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Channel: メランコリア
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『パッチギ love&peace』(2007)

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『パッチギ love&peace』(2007)
監督:井筒和幸 出演:井坂俊哉、今井悠貴、中村ゆり、藤井隆、西島秀俊、田中哲司 ほか

『パッチギ!』(2004)のキャストを一新した、続編的位置にあたる作品。
「パッチギ」とは朝鮮語(韓国語)で「突き破る、乗り越える」および「頭突き」の意味(ウィキ
出演者がとても流暢に朝鮮語?のセリフを喋っていてビックリ。
最初から血みどろの暴力シーンがあったり、戦争における銃撃、爆撃シーンなど生々しくて強烈。

trailer

▼story
在日朝鮮人のキョンジャは、怪しげな芸能事務所にスカウトされて働くことにするが、出身は秘密にしろと社長から言われる。
共演者にも在日朝鮮人がいて「芸能界は在日だらけだから」と励まされる。
青山亮子と改名して、最初の仕事は水中運動会(“脱ぎ専”のコは胸ポロン役なんだ。女性差別との二重の縛りだな
その後、映画の面接を通過するが、「パスポート持ってないのはちょっと・・・」と言われて断る。

「今の目見た?三国人の血だね」

キョンジャの父は、済州島で日本軍に徴兵される際、「炭鉱で2年働けば逃れられたのに」と言われて逃げる。
村では「挺身隊」に娘を差し出さなければ売国奴とののしられるのだった。
ヤップ島まで逃げた3人は、そこでも日本軍との衝突、敵軍の空爆にあう。

キョンジャの兄アンソンらは、施設に寄付するつもりで不用品を無断で回収していたら警官に外国人登録証を見せろと脅される。
(不用品はその地区のリサイクルに回されて、地域の収入に還元されるから、無断で持ち去ると窃盗罪になるってTVでやってたな
アンソンの息子・チャンスは筋ジストロフィーと診断され、治療のために東京に移ってきたが、
医者から「20歳まで生きられるかどうか」と言われる。アメリカが権威だが費用が500万円もかかる。
オモニは「白ヘビを殺してしまった祟りだ」と祈祷師を呼ぶ。

ケンカに巻き込まれて国鉄をクビになった佐藤は、孤児の施設で育ったが、20年ぶりに母から電話がくる。
アンソンは、金を作るため、金貸しから金(きん)を金と交換する仕事で警察から追われ、佐藤が捕まる。




戦時中、日本軍が他国にしたこととか、まだまだ知らない事がいっぱいあるなあ。
でも、ウィキには事実に反すると批判されたとも書かれている。
戦中戦後の実体を知らない世代にとっては、体験者らの語りなどから想像するしかない。
映画やドラマ、フィクションは、それを作った側の意図が関わっていることも時々思い出さなきゃいけないな。


 
売れっ子の野村役は西島さん。サックス吹いてるし!
「韓国人との結婚なんて許すわけないだろ、普通の親なら。
 しょーがねーだろ! 人間の種類が違うんだから」てセリフも酷い。

秋田出身の佐藤は「じぇじぇじぇ」じゃなくて、「じゃじゃじゃ」ってゆってるシーンもあったw
「ごちそうさん」ではイジワルなカズエ役のキムラ緑子さんがあったかい役を演じているのも注目。
それから、麿赤兒さんが、また独特の存在感を醸し出してた。



田中さんは刑事・菊池役。最初のひと言目が「オヨヨ」てw
「キンさんに金売ったんかい(笑)」て、いろいろギャグを言っても全然ウケないから、
「ええかげんにゲロしいっちゃあ!」とキレる



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