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『こころを鍛える 絵とき インド』(講談社)

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『こころを鍛える 絵とき インド』(講談社)
伊藤武/著 初版1995年 1500円

※2002.5~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


「快楽」(スカ)はヨーガの真髄である

この1冊は、最近の『深夜特急』以来の大ヒットだな
この上の一文を見た時は、顔がほころんだものw

副作用のないLSDで、心を解放した'60ヒッピームーヴメントからビートルズの名曲が生まれたことは知っていたが
現在のコンピュータソフトの発展もまた、心の解放を求めた彼らの行き着いたシャングリラだとは思いもよらなかった

どこまでが真実で、どこからが嘘か?
はたまた現実と夢幻も混在する国、摩訶不思議の国インドにハマりそう!


【内容抜粋メモ】

「LSD」
ライ麦のカビから製造!

「この世ははかない夢(ヴァーチャル・リアリティ)にすぎない」


●脳の進化


大脳新皮質(人):知性、創造、猿人以来3000~4000万年間に急速に発達した
大脳辺縁系(哺乳類):記憶、喜怒哀楽の感情情報を管理
脳幹(爬虫類):自律神経、体温、呼吸、血圧などをコントロール
延髄:性欲、食欲など本能をつかさどる

(内容合ってるかな?不安・・・2016

ストレスを感じると、脳自体が麻薬物質を作り出す=エンドルフィン(脳内麻薬、甘露or蘇摩(ソーマ)、モルフィネ系
もう1つの快楽物質=脳内覚せい剤「ドーパミン」(中毒、過労死の原因?)


「幸福もまた快楽物質にもたらされた化学反応だ」


「三昧」サマーディ(サンスクリット語)=我を忘れている状態(エンドルフィン放出)

ビートルズ:
♪A day in the life
♪Strawberry fields forever
♪Lucy in the sky with Diamonds(LSDがタイトルに隠されている)
♪Tomorrow never knows

(ハンブルク時代は、ハードなギグで眠らないためにドラッグをやっていたとか、
 ドラッグで名曲など生まれないとか、その後、振り返ってジョンは言ってるし、
 実際、ヨーコと体内から麻薬を取り除くセラピーで味わった地獄も♪Cold Turkey として書いてるけどね 2016





寺院は須弥山(しゅみせん)宇宙を表現している

「マンダラ」はコンピュータに似ている
アイコン(神像・偶像)、クリック(瞑想)すると、解脱情報が流れる


「インダス文明」で祀られた「大母」(great mother)
大地の霊、河川は血管、草木は体毛、丘・山は乳房・臀部、聖域は生殖器官、沐浴池はその核心


インド最古の哲学『サーンキヤ』
仏教の「唯識哲学」にも通じる

女=プラクティ はじめにつくり出すもの 自然
男=プルシャ 霊魂、宇宙意識

女は踊り、男は見つめ、胎から卵(精神基盤)が生まれ、やがて「自我」に目覚める
それは「意識」(目、耳などの感覚器官で世界を体験)と「素粒子」に分裂する
男は女の踊りに魅せられて、現象世界と時間に巻き込まれて、生死の反復を繰り返す


物質を生み出し、支えるのは「こころ」で あると思えばある、ないと思えばない





sukh(スカ)=快楽の原語(suは行く、khaは虚空、天国)

大楽(マハースカ)思想=異性を欲するのも神聖な菩薩の境地「真言密教」


ビートルズの「WHITE ALBUM」のほぼ全曲はリシケーシェ(ニューデリーの道場で生まれた)
♪Across the universe
♪Sexy Sadie
♪Oh My Love




思考、感情、意志などの精神活動は、食べ物に強く左右される(!)
神経細胞、伝達物質の原料になる

「納豆」レラチン(?)は、神経伝達物質の材料 不足すると記憶力低下
「オクラ」カルシウムは伝達能力をアップさせる 不足するとイライラする
「クルミ・ごま・ピーナッツ類」薬の類感魔術(形が似ているものは感応し合う)

旬の野菜が理に叶う

錠剤、ドリンク剤は死んだ食べ物 スローフードが一番


「セロトニン」
大麻、幻覚キノコ、LSDが化けて作用する脳内物質の正体
眠気、夢をつくる 滞ると生きがいを失い、自殺衝動にもつながる


「変性意識」
幽体離脱、臨死体験も脳の作った幻???


「ヨーガ」=日本では「瑜伽=禅那」
心の制御 「心頭滅却」 雑念を超えた時、自己本来のプルシャに住める「解脱」
(『SPEC』の瀬文のセリフじゃん! 2016

1.ヤマ(禁戒):不殺生、不妄語、不偸盗、不邪淫、無所得
2.ニヤマ(勧戒):内外の清浄、満足、苦行、学習、最高神への祈念
3.アーサナ(坐法)
4.プラーナーヤーマ(呼吸法)
5.プラティヤーハーラ(制感):五感をシャットアウト、洞窟にいると脳が幻をつくる
6.ダーラナー(凝念):呪文を唱えること
7.ディヤーナ(静慮):心頭滅却の瞑想
8.サマーディ(三昧):融合


「閻魔様の正体は良心 裁くのは自分自身」


「チャクラ」


1.頭頂:完全な覚醒、合一、悟り
2.眉間:知恵
3.首:真理の探究心
4.脳:慈愛
5.腹:権力支配
6.下腹:生殖、性欲
7.会陰:生存本能、動物的精神構造

7.で白蛇(クンダリニー)と化して昏睡する女神(シャクティ)←神との別離こそ自己矛盾(苦しみ・ドゥフカ)の原因


「ハタ(力ずくの)ヨーガ」により、神と女神が再び抱き合った時、
行者は「大楽(強烈なエクスタシー)」を体験し、宇宙統一に戻る


●中国医学の「気・血・水」

体型=痩せ、筋肉質、肥満
心理=イライラ、カッカ、ボンヤリ
病=神経痛、精神病、炎症、肝臓病、糖尿病


「具合が悪い時、何を食べるべきか、何を食べるべきでないかは、体がちゃんと知っている」


肥満はストレスの裏返し
ストレス→過食、消化力は低下し、未消化の老廃物(毒素)となり痩せにくくなる




「呼吸法」

不随意筋は、自律神経にコントロールされ、中枢は脳幹
呼吸をコントロールしている部分でもある
呼吸を通してこの植物神経に作用させる
深層心理の解放も可能


禅=心を無にすること


「観想」
心をイメージで満たす(スポーツのイメトレも同じ)
マンダラ(多くの仏が幾何学的に配置されている)を基に、
念(強く念ずることで行者自体、融合同一化し、周囲も同じ幻を見る)

「マインド・コントロール」瞬間催眠術

「観想」は法然の「南無阿弥陀仏」
原語は「ブルダ、アヌスムリティ」
ブッダについて念想(イメージ瞑想)すること


「潜在能力開発法」「願望実現能力開発法」
潜在意識に好ましい植え付けをすると、やがては現象化(実現)する ポジティヴ・シンキング


「マンダラ思考法」
絵や図形を用いた思考

タロット、ホロスコープによる星占い
古人が潜在意識と対話するための知恵と工夫の産物


「ヤントラ」
観想の対象となる神秘的図形


「村祭り」(豊穣)で男が格闘技を奉納するのは、
女である自然、農作物の精霊を興奮させ(強者の子孫をのこす本能)実を結ばせるため





「脳にとってはイメージ=行動」

病原体ウイルスよりも、誤った食生活や、心の使い方などで弱った人体に注目=意識の力で引き出す
病気、怪我の自己治癒にも利用可能
これまでも「ペスト」「コレラ」「風邪」に打ち勝ち、生き延びてきた人類の免疫システム


「シャーマニズム」憑依型と脱魂型 源泉はヨーガ

「宇宙はスカ(快楽)に満ちている」

性ヨーガの「五摩儀礼」:酒、肉、魚、豆、性交(+大麻)←バング、ラッシー


「自分の心の主人は、常に自分自身でなければならない」

「自分のドラマは、自身で創り出すもの」


同じ著者の『身体にやさしいインド』も要チェック



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