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角川映画の40年@東京国立近代美術館フィルムセンター(2016.9.17)

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デ杯のほうも気になったけど、数日前、またウチのすぐ近所のガス管工事のつづきを今日やるってことで
騒音に耐えられないのは分かっているから、出かけることにした

工事の予定は9時~18時と書いてあったけど、実際始まったのは、私が家を出る11時頃から
なんだかんだで帰ったのは19時頃だったから、ちょうどよかったv

てか、ガス管はずーーーーーーーーっとどこまでもつながっていて、
各家庭に引いてあるから、それを全部掘り返しすって、気の遠くなるような作業じゃない?
その耐久性は何年くらい?
また似たような素材で造ったら、サビやらでまた換えなきゃならないのは非効率的すぎ




今日も予報は「曇りのち雨」だったけど、晴れ間も見えて、けっこう暑かった
連休の銀座も、みんないろんな場所に散ったのか、フィルムセンターは全然混んでいなかったしv

入り口の宣伝からすでに気になる


角川の展示は4Fで、入り口からすでに予告編の音が漏れていたけど、角川コーナーは後半からで、前半は常設展。
すっかり忘れて夢中で観てメモってたけど、あれ、これって以前見たかも・・・と途中で気づいた
まあ、何回見ても、映画の歩みの歴史は面白い

前回のメモの補足を追加します

日本映画スチル写真の美学@東京国立近代美術館フィルムセンター
スチル写真でみる日本の映画女優

●歴史
1912年に記録フィルムとして撮った「日本南極探検」で、
探検隊がペンギンを蹴ったり、アザラシを棒で打ってる映像は酷い/涙

「愛活家」
「傾向映画」次第に国の検閲を受けるようになる

小山内薫
栗原トーマス

「活弁」が日本サイレント映画の特徴
「笑の王国」古川緑波
「プロレタリア映画」

1930 サイレントからトーキーへ
「小唄映画」
「小市民映画」
「フォノフィルム」歌っている男性の口から白い息!どんだけ寒いところで歌ってたの?
「ミナ・トーキー」

「竹田人形座」この老人の操り人形は精巧にできてるなあ!
内田吐夢(宮崎吐夢さんの芸名の由来?!て思ったけど違うのね

「日本映画監督協会」設立 ロゴマークは小津さんが描いた


●戦争と映画
戦時中はプロパガンダ
「映画法」が作られ、国策に利用された。歴史上の人物に似た名前を変えさせられた俳優もいる

『勝利の時まで』:「映画は文明思想戦の武器、弾丸である」
占領地でも「中華電影」など次々と映画会社を設立
李香蘭は、流暢な中国語を話し、日本人ということを隠して満州などで大人気となった

敗戦後は、娯楽となる
黒澤明の『羅生門』ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞は、戦後の人々の誇りとなった(レプリカが展示

「コニカラーシステム」
視聴覚教育にも取り入れられた

「東宝争議」
「レッドパージ」(赤狩り)

独立プロ映画運動につながる


●製作会社
向島
帝国キネマ
新興キネマ
河合映画
大都映画
松竹(蒲田)
太秦
日活

大手6社の時代の黄金時代に:松竹、東宝、大映、東映、日活、新東宝


●映画作品名
『狂った一頁』(1926)衣笠貞之助監督
『丹下左膳』
などなど


●監督
小津安二郎:若い頃の写真カッコいい!
『東京物語』の笠智衆さんの台本の書き込みも見れた!
飲み屋さんで同僚と子どもの話をしているシーン
「いやァ(と、にごして受ける)あんたんとこはいいですよ~」(あのセリフも良かったなあ!じぃ~んとする

成瀬巳喜男:セットの絵は画家だな/驚
木下惠介
円谷英二:特殊撮影『ゴジラ』のポスターあり


●人気俳優
栗原すみ子:女形から女優の起用にかわり大人気を得た
嵐寛寿郎:アラカンと呼ばれた
田中絹代 ほか


●アニメーション映画
「漫画映画」と言われていた
『なまくら刀』(1917)


●映写機
「アイモ撮影機」従軍カメラマンが使用したコンパクトなもの
「パテベビー」小型映画が流行した
国産映写機第1号は、1918
ナトコ映写機



角川映画の40年@東京国立近代美術館フィルムセンター
会期:2016年7月26日(火)―10月30日(日)
開館時間:11:00am-6:30pm(入室は6:00pmまで)

「角川映画40年記念企画 角川映画祭」
2016年7月30日(土)~9月2日(金)一挙上映!! (12月にもありv

【ブログ内関連記事】
『探偵物語』~「角川映画40年記念企画 角川映画祭」@角川シネマ新宿(2016.8.15)
映画『セーラー服と機関銃』(1981)@角川シネマ新宿


●『本陣殺人事件』から始まった角川映画
書店から、初めて映画を手がけたのは「ATG」の『本陣殺人事件』
1970年、文庫といえば岩波、新潮、角川の3つが主流
半ば時代から忘れ去られていた横溝正史氏の作品を選び、自宅にうかがうと本人が出てきて驚いたそう
映画の撮影現場に横溝さんも訪れている

角川映画というと『犬神家の一族』から始まったイメージが強いが、まずは『本陣殺人事件』という布石があった


●『犬神家の一族』


スケキヨが監督とフツーに打ち合わせしてる写真がある!
映画で金田一耕助が持ち歩いているトランクは、当時、石坂浩二の私物で、その後も映画使われている
展示されていて、外国に行ったようなステッカーが何枚も貼られていた

『人間の証明』
シナリオをプロ・アマ問わず公募するという画期的な手法をとった
西條八十の詩を聞くだけで、映画のシーンがブワァ~っと浮かんで、胸がいっぱいになる/涙

『白昼の死角』など、まだまだ観てない作品も多々あって、これからまた観ていきたい


●大作志向からアイドル路線へ


『野性の証明』でデビューした薬師丸ひろ子、原田知世、渡辺典子とともに「角川三人娘」と呼ばれる。
展示されていた当時のしおり?がウチにもあった!


『セーラー服と機関銃』
原田知世は当時14歳で、ラブシーンの撮影はムリだったため、ドラマデビューとなった


●展示品
映画、「角川三人娘」のポスター、クランクアップ写真、パンフレット、台本などなど

興味深かったのは、「原田知世のパブリシティ展開の基本的考え方」と題したプリント
『時をかける少女』で“清純”なイメージでデビューした彼女を、
将来的にどんなイメージで売り込んでいくか、大人の女性のイメージに変えていく戦略が書かれていて、
こうして俳優って作られていくんだなあとしみじみ

“薬師丸ひろ子は、『Wの悲劇』で本物の女優へとグレードアップした”から、
原田知世にも、そういった作品が必要だ、みたいなことが書かれていた

『Wの悲劇』の劇中劇の演出は、蜷川幸雄さんが手がけていて、そういえば、舞台劇が初めてと思われるひろ子ちゃんに
「もっと腹から声出して それじゃお客さんに聞こえないよ」てものすごい怒鳴ってた映像をどこかで見たことがあった

『探偵物語』の台本
たくさんト書きが書いてあるのを全部縦線で消してある
なんと、あの空港の長いキスシーンは、当初、台本にはなかった!

『愛情物語』の台本
ついに母親と再会するシーン ここはシュールで切なかったな

雑誌『バラエティ』

3人娘は、その後独立


●1980 日本映画はアイドル映画+アニメ映画に偏る
『幻魔大戦』:りん・たろうさんの映画はどれも秀逸

1993 角川歴彦社長のもとに復活

1990~の「Jホラー」ブーム
『リング』『らせん』は、友だちと震えながら観に行ったけど、宣伝ほどではなかった記憶が・・・

『死国』は観てないけど栗山千明ちゃんが出てるなら気になる
ほかにも、京極夏彦原作の『嗤う伊右衛門』、『日輪の遺産』(マッカーサー役でジョン・サヴェージが出てる!!)、
『金融腐蝕列島〔呪縛〕』などなど


予告編映像
『セーラー服と機関銃』『時をかける少女』『人間の証明』『幻魔大戦』
『汚れた英雄』(草刈正雄さんて、こんなにワイルド系だったの?!

延々とリピートされてて、2回も観てしまった。他にもいろいろ流せばいいのに


追。
ロビーに貼られたポスターの中にこんなの発見。ヤヴァイです・・・


弥生美術館は、有名だけどまだ行ってない。
けっこうチェックはしてるけど、夢二さんはそれほど好みではないし、
弥生美術館の企画展もイマイチ、ピンと来るものがなくて行くタイミングがなかったけど、これはイイ!

山岸凉子展 「光 -てらす-」 ―メタモルフォーゼの世界―
会期:2016年9月30日(金)~12月25日(日)
開館時間:午前10時~午後5時 (入館は4時30分までにお願いします)
休館日:月曜日 ※ただし10/10(祝月)開館、翌10/11(火)休館
料金:一般900円/大・高生800円/中・小生400円(竹久夢二美術館もご覧いただけます)




ついでの用事があって、有楽町駅まで歩いて行く途中、沖縄のアンテナショップがあって、つい入り、
黒糖菓子や、サーターアンダギー(黒糖、プレーン、紅茶味)などを買ったv

 



その後、ルミネ内の成城石井でもお買い物




今日もいっぱい歩きました




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