■「荘厳なる天平の祈り~第65回 正倉院展~」@日曜美術館(2013年11月3日放送)
日本の歴史の時代区分だけでも、歴史が苦手だった自分には精一杯なのに、
日本の「元号」は多すぎて覚えられない・・・
これは、奈良時代のことか
マンガ感想メモリスト
『天上の虹』『日出処の天子』あたりかな?
仏教伝来とともに、シルクロードをたどって、日本にも渡ってきたさまざまなモノたち。
天平文化が花開き、華やかな仏具は、日本でも作られた。
正倉院内には約9000点の宝物が納められている中、今回の展覧会ではその一部が公開された。
毎年行われる展覧会で、今回も25万人の来場者が集まった。
ゲストの西山厚さん(奈良国立博物館学芸部長)は、正倉院の宝物を30年見てきた。
●聖武天皇の想い
災害、疫病、飢饉などで苦しむ民を想い、仏に最高のものを捧げ、儀式を行うことで救おうとした聖武天皇の想い、
それに応えようと、最高の技術を結集した職人の想いが込められた品々。
貝、琥珀、トルコ石などが散りばめられている
唐の都・長安は、交易が盛んな国際都市だった
●夾纈(きょうけち)
当時は染色技術がとくに発展したが、平安時代には途絶えてしまった日本最古の幻の技法。
それに魅入られた京都の染物屋さんが、インドの文献などを参考に50年かけて甦らせようとしている。
完璧な左右対称に染められ、千年以上前に作られたとは思えないほど色鮮やかに残された鹿の絵
<染め方の再現方法>
1.左右対称の絵が彫られた板の間に、二つ折りにした布を挟む
2.ロープで締める
3.穴の開いたところだけに染料が染み込み色が出る仕組み。木の釘のようなものを刺して紋様を表す
4.染料に漬ける
5.板を外し、水で洗う
6.完成したが、わずかな穴の隙間から色が混ざってにじんでしまった
「なんでもゆっくりゆっくり丁寧にやる。4色染めるのに2週間かかる
何度も失敗もしますよw
きっかけは、インドにあった版木を見て、
1500年経ってもどうしてここまで色が美しく残っているのか、
今、自分たちが染めているものが果たして千年ももつのか再現したくなった」
西山:
古代の職人さんのほうが、モノがない時代なのに非常にいい仕事をしています
奈良時代のレヴェルは信じられないほど高い
本当にいいモノがたくさん作られた時代は、私は奈良と明治しかないと思う
琴などは、仏に音楽を供えるため、儀式のために作られたと思われる。
国家がそれに価値を置いていたということです
井浦「いい~時代ですねえ!」
●聖武天皇が愛した「鳥毛帖成文書屏風」
君主の戒めが書かれている
一流の国造りを目指した聖武天皇は、飢えや病に苦しむ民のために東大寺に大仏を建立。
●23年ぶりに公開された「漆金薄絵盤」を復元する試み
法華寺から復元を依頼された高田さんは、復元過程で、蓮の花びら1枚ずつの大きさの違いに気づいたそう。
「お香の煙が立ち上る時、描かれた絵のエネルギーも感じます」
3年ぶりに公開された本尊の前で、実際にお香をたてる試みがされた
1.粉末状のお香を器に入れ、鳥の毛でつくられたヘラでならす
2.その上に灰を厚く盛る
3.盆を返して、型を抜き取る「香印」
法要で復元された「漆金薄絵盤」を使って実際お香が焚かれ、夾纈で染めた作品が披露された。
「香印」には、お香が一般の人々の隅々にまでいきわたるよう、長く燃える工夫があるという
井浦:
怖いくらい美しすぎて、1つ1つの絵を観ていて、途中で脳が止まってしまった。視力を超えてますね
専門家:
私はこれが、正倉院宝物のNO.1だと思っています。
完璧な形。そばにいくだけで蓮弁が揺れるように作られているんです
煙とともに全体が常に揺れる
そこには当時の切実な信仰がなければ生まれ得ない技術がある
“祈りの文化”だと思います
6つの楽器を奏でる天人が描かれている
●献物をのせる台にまでこだわり
専門家:
日本人は箱が好きですよね。女の子とかも箱に大事なモノを入れる。
モノを大切にする心。これらが残っていること自体が奇跡。
辛い出来事から生まれた信仰や宝物が、1250年後の人々を元気づけるというのもフシギなことだと思います
追。
「アートシーン」がらみのイベントのおしらせに思わず笑顔になる井浦さんw
日本の歴史の時代区分だけでも、歴史が苦手だった自分には精一杯なのに、
日本の「元号」は多すぎて覚えられない・・・
これは、奈良時代のことか
マンガ感想メモリスト
『天上の虹』『日出処の天子』あたりかな?
仏教伝来とともに、シルクロードをたどって、日本にも渡ってきたさまざまなモノたち。
天平文化が花開き、華やかな仏具は、日本でも作られた。
正倉院内には約9000点の宝物が納められている中、今回の展覧会ではその一部が公開された。
毎年行われる展覧会で、今回も25万人の来場者が集まった。
ゲストの西山厚さん(奈良国立博物館学芸部長)は、正倉院の宝物を30年見てきた。
●聖武天皇の想い
災害、疫病、飢饉などで苦しむ民を想い、仏に最高のものを捧げ、儀式を行うことで救おうとした聖武天皇の想い、
それに応えようと、最高の技術を結集した職人の想いが込められた品々。
貝、琥珀、トルコ石などが散りばめられている
唐の都・長安は、交易が盛んな国際都市だった
●夾纈(きょうけち)
当時は染色技術がとくに発展したが、平安時代には途絶えてしまった日本最古の幻の技法。
それに魅入られた京都の染物屋さんが、インドの文献などを参考に50年かけて甦らせようとしている。
完璧な左右対称に染められ、千年以上前に作られたとは思えないほど色鮮やかに残された鹿の絵
<染め方の再現方法>
1.左右対称の絵が彫られた板の間に、二つ折りにした布を挟む
2.ロープで締める
3.穴の開いたところだけに染料が染み込み色が出る仕組み。木の釘のようなものを刺して紋様を表す
4.染料に漬ける
5.板を外し、水で洗う
6.完成したが、わずかな穴の隙間から色が混ざってにじんでしまった
「なんでもゆっくりゆっくり丁寧にやる。4色染めるのに2週間かかる
何度も失敗もしますよw
きっかけは、インドにあった版木を見て、
1500年経ってもどうしてここまで色が美しく残っているのか、
今、自分たちが染めているものが果たして千年ももつのか再現したくなった」
西山:
古代の職人さんのほうが、モノがない時代なのに非常にいい仕事をしています
奈良時代のレヴェルは信じられないほど高い
本当にいいモノがたくさん作られた時代は、私は奈良と明治しかないと思う
琴などは、仏に音楽を供えるため、儀式のために作られたと思われる。
国家がそれに価値を置いていたということです
井浦「いい~時代ですねえ!」
●聖武天皇が愛した「鳥毛帖成文書屏風」
君主の戒めが書かれている
一流の国造りを目指した聖武天皇は、飢えや病に苦しむ民のために東大寺に大仏を建立。
●23年ぶりに公開された「漆金薄絵盤」を復元する試み
法華寺から復元を依頼された高田さんは、復元過程で、蓮の花びら1枚ずつの大きさの違いに気づいたそう。
「お香の煙が立ち上る時、描かれた絵のエネルギーも感じます」
3年ぶりに公開された本尊の前で、実際にお香をたてる試みがされた
1.粉末状のお香を器に入れ、鳥の毛でつくられたヘラでならす
2.その上に灰を厚く盛る
3.盆を返して、型を抜き取る「香印」
法要で復元された「漆金薄絵盤」を使って実際お香が焚かれ、夾纈で染めた作品が披露された。
「香印」には、お香が一般の人々の隅々にまでいきわたるよう、長く燃える工夫があるという
井浦:
怖いくらい美しすぎて、1つ1つの絵を観ていて、途中で脳が止まってしまった。視力を超えてますね
専門家:
私はこれが、正倉院宝物のNO.1だと思っています。
完璧な形。そばにいくだけで蓮弁が揺れるように作られているんです
煙とともに全体が常に揺れる
そこには当時の切実な信仰がなければ生まれ得ない技術がある
“祈りの文化”だと思います
6つの楽器を奏でる天人が描かれている
●献物をのせる台にまでこだわり
専門家:
日本人は箱が好きですよね。女の子とかも箱に大事なモノを入れる。
モノを大切にする心。これらが残っていること自体が奇跡。
辛い出来事から生まれた信仰や宝物が、1250年後の人々を元気づけるというのもフシギなことだと思います
追。
「アートシーン」がらみのイベントのおしらせに思わず笑顔になる井浦さんw