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『手塚治虫傑作選集19 人間昆虫記』(秋田書店)

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『手塚治虫傑作選集19 人間昆虫記』(秋田書店)
手塚治虫/著 初版1993年 1200円 初出『プレイコミック』(昭和45~46年)

※2001.8~のノートよりメモを抜粋しました。
「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


▼あらすじ(ネタバレ注意
芥川賞をとった十村十枝子。

その影で自殺した十村と同居していた女流作家、その前は女優、
そして演出家・蜂須賀からは演出法を盗み、

その前に拾っていたデザイナーの水野とは婚約してデザインを盗み、
嗅ぎつけたジャーナリストは、殺し屋に殺させ、
その殺し屋が首相を暗殺する手口も盗んで、次作の小説にした。

殺し屋は警察に売って殺させ、黒幕との関係を疑われ、
投獄されたのを釈放した企業家・釜石と一夜限りで放り出されたのを恨み、
妻となって、秘書の女と寝て社長になった夫を裏切り、自殺に追い込む。

水野は、十枝子とソックリの女を紹介されて、幸せな結婚のはずが、
紹介したオヤジのオモチャで体を壊して死に、復讐で男を刺して自首する。

写真家・大和は、母の蝋人形とオモチャに囲まれて裸で眠る十枝子に興味を持ち、彼女のヌードを撮る。

今までの殺人を日記に書き、蜂須賀に読まれたことで、お茶に毒を盛って殺し、
ギリシアで大和の写真を自分の作品として発表する。



次々と身を変える様は、サナギから生まれ変わる蝶のようでもあり、
強いものに擬態する昆虫のようでもあることから、このタイトル。

今作と同名の邦画があるが、これが元だろうか?

悪女は今じゃいろいろ取り上げられて珍しくないけれども、
当時は斬新で新鮮だったのかな?

手塚さんってこういう大人向けのマンガもたくさん描いていたのね/驚



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