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『キャンディ☆キャンディ』(全6巻)いがらしゆみこ(中公文庫コミック版)

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『キャンディ☆キャンディ』(全6巻)(中公文庫コミック版)
いがらしゆみこ/著 水木杏子/原作
初版1995/5年 580円

※1998.4~のノートよりメモを抜粋しました。
「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。

ずっと読み返したかった『キャンディ☆キャンディ』を1、3巻は古本屋で各350円、
ほかは高田馬場駅前の芳林堂で定価で購入し、2日で一気に読んでしまった。
昨晩は午前2時近くまで。
でも、外を見たら、まだ窓にいくつも灯りがついてた。ワールドシリーズでも見てるのかな?

まーー泣いた、泣いた 久しぶり。アニメ『エースをねらえ』を観た以来か!?
この感動の余韻にずっと浸っていたい。

私が『なかよし』でリアルタイムで読んだのは、小学生の頃。
Mちゃんが「貸してあげる」と言って、それから大親友になったっていう想い入れの一番強い作品。

なぜか最近、小さい頃にハマっていたものを掘り返したくて仕方ない。
もう一度振り返ることで、今の自分をよく確かめたいからかもしれない。
自分もとっくに自分の幸せを見つけていい歳なのに、心の中は、あの頃とちっとも変わっていない気がする。

しかし、改めてこの作品は、少女マンガというにはもったいない、
大切なテーマをたくさん含んだ素晴らしいストーリーで構成されているんだ。


孤児の少女が、大勢に支えられながら、喜びも悲しみも乗り越えて、
看護婦として立派に自立してゆくまで。


人を愛することは、必ずしも楽しいだけじゃないということ。

「生きていれば、必ず会える。でも、生きていても、テリーには二度と会えない。会ってはいけない!」




愛する人の死、それを乗り越える力。

「人は死んで心に生き続ける。バラは散るからこそ、また再び美しく咲くことができる」


そして、戦争の悲劇。

あの明るく、優しいステアの死という残酷な形で描かれ、それに涙することで、
小さな読者たちは、平和な日常生活の中でも、戦争の恐ろしさ、空しさを学べた。


きっと知らず知らずに私たちは、子どもながらに、こんな大切なテーマ1つ1つを心の奥に焼きつけて、
今の自分の一部になっているのだと思う。


カバーもスコットランド衣装みたいなタータンチェックで統一されていてオシャレ。


(今読んでも、やっぱり号泣だろうな。
 ステアが戦闘機に乗って、パティを想いながらのセリフが今でも焼き付いている。


“パティ . . . このかぎりなく広がる夕やけをいつかきみに見せてやりたい . . . ”




 にしても、せっかく買ったのに、引っ越すたびに売り払っていったんだな。
 残しておけばよかった、と思わないでもない



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