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『凍れる河 Frozen River』(新潮社)

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『凍れる河 Frozen River』(新潮社)
オリヴィエ・フェルミ/写真・文 檜垣嗣子/訳
初版1995年 1900円

※2002.5~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


▼あらすじ(ネタバレ注意

インド最北部カシュミール州のザンスカールは、ヒマラヤのふもと
マイナス30度で凍った河(チャダル)を渡ってしか外界と接点を持たない閉ざされた世界
しかし、そこにはシンプルで、自然と闘い、共存しながら生きる人々の温かい絆がある

父ロブサンは、息子モトゥプと長女ディスキットを学校へ通わせることを決意する。
別れはつらいが誇りに満ちた再会と別れ。命を懸けた旅

「この子はいいカルマを持って生まれた」

文明社会が最高の幸せとは言えないが、新しい世界、知識を学ぶ喜びが人には大切だと改めて思う

今や10代半ばとなった子ども2人は、著者と世界中を旅した
外交官と医師を目指しているという

2人が生まれた土地と、他の地を結ぶ架け橋となるのはかは分からないが
あらゆる可能性と選択肢が与えられたことは間違いない

この話は、本書の他に、小説、児童書も出ているらしい
印象的、感動的な自然と、そこで暮らす人々の写真が素晴らしい


(いまだに図書館に行くと、この本を思わず手にとってしまうほど、
 この表紙の写真とタイトルはインパクトがあり、
 私好みなんだと思わされる



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