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Channel: メランコリア
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notes and movies(1999.10〜 part1)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は茶色のノートからご紹介。
この頃は海外によく行ってたな。貧乏なのに

  

photo1:友だちと行ったロンドン&パリ。
photo2:家族と行ったフィジー。
photo3:今はなきユネスコ村w


photo4:友だちに教えてもらったマンガ。

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『テレタビーズ1 テレタビーズがやってきた』(1997)

吹き替え版なのが実に惜しい かなり説明も入ってるし、本人らも喋ってるのに。
友だちの言ってた彼らの食べ物“タビートースト”に“タビーカスタード”も登場。

笑ったのは、ティンキーウィンキーがお気に入りのカバンに他のコのお気に入りグッズを入れていく話。
どー見たって入らなさそーなのに、デカいボールやスクーターまで「バッグに入れました」て冷静なアナウンスが入ってるw
結局みんな出しちゃうがトーストだけはそのままってオチ。

「カスタードをこぼしたのは誰?」で、テレタビーズランド中モッコリした蛍光色の足跡がついてて、
結局家の中まで続いてて犯人はポーだったんだけど、足にごってりカスタードついちゃってて汚い〜

「転んじゃった編」では、ひたすらポーが転んじゃう話だし、
「水たまりに気をつけて編」では4人とも水にハマっちゃう。TVの中の子どもも雨の日も水と遊ぶ様子。
やっぱしα波出ちゃって途中で昼寝モードに入っちゃったんだけど、また見直した。

「タビートーストいっぱい編」では、バンバン出てきちゃって、テレタビーズの顔やらにバシバシ当たっちゃっててw
「いっぱい食べました」って食べすぎだ
タビートーストは真っ黒いニコちゃんマークみたいな顔型のホットケーキみたいだし、
カスタードはゴテゴテの蛍光色の飲み物だし、とってもグロテスクな好物。


■『スモール・ソルジャーズ』(1998)
監督:ジョー・ダンテ 出演:グレゴリー・スミス、トミー・リー・ジョーンズ(声) ほか
『トイ・ストーリー』に出演した小さな軍人らの拡大版って感じ。
これ欲し〜〜〜って思わせるカッチョいいマッチョ集団(巻末のCMでは1体4万円なり!
でも統率とれた軍隊のほうが悪者なんだよね、いいもんは気の弱いモンスターたち。
彼らの理想郷は自然豊富な“ゴーゴナイツ”ハイテク駆使しつつ自然賛歌がテーマか?
BSパラボラアンテナはあらゆる電磁波をカットするっていい知恵聞いた。


■『アクロフィビア〜高所恐怖症』
『スクリーム』シリーズを撮った監督? 映像がTVぽいのがちょっと気になる。
親しい人を亡くした原因が自分にあるという罪悪感で、
ある日突然恐怖症にかかるという症例で、大方、犯人は夫だろうって察しがつく作りだけど、
恐怖症でなくとも怖い“高所”に対する恐怖で思わず手に汗握ってしまう。

「恐怖心は相対的なもの。原因となったところ、風景、音、香り等と結びつく。
 屈したら終わり。止まる者は赤ん坊か老人か死人。前に進む者は戦士だ!
 戦士になりたい者だけついてこい」


■『フラッド』(1997)

監督:ミカエル・ソロモン 出演:クリスティアン・スレイター、モーガン・フリーマン ほか
友だちオススメ。いろいろパニック映画でやり尽くした感があるけど、今回は洪水というかダムの決壊。
でも本当に怖いのは自然災害より人災ってとこか。パニックでルールが破られた時、人がどう豹変するか。
強欲、金への執着心もここまでくると恐ろしいもの。ドキドキハラハラで苦しいウォーターアクション

そーとーの水を使ったろーね。出演者も撮影中ずーーーっと水浸しのままでさぞかし大変だったことだろう。
水かさがみるみる増えて鍵を探すシーンは『タイタニック』にもあったな。
鉄則を頭に入れてパニック時にサバイバルする術を身につけられるかも!?


■『ノートルダムの鐘』(1996)

原作:ヴィクトル・ユーゴ 監督:ゲイリー・トルースデール、カーク・ワイズ
声出演:トム・ハルス、デミ・ムーア、ケビン・クライン ほか
ノートルダム寺院を見たのをキッカケにフランスを舞台にした“最も美しい文章”と称される今作を初見。
パリ市民が王政から脱し、意識と知識を持つ選択と真実の自由に目覚めるまで、
不具で醜くも尊い魂を持つ鐘鳴らしカジモドが生きる権利を得て、誇りを持つまでを感動で描く

「ここにいる限り安全だよ。今ほど自分の醜さが憎いと思ったことはない。
 だが私は獣でも怪物でもない、人間なんだ。本が友だち、鐘の音だけは聞こえる!
 君の優しさは命と引き換えても惜しくないほど嬉しかった」

印刷機が王政を揺るがす悪魔の機械とされていたとは意外。
ジプシーは字が読めず(たぶん一般市民も)、知識を持ち、平等意識が芽生えるのを恐れたため。
書物は年月をかけて書き写され、寺院が図書館の役割をしていた。

「教会こそが知識を尊んできたのだ!」

顔が変形し、ひどいせむしで、耳も不自由になった男が、博識で立派な意識を持っているというのが
憐れみを誘い、胸がしめつけられる。
カジモドはエズメラルダの見た目の美しさの奥の、心の美しさも見抜ける目をもっていたのだ。


■『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(1997)
監督:ジャン・ジャック・アノー 出演:ブラッド・ピット ほか
『ラスト・エンペラー』みたいな話。エゴが強く、人と関わるのが下手で家庭もかえりみなかった男が
チベットの過酷な環境と精神世界に触れて変わってゆく姿をゆったりと描いた。
圧倒的な自然美と平和を愛する穏やかな人々を脅かす戦争時代の波がなんとも恐ろしい。
ブラピをキャスティングしたのはよかったのかどーか?? こんなモデル系な登山家がいるだろーか?
彼のカッコ良さがもしかしたらネックになってるかも。

“旅する愛する者にバター茶をすすめ、お代わりは本人が戻るまでそのままにしておく”etc...
チベットの心温かい習慣がなんともいえない。
ダライ・ラマはブッダの生まれ変わりとか、彼を見てはいけない、先に喋ってもダメ、
彼より上に座ってはダメetc...でも、彼も現代に生きる1人の若者。映画に興じるブッダってのもいーかも。


■『グッド・ウィル・ハンティング』(1997)

監督:ガス・ヴァン・サント 出演:マット・デイモン、ロビン・ウィリアムス ほか
物語っぽくない自然で温かい脚本。R.フェニックスやデカプが継承する、悩み巣立っていく青春スター系マットと
これまで以上に円熟味のある演技を極めたロビンの文句なしの名作。

嫌いだとは言えても愛していると相手を引き留めるにはリスクと勇気がいる。
賞を鼻にかけてるJはSを敗北者と憐れむが、それは自分が負けるのを恐れる裏返し。
心理学はそんな人の言動の裏返しの結論が多い。

「人はクセを欠点として考えるがとんでもない。妻が死んだ今となっては些細なことが一番懐かしい。
 完璧な自分より、相手にとって完璧かどうかが大切なんだ」

彼のように本当に痛みと挫折、悲しみを知ったセラピストこそ真のヒーラーなのだろう。
彼のようなヒーラーと出会って裸になって自分を見つけてみたい。でも答えはいつでも自分で探さなきゃいけないんだ。
なんて未知なる試練なんだろう

「君から学ぶことは何もない。本当に関わりたければ飛び込むしかないんだから」


■『アンツ』(1998)
監督:エリック・ダーネル、ティム・ジョンソン
声出演:ウディ・アレン、シャロン・ストーン、クリストファ・ウォーケン、ダン・エイクロイド ほか
確かアメリカ行った時このポスターを見た。ちょうど上映中だった。
CGによる3Dの昆虫の世界のリアルな再現も目を引くが、それより蟻という完全な無自我の組織を選んで
まるで人間社会とまったく同じだと共感させるところが鋭い。
そして何よりこの豪華キャストを笑っちゃうくらい適材適所にキャスティングしたのがヒットポイント
ウディがまんまのキャラは、喋り方も彼そのもので、後からアニメーションをあわせて作ったんだろーか?

小さな水玉ひとつぶにのまれて死にかけたり、靴底のガムにくっついて踏まれたり、
ハエたたきに、虫めがねの炎攻撃、ほんと小さな蟻にとっては自然も人も
命を脅かす恐怖の世界ということを表すアイデアが面白い。

ずーーーっとカメラが引いていって、壮大なドラマが、アメリカの名もない公園の砂場の一角であるということが分かる。
虫たちも「私らは名もないちっぽけな存在だが、外は果てしない世界が広がってるんだ」
なんて他種同士話し合ってるところなんかがイイ。


■『モンタナの風に抱かれて』(1998)

監督・出演:ロバート・レッドフォード 出演:クリスティン・S・トーマス、サム・ニール ほか
大自然に癒され、解放される魂。R.レッドフォードの奥深い包容力と感性が存分に発揮された1作。
3人(うち1頭)も同時に治すなんてウディのセラピストよりずっと優秀だ。
かなり繊細だといわれる馬、その心の傷を回復する過程が興味深く、馬の演技?も大したもの!

これは名ラストシーン。苦笑してしまい、別れがクール。
この辺は『マディソン郡の橋』も入ってる気がするけど、彼女はなぜ残らなかったのか?
単に大自然に解けた心のゆるみか、真のロマンスか? 家庭をとったのか?
都会の生活を捨てられなかったか? 先に不安を感じ、結果Tを再び傷つけるのを恐れたのかもしれない。
それとも毎日忙殺されて崩壊していた家族の絆を取り戻して、再びやっていける自信がついたのかもしれない。
馬が大草原を駆ける美しいフォルムが印象的。

“正しい恋愛のしかた”であったっけ? それを思い出した。
「バランスのとれた愛などない。どちらかが愛しすぎ、愛の強いほうが辛い」


■『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)

監督:アンソニー・ミンゲラ 出演:レイフ・ファインズ、クリスティン・スコット・トーマス ほか

“戦争での裏切りは、平和な時の裏切りに比べれば子どもだまし。
 新しい恋人たちは臆病で優しい。だがすべてを破壊する。
 ハートは炎と燃える器官だから―――”

戸田奈津子訳。
圧倒的な砂漠の自然の美しさと、立ちはだかる自然の脅威、戦争の理不尽さ。
屈折した男の生涯に1度の恋愛には、巨大な悲しみと孤独と同時に、
尊厳死を選んで女の元へ帰ったという完結した至福さえも感じる。

「暗くて寒い恐怖はこの洞窟の中に閉じ込めてしまおう。私は水と魚が好きだから。
 ここからあなたに抱き上げられて墓に向かうことこそ自分が望んでいた理想の死に場所じゃないか。
 人はいつか死ぬもの。友人とともにあなたを待ってます」


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