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『あなたがそこにいるから』原田美枝子(扶桑社)

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『あなたがそこにいるから』(扶桑社)
原田美枝子/著 初版1996年 1300円

※2002.1~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


▼あらすじ(ネタバレ注意

『小さな恋のメロディ』のマーク・レスターに憧れてオーディションに出て落ち、
サンミュージックから歌手デビュー話(!)は消え、
日活の教育映画『ともだち』でファーストカット

中学生の性を描いた『恋は緑の風の中で』で15歳のヌード、
そして『大地の子守歌』『青春の殺人者』でキネマ旬報主演女優賞ほか、
『ミスター・ミセス・ミス・ロンリー』では企画も兼ね、
『乱』、26歳で『火宅の人』

倒れて顔を切る

カンヌ映画祭に黒澤明と同行

バレエに励んだ少女時代、24歳の失意の中、俳優の石橋凌に出会う
鳥取砂丘でのシンプルな式をあげる
長男・大河、長女・優河、次女・静河誕生

仕事復帰

1989.11.6 松田優作ががんで死去

座禅で体得した宇宙との融合
前世も俳優っていうのは納得
世界の俳優と渡り合いたいという夢



作家にもなれる表現力、自己分析力
“他の人になりたい”っていう俳優の変身願望は、まず“自分を知ること”が重要なんだ

数々の映画の秘話、子育て奮闘記、父母との微妙な距離、
自殺まで考えた思春期、憧れの原田さんの等身大が見えて、
久々面白い伝記を読んだ。

山田五十鈴さんに対抗するその気迫も凄い!!

“子は母の気持ちを反映する”ていう言葉も興味深い




(2016感想)

私がこんな大人な女性になりたいと常に憧れ続けている女優さん。人としても尊敬している。

この自伝を読んで、忙しい子育てと女優業の両立の中で、短い時間でもいいから
1人になって瞑想する時間をもうけると、イライラや、不安が落ち着くみたいなことを書いていたのを読んだのが
後々になっても忘れられないほど印象に残っている。

けっこう“脱ぐ”女優さんのイメージもあって、理想的なプロポーションに、
あの甘ったるい声のギャップがあって、素はとても冷静で、温かみもあって、
いつまでも第一線のお仕事をされていて、出演作はいつも気になる。



黒澤監督の『乱』での鬼気迫るシーンが強烈に残っていて、何度も観たのに
なぜかノートには切り抜きしかなくて、フシギなんだよね。
この時、相当絞られて、ものすごく落ち込んだといった話をどこかでされてた記憶がある

ほかにも『あゝ野麦峠』『愛を乞うひと』といった映画ももちろん、
初期のドラマも大好きな作品がたくさんある。『女ともだち』とか
今みたいにネットのない時代に、新聞のテレビ欄やテレビ雑誌をチェックしてたことを思い出す

中でも強烈だったのは、奥田瑛二さんと共演したドラマがあったんだけど、タイトルが思い出せない。
検索したら、同じことを聞いてる方がいらっしゃった→here
けっこう共演してるんだな。

ここで回答されてる方の親切なストーリーを読む限り「遠めがねの女」が一番近い気がする。
檻みたいなところに入れられて飢えた男は、気が狂って、自分の脚まで食べちゃうシーンが頭から離れない・・・

てか、こんな検索サイトまであるのね

「ドラマデータベース詳細検索結果」

原田美枝子(ウィキ参照



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