うつだけでなく、パニック障害などにも効果があると言われる認知行動療法。
私がクリニックに行った時、すぐに薦められたけれども、
はじめは心療内科が何か、パニック障害とは何か、何も分からないところに認知行動療法と言われても
ピンとくるわけもなく、担当医が薦めた本を読んでも、効果があるとは感じられなかった。
「本来であれば、医師とマンツーマンで時間をかけてやるもので、
日本には、まだまだ認知行動療法をやる医師が非常に少ない」
と最初から言われて、じゃあダメじゃんて思ったし。
実際、自分の言動を急に変えるなんて、一番難しいことだ。
そもそも変えるより、“気づいて”“受け入れる”ほうが大事じゃないかとも思う。
とはいえ、人それぞれ。
統計的に、認知行動療法で症状が回復したというデータもあるのだから
今一度、基礎を見てみようと思った。
●認知行動療法とは
●うつの患者は、同じ物事を否定的にとらえる傾向が強い
たとえば、会話中の沈黙などの場合も、人によって捉え方が違う。
こう考えるのが“悪い”ということではない。
人によっては「次は頑張ろう」と努力、奮起する力にもなり得るが、
ダメなんだ、と追い込んでしまうと、やる気がなくなったりもする。
あらゆる事を否定してしまい、他の原因を無視してしまうと、気持ちは沈んでしまう。
→「中立的」「現実的」な捉え方に幅を広げる訓練=認知行動療法
●認知行動療法にはさまざまなやり方がある
一例:
1.紙に気になることを書き出してみる
2.治療者とともに振り返り、1つ1つ、はたしてそれが現実的なのか検証してみる。
3.「代わりとなる考え」として、よく考えてみると、すべてダメだったわけではなかったことに気づく
4.最初よりショックの度合いが低くなる
これを繰り返し行うことで、自分の考え方・捉え方のクセ、パターンが見えてくる。
●認知行動療法の効果
治療後の再発が減る
●「薬物療法」との併用
横軸は海外の各研究グループの名前
「薬物療法」との併用のほうが改善の効果が高まるというデータがある。
併用するタイミングは人による。
クスリだけでは十分な結果が得られない場合など。
このグラフは海外だけれども、日本の研究でも同様の結果が得られた。
●脳への作用が異なるのではないかという研究が進められている
認知行動療法を行うと、前頭葉が沈静化することが分かった。
クスリは、脳の深層部(意欲・興味等)をアップさせる。
この両方で補い合うことで効果が増す。
●誰でもすぐに受けられるのか
現状は、認知行動療法が受けられる医療機関は限られている(ここが問題だ
認知行動療法自体は、日本では2010年から治療が始まった。
(なんだ、まだ本当に歴史が浅いんだ/驚 私がパニ障になったのと同じ頃じゃん
●2016年4月~認知行動療法が保険適用に
研修を受けた看護師が、医師の指導のもとに行えるようになった
受けたい場合:
主治医、精神保健福祉センターに相談
「1回で20分ほどかかるので、医師が診察で手一杯の現状ではムリがある状況だが、
これから増えるのではないかと期待している。
専門性が高い分野なので、しっかりとした研修が必要」
*
さあ、どこまで広まるかねえ。時間かかりそう。
他にも福祉問題は山積しているし、「マインドフルネス」など、
精神医療の世界も日進月歩で、猛スピードで変化しているから。
【認知行動療法に関するブログ内関連記事】
『こころが晴れるノート』大野裕/著
不安障害の認知行動療法(1)―パニック障害と広場恐怖(1)〈患者さん向けマニュアル〉(星和書店)
『パニック 不安発作を克服する認知行動療法メソッド』
私がクリニックに行った時、すぐに薦められたけれども、
はじめは心療内科が何か、パニック障害とは何か、何も分からないところに認知行動療法と言われても
ピンとくるわけもなく、担当医が薦めた本を読んでも、効果があるとは感じられなかった。
「本来であれば、医師とマンツーマンで時間をかけてやるもので、
日本には、まだまだ認知行動療法をやる医師が非常に少ない」
と最初から言われて、じゃあダメじゃんて思ったし。
実際、自分の言動を急に変えるなんて、一番難しいことだ。
そもそも変えるより、“気づいて”“受け入れる”ほうが大事じゃないかとも思う。
とはいえ、人それぞれ。
統計的に、認知行動療法で症状が回復したというデータもあるのだから
今一度、基礎を見てみようと思った。
●認知行動療法とは
●うつの患者は、同じ物事を否定的にとらえる傾向が強い
たとえば、会話中の沈黙などの場合も、人によって捉え方が違う。
こう考えるのが“悪い”ということではない。
人によっては「次は頑張ろう」と努力、奮起する力にもなり得るが、
ダメなんだ、と追い込んでしまうと、やる気がなくなったりもする。
あらゆる事を否定してしまい、他の原因を無視してしまうと、気持ちは沈んでしまう。
→「中立的」「現実的」な捉え方に幅を広げる訓練=認知行動療法
●認知行動療法にはさまざまなやり方がある
一例:
1.紙に気になることを書き出してみる
2.治療者とともに振り返り、1つ1つ、はたしてそれが現実的なのか検証してみる。
3.「代わりとなる考え」として、よく考えてみると、すべてダメだったわけではなかったことに気づく
4.最初よりショックの度合いが低くなる
これを繰り返し行うことで、自分の考え方・捉え方のクセ、パターンが見えてくる。
●認知行動療法の効果
治療後の再発が減る
●「薬物療法」との併用
横軸は海外の各研究グループの名前
「薬物療法」との併用のほうが改善の効果が高まるというデータがある。
併用するタイミングは人による。
クスリだけでは十分な結果が得られない場合など。
このグラフは海外だけれども、日本の研究でも同様の結果が得られた。
●脳への作用が異なるのではないかという研究が進められている
認知行動療法を行うと、前頭葉が沈静化することが分かった。
クスリは、脳の深層部(意欲・興味等)をアップさせる。
この両方で補い合うことで効果が増す。
●誰でもすぐに受けられるのか
現状は、認知行動療法が受けられる医療機関は限られている(ここが問題だ
認知行動療法自体は、日本では2010年から治療が始まった。
(なんだ、まだ本当に歴史が浅いんだ/驚 私がパニ障になったのと同じ頃じゃん
●2016年4月~認知行動療法が保険適用に
研修を受けた看護師が、医師の指導のもとに行えるようになった
受けたい場合:
主治医、精神保健福祉センターに相談
「1回で20分ほどかかるので、医師が診察で手一杯の現状ではムリがある状況だが、
これから増えるのではないかと期待している。
専門性が高い分野なので、しっかりとした研修が必要」
*
さあ、どこまで広まるかねえ。時間かかりそう。
他にも福祉問題は山積しているし、「マインドフルネス」など、
精神医療の世界も日進月歩で、猛スピードで変化しているから。
【認知行動療法に関するブログ内関連記事】
『こころが晴れるノート』大野裕/著
不安障害の認知行動療法(1)―パニック障害と広場恐怖(1)〈患者さん向けマニュアル〉(星和書店)
『パニック 不安発作を克服する認知行動療法メソッド』