうという人が日本は多い。


改善のためのマサチューセッツのある具体的事例


注射針などをつくっている会社で、社員の半数は65歳以上。

社長は、採用面接の時点で1人1人から具体的にどう働きたいか希望を聞いた。


その希望に沿った労働時間、シフト、仕事内容にした。


結果、効率もアップし、辞める人も少なくなり、スキルアップにつながり、売り上げもアップした。
現在85~105歳の人もいて、亡くなる半年前まで働いた事例もある。




日本にも似た例はある
・「ウィークエンド社員制度」(高齢者が週末働く)というシステム。

・鋳物工場では1時間おきに10分の休憩をもうけたら、なかなか休憩をとらない人が多いので、
 食べるのに時間がかかるアイスを休憩の時に出したら、休憩をとるようになった など(どんだけ働き者なんだ、日本人!


FAX:
「生きるために働かざるを得ない」→そんな社会をまず変えるべきでは?という声


専門家:
今はどこも一律の労働契約。
高齢者の20%が働いているという現状を考えると、
1人1人に合わせた働き方にするアイデアはいい。

最低賃金は労使が決めている。
今はSNSなど便利なツールがある。“ブラック企業”への批判をどんどん書き込んで、
「消費者運動」をすれば、最低賃金を上げたりなどの社会の動きにつながる可能性もある。

安いモノに飛びつくのではなく、ちゃんと見極める目を持つことも必要。


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