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平成28年 沖縄全戦没者追悼式@平和祈念公園

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NHKスペシャル「沖縄戦 全記録」

“慰霊の日”:旧日本軍の組織的戦闘が終わったとされる日。6月23日

 


献花台の横では児童による合唱が行われた。
 


●平和の礎(いしじ)
24万人の戦没者の名前が刻まれている。
家族の名前の前に花や食べ物を並べて、一緒に食事をしている風景が見られた。

 

 


沖縄県知事 翁長雄志氏による「平和宣言」(全文)
 

「戦後71年が経過しても、依然として広大な米軍基地が横たわり、
 国土面積の0.6パーセントにすぎない本県に、米軍専用施設の約74パーセントが集中しています。

 広大な米軍基地があるがゆえに、長年にわたり事件・事故が繰り返されてまいりました。
 今回の非人間的で凶悪な事件に対し、県民は大きな衝撃を受け、不安と強い憤りを感じています。



 普天間飛行場の辺野古移設については、県民の理解は得られず、
 これを唯一の解決策とする考えは、到底許容できるものではありません。

(会場から拍手が起こった

 本日、慰霊の日に当たり、犠牲になられた全ての方々に心から哀悼の誠を捧げるとともに、
 平和を希求してやまない沖縄の心を礎(いしずえ)として、未来を担う子や孫のために、
 誇りある豊かさを作り上げ、恒久平和に取り組んでいく決意をここに宣言します。」



●詩朗読『平和ぬ世界どぅ大切』(平和な世界こそ大切、という意味)


仲間さんの戦死した祖父との思い出から綴った。
この詩の朗読が、この式典の中で一番心に響いた。
一度も原稿に目を落とすことなく、みんなの前で立派に詠んだ。


『平和ぬ世界どぅ大切』(詩全文)

ミーン、ミーン
今年も蝉の鳴く季節が来た

夏の蝉の鳴き声は
戦没者たちの魂のように
悲しみを訴えているということを
耳にしたような気がする

戦争で帰らぬ人となった人の魂が
蝉にやどりついているのだろうか

ミーン、ミーン
今年も鳴きつづけることだろう



「おじい、どうしたの?」

左腕を押さえる祖父に問う
祖父の視線を追う私

テレビでは 戦争の映像が流れている
しばらくの沈黙の後
祖父が重たい口を開いた

「おじいは海軍にいたんだよ」

驚く私をよそに

「空からの弾が左腕にあたってしまったんだよ」

独り言のようにつぶやく祖父の姿を
今でも覚えている

戦争のことを思い出すと痛むらしい

ズキン ズキンと

祖父の心の中では
戦争はまだ続いているのか

今は亡き祖父

この蝉の鳴き声を
空の彼方で聞いているのか
死者の魂のように思っているのだろうか


しかし私は思う
戦没者の悲しみを鳴き叫ぶ蝉の声ではないと
平和を願い鳴きつづけている蝉の声だと



大きな空に向かって飛び
平和の素晴らしさ、尊さを
私たちに知らせているのだと

人は空に手を伸ばし
希望をこめて平和の願いを
蝉とともに叫ぼう

ミーン、ミーン
平和(ふぃーわ)ぬ世界(しけー)どぅ大切(てーしち)




●内閣総理大臣 安倍晋三氏あいさつ
仲間さんと比べて、誰が書いたか分からない、ありきたりな文章を、紙を見ながら棒読みしているアベさん。
国民の代表として、ほんとうに哀悼の意を表したいのであれば、
飛行機がゴウゴウと飛び交う基地の下に1週間くらい暮らしてみてはどうか

 



●糸満市平和ガイド育成事業
戦争を体験した沖縄県民が14%をきる中、
次の世代に体験談を語り継ぐ取り組みとして、
小学校5年生~高校3年生までの糸満市に住む若者が、事業で研修を受け、
ガイドの練習をするなどの活動をしている。

戦争体験者から学んだことを伝える練習風景
 

「人々が選んだのは、ここから海に身を投げて、死んで楽になろう
 生きて捕まったら、ひどいことをされると教えられていたので、
 こちらで亡くなることを選びました」


金城由佳さんは、育成事業の第一期生。


アナ「活動に参加したきっかけは何ですか?」

金城さん:
私のひいおじいちゃんん、おばあちゃん、家族が戦争に巻き込まれて亡くなりました。



祖父が戦後、疎開先から沖縄に戻った時、家族の死を知り、心に大きな傷を負いました。
その話を聞いて、戦争は、体を傷つけるばかりでなく、心にも大きな傷を残すことを知って、
もっと知りたいなと思いました。

アナ「これから、どういった活動をしていきたいですか?」

金城さん:
事業の一環で広島、長崎にも行き、同世代のガイドを見て、話を聞いて
とても分かりやすかったので、私も同世代や、下の子どもたちに伝えていけたらと思っています。
また、過去を過去のまま終らせるのではなく、これからの未来につなげたいと、私は強く思います。
(とても頼もしい宣言


今年は4300人が参列した。
参列者のあいさつが済むと、一般の献花、焼香が行われる。



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