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『NHK 祈りの造形 仏像物語 仏はどこに、どんな姿で』(学研)

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■『NHK 祈りの造形 仏像物語 仏はどこに、どんな姿で』(学研)
西村公朝/著 初版1988年 1800円

※2001.5~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。

大型本で、豊富な仏像、その他の写真が美しく、簡潔にまとめられた文章で、仏教世界を易しく説いている
ラストにまとめられた、西村氏の職業、国宝(メイン)仏像修理の様々な失敗談
(密仏が崩れていたり、鎌倉の大仏の顔に江戸の修理がされていたり)等あって、
住職といえど、意外に自分の寺のご本尊、仏像について知らないものだと驚くとともに、
面白いエピソードに親近感をもった


▼あらすじ(ネタバレ注意

「釈迦」
紀元前6C インド、ヒマラヤ山中、カピラ城王子に生まれる
29歳で城を出る
6年間苦行して悟り、80歳で亡くなるまで人に教えを説いた


●「32相・80種好」
仏像の特徴は、大きく32、細かく80ある
背丈は1丈6尺(約5m)、肌は金色に輝き、筋肉は赤子のようにふっくら
螺髪、肉髻相、細い眉、水晶のような瞳、耳とう(じとう・イヤリングの跡)、
白毫(びゃくごう、額中心の白い毛)etc...


「蓮華蔵世界観」



「四天王」
東に持国天、南に増長天、西に広目天、北に多聞天
仏法の守護神で仏敵を見張る


歴史
紀元前20~15C アーリア人が中央アジアからインドに来て、「バラモン教」を「インド教」にして国教とした
インド人は宗教改革をおこし、7つ目が「仏教」
1C 釈尊の研究が「大乗仏教」となり、難解で人々から離れ、
「バラモン教」+「インド教」=「ヒンドゥー教」になり2Cに復活
3C 「大乗仏教」+「密教」となる


●「両界」(まんだら)
「胎蔵界曼荼羅」仏が球体の宇宙のどこに位置するかを描いた
「金剛界」物の各目、異なる法力を描いた


「如の世界観」
○○のごとし、如の集まり=真如
自然は、すべて4つの元素「地・水・火・風」=空で構成される

“私は如の固まりでできた「如来」で、死ぬと「元素」に還る 「如去」
 たとえば、菜を食べたら、菜の如来は「菩薩」となり、
 エネルギーの「明王」となるように、すべてが互いになりあい、
 そのバランスをとっているのが「天部」”




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