■世界が狙う“星空のカネ”宇宙ビジネス最前線@週刊ニュース深読み
専門家:
的川 泰宣さん(JAXA 名誉教授)
石田 真康さん(宇宙関連ビジネスコンサルタント)
稲川 貴大さん(ロケット開発会社 社長)
水野 倫之(NHK 解説委員)
ゲスト:
厚切りジェイソンさん(IT企業役員・お笑い芸人)
安田美沙子さん(タレント)
宇宙生活の「命綱」、「こうのとり」6号機 宇宙へ
小野アナ:
宇宙開発っていうと、なんかロマンのあるキラキラした話のイメージがありますけど、今日はギラギラしたお金の話です
コントの宇宙人総理の話ではないんですよね?w
って、まさかの小野さんも『LIFE!』ファンですかっ嬉×5000
**************プレゼン1:いまや宇宙はビジネスの場
●冷戦時代から始まった
商業計画が始まったのは1980年代アメリカ
宇宙開発は「冷戦」がきっかけだった
アメリカと旧ソ連で、どちらが先にロケットを飛ばすか、
どちらが先に有人ロケットで月に着陸するかで競争した結果、技術もどんどん進歩した
冷戦後、アメリカは「ベトナム戦争」でお金を使い過ぎて
予算が減ったため、民間にやってもらおうということになり
低空軌道は民間、遠くはNASAというように「分業」になった
●小型の人工衛星を民間企業がどんどん飛ばす
アメリカでは、これまで「NASA」が宇宙関連事業をしていたが、
今では「NASA」から民間企業に研究開発を委託するのが普通
宇宙ビジネスをしている企業は、アメリカに約1000社ほどある 日本は10社ほど
●目的は「人工衛星」のビジネス~人工衛星の小型化
背景には、小型の衛星が作られる技術の発展がある
低価格で、わずか1kgの人工衛星を作って飛ばせる実験が日本でも始まっている
●ビジネスの例
<天気予報・地図>
「カーナビ」も人工衛星からの情報だが、一般の利用者は、普段意識しないうちに
もうすでにいろいろな場面で恩恵を受けている
専門家がジョークで
「“人工衛星ひまわり”は有名ですが、天気予報の予測が80%に上がった
あるおばさんが“最近、天気予報がよく当たるようになったから、もう人工衛星なんて要らないわねえ!”と言っていたw」
<旅行会社>
あるヴェンチャー企業は「7年後には、火星への旅行(90日間かけて行く)の実現」を目指している
日本でも日帰り旅行の話があるが、「火星に移住する」話も夢ではなくなっている
米スペースX、壮大な火星移住計画を発表
こんなまっ黄色な空やだな・・・
<運送会社>
クルマがどの車線を走っているかもつぶさに分かるので、渋滞箇所を教えたり、
ゆくゆくは自動で走るクルマの開発も進み、クルマも売れるし、雇用も増える
美沙子さん:高齢者の交通事故とか減るかもしれないですね
小野:それだけ私たちもいつも監視されてる感じがしますが
稲川:ゆってみれば、人工衛星は「陸から宇宙にものや情報を運ぶ運送サービス」なんです
<海運会社>
船舶も、今は南極まで航行しているから、海の状態をリアルタイムで知ることができる
<農業>
アメリカのトウモロコシ畑などは、どこまであるか分からないほど広大で管理も難しいが、
どこが一番実り具合がいいか、収穫量まで教えるビジネスもある/驚
●日本はアメリカから30年は遅れていると言われるが
これまで、日本では宇宙関連事業をするには「JAXA」を通さなければならなかった
「宇宙活動法成立」
国の許可をとれば、誰でも出来るように開放された
(こういう法律改正は、知らないうちに変わるの早いね
**************プレゼン2:これからの課題~稲川さんらの取り組み
クラウドファンディングで小型の人工衛星を飛ばした稲川さん
●これからの課題
1.資金
日本の2兆円予算は、まだまだお金の動きが全然少ない(金を作るにも、金が必要
2.人材
的川:
アメリカで宇宙ビジネスをしているのは、NASAのOBが多い
トップの能力は日本も海外と同じだけれども、日本は層が薄い
大学で宇宙に関して学んでも、働き口がないため、金融など関係ない職業に流れてしまうのが現状
3.目標
アメリカは「2030年には火星に移住する」という明確な目標を立てている
月面着陸の時も、ケネディさんが「月へ行こう」と掲げたから
アメリカ大統領は、宇宙を語らないと当選できない
●日本の“ものづくり力”を活かす
水野:
日本の強みは“ものづくり力”
超小型人工衛星は、1機100万円でできる
10年前、学生の研究実験から始まって、ヴェンチャー企業に売れている
こうしてお金が回ることが大事 成功例が増えればもっと回っていく
今はまだまだ大学の予算が出ない状態
日本の技術力が高いことは、世界にも認められている
だが、ロケットを勝手に飛ばしてはいけない法律があったため、
それが唯一ネックだったのがようやく開放された
「H-IIBロケット」は超高性能 燃料は液体水素、半導体の技術や、IT施術の進歩で仕組みはスマホと同じ
低価格・小型で、精度は多少落ちても、数十機、数百機打ち上げれば、小さい荷物を大量に運べる
開発費が抑えられたことで、たくさん作ることができるようになった
小野:
便利になったことは分かりましたが、そんなに飛ばして、宇宙が交通渋滞にならないんですか?
人工衛星同士がぶつかったりとか
専門家:
渋滞になってます コントロールしてぶつからないようにしていますが
国際条約を結んで、交通ルールがある 国ごとにも管理している
ジェイソンさん:それは誰がコントロールしているんですか?
的川:
一定以上の大きさのものはアメリカのレーダーです 軍事目的で監視している(!
近づきすぎると警報がきます
実際、人工衛星同士ぶつかることも時々あります
美沙子さん:宇宙ゴミとかももっと増えそう
専門家:それも人工衛星で回収しています
こんな汚い状態になっちゃってますけど・・・青い地球はどこへ???
●「はやぶさ」に象徴されるロマン
専門家:
アポロが月に行った時、「かぐや姫がいなくて残念だ」といった人も実は多かった
でも、ロマンはもっと進むと思います
的川:
子どもの頃に読んだSF小説では、「火星に住む」とか、もう実現しているはずなのに、まだ実現にはほど遠い
石田:
アメリカのビジネスも、実はかなりそういうロマンが基礎にあるんです
宇宙ビジネスの企業家は『スターウォーズ』のファンが非常に多い
もうちょっと上の年代だと『スタートレック』とか
そういった映画で観た世界を実際に作りたいという思いがある
「はやぶさ」ももとは町工場150社の技術の結集
アメリカの「スペースシャトル」にも日本の中小企業の技術がとても貢献している
たとえば、ロケットを飛ばすのがムリでも、作るほうや、
データ分析のビジネスには参入できるし、もうすでにある
昔は、“宇宙飛行士などは理科系だから、文科系にはムリ”なんて言われていましたが
実際は、JAXAの半数は文科系なんです
宇宙の話は好きだけど、宇宙まで金計算をもちこんで、ゴミだらけにするのは、ほんといただけない
最新技術は、ほとんど軍事関連からかのおさがりだし
専門家:
的川 泰宣さん(JAXA 名誉教授)
石田 真康さん(宇宙関連ビジネスコンサルタント)
稲川 貴大さん(ロケット開発会社 社長)
水野 倫之(NHK 解説委員)
ゲスト:
厚切りジェイソンさん(IT企業役員・お笑い芸人)
安田美沙子さん(タレント)
宇宙生活の「命綱」、「こうのとり」6号機 宇宙へ
小野アナ:
宇宙開発っていうと、なんかロマンのあるキラキラした話のイメージがありますけど、今日はギラギラしたお金の話です
コントの宇宙人総理の話ではないんですよね?w
って、まさかの小野さんも『LIFE!』ファンですかっ嬉×5000
**************プレゼン1:いまや宇宙はビジネスの場
●冷戦時代から始まった
商業計画が始まったのは1980年代アメリカ
宇宙開発は「冷戦」がきっかけだった
アメリカと旧ソ連で、どちらが先にロケットを飛ばすか、
どちらが先に有人ロケットで月に着陸するかで競争した結果、技術もどんどん進歩した
冷戦後、アメリカは「ベトナム戦争」でお金を使い過ぎて
予算が減ったため、民間にやってもらおうということになり
低空軌道は民間、遠くはNASAというように「分業」になった
●小型の人工衛星を民間企業がどんどん飛ばす
アメリカでは、これまで「NASA」が宇宙関連事業をしていたが、
今では「NASA」から民間企業に研究開発を委託するのが普通
宇宙ビジネスをしている企業は、アメリカに約1000社ほどある 日本は10社ほど
●目的は「人工衛星」のビジネス~人工衛星の小型化
背景には、小型の衛星が作られる技術の発展がある
低価格で、わずか1kgの人工衛星を作って飛ばせる実験が日本でも始まっている
●ビジネスの例
<天気予報・地図>
「カーナビ」も人工衛星からの情報だが、一般の利用者は、普段意識しないうちに
もうすでにいろいろな場面で恩恵を受けている
専門家がジョークで
「“人工衛星ひまわり”は有名ですが、天気予報の予測が80%に上がった
あるおばさんが“最近、天気予報がよく当たるようになったから、もう人工衛星なんて要らないわねえ!”と言っていたw」
<旅行会社>
あるヴェンチャー企業は「7年後には、火星への旅行(90日間かけて行く)の実現」を目指している
日本でも日帰り旅行の話があるが、「火星に移住する」話も夢ではなくなっている
米スペースX、壮大な火星移住計画を発表
こんなまっ黄色な空やだな・・・
<運送会社>
クルマがどの車線を走っているかもつぶさに分かるので、渋滞箇所を教えたり、
ゆくゆくは自動で走るクルマの開発も進み、クルマも売れるし、雇用も増える
美沙子さん:高齢者の交通事故とか減るかもしれないですね
小野:それだけ私たちもいつも監視されてる感じがしますが
稲川:ゆってみれば、人工衛星は「陸から宇宙にものや情報を運ぶ運送サービス」なんです
<海運会社>
船舶も、今は南極まで航行しているから、海の状態をリアルタイムで知ることができる
<農業>
アメリカのトウモロコシ畑などは、どこまであるか分からないほど広大で管理も難しいが、
どこが一番実り具合がいいか、収穫量まで教えるビジネスもある/驚
●日本はアメリカから30年は遅れていると言われるが
これまで、日本では宇宙関連事業をするには「JAXA」を通さなければならなかった
「宇宙活動法成立」
国の許可をとれば、誰でも出来るように開放された
(こういう法律改正は、知らないうちに変わるの早いね
**************プレゼン2:これからの課題~稲川さんらの取り組み
クラウドファンディングで小型の人工衛星を飛ばした稲川さん
●これからの課題
1.資金
日本の2兆円予算は、まだまだお金の動きが全然少ない(金を作るにも、金が必要
2.人材
的川:
アメリカで宇宙ビジネスをしているのは、NASAのOBが多い
トップの能力は日本も海外と同じだけれども、日本は層が薄い
大学で宇宙に関して学んでも、働き口がないため、金融など関係ない職業に流れてしまうのが現状
3.目標
アメリカは「2030年には火星に移住する」という明確な目標を立てている
月面着陸の時も、ケネディさんが「月へ行こう」と掲げたから
アメリカ大統領は、宇宙を語らないと当選できない
●日本の“ものづくり力”を活かす
水野:
日本の強みは“ものづくり力”
超小型人工衛星は、1機100万円でできる
10年前、学生の研究実験から始まって、ヴェンチャー企業に売れている
こうしてお金が回ることが大事 成功例が増えればもっと回っていく
今はまだまだ大学の予算が出ない状態
日本の技術力が高いことは、世界にも認められている
だが、ロケットを勝手に飛ばしてはいけない法律があったため、
それが唯一ネックだったのがようやく開放された
「H-IIBロケット」は超高性能 燃料は液体水素、半導体の技術や、IT施術の進歩で仕組みはスマホと同じ
低価格・小型で、精度は多少落ちても、数十機、数百機打ち上げれば、小さい荷物を大量に運べる
開発費が抑えられたことで、たくさん作ることができるようになった
小野:
便利になったことは分かりましたが、そんなに飛ばして、宇宙が交通渋滞にならないんですか?
人工衛星同士がぶつかったりとか
専門家:
渋滞になってます コントロールしてぶつからないようにしていますが
国際条約を結んで、交通ルールがある 国ごとにも管理している
ジェイソンさん:それは誰がコントロールしているんですか?
的川:
一定以上の大きさのものはアメリカのレーダーです 軍事目的で監視している(!
近づきすぎると警報がきます
実際、人工衛星同士ぶつかることも時々あります
美沙子さん:宇宙ゴミとかももっと増えそう
専門家:それも人工衛星で回収しています
こんな汚い状態になっちゃってますけど・・・青い地球はどこへ???
●「はやぶさ」に象徴されるロマン
専門家:
アポロが月に行った時、「かぐや姫がいなくて残念だ」といった人も実は多かった
でも、ロマンはもっと進むと思います
的川:
子どもの頃に読んだSF小説では、「火星に住む」とか、もう実現しているはずなのに、まだ実現にはほど遠い
石田:
アメリカのビジネスも、実はかなりそういうロマンが基礎にあるんです
宇宙ビジネスの企業家は『スターウォーズ』のファンが非常に多い
もうちょっと上の年代だと『スタートレック』とか
そういった映画で観た世界を実際に作りたいという思いがある
「はやぶさ」ももとは町工場150社の技術の結集
アメリカの「スペースシャトル」にも日本の中小企業の技術がとても貢献している
たとえば、ロケットを飛ばすのがムリでも、作るほうや、
データ分析のビジネスには参入できるし、もうすでにある
昔は、“宇宙飛行士などは理科系だから、文科系にはムリ”なんて言われていましたが
実際は、JAXAの半数は文科系なんです
宇宙の話は好きだけど、宇宙まで金計算をもちこんで、ゴミだらけにするのは、ほんといただけない
最新技術は、ほとんど軍事関連からかのおさがりだし