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『カラダのきもち』(青春出版社)

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『カラダのきもち』(青春出版社)
寺門琢己/著 初版2000年 1000円

※2003.4~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。

代々木のZ-MON(ゼモン)治療院で整体を中心に人を“観る”

あくまで病気もとことんプラス思考で見る冷静さと、楽観視に徹底している
つくづく“ものは考えよう”だと思った


【内容抜粋メモ】

常に心と体はバランスをとろうとしていて、自分の体を客観的に日々観察すれば
薬や医師、マニュアルに頼らなくても、信頼できる小宇宙が自分の中に備わっているのが見えてくる


発熱
一気にウイルスを殺すシステムで、薬で熱を下げてしまうのは“もったいない”


“出産予定日”からはじまる心+体のズレ+麻酔等の無痛分娩の弊害など
子どもへの母性も快痛を感じた達成感とつながっている


アレルギーの出る体は、感度良好
環境が合っているか、修正のチャンス


痛みを認識することで始まる回復モード
残る傷跡は、エラー&フリーズ


快腸でニキビすっきり!
余分な脂肪分をウンチで出す
思春期のニキビは、大人の肌に変わる前に余分な脂を捨てている


女性の体は完結した宇宙(!)
男の子のほうが依存的(ママ→彼女→妻に甘える)


抗生物質は、戦争時に開発された (!)
熱をムリに抑えて、とりあえず戦わせるため


病気がちだった子どもほど免疫力が高まって強くなる
しなやかに対応する幼児期のほうが水疱瘡も軽く済む


人間は関係性の生き物
人気を集めるための病や怪我、転んだり、落としたりすることもある
自殺未遂も、殺人犯も“孤独感”から


キレる少年
性的欲求不満の社会が原因の1つ
あふれるアダルト情報vs抑えられる自然な性欲
昔は「祭り」で発散されていた

殺人犯の親には、聖職者、教師が多い

筋肉疲労の不足、神経疲労の増大でカラダが暴走→クタクタになるまで運動する


事故や脳卒中のあとの後遺症
突然の事態に体がビックリして、その時の痛みを理解していなくて固まるフリーズ状態
自発的リハビリが効果的


病と性格の関連

「喘息」ワガママ、息苦しいのが好み、摂り過ぎたカロリーを発作で消費
「喘息」の前は「結核」細い外見でも精力は強い

「心臓」喜び
「肝臓」怒り
「脾臓」憂い
「肺」悲しみ
「腎臓」恐怖


下痢や汗、生理で水分調整
「冬」乾燥対策で水太り
「春」湿ってきて水下痢などで一気に捨てる


ピルは太る?
骨盤の自然な開閉作業を抑制する


裡(うち)の要求
体はその都度、要求のかたまり 第三者の要求では納得しない


●過労死の多いビジネス日本
実力主義の競争
自主的社会の欧米に比べて、日本は弱者救済型で危機感、自主性を弱める

深い病になる人は、人の目を気にして「いい人」を頑張りすぎちゃう人
自主的な労働ならムリをしても、心と体はすっきりバランスがイイ
(今なら納得 好きなことなら時間を忘れる


内省的な時期は「自分の言葉」が育つため、本を読む、座禅を組むなどにあてるとよい


不妊は「女の頭的思考」と「男の薄い精子」が原因?
母親が息子をペット化、溺愛して自分を満たす→男性性を奪う


「カラダで感じること 身体感覚を全うすることが、唯一、抽象的な“死”という概念を乗り越える手段
 死を見据えて、生を楽しむことこそ、望ましい“今”を手に入れる手段」





江原さんの精神世界に対して、こちらは徹底して体と現象にこだわりつつも
たどりつく幸せ、生きる意味の捉え方は共通している気がする

生きている生身の体と、死ぬまでうまく付き合うには、
日々の変化を感じて、受け入れ、自然の営みに委ねる余裕が必要
とても東洋的な対処法だ



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