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ATPテニスマスターズ1000 マイアミオープン2016 男子シングルス決勝

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■錦織圭(26歳)×ノバク・ジョコビッチ(28歳 セルビア)

錦織圭がジョコビッチという高い高いハードルを越えて、自身初、日本人初、アジア選手としても初のマスターズ1000での初タイトルなるか!?

 

マイアミは午後の1時。雲で日差しが遮られるのは選手にとってはラクなコンディションだが風がある。
今回4強は出場してないのかな。ドローもタイトルに大きく関係する。

解説は坂井利彰さん。
「(ラテン系の)観客の皆さんを味方につけたほうが勝負握ってくるかもしれない」

試合前インタビュー:


「ある程度、自分のテニスをしないといけないと思うので、その中でたぶんすごく長いラリーになるのも考えながら、プレーしていくと思う。
 もちろん、彼の対策はとらないといけないと思いますけど(そんなものあるのか!?)、自分らしいテニスを一番は心がけたいと思います」

マスターズ1000の決勝戦は、ナダルを相手に途中棄権したマドリード以来。

坂井「序盤が非常に大切になってくる」

ジョコビッチインタビュー:


「準決勝は錦織が夜でしたが、私は決勝と同じ昼間でした。真昼の試合を経験したことで決勝がどんな戦いになるのか予測できました」
(錦織を警戒している感じ?

マイアミは5回優勝していて、今日勝てば、アガシと並ぶ。おお!アガシも頑張ってたねえ!

センターコートにあたる「スタジアムコート」に入場
 

とっても座り心地のよさげなデカいソファといった感じのベンチ。

錦織は手にクリームを塗って、集中した表情。

坂井「非常に落ち着いていると思います。これだけの観客がいる中での決勝戦は緊張する部分あると思うが、
   自信も深まっている印象を受けます」

なんだか警備員みたいなおじさんがトスをして、錦織がレシーヴを選んだ。
この記念写真て、どこに載せてるんだろう、今更だけど・・・



坂井「(マッチポイント5本をしのいだ前の試合で)負けていてもおかしくない状況を乗り越えたのは、
   開き直るいい意味でのメンタルのコンディションになるのではないか」

アナ「男子テニス界の注目は、誰がこのジョコビッチを止めるのかということです」

今シーズンはまだ1敗しかしていないジョコビッチ。
192週連続1位は、フェデラー、サンプラス、レンドル、コナーズに次いで、史上5番目に長い世界ランキングNO.1を保持。
マイアミでは、2007年に19歳、史上最年少で優勝した。

錦織の2016年のリザルツ19勝5敗は、ジョコビッチ、ティエルに次いで3番目にいい数字。

坂井:練習を見ると、疲れは感じない。逆にメンタルが前向きで、非常にいい状態。

対ジョコビッチ戦の作戦に関する錦織のコメントは、

“攻め急いでも2セットは続かないのではないか。守りと攻めのミックス、勝負どころでの攻め、メリハリが重要。
 なにかを変えないといけないが、自分らしいテニスをしたい”

ボリスもチャンもいない。いつも一緒に回るわけじゃないのね。
観客にはオレンジの帽子が配られたそう。だから一杯いるのか!


【第1セット】

●第1ゲーム 1本目は錦織の球がアウト。2本目叩いた! 完全にラリー戦。ジョコのボレーミス。
ジョコがネットにかけて40-15いきなりブレイクチャンス。サーヴの読みもいい。よっしゃあ、ブレイク成功!
会場が少しどよめく。ジョコにブレイクバックされるパターンもあるから、サーヴィスゲームを守るのも大事。


●第2ゲーム 前に出た錦織にパッシングショット。課題はやっぱりサーヴだな。。。ダブった
ワイドのスライスサーヴが調子のいい今大会。もうお腹出してるぞ。逆に15-40。すぐにブレイクバック。んーーーー

●第3ゲーム ブレイクしても喜んじゃいられない。ベスト以上の力を出し切らないとならない。前に出るジョコ。ラブゲームキープ1-2

坂井:
これまでジョコビッチに勝った選手は、攻守のバランスがいい選手。一定のリズムになるとやられる。
錦織圭もフェデラーと似ているオールラウンダー。引き出しの多いテニスがポイント。

●第4ゲーム ラリーでジョコがチャレンジして失敗。ジョコにボディへのサーヴは有効。試合前、同じヒッティングパートナーと練習し、
彼いわく「両者ともにいい調子でストロークを打っていた。ジョコビッチの球はよく弾んでいた」この2人ともとって、その人もスゴイな!
やっとフリーポイントでキープ2-2 スピードを落としても、コースの打ち分けと、緩急で勝負したほうがいいか?

●第5ゲーム どのゲームも集中しなきゃいけない。錦織はラケットを替えた。風対策も必要。
サーヴのフォルトにチャレンジして成功したジョコビッチ。ポイントやり直しではと錦織が主張。
サーヴィスエース入れてやり返し、連続ラブゲームキープ2-3 難しい・・・

●第6ゲーム ボールの堅さを気にして主審に返す錦織。ジョコビッチには王者の座を守るプレッシャーも感じられないな。
長いラリーは錦織。前に出て、スマッシュ決めた。今度は左右に振られた。ファーストサーヴ入らないねえ
ラリーで押される。カウンターが武器のジョコ。ネットインになりブレイク2-4 ヤバイ。。。

●第7ゲーム またジョコがチャレンジして成功。1ポイントごとが緊迫感で張り詰めている。
サーヴが乱れたジョコ。ダブルフォルト。セカンドサーヴも攻撃的なジョコ。ブレイクチャンス40-15
リターンエースが決まって、ブレイク成功3-4。あれ?画面判定ではアウトだったがジョコはチャレンジせず。
そういうポイントもあるのね。人がやってるだけに、これもスポーツ


●第8ゲーム ここはキープしないと。それにはサーヴ入れないと! いろいろ間も入れてる錦織。
坂井「風上のほうがサーヴがとびやすい。逆にスピンをかけないとボールが落ちなくなるので回転の調整が必要になる」
スイートポイントを外れて15-40 1本しのいだ。またフレームショットでブレイクバックされ3-5

●第9ゲーム サーヴィングフォーザセット。ダウン・ザ・ラインかあ! フリーポイントで0-40 
3-6でジョコビッチが第1セットをとった。34分。簡単なストレートゲームだけは観たくないなあ・・・
隙のないジョコビッチ、サーヴを練習してもなかなか確率が上がらない錦織。どうしたらサーヴィス力がつくんだろう???




【第2セット】

●第1ゲーム 風下から。流れを変えるには? 153km/hのサーヴでフリーポイント。ダブルフォルト。
33回の長いラリーからジョコビッチのドロップショットでブレイクチャンス。前に出たがアウト0-1

●第2ゲーム 風の向きが変わってきた。集中切れつつあるか錦織。練習していたショットが決まった。
軸脚をためてから、体重を大きく移動させる。

息の詰まるラリー。ジョコのボールは回転がかかって重い。ロブは甘かった。
「ニシー!」と声援がかかるがキープして0-2 せっかくの大勝負、もう少し粘ってくれ!

●第3ゲーム 「ストローク戦で主導権が握れていない」(坂井)
ファーストサーヴ52%、セカンドサーヴポイント獲得は30%台じゃ絶対王者には勝てまい。
サーヴで観客から声が出たり、主審がオーバールールに対してチャレンジして失敗。デュース。
やっとセンターでフリーポイント。やっとキープして1-2

NOLE(ノエル)はジョコビッチの愛称


●第4ゲーム 踏み込んで打って1ポイント。ダブルフォルトでデュース。勝負どころで決めているのはジョコのほう。
キープして1-3

昨日、女子で優勝したアザレンカも観戦


●第5ゲーム 押されてアンフォーストエラーが出ている錦織。ドロップショットが絶妙に決まったv
前に出てボレーポイント。「ここまで追い詰めないとポイントにつながらないんですね」(アナ)やっととった2-3
1ゲームごとに溜め息が出る。大会期間中、他の選手とは練習しないジョコビッチ。
坂井「錦織はマレーと練習してストロークのフィーリングが良くなっている」

●第6ゲーム 第3セットまでもちこめるか? 優勝獲得金額は約100億円を超えるジョコビッチ。
ダンテコーチが見守る。ダウン・ザ・ラインが決まってラブゲームキープ。2-4 坂井「腰がグッと入ってくる」

●第7ゲーム ショットが決まって軽く拳を握ったジョコビッチ。前に出たがパッシングショット成功のジョコ。
しのいでデュース。左脚を気にする錦織。疲れがたまっているか。なんだか棒立ちで打ったショットが決まった。
フシギとキープしてジョコビッチがラケットを投げつけた。休憩時間にトレーナーを呼び、メディカルタイムアウト(3分間)をとる。

 

右足首は常にサポーターをしているが、左脚はこれまで故障はなかった。


マッサージが続き、膝を押さえられて顔をしかめた。痛そうだけど、揉まないといけないのかな。
坂井「少し内側の靭帯を伸ばしたか、痙攣か」

ジョコビッチも今大会中、腰を痛めてメディカルタイムアウトをとったそう。
故障が多い錦織だが“2年前より自分の体は強くなっている”とコメントしている。

ステップを踏んでレシーヴを構える錦織。動けない2本。「ボールへの入り方が多少遅くなった」(坂井)

空に鳥が連隊を組んで飛ぶのを見て、観客にアピールするジョコビッチ。ラブゲームキープ3-5
 

●第8ゲーム レシーヴィングフォーザマッチのジョコ。錦織の動きが悪くなり、脚を叩く。会場から声がかかる。
このままだと後味悪いよ。ゆるいセカンドサーヴがギリに入った。ジョコのダウン・ザ・ライン。
スライスでジョコがネットにかけた。デュース。残念そうな少年の顔を見せてあげたい。

ファーストサーヴは入らない。大きくアウトでチャレンジ失敗。大声を出したジョコビッチ。
ダブルフォルトでラケットを投げた錦織。膝に力が入らない。ダブルフォルト2回目でチャンピオンシップポイント。

1回しのいだ。大きくアウトで、またピンチ。ファーストサーヴ入らない。深いボールで2回しのぐ!
また大きくアウトしてまたピンチ。最後はフレームショットがアウトになり、
終わってみれば1時間26分、3-6、3-6のストレートゲーム。

 

ここまで来ても、なんで勝てないんだと思うと涙が出るよ。。。
膝の痛みがなくても勝てただろうか? 今回も敗因はサーヴの入りだ。

 

ようやく緊張感から解き放たれて跳び上がって喜びを爆発させるジョコビッチ。
しゃがみこんで、コートをペタペタして感謝をこめた。
リストバンドもタオルも全部客席に投げる。

 

ATPテニスマスターズ28勝はナダルを超えてトップに立った。
どこまで行く? 先人記録を全部破ろうとしているのか?

坂井「ジョコビッチの少しホッとした息を吐いた瞬間を見ると、いろんなプレッシャーがあったと思う」

ジョコビッチは、いつもサインになにかしら別のメッセージを書くんだよね。
 
スマホで誰かと話してる? ボリスか?


【セレモニー】
32回目を迎えるマイアミオープン。

錦織圭スピーチ:


ノバク、おめでとう。彼のチームにもおめでとうと言いたい。
彼と戦う時はいつも難しい試合です。
ボランティア、ボールボーイ、大会関係者の皆さん、ありがとうございます。
素晴らしい大会です。毎年ここに戻ってくるのを楽しみにしています。
最後にチームに感謝します。次はマスターズ勝てるといいなと思います。

 




ジョコビッチスピーチ:


まずはケイ。素晴らしい大会でした、おめでとう。次も君に負けたくないですw
なにか深刻な怪我をしていないなといいと思います(泣かせるねぇ

そして、大会関係者に感謝したい。ここはもっとも素晴らしい大会の1つです。
素晴らしいスポンサー、ボランティアの皆さん、たくさんの人たちが貢献してくれています。
ベストを尽くして私をもてなしてくれています。選手たちはそれを感じています。

この大会には特別な思いがあります。
2007年、私のキャリアで一番大きな優勝を遂げたところです。
それを踏み台にして私は伸びてきたと思っているので、ここに戻ってくるのをいつも楽しみにしています。
こことの相性の良さが続くといいなと思っています。

チームのみんなに感謝します。そして、何年にもわたり私を応援してくれている皆さんに感謝します。
夢を生きて、このスポーツが出来ているのは皆さんのおかげです。
毎年、たくさんのファンが詰めかけてくれます。ありがとうございます。

この大会がどこか別の場所に行ってしまうという話がありますけれども、来年もお会いしましょうw

 

錦織には準優勝の喜びのかけらもない沈んだ表情。



坂井:
若手があと一歩のところまでビッグ4についてきているのではないかと直感で感じました。

アナ:
若手といっても中堅世代がどこまで食い込めるかですね。

坂井:
徐々にビッグ4、ビッグ5の構図が崩れかけている大会だった。
ジョコビッチは今大会中も、先にブレイクを許してもすぐに流れを取り返してくる強さがある。

坂井:
決勝戦を経験したことは、今後に必ず活きてくる。これからますます楽しみになる。
決勝戦に来て満足するのではなく、本当に勝ちたかったという気持ちが伝わった。


この後まだ7大会ある。
錦織圭がビッグ4を破るシーンはいつ見れるんだろう。
ベンチでの表情の中には悔し涙も見えた感じだった。

テニスシーズンはまだまだこれから。
錦織圭の戦いも途切れなく続いていく。
まずは疲れをとって、これ以上怪我を増やさず、ベストコンディションに整えてほしいな。

決勝でジョコビッチに勝つためには「100%、120%のプレーをしなければならない」と錦織

錦織 マスターズ初Vならず、王者ジョコビッチに完敗で準優勝

「次回はもう少しステップアップしたい」と錦織
「ノバクとの闘いは本当に厳しい。彼は素晴らしい守備能力の持ち主。
 彼のサービスをブレークするには一筋縄ではいかないし、今日は風が強かったので、あまりアグレッシブに打ち込めなかった」と、
錦織は試合後に言った。

「今日の試合に点数をつけるとしたら、10点満点で5点か6点だろう。
 自分がすごくまずいプレーをしたとは思わないが、彼のほうは素晴らしいテニスをしていた。
 また今日はサービスがあまりよくなかった。これは残念だ。彼はリターンが素晴らしい選手だから」

「第2セットでは、よりアグレッシブにいこうと努めたが、僕はフォア側で多くのミスをおかしてしまった。
(全体を見ても)彼を倒すにはあまりに多くのアンフォーストエラーをおかしすぎたと思う。
 風が強く、やりたかったプレーができなかった」と振り返った。

「僕はアメリカに住んでいる。僕にとってインディアンウェルズとマイアミは重要な大会だ。
 これまでインディアンウェルズでは一度もいいプレーをしたことがなかったけれど、今年は準々決勝まで進出した。
 もっといい成績もあり得たとはいえ、悪くはない。今はクレー・シーズンに入っていくことにわくわくしている。
 全仏オープンの前にいいプレーができるよう祈っている。そして次回は、もう少しステップアップできればと願っている」


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