過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ユー・ガット・メール』(1998)
監督:ノーラ・エフロン 出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン ほか
この2人の顔合わせのロマンスコメディはもうライフワーク化してる。
時代の先端をうまくとらえて等身大の恋愛を描く、恋人同士でXmasなんかに観に行くにはイイかも
なんだか本当にラブストーリーって感じ。あのおっきな犬はハンクスの愛犬じゃないかしら?
NYがオシャレな舞台となってて、スーパーからカフェテリアから大型店、老舗、いろんな人の暮らしが見れる。
「なぜ男は皆『ゴッド・ファーザー』が好きなのかしら?」「人生の知恵が凝縮されてるんだ」
そーかねえ? でも、ほんと、メールやチャットはハマるよ。それで恋が芽生えてもごく自然だと思うね。
会って話せないこと、口で言うのもかったるくても文字だとなぜこんなに正直になれるのか?
その人の根源が見れて、自分も見えてくる。ほとんど中毒だね、こーなると。
メールホリックなんて症状が発表されても驚かない。返事が来てる時の嬉しさと安心感ってないもの!
で、実際会いたくなる気持ちも分かる。
でも、この作品に関しては、たまたま後から来たJのほうが事情を知ってるだけ
選択権があってリードしてたのはアンフェアだと思うな。
■『バットマン&ロビン』(1997)
監督:ジョエル・シュマッチャー 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジョージ・クルーニー ほか
友だちオススメだけあって、かなりアメコミの世界で、この荒唐無稽なノリについてゆくのに時間かかったw
ゴッサムシティ自体なにやら虚構な街っぽくて『スーパーマン』みたくヒーローが存在していることに慣れ、
守られていることに頼ってて、あり得ない怪人が出現しても驚かない。
それでもこの豪華キャストでムリにでも観客を物語に引きこんでしまおうとするハリウッドマジックには恐れ入る。
ゴシック調の街の暗い重厚な感じが魅力。CGだろうか?
スピード感あふれ、生身の人間だが大気圏外から真っ逆さまに落ちてもいつもスルスルのびるワイヤで助かる。
人間に近いヒーロー。戦う相手もゴジラのような怪物でなく、同じ生身の人間なのが面白い。
■『レインメーカー』(1997)
監督:フランシス・F・コッポラ 出演:マット・デイモン ほか
何でも訴えて金を取る訴訟社会のアメリカ。どうしてこうなるのか?
卒業したての新米が身をもって実情を伝える。
ケース自体はどう見ても勝訴間違いなしの善悪そのままなのに、
高額で雇われる百戦錬磨のベテランは、悪をも正義に変えてしまう力を持っている。
彼と新米との法定での闘いが我々観客を引きこむ。
どんどん多種多様なケースが重なり、法も犯罪も猛スピードで変化して、倍増し、その対応を迫られる。
どこまでが真実、正義で、どこからがウソと悪かすら分からなくなる。
Rが敵の弁護士に「いつから堕落したんだ?」と聞くシーン。
“犯罪者にも守られる権利がある”倫理問題は多民族を抱えるアメリカではまさに難題。
いくら弁護士がいても足りないくらいなのかもしれない。
■『隣人は静かに笑う』(1998)
監督:マーク・ペリントン 出演:ジェフ・ブリッジス、ティム・ロビンス ほか
マジ怖いシリーズってことで気になってたこの1本。ブリッジスが次第に隣りに潜むテロリストに
狂気に追いやられる真に迫った演技と、クライマックスのコースター展開にグイグイ引きこまれてゆく。
ラストは皮肉でここまで計算していたとは 日常に潜む無差別テロの恐怖が身に染みる。
テロリストの頭の回路は理解しがたい。
政府を批判して人権を守らせるのに、人殺しをしてたら本末転倒じゃないか!?
「誰かの名さえあげれば他に何も知らなくても皆安全が戻ったと感じる」
普段フシギに思ってる“フツーの人が犯人”の場合、裏にプロ集団が隠れているのかも・・・?
少年が朦朧と歩いて血が垂れるシーンはマジ怖い。妙に愛想のいい奥さんテロリストも。
隣人に疑いを感じても調べないほうがイイのかも?
■『ALICE IN WONDERLAND』(1999)
監督:ニック・ウィリング 出演:ロビー・コルトレーン、ウーピー・ゴールドバーグ ほか
なんで吹替版なんだあああ 今度から棚分けようぜ。前もアリス関連のビデオが吹替えだったよなあ。
店員のミスか、吹替えしか置いていないのか・・・
これだけのキャストが勢ぞろいしてアリスをやってるってシチュエーションがそもそもおかしい。
でも皆なりきってる。何度映画化されても面白いのは、原作がいつの時代に読んでも
新鮮なアイロニーと奇抜さと謎に満ちているから。
どんどん進歩する映像技術は、児童文学の夢の世界をも見事に再現してくれる!
■『シックス・センス』(1999)(劇場にて
監督:M・ナイト・シャマラン 出演:ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント ほか
この映画は良さそうだから劇場で観たいと思った作品が、やっぱり良かったりするのも第六感だろうか?
この日、夜も眠れないくらいリアルな怖さと、冒頭ウィリス本人が念を押すだけのことはある、ラスト間際の“秘密”に唖然
『ゴースト』に『グッド・ウィル・ハンティング』『シエスタ』を混ぜたよう。とにかく子役に注目!
「僕には死人が見える。彼らはどこにでもいて自分が死んだことに気づいていない」
「父の銃を見せてやろうか」と頭を撃たれた少年が怖い!
「I miss you, too. もう仕事も済んだ。ひと言いいたい。君が一番大切なものだったと。
君が目を覚ましたらすべてはうまくいくよ」
一番思ったのは、他人に頼みごとするんだし、それでなくとも怖いんだから、
万一幽霊として出てくるなら、予告してから、身なりを整えてからにしてよね
撃たれて1年も妻と話すこともなく、すれ違ってたってのはちょっとムリあるかも。
それにCの母には見えていたのか? それが謎。
■『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(1999)(劇場にて
監督:バリー・ソネンフェルド 出演:ウィル・スミス、ケネス・ブラナー、ケビン・クライン ほか
このサントラも売れまくり。ノリの軽いウエスタン・コメディだったのか。
奇想天外。軽めに楽しむにはいいかも。
ケネス・ブラナーがかなりキレてる演技で誰だか分からないくらい。
途中、砂漠シーンがブルーバックだってのがバレバレ。作りが粗いんでないの?
義胸?に水を入れて2人で褒めあうのをゲイと勘違いする助手w
すかさず犬がポーズとってビクターになっちゃうのが一番ウケた
■『僕のバラ色の人生』(1997)
監督:アラン・ベルリネール 出演:ジョルジュ・デュ・フレネ、ジャン・フィリップ・エコフェ ほか
このままニューハーフの道に進んでいく人もいるもんね。
性と体が反対っていうトラウマが医学的にも認められてきてるし、
リュドがラッキーだったのは、親と家族の愛情に包まれて、自立心がすでに育てられていたこと。
性転換に対して後ろめたさや恥ずかしさを持っていないことかも。
■『パッチ・アダムス』(1998)
監督:トム・シャドヤック 出演:ロビン・ウィリアムス ほか
どんどん感動作に出演してるロビン。笑えるヒューマンドラマの顔って感じ。
「医師として患者に死を恐れて待つより、笑い、ユーモアで生に対する抵抗力をつける手助けをするべき」
“過度の幸福感”とは一種の躁状態か? 同じ精神病にかかるならこのほうがいいな。まさにロビンにピッタリな役!
産婦人科の大切な客を迎える入口に、女性の脚を広げたディスプレイをするなんて笑える。
世の中の苦しみも悲しみも、人には「笑う」という武器があるんだ。
勉強しないでもトップの成績でパッチは天才肌だったのかも。だからこそ抱える悩みも深かったことだろう。
病院のシステムに対する不満は尽きない。
本来の意義を忘れてマニュアル化してる先生連中に観てもらいたい1作。
■『8mm』(1999)
監督:ジョエル・シュマッチャー 出演:ニコラス・ケイジ ほか
マジ怖いシリーズ。これを劇場で観たら本当に寒かったろうな。一度引きこまれたらラストまで息を飲む展開。
ケイジがまたいい味出しちゃってる。ほんといい俳優だなあ。
こんな暴力に性的興奮を感じるのは人間だけ。なんて複雑で地に墜ちた姿だろうか!?
“この世界にハマったら戻れない”というのは本当か?
トムは悪に魅入られはせずとも普通の生活に戻れるだろうか?
これはSFでもフィクションでもなく、本当に実在していそうな話だから余計に怖い。
マシーンのような存在は外的環境でなく、暴力に無感覚か誤った反応を示す脳細胞の突然変異じゃないだろうか?
悪に生まれた者、何かしら理由を見つけなければいられない。ハリウッドの影を見た気がする。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ユー・ガット・メール』(1998)
監督:ノーラ・エフロン 出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン ほか
この2人の顔合わせのロマンスコメディはもうライフワーク化してる。
時代の先端をうまくとらえて等身大の恋愛を描く、恋人同士でXmasなんかに観に行くにはイイかも
なんだか本当にラブストーリーって感じ。あのおっきな犬はハンクスの愛犬じゃないかしら?
NYがオシャレな舞台となってて、スーパーからカフェテリアから大型店、老舗、いろんな人の暮らしが見れる。
「なぜ男は皆『ゴッド・ファーザー』が好きなのかしら?」「人生の知恵が凝縮されてるんだ」
そーかねえ? でも、ほんと、メールやチャットはハマるよ。それで恋が芽生えてもごく自然だと思うね。
会って話せないこと、口で言うのもかったるくても文字だとなぜこんなに正直になれるのか?
その人の根源が見れて、自分も見えてくる。ほとんど中毒だね、こーなると。
メールホリックなんて症状が発表されても驚かない。返事が来てる時の嬉しさと安心感ってないもの!
で、実際会いたくなる気持ちも分かる。
でも、この作品に関しては、たまたま後から来たJのほうが事情を知ってるだけ
選択権があってリードしてたのはアンフェアだと思うな。
■『バットマン&ロビン』(1997)
監督:ジョエル・シュマッチャー 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジョージ・クルーニー ほか
友だちオススメだけあって、かなりアメコミの世界で、この荒唐無稽なノリについてゆくのに時間かかったw
ゴッサムシティ自体なにやら虚構な街っぽくて『スーパーマン』みたくヒーローが存在していることに慣れ、
守られていることに頼ってて、あり得ない怪人が出現しても驚かない。
それでもこの豪華キャストでムリにでも観客を物語に引きこんでしまおうとするハリウッドマジックには恐れ入る。
ゴシック調の街の暗い重厚な感じが魅力。CGだろうか?
スピード感あふれ、生身の人間だが大気圏外から真っ逆さまに落ちてもいつもスルスルのびるワイヤで助かる。
人間に近いヒーロー。戦う相手もゴジラのような怪物でなく、同じ生身の人間なのが面白い。
■『レインメーカー』(1997)
監督:フランシス・F・コッポラ 出演:マット・デイモン ほか
何でも訴えて金を取る訴訟社会のアメリカ。どうしてこうなるのか?
卒業したての新米が身をもって実情を伝える。
ケース自体はどう見ても勝訴間違いなしの善悪そのままなのに、
高額で雇われる百戦錬磨のベテランは、悪をも正義に変えてしまう力を持っている。
彼と新米との法定での闘いが我々観客を引きこむ。
どんどん多種多様なケースが重なり、法も犯罪も猛スピードで変化して、倍増し、その対応を迫られる。
どこまでが真実、正義で、どこからがウソと悪かすら分からなくなる。
Rが敵の弁護士に「いつから堕落したんだ?」と聞くシーン。
“犯罪者にも守られる権利がある”倫理問題は多民族を抱えるアメリカではまさに難題。
いくら弁護士がいても足りないくらいなのかもしれない。
■『隣人は静かに笑う』(1998)
監督:マーク・ペリントン 出演:ジェフ・ブリッジス、ティム・ロビンス ほか
マジ怖いシリーズってことで気になってたこの1本。ブリッジスが次第に隣りに潜むテロリストに
狂気に追いやられる真に迫った演技と、クライマックスのコースター展開にグイグイ引きこまれてゆく。
ラストは皮肉でここまで計算していたとは 日常に潜む無差別テロの恐怖が身に染みる。
テロリストの頭の回路は理解しがたい。
政府を批判して人権を守らせるのに、人殺しをしてたら本末転倒じゃないか!?
「誰かの名さえあげれば他に何も知らなくても皆安全が戻ったと感じる」
普段フシギに思ってる“フツーの人が犯人”の場合、裏にプロ集団が隠れているのかも・・・?
少年が朦朧と歩いて血が垂れるシーンはマジ怖い。妙に愛想のいい奥さんテロリストも。
隣人に疑いを感じても調べないほうがイイのかも?
■『ALICE IN WONDERLAND』(1999)
監督:ニック・ウィリング 出演:ロビー・コルトレーン、ウーピー・ゴールドバーグ ほか
なんで吹替版なんだあああ 今度から棚分けようぜ。前もアリス関連のビデオが吹替えだったよなあ。
店員のミスか、吹替えしか置いていないのか・・・
これだけのキャストが勢ぞろいしてアリスをやってるってシチュエーションがそもそもおかしい。
でも皆なりきってる。何度映画化されても面白いのは、原作がいつの時代に読んでも
新鮮なアイロニーと奇抜さと謎に満ちているから。
どんどん進歩する映像技術は、児童文学の夢の世界をも見事に再現してくれる!
■『シックス・センス』(1999)(劇場にて
監督:M・ナイト・シャマラン 出演:ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント ほか
この映画は良さそうだから劇場で観たいと思った作品が、やっぱり良かったりするのも第六感だろうか?
この日、夜も眠れないくらいリアルな怖さと、冒頭ウィリス本人が念を押すだけのことはある、ラスト間際の“秘密”に唖然
『ゴースト』に『グッド・ウィル・ハンティング』『シエスタ』を混ぜたよう。とにかく子役に注目!
「僕には死人が見える。彼らはどこにでもいて自分が死んだことに気づいていない」
「父の銃を見せてやろうか」と頭を撃たれた少年が怖い!
「I miss you, too. もう仕事も済んだ。ひと言いいたい。君が一番大切なものだったと。
君が目を覚ましたらすべてはうまくいくよ」
一番思ったのは、他人に頼みごとするんだし、それでなくとも怖いんだから、
万一幽霊として出てくるなら、予告してから、身なりを整えてからにしてよね
撃たれて1年も妻と話すこともなく、すれ違ってたってのはちょっとムリあるかも。
それにCの母には見えていたのか? それが謎。
■『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(1999)(劇場にて
監督:バリー・ソネンフェルド 出演:ウィル・スミス、ケネス・ブラナー、ケビン・クライン ほか
このサントラも売れまくり。ノリの軽いウエスタン・コメディだったのか。
奇想天外。軽めに楽しむにはいいかも。
ケネス・ブラナーがかなりキレてる演技で誰だか分からないくらい。
途中、砂漠シーンがブルーバックだってのがバレバレ。作りが粗いんでないの?
義胸?に水を入れて2人で褒めあうのをゲイと勘違いする助手w
すかさず犬がポーズとってビクターになっちゃうのが一番ウケた
■『僕のバラ色の人生』(1997)
監督:アラン・ベルリネール 出演:ジョルジュ・デュ・フレネ、ジャン・フィリップ・エコフェ ほか
このままニューハーフの道に進んでいく人もいるもんね。
性と体が反対っていうトラウマが医学的にも認められてきてるし、
リュドがラッキーだったのは、親と家族の愛情に包まれて、自立心がすでに育てられていたこと。
性転換に対して後ろめたさや恥ずかしさを持っていないことかも。
■『パッチ・アダムス』(1998)
監督:トム・シャドヤック 出演:ロビン・ウィリアムス ほか
どんどん感動作に出演してるロビン。笑えるヒューマンドラマの顔って感じ。
「医師として患者に死を恐れて待つより、笑い、ユーモアで生に対する抵抗力をつける手助けをするべき」
“過度の幸福感”とは一種の躁状態か? 同じ精神病にかかるならこのほうがいいな。まさにロビンにピッタリな役!
産婦人科の大切な客を迎える入口に、女性の脚を広げたディスプレイをするなんて笑える。
世の中の苦しみも悲しみも、人には「笑う」という武器があるんだ。
勉強しないでもトップの成績でパッチは天才肌だったのかも。だからこそ抱える悩みも深かったことだろう。
病院のシステムに対する不満は尽きない。
本来の意義を忘れてマニュアル化してる先生連中に観てもらいたい1作。
■『8mm』(1999)
監督:ジョエル・シュマッチャー 出演:ニコラス・ケイジ ほか
マジ怖いシリーズ。これを劇場で観たら本当に寒かったろうな。一度引きこまれたらラストまで息を飲む展開。
ケイジがまたいい味出しちゃってる。ほんといい俳優だなあ。
こんな暴力に性的興奮を感じるのは人間だけ。なんて複雑で地に墜ちた姿だろうか!?
“この世界にハマったら戻れない”というのは本当か?
トムは悪に魅入られはせずとも普通の生活に戻れるだろうか?
これはSFでもフィクションでもなく、本当に実在していそうな話だから余計に怖い。
マシーンのような存在は外的環境でなく、暴力に無感覚か誤った反応を示す脳細胞の突然変異じゃないだろうか?
悪に生まれた者、何かしら理由を見つけなければいられない。ハリウッドの影を見た気がする。