■『ページマスター』(フレーベル館)
原題 THE PAGEMASTER by DAVID KIRSCHNER & ERNIE CONTRERAS
デヴィッド カーシュナー、アーニー コントレラス/著 ジェリー ティリティッリ/イラスト 唐沢則幸/訳
初版1993年 2700円
※1996.12~のノートよりメモを抜粋しました。
※「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
これまたとってもリアルで現代的な、美しいイラストがふんだんに織り込まれた絵本
D.カーシュナーは、ジム・ヘンソンのマペットや、セサミのキャラクターデザインをして
スピルバーグのアニメ『American Tale』をプロデュース
最新作は『Once upon a Forest』『ホーカス・ポーカス』等
A.コントレラスの代表作は、『ザ・スマーフス』(エミー賞ノミネート)
J.ティリティッリは『マザーグースの歌』『Silly Songs』等、児童向けほか
新聞、雑誌、アニメ映画でも描いているそう
中でも嬉しいのは、最近読んだ冒険小説『宝島』や『海底2万海里』『ガリバー旅行記』の
キャラクターが次々飛び出してくること
他にもまだ読んでいない名作『白鯨』や、初めて聞いた『バスカーヴィル家の犬』コナン・ドイル著(1902)
なんて面白そうなものもある
図書館の中は、まさにワンダーランド
彼らをずっと眠らせて、カビを生やしておくなんて!!
「TV世代の子どもたちに、もっともっと本の素晴らしい世界を知ってほしい」
という願いが込められている
読書習慣は、子どもの頃に面白い本に出会うか出会わないかによるんだってね
▼あらすじ(ネタバレ注意
やたらめった恐がり屋で、慎重なリチャードは、注意看板に囲まれて眠り、親も呆れて、友人もいない
用事を頼まれて、保護だらけの自転車で出ると、嵐に遭って図書館に逃げ込む
司書のおじさんに図書カードをもらって、電話を探すうちに転んで意識を失い
天井画のページマスターに出会う
「本の番人で、書かれた言葉の守護者だ “あ~ん” 全てはここから始まる」
出口を教えてもらったつもりが、本の世界に迷い込むリチャード
アドヴェンチャー(J.シルバーとそっくりな格好)と、ファンタジー(妖精)、
ホラー(ノートルダムのせむし男みたい)3冊に会い、
「EXIT」から出る旅へと出かける
途中、『海底2万海里』の大イカに襲われたり、
『オリエント急行殺人事件』の列車に轢かれそうになったり
「ホラー」セクションでは、『ジキル博士とハイド氏』(同じ『宝島』のスティーヴン著なのよね)
のクスリを飲んで一変したハイド氏に追われる
「人間は善と悪の両面を持っている」
次の部屋では『フランケンシュタイン』の怪物に追われる
「アドヴェンチャー」コーナーでは、『白鯨』のモビーディックを追うエイハブ船長に会い、
ボートごとひっくり返される
助けたのは、今まさに骸骨島へ宝を探しに行く海賊たち
アドヴェンチャーらと戦って図書カードも戻るが
ホラーが『ガリバー旅行記』のリリパット人にロープで縛られてしまうw
アドヴェンチャーが彼を助けて、友情が生まれる
「ファンタジー」の世界は、一番美しい
親指姫は鳥に乗り、カボチャの馬車や、塔へ姫の髪を登っていく王子(グリム童話『ラプンツェル』)
本の山頂に出口表示を見つけたが、竜に襲われて『アラビアンナイト』の魔法の絨毯に助けられるが
とうとう喰われてしまう
胃の中で「迷ったら本を開け」というページマスターの言葉を思い出して開くと
『不思議の国のアリス』のハートの女王が「首をはねておしまい!」と叫んだり
『ジャックと豆の木』(イギリスの昔話なんだ)の大きく育ったツルにつかまって助かる
ページマスターが出口で待っていて
「ここに来るまでに、君は自分に打ち勝った これからもそうするだろう」
床にのびている自分に戻り、約束通り3冊の本を借り出し(1日2冊なんて結構厳しいルールだね)
晴れた歩道で、ずっとバカにされていた少年たちの前で、見事なジャンプで「風をつかまえ」
父の作った木の上の家で眠りこむ息子を見て、父は「おまえを誇りに思うよ」
暗闇の中では、元の姿に戻った3冊が言う
「こここそ、アドベンチャーの国だ!」
ラストが「The End」ではなく「EXIT」なのも面白い
本は、ただ面白おかしいだけでなく、子どもにも大人にも恐怖と闘う勇気を与え
迷った時の知恵を授け、どんなものにも友情、愛情をもつ心を育んでくれる
もっと時間があったら、私もシーモア・グラスのように
図書館の本をAからZまで全部読破してみたいんだけどなあ
とりあえず、今年の暮れの休みはJ.ヴェルヌを楽しもう
(図書館の本をAからZまで全部読破してみたい、という夢は今も持っている
世界中の映画を観たいし、世界中を旅したいし、たくさんの人に会いたいし
好きなことをするだけでも、時間は全然足りないんだ 2016
原題 THE PAGEMASTER by DAVID KIRSCHNER & ERNIE CONTRERAS
デヴィッド カーシュナー、アーニー コントレラス/著 ジェリー ティリティッリ/イラスト 唐沢則幸/訳
初版1993年 2700円
※1996.12~のノートよりメモを抜粋しました。
※「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
これまたとってもリアルで現代的な、美しいイラストがふんだんに織り込まれた絵本
D.カーシュナーは、ジム・ヘンソンのマペットや、セサミのキャラクターデザインをして
スピルバーグのアニメ『American Tale』をプロデュース
最新作は『Once upon a Forest』『ホーカス・ポーカス』等
A.コントレラスの代表作は、『ザ・スマーフス』(エミー賞ノミネート)
J.ティリティッリは『マザーグースの歌』『Silly Songs』等、児童向けほか
新聞、雑誌、アニメ映画でも描いているそう
中でも嬉しいのは、最近読んだ冒険小説『宝島』や『海底2万海里』『ガリバー旅行記』の
キャラクターが次々飛び出してくること
他にもまだ読んでいない名作『白鯨』や、初めて聞いた『バスカーヴィル家の犬』コナン・ドイル著(1902)
なんて面白そうなものもある
図書館の中は、まさにワンダーランド
彼らをずっと眠らせて、カビを生やしておくなんて!!
「TV世代の子どもたちに、もっともっと本の素晴らしい世界を知ってほしい」
という願いが込められている
読書習慣は、子どもの頃に面白い本に出会うか出会わないかによるんだってね
▼あらすじ(ネタバレ注意
やたらめった恐がり屋で、慎重なリチャードは、注意看板に囲まれて眠り、親も呆れて、友人もいない
用事を頼まれて、保護だらけの自転車で出ると、嵐に遭って図書館に逃げ込む
司書のおじさんに図書カードをもらって、電話を探すうちに転んで意識を失い
天井画のページマスターに出会う
「本の番人で、書かれた言葉の守護者だ “あ~ん” 全てはここから始まる」
出口を教えてもらったつもりが、本の世界に迷い込むリチャード
アドヴェンチャー(J.シルバーとそっくりな格好)と、ファンタジー(妖精)、
ホラー(ノートルダムのせむし男みたい)3冊に会い、
「EXIT」から出る旅へと出かける
途中、『海底2万海里』の大イカに襲われたり、
『オリエント急行殺人事件』の列車に轢かれそうになったり
「ホラー」セクションでは、『ジキル博士とハイド氏』(同じ『宝島』のスティーヴン著なのよね)
のクスリを飲んで一変したハイド氏に追われる
「人間は善と悪の両面を持っている」
次の部屋では『フランケンシュタイン』の怪物に追われる
「アドヴェンチャー」コーナーでは、『白鯨』のモビーディックを追うエイハブ船長に会い、
ボートごとひっくり返される
助けたのは、今まさに骸骨島へ宝を探しに行く海賊たち
アドヴェンチャーらと戦って図書カードも戻るが
ホラーが『ガリバー旅行記』のリリパット人にロープで縛られてしまうw
アドヴェンチャーが彼を助けて、友情が生まれる
「ファンタジー」の世界は、一番美しい
親指姫は鳥に乗り、カボチャの馬車や、塔へ姫の髪を登っていく王子(グリム童話『ラプンツェル』)
本の山頂に出口表示を見つけたが、竜に襲われて『アラビアンナイト』の魔法の絨毯に助けられるが
とうとう喰われてしまう
胃の中で「迷ったら本を開け」というページマスターの言葉を思い出して開くと
『不思議の国のアリス』のハートの女王が「首をはねておしまい!」と叫んだり
『ジャックと豆の木』(イギリスの昔話なんだ)の大きく育ったツルにつかまって助かる
ページマスターが出口で待っていて
「ここに来るまでに、君は自分に打ち勝った これからもそうするだろう」
床にのびている自分に戻り、約束通り3冊の本を借り出し(1日2冊なんて結構厳しいルールだね)
晴れた歩道で、ずっとバカにされていた少年たちの前で、見事なジャンプで「風をつかまえ」
父の作った木の上の家で眠りこむ息子を見て、父は「おまえを誇りに思うよ」
暗闇の中では、元の姿に戻った3冊が言う
「こここそ、アドベンチャーの国だ!」
ラストが「The End」ではなく「EXIT」なのも面白い
本は、ただ面白おかしいだけでなく、子どもにも大人にも恐怖と闘う勇気を与え
迷った時の知恵を授け、どんなものにも友情、愛情をもつ心を育んでくれる
もっと時間があったら、私もシーモア・グラスのように
図書館の本をAからZまで全部読破してみたいんだけどなあ
とりあえず、今年の暮れの休みはJ.ヴェルヌを楽しもう
(図書館の本をAからZまで全部読破してみたい、という夢は今も持っている
世界中の映画を観たいし、世界中を旅したいし、たくさんの人に会いたいし
好きなことをするだけでも、時間は全然足りないんだ 2016