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ドラマ『運命の人』(2012)第1~5話

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ドラマ『運命の人』(2012)
原作:山崎豊子 脚本:橋本裕志

出演:

【毎朝新聞社】
弓成亮太 - 本木雅弘
弓成由里子 - 松たか子

政治部部長・司 修一 松重豊
社会部デスク・荒木 繁 杉本哲太

【読日新聞】
政治部記者・山部一雄 - 大森南朋

【政治家】
内閣総理大臣・佐橋慶作 - 北大路欣也

外務審議官・安西 傑 石橋凌
安西審議官付事務官 三木昭子 - 真木よう子
三木琢也 - 原田泰造

自由党小平派会長・小平 正良 柄本明
大蔵大臣・福出 赳雄 笹野高史

【警察】
警察庁長官・十時 正春 伊武雅刀

【法曹】
中央法律事務所所属。弓成亮太弁護団・大野木 正 柳葉敏郎
三木昭子担当弁護士・坂元 勲 吹越満
東京高等検察庁公判部検事・増見 豊 鶴見辰吾

女性人権活動家。「三木さんを守る会」代表・枝川 清美 ふせえり

弓成 正助 橋爪功
弓成由里子の従兄妹、建築家・鯉沼 玲 長谷川博己

吉田鋼太郎
大和田伸也
泉谷しげる
ほか

9.15までの「U-NEXT」シリーズ。

“原作者・山崎豊子が生前に映像化された最後の作品”(ウィキ参照

NHKスペシャル「作家 山崎豊子~戦争と人間を見つめて~」

「長谷川博己さん出演作まとめ」カテゴリーに追加しました。


次から次へと出てくる豪華な俳優陣もすごい。
でもそれ以上に惹き付けられるのは、やっぱり山崎さんの長きにわたって足で稼いだ取材に基づくドキュメンタリー要素と
脚本、展開でぐいぐい引き込まれていくストーリー

これがいまだに解決されていないんだから、どうしようもない
忘れかけられては、婦女暴行事件などで思い出される沖縄基地問題
いつまでつづくぬかるみぞ


▼あらすじ(ネタバレ注意

第1話 疑惑の一夜
1978年 沖縄 ボロボロの弓成亮太が過去を回顧し、海に飛び込む


「その日も沖縄の空を米軍機が飛んでいた
 その日も沖縄の海は青く澄んでいた」

1945年、第二次世界大戦末期 沖縄戦では20万人が犠牲になり、米軍による婦女暴行事件に泣き寝入り状態
祖国、日本への返還は悲願だった

1971年 東京 サハシ総理は「ついに来年、核抜き条件で沖縄県になる」と発表
毎朝新聞記者・弓成亮太は“毎朝にユミナリあり”と言われる花形記者
彼のライバルは、同じく基地削減に迫る読日新聞記者・山部



親しい外務省・安西に「ほとんどの基地は残すんじゃないんですか?」とユミナリ
極秘資料を見つけるユミナリ 安西がわざと置いたか

 

社会部は殺人事件で大騒ぎだが、
ユミナリが戻り「1面あけてもらいますよ」

政府内文書の中身は、日本政府がアメリカ政府に提案する米軍基地返還リスト案
リストAは復帰時点で返還を求める基地31箇所
リストBは復帰後数年で返還を求める基地18箇所
リストCは米軍に長期使用を認める基地85箇所



大スクープを祝って派手な打ち上げをし、後輩に記者のなんたるかを説くユミナリ

「新聞記者でもっとも大事な原則は情報源を守ることだ
 山部は違う あいつは政界に食い込んで、政治そのものを動かしたいんだ
 スクープの極意は、問題意識を持ってアンテナを張るだけだ
 聞いたことを書くだけなら単なる文屋だとなめられて終わりだ」

ユミナリの妻ユリコはスクープ記事を切り抜いてスクラップしている(豪邸に住んでるなあ
2人の息子に「ごめんな、ずっと野球の相手もしてやれないな」

ユミナリは給料をほとんど同僚や仕事に使ってしまうため、
実家・北九州で青果店を営む父から月々生活費が送られてくる

政治家・田淵から届いた菓子折りの下にワイロ
次期選挙に批判記事を書くなという意味で、送り返す



自由党の小平会長を「おとうちゃん」と呼び親しくしているユミナリ
「せっかくの切り札を安売りしたな 返還リストそのものを載せなかったのが失敗だ
 政府側のリストだという証拠がなければ憶測だと逃げられる サハシならどんな記事ももみ消してくる」


「軍用地復元補償費」


アメリカが使用をやめた軍用地(沖縄住民が先祖代々から受け継いだ土地)を返すには
元通りの宅地や農地に復元する費用をアメリカが支払うことになっているが
1961年以降、交渉は一向に進まず、公にもされない 出し渋りではと問題になっている

また安西に「アメリカが払う費用を日本がコッソリ肩代わりするのでは?」と突っ込むユミナリ

安西付きの事務官・三木は外交の極秘文書を見せる
 


販売部長からは「かたい記事を読む客ばかりじゃない」と釘を刺される

上司・司からは「私は安保の時、警察ににらまれて家族まで調べられた」と警告される


「時代も状況も違います」
「甘くみるな」
「それじゃ新聞記者をやってる意味がありません!」


安西に断られた高級レストランに、三木と山本を誘う

「私みたいな事務官は雑用係にしか見てないんです
 夫もそう 病気になってから、プライドばかり高くて」と意味ありげに愚痴る

「オレの記事で日本の未来だって変えられると思っているんだ」

山本が来られない ストの影響で車が動かない、雨の夜
「社に戻る」というユミナリに、三木は雨の中追う
「もう少し飲みませんか?」

(こんな完璧な奥さんがいても、簡単に浮気?

なにかいつもと違うとピンときたユリコ(女の勘は超能力に近いからねえ


翌朝は自由党のゴルフ接待
山部はワイロを「足りないからもっとよこせと言ったら酒の席に誘われた」と言い、先を越されると焦るユミナリ

「祖父の13回忌は最後の集まりだから必ず来て欲しい」と念を押したのに来ないユミナリ
母「家庭を犠牲にしてる あの人の向こうっ気の強さが心配なのよ」



ロンドンでホテル建築に着手している従兄妹・レイ(長谷川)はユカリを気遣う
父は病気「ほんとは母さんはレイくんに嫁がせたかったんだ」


ユミナリのプロポーズを思い出すユカリ

「オレが14歳の時、敗戦になってすべてがひっくり返った
 戦争賛美し、軍と国民を騙し続けていた
 それを信じた多くの国民が戦争で犠牲になったんだ

 国が本当のことを言うとは限らない いつの時代も犠牲になるのは国民だ
 国のまやかしを暴いて真実を伝えることが世の中を変えることだ
 オレは新聞記者が天職だと思ってる 君の支えが必要なんだ そばにいて全うさせてほしい」


食事のお礼だと極秘文書のコピーを渡す三木
「あなたの力になりたいんです」



1971年 パリ会談


アメリカが自発的に払うと見せかけて、日本が肩代わりする一筆が欲しいと要請されるサハシ
それが公になれば世界から叩かれるのは必至

「やむを得ない 沖縄返還のための苦渋の選択だ」
「沖縄返還のために、我々は墓場までもっていく秘密を背負うことになりそうです」

会見では「自発的に払う」と発表
予感通り、返還協定文の草案全文を山部(田淵とコネがある)に先に抜かれた



弓成「しがらみに縛られて筆が鈍ったか」
山部「どっちのやり方が結果を出すか、とことんやってみるか?」


朝刊にショックを受ける三木
妻の動向を逐一チェックしている夫タクヤ
「外務省に入れたのは誰のおかげだと思っているんだ!」

三木から電話があり、妻との久々のランチの約束を破って会う約束をする
妻を見かける三木

春日の事務所で会う2人

「不公表書簡? これをオレに渡して大丈夫なのか?」
「私はユミナリさんに負けてほしくないんです」
「君のことは必ず守る」
「この手で未来を変えてください」

 


調印式
 
涙する総理(これも演技か

「戦勝国と敗戦国、もともとそういう関係だ」

山部は小平にも接待する
「日本を強くして、アメリカと対等な関係を築きたい
 それにはそれなりの総理を据えなければなりません」

ユ「我々にはあの涙の裏を暴く使命がある
  やはり日米政府の密約が存在していました ものすごい爆弾を手に入れました」

この文書がそれぞれの運命を変えることになる



第2話 漏れた秘密
密約の電子文をそのまま載せたらネタ元がバレる
「この記事でサハシ政権を必ず追い詰めてみせますよ」

野党のプリンスと呼ばれる横溝議員が会いたいと言ってくる


夫の書類を整理していて、極秘文書を見てしまうユリコ

内閣改造があり、福出を外務大臣に抜擢するサハシ

福出「外交機密は国家機密である」

小平「サハシは福出を次期総理にしたい意向だろう 密約には深く関わらないほうがいい」

三木は、情報統制で焼却文書を処分する前にコピって、また春日事務所でユミナリに渡す
三木「何もなきゃ会うこともできないでしょ?」


横溝と会うユミナリ
これまでの沖縄に関する記事をすべてスクラップしている(このスクラップブックこんな昔からあるんだ/驚

「物証を掴んでいるのでは? 証拠を渡してくれれば国会に出します
 あなたの本当の目的は、日本政府に切り捨てられてきた沖縄の未来を変えることじゃないんですか?」


1971年12月の国会で横溝議員は沖縄問題を追及
「文書はございません」

総理から「横溝に注意してくれ」と頼まれる警察庁長官・十時。見返りは政界入り


ユミナリは、永田町のキャップを任され、山部も同じポストに栄転

妻にxmasプレゼントすると「なにかやましいことでもあるのかと勘ぐっちゃいますよ」
妻には真珠のネックレス「今までありがとう」
三木にはスカーフ(同じ店で買ったの? 愛情が憎しみに変わらない?


1972年 密約は闇に葬られようとしていた
横溝(元弁護士)から何度も電話があり、詳細を把握するためにも、文書が欲しいという
「今が最後のチャンスなんです!」

山部からもサハシ退陣前に自分に預からせてくれという 小平は田淵側に立つ
「オレは政局には乗らない!」


新聞社前に来る三木
「手ぶらでごめんなさい もう私は必要のない人間だから避けているんですよね
 未来は変えられません あなたも私も何も変えられてないじゃないですか」
「君に話しておきたいことがある 君への感謝は忘れない」
「さよなら」


沖縄予算審議は明日で終わる
文書を横溝に渡す決心するユミナリ

横溝は国会で発表「文書はあったんです!」
福出「裏取引はない」

「総理は金で沖縄を買ったのか!」
総理もとぼけて頭に血がのぼった横溝は、文書を公に取り出してしまう

弓成「照合されたら情報源が特定されてしまう」

「そこから様々な歯車が狂い始めていった」



第3話 裏切りの代償
外務省内からの機密漏れと分かる
総理「どんなことをしても流出元を探しあてろ」

文書の写真が新聞各社にも流れる


証拠になる文書の受渡簿を焼く三木(どんだけ焼いてきたんだろ


社内でも三木を守るためにシラを切るユミナリ
ユリコは、以前夫の机上で見た文書だと分かる

安西に火がつく 予算審議は中断


山部「情報源(三木)がお前を悪人に仕立てる可能性もあるぞ」

調査される三木ら
「昨年の受渡簿の5、6月がないのはどういうことだ!」
「山本さんが焼いてしまったのでは」となすりつける三木

横溝に会うユミナリ「総理を退陣に追い込めば大丈夫です」
それを見張る警察官(十時の部下か?

ユミナリは主筆・久留に問い詰められるがあくまでシラを切る
久留「彼をあんな風にしたのは、彼を頼りすぎた君たち上司じゃないのかね?」


三木「外務省は犯人探しで大変なんです 私、焼却したから余計疑われて このままじゃタダじゃ済まない」
ユ「サハシ政権が倒れるまでの辛抱だ」
三木「自分のことは自分で決めます!」

夫に電話を聞かれる
「まさかお前が機密漏えいに関係していたとはな
 お前は記者に騙されて利用された お前の犯した大罪は国家機密の漏洩という大罪なんだぞ!」


夜中に小平のもとへ行き「退陣要求を突きつけてくれ」と頼む
小平「お前は三流の記者だ! 君には失望した」


三木は安西に事実を話し、退職届けを出す
「紙切れ1枚で済むと思っているのか?!
 まさかユミナリくんにこんな目に遭わされるとはな・・・」

福出「これは倒閣運動とみて間違いないでしょう」
十時「場合によっては政府と新聞の全面戦争となりますな」


強行採決で予算案は通過する
山部「三木の退職が決まった」
安西は、次官昇進を目前に更迭された


司「ユミナリを重要参考人として出頭させるよう連絡がきた」
三木も出頭

「新聞社へのガサ入れにもつながる」
上司らにようやく白状して、高槻弁護士ら弁護士団をつける準備をする
「私が出頭することで三木さんを守れるなら行きます 事情話してすぐ戻る」


ユミナリを尋問するのにやけに奥まった場所へ連れていく(警察に政治の息がかかってちゃねえ

「文書をどこで入手したんですか?
 強引に頼まれて仕方なく渡してしまったと三木は言っているぞ」

逮捕状を執行されるユミナリ
常識ではあり得ない国家権力による不法逮捕だった




第4話 暴かれた関係
何を言われても黙秘権を行使するユミナリは、名前ではなく144番と呼ばれて拘留される
身体調べるのに服を全部脱がされる「四つんばいで尻の穴まで調べられないだけ有難く思え」
(こんな狭い地下耐えられない・・・

司からユリコに「ご主人が逮捕されました これは政府が仕組んだ不法逮捕です 家宅捜索に備えてください」
沖縄問題に関する資料を妹の焼却炉で燃やしてもらい、
「2人の息子も預かって 子どもにはニュースを見せないで パパは急な出張だといって」と頼む

入れ替わりに警察が来て家宅捜索で台所まで調べる
玄関にはもう記者が集まっている
刑事「あなたのご主人がいつもやっていることじゃないですか」


見せしめの政治逮捕をどう対処するか会議する上司、同僚ら

司「アメリカで秘密文書をすっぱ抜いて訴訟を起こされた時、
  国家機密よりも“国民の知る権利のほうが重要だ”と大キャンペーンを展開したのを覚えてるか?
  それがベトナム戦争の実態を知った国民に圧倒的に支持されて連邦裁も却下し、
  国民の知る権利を支持して、新聞人に勇気を与えた
  我々には報道の自由を守る責務があります」

他の新聞社も絶賛してくれた


山部も来て、三木をとりこむしかないと説得するが、夫は坂元弁護士をたてて妻を守るという


48時間調べられた後、東京地検に送られたユミナリ
父からの仕送りも小平とのワイロと疑われる

三木は坂元と会う
「無罪を勝ち取るのはきわめて難しい ユミナリにそそのかされたと説明したほうがいい
 あなたは、加害者でもあり、被害者でもある あなたの敵は警察ではなくユミナリ記者です」と揺さぶる


福出も叩かれている
田淵「まとまった票が欲しい」と曽根川に働きかけるよう山部に言う


「販売部は部数の心配をしなきゃならない 月300円 売る権利も知らんで何が知る権利だ!」

山部「向こうはなにか隠し玉を握っているのかもしれません」

警察は、三木とユミナリに「ホテルOHZAN」のマッチ箱を見せる


マサキ検事は山部に
「君はイギリスに“クリーンハンドの原則”があるのを知ってるか?
 人を裁く者は自分の手がキレイでなければならないという戒めだ 毎朝新聞の手が汚れていたらどうする?」

突然、早期釈放されるユミナリ これも異例のこと
取材が殺到するだろうからしばらくはユミナリはホテルに泊まるようユカリに言う司
(キチンと化粧し直していくなんて女性らしいというか、愛してるんだな


記者会見では、三木の釈放を求めるが無視され、政治のことばかりが取り沙汰される

「まず、間違えないでいただきたいのは、これは外務省機密漏えい事件ではなく、沖縄返還密約事件だということです
 うやむやにするために政府はすり替えようっとしている」

サハシ「国家機密より国民の知る権利が常に優先されるなら、外交は破綻する」


疲れきって眠る夫に判然としないユカリは車内で泣く

三木はユミナリの釈放を知り、6日後、体調を崩したとして病院に行く
「とにかくユミナリ記者が約束を守ってくれなかったのは残念です」

地検で起訴状が発表され「機密漏えい事件 密かに情を通じ、企てた」
六本木のホテル「王山」が隠し玉だった

“密かに情を通じ”という言葉は、知る権利キャンペーンで盛り上がった世論を一変させた



第5話 引き裂かれた家族


三木もユミナリも情事を認めたため留置所から出られたと分かり、さすがに社長も激怒する
「下劣極まりない表現だ!」


ユリコのもとに週刊誌などから電話が殺到する

ユミナリは休職処分
ユ「沖縄問題のこの時期に、書くことが出来ないのは、厳しすぎる処分です!」
社長「世論と読者を納得させるためにはやむを得ない」
司「今背負っている使命は、国民の知る権利を守る裁判に勝つことだ ここは一緒に耐え忍ぼう」

読者から抗議の電話と、解約の電話が殺到
ユ「たしかに男女関係はあった だがそれで情報を漏らしたわけではない」

家に戻るユミナリ ユリコは子どもとフサコのところに行くという
「しばらくこの家には戻らないかもしれません」


(知る権利からスキャンダルって、国民はスキャンダルのほうが好きなのでは?


枝川清美は「三木の権利を守る」とテレビで発表


山部「マスコミってのはそんなもんだ」
ユ「あれは警察のでっち上げだよ 引き留めたのは彼女のほうだった」
山部「起訴状に書いてあるかぎりは、警察にそそのかされたか、お前に恨みを抱いていたか」

あのストの雨の夜の後か?

三木「あなたは奥様を愛していらっしゃる この先私だけが惨めな思いをするのは嫌」

ユ「文書が2人をつなぐ絆だと考えていたのかもしれない
  突き詰めればオレは彼女の気持ちを利用したのかもしれない」
(敏腕記者なら、そんなこと最初から分かるだろうけど

山部「“私を散々弄んだ後、ホテルに文書をもってこないと、夫に関係をバラすと脅された”と三木は言ったそうだ
   裁判では三木と徹底的に戦うべきだ でないとお前がヤラれる」

三木は夫が病院に行く時間に着替えを取りに来るが、見つかる
「何回寝た?!」(完全にDVだよ

坂元の用意した河合ハイツに住み、当座は坂元の弁護士事務所で働くことになる三木
三木「主人と離れられたことだけが唯一の私の救いですから」
坂元「我々は国家権力を味方につけてるも同然です どんな弁護士がきても負けはありません」



息子まで「週刊潮流」の鳥井に取材される
ヒーローのように助ける長谷川さん(レイ

 

「あの人は“すまない”のひと言だけで何もゆってくれないの」

「結婚に反対した時“何があってもリョウタさんを守る”と言われて、
 悔しいけど、僕は諦めるしかなかった
 あの時の覚悟が本当なら今こそ支える時なのかもしれないよ」


司は高槻の紹介で、表現の自由を掲げている大野木弁護士を紹介され「弁護団に加わって欲しい」と頼む

「その前に毎朝の覚悟を聞かせてください 本気で戦う気がなければ勝てません 私も権力の横暴は許せません」


サハシは、沖縄返還式典を花道に勇退を考えている
山部は田淵と小平のところに曽根川を連れて来る

ユリコは子どものために家に戻る



「沖縄復帰記念式典」で再び涙を拭く総理。その後、サハシは引退表明する

「新聞じゃない、テレビに話したい 偏向的な新聞は大嫌いだ」

記者は全員帰り、1人でテレビ会見する
続く自由党総裁には福出ではなく、田淵が立つ

 

ユカリにあたるユミナリ
「子どもたちもユミナリの姓がついて回るかぎり、人生の節目でその都度詮索されるだろう
 だったら離婚して姓を戻したほうがよほど将来のためだ」

「ケンカしないで 離婚だなんて絶対ヤダ」と泣く子ども


実家に帰ると母親からは
「父親が犯罪者じゃ、子どもが学校でイジメられるわよ!
 そもそも総理批判なんてするからいけないのよ。おまけにあんな女性問題まで
 私だって息をひそめて暮らしてきたのよ!」と泣かれる

(一族って・・・一番、娘の味方になってあげなきゃならない親が、結局、自分が傷ついたことが言いたいんだ
 母親って「心配だ」と言いつつ、一番傷つくことを言っちゃうんだよね 感情優先で
 自分の娘より、テレビや週刊誌を信じてるし

ずっと味方だった父も「もう意地を張るのはもう十分だ 子どもを連れてこの家に戻ってきなさい」


大野木「これはあなた一人の問題じゃない 我々弁護団は、国家の欺瞞と戦うために立ち上がったんです
    あなたのこれまでの仕事を拝見し、権力にひるまず書き続ける姿勢はどこから来てるんですか?」

ユ「やはり戦争の影響が大きいのかもしれません 当時の新聞は政府の弾圧を恐れて、軍の発表を鵜呑みにし
  国民は戦争を必死で支持した その一番の犠牲が沖縄です 大野木さんはなぜ弁護士に?」

「私が子どもの頃、大蔵省の銀行課長だった父が贈収賄事件で逮捕された 完全な冤罪でした
 弁護士を目指したのは冤罪の人に尽くしたいから
 ユミナリさんが勝つことが国の未来を変えることにつながり、さらに迷惑をかけた方々への贖罪にもなる」

「たしかに見失っていたのかもしれません 今までも、これからも私が戦う相手は同じなんですよね
 腹が決まりました。胸を張って堂々と知る権利と国家機密という本質論で戦いたい
 しかし三木さんを追い詰めるようなことはしたくない
 ようやく視界が開けた気がします」




坂元「あなたが法廷の同情をひけるかがカギです あなたはか弱き犠牲者です
   ユミナリ記者に勝つには、あなたに女優になってもらう必要があります」

山部は司に
「坂元が警察出身で、十時とも親しく交流していた時期があったそうです
 虚偽の証言を引き出すのに坂元が一役買ったことは否定できません 大変な裁判になりそうですね」

坂元に渡されたセリフを練習する三木

「傍聴席の好奇の目に晒されながら、私たちは被告席に並んで立たされた
 それは、それ以上ない拷問であり、過酷な戦いのはじまりだった」





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