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notes and movies(1999.4〜 part1)

過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は水色のノートからご紹介。

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photo1:江戸川乱歩の少年探偵シリーズの挿絵をコピーw
photo2:今度はダスティン・ホフマンまつりらしい。
photo3:それからクイーンにハマった。40代頃のロジャー・テイラーがかっこいい!Image may be NSFW.
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若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『ダークシティ』(1998)
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監督:アレックス・プロヤス 出演:ルーファス・シーウェル ほか
ノートの最初を飾るにふさわしいめちゃめちゃ面白い作品!
『Brazil』『Until the end of the world』に近いトリップ感と、うすら寒いSF。
米映も捨てたもんじゃない。曲もピッタシ。

私がよく見た夢のように、もし果てしない宇宙に「果て」があったら? 人の心は絶望的にすさんでしまうかも知れない。
ぼやけた幼い日の記憶から昨日食べたものを忘れたり、さっき置いた物の場所が変わっていたり、
ついうとうとと眠った瞬間、私たちの記憶がスリ返られ、どこへも行けず操作されているとしたら?!
永遠に夜が続いて気づきもしないことですら背筋が寒くなる。
ラストの解放的であるはずの空と海も創りものくさいのがまたゾッとさせられる。
キャスティングもばっちり。キーファーの妙な喋り方のドクター役は今まででいちばん良かった。

建物がめまぐるしく変わったり、strangersらの巣窟内のCGも目を見張るが、
ラスト、光を嫌う彼らの世界の闇が回転して一気に太陽を迎えるシーンは素晴らしい。
ジョンはまるで神。これから好きに世界を創れるなんてスゴイ。でもそこは果して地球?
記憶を失っている人々は本当はどこから連れてこられたのか? 考え続けると奥が深くて空恐ろしくなる。


■『素晴らしき日曜日』(1947)
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監督:黒澤明 出演:沼崎勲、中北千枝子、菅井一郎、有山緑、森敏、小林十九二 ほか
侍ものでも活劇でもない、不思議な魅力を持った作品。
いつの時代も変わらぬ平凡なカップルのデートの1日を描いているが、時は敗戦後。
今と比べれば笑えるほど物価が安いのに、穴のあいた靴を履き、コーヒー1杯も払えない貧しさは理解できない。
でも映画観て、ホテルに入るだけのデートより、ずっと男女の関係が近くて
素直で純粋で妙に子どもじみたり、急に年寄り臭くなったり、希望の光とどん底が入り混じって濃い1日。
土曜も出勤だったのか? 沼崎は森と負けないくらい役者系で魅力がある。

「皆さま、貧乏な恋人たちを応援してください!!」て涙目のアップで訴えられて、当時の映画館の客はどーしたんだろ。
こうして支え合って、希望を取り戻して頑張った恋人らが今の父母の世代、いや祖父母の世代か。
リッチな人はリッチだったんだ。“闇”ってどんな商売だったのか?
物があふれてかえって迷ってる私たちとは全然違う。


■『パラドックス』(1995)
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監督:フランシス・F.コッポラ 出演:ニール・マクドノー ほか
今までいろいろ観た中でも特筆すべき不思議な作品。
夢のようでいて近未来、懐かしさともの哀しさと、温かい幸福感の残るSFファンタジー?
世紀を経ても今世紀の遺物〜馬車、蓄音機、農家の木の家などを愛し、自然を愛する心、
死と闇と悪と戦う心を忘れないでいたら、どんなにフシギな文化でも人々は幸福に暮らしていけるだろう。そんな希望を与えてくれる。


■『恋愛小説家』(1997)
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監督:ジェイムズ・L.ブルックス 出演:ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント ほか
♪Always look on the bright side of life がアート・ガーファンクルのクラシック調に
アレンジされて使われてることを知って観た。
エリックの歌声で聴けないのは残念だけど、こうしてイイ作品に採用されているのはファンとして嬉しいかぎり。

美女にはこと欠かないニコルソンがこの歳で恋に戸惑う役なんて笑える。
ちょっと使った石鹸をすぐ捨てちゃうなんて環境保護の敵、信じられないようだけど実際いるんだよね。
それぞれ重い心の悩みを抱えた大人のラブコメ。ハントの親しみやすい笑顔がイイ。

「1番くつろげる、世界で1番素晴らしい女性に気づいているのは自分だけで、それが誇りだ」

なんだかんだいっても小説家。他に余計なごたくを並べずに女を泣かせて落とすセリフにたけてる。
こんな風に言われたら、ニコルソンの恐い顔も素敵に見えてくるもんだ。
道の裂け目もフツーに歩けるようになって、めでたし、めでたし。
この曲の入ったCDないかな? 全部通して何を歌っているのか歌詞も知りたい。
エリックも自分の曲がこんなロマンティックに大物に歌ってもらえてさぞ嬉しいだろうな。


■『ロスト・イン・スペース』(1998)
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監督:スティーブン・ホプキンス 出演:ウィリアム・ハート、ゲーリー・オールドマン ほか
やっぱ劇場へ観に行きゃ良かった。アルコール依存症から抜け出してマジでキレてる演技してる
ゲーリー・オールドマンとウィリアム・ハートの共演だけでも観る価値あり。
TVシリーズでも深夜に放送してて一度観たけどおマヌケな感じのSFコメディだった。
SF版「奥様は魔女」って感じ。かなりスケールアップしてCG使いまくり、ハイパーになってる。

あっという間に防御服になるシーンや、時計みたいなモバイルで日記をビデオで撮ったり、
リモコンでいろいろ操作できたり、未来といっても50年後、果してそれほど進んでいるかどうか。
『2001年宇宙の旅』もまだ実現してないしね。でも、それだけ急がなきゃならない理由がある。

マンガみたいな声のペニーは可愛い。しっかり者の姉と彼女にアタックしてバカにされるパイロット。
ママも一流科学者&生物学者、息子は天才だし、すごい一家。


■『ラ・ブーム』(1980)
監督:クロード・ピノトー 出演:ソフィー・マルソー、クロード・ブラッスール ほか
時代を感じるなあ。副題が“ソフィー!唇よ燃えろ!”だもんね。
これでソフィは一躍アイドルに。来日した時もえらい騒ぎで、今や演技派。仏を代表する看板女優だもんね。
14歳の少女の初恋と両親の熟練の愛を比較して同時進行させたところがツボ。
なにかとアドバイスしてくれる理想的なひいおばあちゃん(翔んでる!)がどこか大物の雰囲気。往年の大女優か?!
仏の男の子、女の子には、こーゆー若者の集まるホームダンスパーティがあるのか? 性教育も進むワケだ。

誕生パーティで踊ってたら、もっとカッコいい男の子が入ってきて、コロっとそっちに乗り換える。
少女の恋ははかない。誰でもいいのか、いい経験になるしね。
汗だくになって踊るのか、けっこう激しい。単にディスコブームだったのかな?
いろいろ仏の一般家庭の事情が見れて勉強になる。
ソフィーはこの頃すでに大人びた表情も見せて、演技も個性もバッチリ素材が輝いてる。
たしか続編があるんじゃなかったっけ?


■『JANET JACKSON'S RHYTHM NATION 1814』(1989)
出演:ジョッシュ・ミラー、タイリン・ターナー ほか
ALBUM "JANET JACKSON'S RHYTHM NATION"より
♪BLACK CAT、♪MISS YOU MUCH、♪THE KNOWLEDGE、♪RHYTHM NATION

TV番組用に大急ぎのスケジュールで撮ったスペシャル版。スタッフ総勢数百人という、やることデカイね、この家族。
ジャクソンズママも初見。まだ若い! 息の抜けるようなハイトーンな喋り方は彼女からの遺伝か?
「全力で立ち向かいなさいと私が教えたからよ」と誇らしげ。

今のジャネットに比べると(というかこの映画を観るかぎり)ストリートダンサーを指導に迎えたという個性が
出ているせいかカチカチした鋭い動きが目立つダンス。
イスを用いた数分間のシーンも何十回も撮り直して16時間以上もぶっ通しやってたとか、
本編30分、メイキング30分という作りはマイケルと同じ。

メイキングではダンスリハ風景。メンバーとわきあいあい、でも本番には完璧を求めるってゆー褒め文句が語られる。
実際ダンスからストーリーから作詞作曲、映像のことまでアイデアを出して自分の世界を表現し、
かつワールドピースに貢献してるんだからスゴイよ、この兄妹は。


■『卒業』(1967)
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監督:マイク・ニコルズ 出演:ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス、アン・バンクロフト ほか
超有名な名作なのになぜかずっと死角だった今作。サイモン&ガーファンクルの名曲がどう使われているのか気になって借りた。
♪SOUND OF SILENCE、♪APLIL COME SHE WILL、♪MRS.ROBINSON(彼女が誰かやっと判明!)の3曲だけで
耳に親しんだ名曲は時に映画を超えてる。

ダスティン若い!! 今や重鎮だけど、こうして観ると童顔は変わらない。学生役なのに当時30歳はビックリ!
アン・バンクロフトと6つしか違わないなんて! やっぱ若いって宝なんだな。
向こうじゃみんな結婚する前に血液検査を受けるのかい?Image may be NSFW.
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以前の熱愛も、今冷静に観るともろストーカーだよね。
まだ'70のヒッピーはいないが学生運動のことが出てきて、'60アメリカの若者がどんな生活だったか生き生きと伝わってくる。
ホフマンのどこかホケ〜っとしたキャラがコメディもイケることに気づいた。
後にいろんな名作に出演しても彼のインパクトある1作はやっぱこれっきゃないっしょ。
プールにダイブした時のいわれもない若者の孤独、Eに知られ、母が「さよなら」と遠くなるカメラワーク、
細かい演出、ユニークな脚本が要所に生きてる。


■『janet. JANET JACSON』(1994)
♪THAT'S THE WAY LOVE GOES、♪IF、♪AGAIN、♪ANY TIME, ANY PLACE、♪YOU WANT THIS

MTV以降シングル以外のアルバム収録曲にもビデオクリップが制作されてスターはほんと大変。
今作はメイキングと本番が一体化してる。モノクロ、カラー別ver.いろいろ楽しめる。
ダンス指導はグループの中の1人の女性。教えて+自分も仲間って難しい部分もあったろうね。
とりたてて新しいステップはなかったけど、今までの踊るハツラツ娘からずっと大人、セクシーに官能的なつくり。
ソフトなラヴバラード、相手を変えて恋愛をしっとり歌う別の顔が見れる。

今回は曲作りには参加しても振り付けや映像はプロにまかせてるみたい。忙しくてそこまで手が回らないか。
前作の時よりだいぶ顔も体もスッキリスマート完璧バディ。
それにしても気になるのは、ジャケットの写真。まっぱの上半身を後ろから胸だけおさえてる謎の手は一体誰のもの!?
きっと本国でもそうとうショッキングな話題になったことだろう。


■『レインマン』(1988)
監督:バリー・レビンソン 出演:ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ ほか
こんないい作品を吹き替えで観なきゃならないなんて、日曜の特別な夜の過ごし方の楽しみが半減。
(私が間違えたか、カセットの中身が間違ってたか!?
とにかく、前頁から急にD.ホフマンシリーズに突入。賞男の彼が出れば、どんな人間にもなれる。
'80にはまだ自閉症は一般的に知られてなかったというのが驚き。知能遅れか痴呆と思われていた。
ま、心の病の研究はまだまだ進行中で、今でさえ誤った診断と治療が行われているのかも知れないけど。

体に触れられるのを嫌い、時間、習慣を繰り返すことに執着、パターンから外れると不安になり、パニくる。
知能は高いが感情と結びつかず表現ができない。これだけデータがあっても、
血のつながり、人との交流の刺激が及ぼす脳と心への影響は計り知れない。
それにしても一瞬に落ちた246本の楊枝を数えずに当てるとはコンピュータ以上。
人の脳内は電気信号と同じだといえども、まさに無限の可能性を持ってると彼らが証明してくれる。
機会があれば、この次は絶対生の声を聞くぞ。アボット&コステロの野球のギャグも知りたいし。


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