ノート内を漁っている中で見つけた謎のメモの数々
都筑卓司『四次元の世界』(講談社)
ものが太陽や電灯で照らされるとき
地面や床の上に影を作る
この場合大切なのは、物体は二次元的なふくらみをもっているが
地面にうつった影は二次元の図形になることである
あたりまえの話だが、「ものは影になることによって次元が一つ減る」ということは、
これからの話の進展に重要なことである
*
安野光雅の画集~ANNO MITSUMASA
プラトンの『饗宴』のなかでアリストファーネスは、
人間の身体がどうして球形から左右対称に移行したかについて、珍しい話をのべている
人間はもともと球形で、背中と腹は円をなしていた、と彼はいう
人間の高慢と力を弱めるために、ゼウスはそれをふたつにわけ
アポロンに命じて、顔と生殖器の向きをかえさせた
そしてゼウスはおどかした
「もし奴らがあいかわらず高慢だったら、もういちどふたつに割って、1本の足ではねて歩くようにしてやる」
ヘルマン=ヴァイル『シンメトリー』(遠山哲訳 紀伊国屋書店)
*
『新約聖書』マタイ伝7章7、8節
画囚門扉銘
ここ過ぎて 重力の掟は乱れ
ここ過ぎて 思索の磁針(はり)は狂う
おそろしや遠近の呪縛
歪曲の不遜の外連(けれん)
はしゅしゅの 甘き毒酒
幻覚の異端の秘祭
聞こゆるは 老婆の陀羅尼
あんじゅらす 恋しや ほうやれは
呪師(ずし)王 救い無き 画牢に至る
求めよ さらば与へられん
尋ねよ さらば見出さん
門を叩け さらば開かれん
すべて求むる者は得
たづねる者は見いだし
門をたたく者は開かれるなり
*
『新約聖書』マタイ伝7章13、14節
狭き門より入れ
滅びにいたる門は大きく、その路は広く、之より入る者おほし
生命(いのち)にいたる門は狭く、その路は細く、之を見出す者すくなし
都筑卓司『四次元の世界』(講談社)
ものが太陽や電灯で照らされるとき
地面や床の上に影を作る
この場合大切なのは、物体は二次元的なふくらみをもっているが
地面にうつった影は二次元の図形になることである
あたりまえの話だが、「ものは影になることによって次元が一つ減る」ということは、
これからの話の進展に重要なことである
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安野光雅の画集~ANNO MITSUMASA
プラトンの『饗宴』のなかでアリストファーネスは、
人間の身体がどうして球形から左右対称に移行したかについて、珍しい話をのべている
人間はもともと球形で、背中と腹は円をなしていた、と彼はいう
人間の高慢と力を弱めるために、ゼウスはそれをふたつにわけ
アポロンに命じて、顔と生殖器の向きをかえさせた
そしてゼウスはおどかした
「もし奴らがあいかわらず高慢だったら、もういちどふたつに割って、1本の足ではねて歩くようにしてやる」
ヘルマン=ヴァイル『シンメトリー』(遠山哲訳 紀伊国屋書店)
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『新約聖書』マタイ伝7章7、8節
画囚門扉銘
ここ過ぎて 重力の掟は乱れ
ここ過ぎて 思索の磁針(はり)は狂う
おそろしや遠近の呪縛
歪曲の不遜の外連(けれん)
はしゅしゅの 甘き毒酒
幻覚の異端の秘祭
聞こゆるは 老婆の陀羅尼
あんじゅらす 恋しや ほうやれは
呪師(ずし)王 救い無き 画牢に至る
求めよ さらば与へられん
尋ねよ さらば見出さん
門を叩け さらば開かれん
すべて求むる者は得
たづねる者は見いだし
門をたたく者は開かれるなり
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『新約聖書』マタイ伝7章13、14節
狭き門より入れ
滅びにいたる門は大きく、その路は広く、之より入る者おほし
生命(いのち)にいたる門は狭く、その路は細く、之を見出す者すくなし