■藤城清治影絵展「光と影は幸せをよぶ」(2016.8.6)
開催期日: 7月15日(金)~ 10月13日(木)まで
時間: 10時30分~19時30分
場所: 教文館9階ウェンライトホール
“本展覧会では6月に発売されました。「アッシジの聖フラシスコ」の絵原画28点、平和の世界へ、奈良の仏像を描いた作品、
動く影絵・プロジェクションマッピングなど全92点を展示いたします。”
以前、家に届いたステキなアドカードで知って、燃えそうな暑さの中、Nさんと行ってきたv
連日の暑さのせいで脳のネジがゆるんでいるせいか、約束は土曜だったのに、
金曜に出かけてしまい、待ち合わせ場所でメールしてから
カレンダーを確認して気づいて、他に行けそうなイベントを探したけど、
ほとんどが8月下旬からだったし、精根尽き果てて、家に帰ったっていうバカなエピソードあり
気を取り直して、今度はなんとか間違えずに行けたんだけど、今回も相当な珍道中だった。
Nさんには多大な迷惑をかけてしまい、本当にスミマセンでした
*
毎回、心からのもてなしを受けるような教文館での藤城さんの展示会。
入り口から、御年92才になられるご自身直筆の「ごあいさつ」があって、
もうそれだけで胸がいっぱいになる。
半券もいつも可愛いv
入ってすぐ目についたのは、藤城さんのある想い。
私も賛同することなので、全文を入力させていただきます。
【カメラ撮影や複写をOKにしたことについて】
日本の美術館は静かで安全な鑑賞環境、作品のオリジナリティの尊重保存、
著作権保護などの理由で複写や撮影は通常禁止されています。
しかし、海外では許可しているところもあり、そんな時、うれしく思ったりします。
影絵は絵画の中でも映像に近く、光という自然と人間の想像力とのコラボレーションでつくられたもので、
光と影が原点だけにカメラで撮るのに、とても適しています。
最近、レストランで料理を食べる前にカメラで撮っている情景をよくみます。
食事の思い出や、料理の研究が、すごく素敵です。
わたしの影絵も、もっと親しんでもらいたいし、作り方を研究して、
みんなにまねをして作ってもらい、光と影の美しさを身近に味わってもらいたいのです。
作品の一部分をアップで撮ったりするのも楽しいでしょう。
いま、日本各地の美術館で開催しているわたしの光と影の展覧会は大規模な展覧会で、
また、公立の美術館でもあり、複写や撮影は当然できません。
それだけに、自宅スタジオ展やこの教文館での展覧会のように、
わたし個人の企画の小規模な展覧会では、大きな美術館では出来ないことをしてみたいと思って、
複写や撮影をOKするという思い切った試みをしたのです。
この教文館の会場の中だけは、小さなこどもから、お年寄りまで、
みんなが自由に、なんの規制もなく、すべての人が、それぞれ、いろんな楽しみ方をして
喜んでいただけるような夢の中の小宇宙をつくってみたいのです。
この教文館の展覧会は、素のわたしの意を汲んで、みんながそれぞれいろんな楽しみ方をして、
こんな展覧会を、また楽しいし、はじめてだと、すべての人が感動するような
展覧会になることを心から願っております。
*
今回の展覧会は、前回観たものもあったけれども、
まさに2016年に描いた新作が多かったことに驚いた
【渾身の新作『アッシジの聖フラシスコ』の原画】
教文館は、キリスト教関連の本屋さんだけれども、
それに関連した渾身の新作『アッシジの聖フラシスコ』の原画がストーリーとともに飾られていて、
ストーリーと絵に引き込まれた。
なんと制作に21年もかかったという! その理由が語られていた。
【著者のメッセージ転記】
聖フラシスコの生涯を影絵の絵本にしてほしいと女子パウロから頼まれたのは、今から21年も前のことだった。
そのとき、いま、世界中の人々に一番知ってもらいたい人は聖フラシスコだろう。ということだった。
たしかに、イエスに匹敵する世にもたぐいまれな聖人であり、そして聖者にして聖者らしくなく、
生きた人間として清貧の道を歩んだ聖人だ。
生涯の半分は、裕福な織物商人の子として生まれ、十字軍にも参加、やがて父と決別、後半生を清貧の聖者の道へ。
小鳥を愛し、動物を愛し、太陽も月も大地も地球のすべてを兄弟として愛して、
いまから700年前に、自然との一体化、自然保護を訴えた聖人。
心に痛いほど聖フラシスコの一生に感動するだけに、簡単につくり出せなかった。
聖フラシスコの生涯を描くだけの資格が自分に果してあるだろうか。
なんとなく自分に似た生い立ちがあるように思えて、
聖フラシスコの生涯を描いた『小さき花』を読めば読むほど、簡単に絵に描けなかった。
特に最初の一枚、アッシジの街を描くのに1年が2年3年とのびてしまった。
十字軍につまずき、修道院につまずき、聖フラシスコにクララにつまずいて、とうとう21年がたってしまった。
21年前に、多くの人に知ってもらいたいという気持をもっていたけれど、
今日の時代になってますます聖フラシスコの心を世界中に知ってもらいたいと思うようになった。
ぼくも92才になって、やっと完成することができた。
絵本も今年の6月に出版した。
藤城清治「アッシジの聖フランシスコ」6月下旬発売予定!
税込4,644円という値段ながら、入り口に置いてあって、買って行った女性がいらっしゃったな
【三輪明神 大神神社】
同時に、“日本最古のお寺”と言われる奈良の「三輪明神 大神神社 (おおみわじんじゃ)」など
仏教関連の影絵コーナーも混在していて、どの宗教にもこだわらず、
その時、その時、依頼された仕事に打ち込み、また自由に好奇心を羽ばたかせることのできる
藤城さんの幅の広さと、パワーに感服。
影絵にする前のデッサンもあって、失礼だけど、やっぱり絵も上手いんだなあと見とれてしまう
絵の前に水が張ってあり、影絵が逆さ富士のように揺れる水面に映る様子も幻想的で美しい。
【プロジェクションマッピング~宮沢賢治の童話の世界】
私の大好きな宮沢賢治の童話の世界も数々あって感動もひとしお!
『セロ弾きのゴーシュ』
『雪渡り』
そのコーナーには新たな試み、今流行りの“プロジェクションマッピング”もあって、
2枚のモニターに映る影絵のアニメがつながっていて、
橋を渡る動物たち、橋が途中で崩れて、下でワニが大口を開けて待ち構えているなんてストーリーw
その足元には、水たまりみたいなものがあって、そこにも上のストーリーと連動した絵が動いていたり、
猫の足跡がピタピタと歩いていったりして、藤城さんが言うように影絵の世界に自分も入れるフシギな体験ができた
【プロジェクションマッピング~鶴ヶ城】
こちらは、かなり大掛かりで、城壁に藤城さんの影絵が巨大に映し出される。
酔っ払いの男がふらふらと歩き回る様子が可笑しい
それを夜中に大勢が観に来てスマホで撮影する人々の姿も映っていた
【ヒモを引っ張ると動く影絵】
今回、一番面白かったのは、ヒモを引っ張ると動く影絵。
「スカンクやこびとがうごきます」てちゃんと手書きで説明されていているのも可愛いけど、
ピアノ線でつながれた小人さんや、リスさんたちの手作り感がまたたまらない!
戦後、なにも娯楽がなかった時代に、子どもたちを楽しませたのは、
こうした手作りの影絵が原点だったのかもしれないと想像をふくらませた。
【戦争と平和】
そして、今回もっとも感動したのは、戦争の象徴・戦闘機と平和の象徴・白い鳥が飛び交い、
桜の並木をまっすぐ向かう参道のような道、その先は神社だろうか。
その上には燃えるような巨大な太陽、富士山にも似た裾野の広い山。
この絵にも、藤城さんさんの並々ならぬ想いがあった。
【著者メッセージメモ転記】
戦前、戦時、海軍、そして敗戦、戦後と、激動の中を影絵ひとすじに生きてきたぼくが、
慶応の同期の親友で机を並べて学んでいた舟津一郎君が14期海軍予備学生にゆき、
ぼくはあとを追って15期海軍予備学生で九十九里浜の香取航空隊へ行ったのだけれど、
一年先に行った舟津君は特攻隊で沖縄上陸戦の戦艦にとびこんでなくなったのを想い出し、
去年、九州の知覧の知覧特攻平和会館へ行った。
そして名簿を検索したら舟津一郎君の名前を見て涙がとまらなかった。
今年、海軍の航空隊の指宿へ行き、いろんな想いがからだの中にわきでてきて
どうしてもなにか描きたくなり、ぼくのすべてをかけて平和への祈りを描いた。
ぼくの集大成の作品といっていいだろう。
<九十九里浜旧香取海軍航空基地掩体壕(えんたいごう)のおもいで 2015>
ぼくが海軍少尉のとき、香取航空隊にいて、アメリカの本土上陸作戦の防衛任務についていた。
掩体壕(えんたいごう):飛行機を掩い隠すための壕
ほかにも、もちろん“ケロヨン”や、猫たち、小人たちもたくさんいた。
裏口?から入ったところにあるガラスケースの中のディスプレイもいつも楽しみ。
もしや、戦後当時に使っていた人形劇の人形では?と思わせるようなものもあり、
新旧とりまぜた、藤城さんワールドがここからも十分伝わってくる。
*
では、次の日本橋での展覧会を観に行こうと思ったら、
地下鉄の改札でPASMOを落としたことに気づいた。
また、やっちまいました・・・
私は以前、落とした時にバッグのポケットに入れるのをやめにして、
いつも持ち歩くスマホケースに入れ替えたんだけれども、ここもダメか。。
銀座の駅は出たのだから、教文館は出口を出てすぐ斜め前だし、
可能性としては、教文館を探そうとして地図を見た時と、
教文館の中で夢中で写真を撮っていた時か?
地下鉄駅員さんに問い合わせてもらったら、地下鉄線内にはまだ届いていないとのこと。
教文館さんに電話したら、最初、守衛の方なのか「届いていないよ」と言ったけれども、
「どこで落としたの?」「9階です」「じゃ、回すね」と言って、
9階の展覧会の女性スタッフさんが「届いていますよ」
ああああああああああよかった。もう神さま・仏さまにも感謝です/礼×∞
その後、無事取りに戻って、今度は定期券ケースを買って、バッグにしっかり縛り付けますので、
本当にご迷惑おかけしました!!
●不二家レストラン 数寄屋橋店
「レディースプレートA」は上品で、美味しくて、頑張って完食v
Nさんが選んだメロンパフェは銀座値段の1000円だっただけあって、超デカい!!
メロンも高級感たっぷり。バニラソフトもものすごい高くそびえている/驚
だけど、メロンソーダに見える底の部分は、寒天ともゼリーとも言えないような微妙な食感で、
メロンとも言えないような駄菓子的フシギな味で、ここだけがちと残念
テレビ出演告知 8月20日 HNK総合
ミライヲヒラク“志”のドキュメンタリー 「NEXT未来のために」
これは観なければ!
「アッシジの聖フランシスコ」(女子パウロ会)出版記念 藤城清治版画展@丸善 日本橋店 3Fギャラリー
開催日時:2016年08月03日(水) ~ 2016年08月16日(火)
9:30~20:30 (※最終日は17時閉場)
<入場無料>
出かける前に、このアドカードも家に届いて、こちらも観る予定だったのに、
時間切れとなってしまいました・・・
藤城清治美術館@那須高原
追。
黒柳徹子さんや、太田光さん夫婦らからも花が届いていた
追2。
今日のポストカード
※「作家別」カテゴリーに追加しました。
開催期日: 7月15日(金)~ 10月13日(木)まで
時間: 10時30分~19時30分
場所: 教文館9階ウェンライトホール
“本展覧会では6月に発売されました。「アッシジの聖フラシスコ」の絵原画28点、平和の世界へ、奈良の仏像を描いた作品、
動く影絵・プロジェクションマッピングなど全92点を展示いたします。”
以前、家に届いたステキなアドカードで知って、燃えそうな暑さの中、Nさんと行ってきたv
連日の暑さのせいで脳のネジがゆるんでいるせいか、約束は土曜だったのに、
金曜に出かけてしまい、待ち合わせ場所でメールしてから
カレンダーを確認して気づいて、他に行けそうなイベントを探したけど、
ほとんどが8月下旬からだったし、精根尽き果てて、家に帰ったっていうバカなエピソードあり
気を取り直して、今度はなんとか間違えずに行けたんだけど、今回も相当な珍道中だった。
Nさんには多大な迷惑をかけてしまい、本当にスミマセンでした
*
毎回、心からのもてなしを受けるような教文館での藤城さんの展示会。
入り口から、御年92才になられるご自身直筆の「ごあいさつ」があって、
もうそれだけで胸がいっぱいになる。
半券もいつも可愛いv
入ってすぐ目についたのは、藤城さんのある想い。
私も賛同することなので、全文を入力させていただきます。
【カメラ撮影や複写をOKにしたことについて】
日本の美術館は静かで安全な鑑賞環境、作品のオリジナリティの尊重保存、
著作権保護などの理由で複写や撮影は通常禁止されています。
しかし、海外では許可しているところもあり、そんな時、うれしく思ったりします。
影絵は絵画の中でも映像に近く、光という自然と人間の想像力とのコラボレーションでつくられたもので、
光と影が原点だけにカメラで撮るのに、とても適しています。
最近、レストランで料理を食べる前にカメラで撮っている情景をよくみます。
食事の思い出や、料理の研究が、すごく素敵です。
わたしの影絵も、もっと親しんでもらいたいし、作り方を研究して、
みんなにまねをして作ってもらい、光と影の美しさを身近に味わってもらいたいのです。
作品の一部分をアップで撮ったりするのも楽しいでしょう。
いま、日本各地の美術館で開催しているわたしの光と影の展覧会は大規模な展覧会で、
また、公立の美術館でもあり、複写や撮影は当然できません。
それだけに、自宅スタジオ展やこの教文館での展覧会のように、
わたし個人の企画の小規模な展覧会では、大きな美術館では出来ないことをしてみたいと思って、
複写や撮影をOKするという思い切った試みをしたのです。
この教文館の会場の中だけは、小さなこどもから、お年寄りまで、
みんなが自由に、なんの規制もなく、すべての人が、それぞれ、いろんな楽しみ方をして
喜んでいただけるような夢の中の小宇宙をつくってみたいのです。
この教文館の展覧会は、素のわたしの意を汲んで、みんながそれぞれいろんな楽しみ方をして、
こんな展覧会を、また楽しいし、はじめてだと、すべての人が感動するような
展覧会になることを心から願っております。
*
今回の展覧会は、前回観たものもあったけれども、
まさに2016年に描いた新作が多かったことに驚いた
【渾身の新作『アッシジの聖フラシスコ』の原画】
教文館は、キリスト教関連の本屋さんだけれども、
それに関連した渾身の新作『アッシジの聖フラシスコ』の原画がストーリーとともに飾られていて、
ストーリーと絵に引き込まれた。
なんと制作に21年もかかったという! その理由が語られていた。
【著者のメッセージ転記】
聖フラシスコの生涯を影絵の絵本にしてほしいと女子パウロから頼まれたのは、今から21年も前のことだった。
そのとき、いま、世界中の人々に一番知ってもらいたい人は聖フラシスコだろう。ということだった。
たしかに、イエスに匹敵する世にもたぐいまれな聖人であり、そして聖者にして聖者らしくなく、
生きた人間として清貧の道を歩んだ聖人だ。
生涯の半分は、裕福な織物商人の子として生まれ、十字軍にも参加、やがて父と決別、後半生を清貧の聖者の道へ。
小鳥を愛し、動物を愛し、太陽も月も大地も地球のすべてを兄弟として愛して、
いまから700年前に、自然との一体化、自然保護を訴えた聖人。
心に痛いほど聖フラシスコの一生に感動するだけに、簡単につくり出せなかった。
聖フラシスコの生涯を描くだけの資格が自分に果してあるだろうか。
なんとなく自分に似た生い立ちがあるように思えて、
聖フラシスコの生涯を描いた『小さき花』を読めば読むほど、簡単に絵に描けなかった。
特に最初の一枚、アッシジの街を描くのに1年が2年3年とのびてしまった。
十字軍につまずき、修道院につまずき、聖フラシスコにクララにつまずいて、とうとう21年がたってしまった。
21年前に、多くの人に知ってもらいたいという気持をもっていたけれど、
今日の時代になってますます聖フラシスコの心を世界中に知ってもらいたいと思うようになった。
ぼくも92才になって、やっと完成することができた。
絵本も今年の6月に出版した。
藤城清治「アッシジの聖フランシスコ」6月下旬発売予定!
税込4,644円という値段ながら、入り口に置いてあって、買って行った女性がいらっしゃったな
【三輪明神 大神神社】
同時に、“日本最古のお寺”と言われる奈良の「三輪明神 大神神社 (おおみわじんじゃ)」など
仏教関連の影絵コーナーも混在していて、どの宗教にもこだわらず、
その時、その時、依頼された仕事に打ち込み、また自由に好奇心を羽ばたかせることのできる
藤城さんの幅の広さと、パワーに感服。
影絵にする前のデッサンもあって、失礼だけど、やっぱり絵も上手いんだなあと見とれてしまう
絵の前に水が張ってあり、影絵が逆さ富士のように揺れる水面に映る様子も幻想的で美しい。
【プロジェクションマッピング~宮沢賢治の童話の世界】
私の大好きな宮沢賢治の童話の世界も数々あって感動もひとしお!
『セロ弾きのゴーシュ』
『雪渡り』
そのコーナーには新たな試み、今流行りの“プロジェクションマッピング”もあって、
2枚のモニターに映る影絵のアニメがつながっていて、
橋を渡る動物たち、橋が途中で崩れて、下でワニが大口を開けて待ち構えているなんてストーリーw
その足元には、水たまりみたいなものがあって、そこにも上のストーリーと連動した絵が動いていたり、
猫の足跡がピタピタと歩いていったりして、藤城さんが言うように影絵の世界に自分も入れるフシギな体験ができた
【プロジェクションマッピング~鶴ヶ城】
こちらは、かなり大掛かりで、城壁に藤城さんの影絵が巨大に映し出される。
酔っ払いの男がふらふらと歩き回る様子が可笑しい
それを夜中に大勢が観に来てスマホで撮影する人々の姿も映っていた
【ヒモを引っ張ると動く影絵】
今回、一番面白かったのは、ヒモを引っ張ると動く影絵。
「スカンクやこびとがうごきます」てちゃんと手書きで説明されていているのも可愛いけど、
ピアノ線でつながれた小人さんや、リスさんたちの手作り感がまたたまらない!
戦後、なにも娯楽がなかった時代に、子どもたちを楽しませたのは、
こうした手作りの影絵が原点だったのかもしれないと想像をふくらませた。
【戦争と平和】
そして、今回もっとも感動したのは、戦争の象徴・戦闘機と平和の象徴・白い鳥が飛び交い、
桜の並木をまっすぐ向かう参道のような道、その先は神社だろうか。
その上には燃えるような巨大な太陽、富士山にも似た裾野の広い山。
この絵にも、藤城さんさんの並々ならぬ想いがあった。
【著者メッセージメモ転記】
戦前、戦時、海軍、そして敗戦、戦後と、激動の中を影絵ひとすじに生きてきたぼくが、
慶応の同期の親友で机を並べて学んでいた舟津一郎君が14期海軍予備学生にゆき、
ぼくはあとを追って15期海軍予備学生で九十九里浜の香取航空隊へ行ったのだけれど、
一年先に行った舟津君は特攻隊で沖縄上陸戦の戦艦にとびこんでなくなったのを想い出し、
去年、九州の知覧の知覧特攻平和会館へ行った。
そして名簿を検索したら舟津一郎君の名前を見て涙がとまらなかった。
今年、海軍の航空隊の指宿へ行き、いろんな想いがからだの中にわきでてきて
どうしてもなにか描きたくなり、ぼくのすべてをかけて平和への祈りを描いた。
ぼくの集大成の作品といっていいだろう。
<九十九里浜旧香取海軍航空基地掩体壕(えんたいごう)のおもいで 2015>
ぼくが海軍少尉のとき、香取航空隊にいて、アメリカの本土上陸作戦の防衛任務についていた。
掩体壕(えんたいごう):飛行機を掩い隠すための壕
ほかにも、もちろん“ケロヨン”や、猫たち、小人たちもたくさんいた。
裏口?から入ったところにあるガラスケースの中のディスプレイもいつも楽しみ。
もしや、戦後当時に使っていた人形劇の人形では?と思わせるようなものもあり、
新旧とりまぜた、藤城さんワールドがここからも十分伝わってくる。
*
では、次の日本橋での展覧会を観に行こうと思ったら、
地下鉄の改札でPASMOを落としたことに気づいた。
また、やっちまいました・・・
私は以前、落とした時にバッグのポケットに入れるのをやめにして、
いつも持ち歩くスマホケースに入れ替えたんだけれども、ここもダメか。。
銀座の駅は出たのだから、教文館は出口を出てすぐ斜め前だし、
可能性としては、教文館を探そうとして地図を見た時と、
教文館の中で夢中で写真を撮っていた時か?
地下鉄駅員さんに問い合わせてもらったら、地下鉄線内にはまだ届いていないとのこと。
教文館さんに電話したら、最初、守衛の方なのか「届いていないよ」と言ったけれども、
「どこで落としたの?」「9階です」「じゃ、回すね」と言って、
9階の展覧会の女性スタッフさんが「届いていますよ」
ああああああああああよかった。もう神さま・仏さまにも感謝です/礼×∞
その後、無事取りに戻って、今度は定期券ケースを買って、バッグにしっかり縛り付けますので、
本当にご迷惑おかけしました!!
●不二家レストラン 数寄屋橋店
「レディースプレートA」は上品で、美味しくて、頑張って完食v
Nさんが選んだメロンパフェは銀座値段の1000円だっただけあって、超デカい!!
メロンも高級感たっぷり。バニラソフトもものすごい高くそびえている/驚
だけど、メロンソーダに見える底の部分は、寒天ともゼリーとも言えないような微妙な食感で、
メロンとも言えないような駄菓子的フシギな味で、ここだけがちと残念
テレビ出演告知 8月20日 HNK総合
ミライヲヒラク“志”のドキュメンタリー 「NEXT未来のために」
これは観なければ!
「アッシジの聖フランシスコ」(女子パウロ会)出版記念 藤城清治版画展@丸善 日本橋店 3Fギャラリー
開催日時:2016年08月03日(水) ~ 2016年08月16日(火)
9:30~20:30 (※最終日は17時閉場)
<入場無料>
出かける前に、このアドカードも家に届いて、こちらも観る予定だったのに、
時間切れとなってしまいました・・・
藤城清治美術館@那須高原
追。
黒柳徹子さんや、太田光さん夫婦らからも花が届いていた
追2。
今日のポストカード
※「作家別」カテゴリーに追加しました。