■ドラマ『獄門島』(ネタバレ注意)
著者:横溝正史
脚本:喜安浩平
演出:吉田照幸
出演:
金田一耕助 - 長谷川博己
了然 - 奥田瑛二
早苗 - 仲里依紗
磯川警部 - 小市慢太郎
荒木村長 - 菅原大吉
幸庵 - 綾田俊樹
清水巡査 - 山中崇
竹蔵 - 谷田歩
了沢 - 岡山天音
月代 - 堀田真由
雪枝 - 秋月成美
花子 - 吉田まどか
儀兵衛 - 古田新太
お志保 - 山田真歩
鵜飼 - 柳俊太郎
嘉右衛門 - 瑳川哲朗
与三松 - 山崎銀之丞
お小夜 - 中西美帆
千万太 - 石田法嗣
梅吉 - 八十田勇一
漁師A - 師岡広明
漁師B - 大津尋葵
海賊 - 吹上タツヒロ
船員 - 石井テルユキ
【ブログ内関連記事】
長谷川博己さん@スタジオパークからこんにちは
『獄門島』(1977)
※「長谷川博己さん出演作まとめ」に追加しました。
冒頭とラストにかっけー音楽が流れて、もしやイギー?と思ったら違った
♪KILLING STRANGERS/Marilyn Manson
この島は、映画と同じ?
ロケ地&撮影場所(新潟県内と佐渡ヶ島)
離れ島は、昔は罪人の流刑場所になったものね
金田一さんは、なかなか殺人を止められない探偵なんだよね
木に吊るすとかって、こないだ観たドラマ『神の舌を持つ男』(2016)も思い出した
あ、これは『八つ墓村』だったか 紛らわしい
敗戦後間もない事件で、戦争の悲惨さを訴えているところも重要
ラストには次の事件の依頼が等々力警部から届く!
長谷川さんが「“金田一と言えば、長谷川博己”と言われるようにシリーズ化したい」ってゆってたのも夢じゃないかも!?
最初は、難事件に悩むシーンから入って、現代版の金田一が長谷川さんでもなんの違和感もなく溶け込んでいた
▼あらすじ(ネタバレ注意
昭和21年9月
ものすごい船酔いの金田一はある島へと向かっている
太平洋戦争の戦地ニューギニアで、同じ部隊にいたチマタが復員船の中で亡くなり、実家に報告しようと思うと
同じ船にいた了然和尚とともに鬼頭家へ向かう
本家と分家が一緒に住んでいて、それぞれに跡取りがいて、どちらも戦地に駆り出された
(横溝さんは、大勢の複雑な登場人物の相関図が必要だ
しかも、どこに伏線が隠れているか、伏線だらけだから、1つのシーンも、セリフも見逃せない緊張感
祖父・嘉右衛門が一代で築き上げた
そこに村長、医師・幸庵がくる
ヒトシの妹3人を紹介される
寺に逗留2日目 島を見て回る
村人はみんな漁業をしていて、網元との関係は封建的
実質的支配者はキトウだが、病死して、今、家を守っているのは、和尚、村長、医師
お、早速、相関図有り難い
駐在から「分(わけ)キトウは、分家ではない」と聞く
逗留3日目
戦地に駆り出された釣鐘が戻り、山の上に備えることとなる
(出た! でももうストーリー忘れたから、犯人も忘れていてよかった
サナエの兄の復員通知が届く 分家が残ったことでざわつく周囲
和尚から頼まれ分キトウへ行く金田一
キトウシホが迎える 主人は病気
昼間会った謎の美青年ウカイもいる
通夜
金田一が島に来た本当の理由は、熱病や、飢えで次々と亡くなった戦友の中の1人の
チマタから復員船で「俺が帰らんと、妹が殺される」と言われたから
ハナコが消えた
最後に見たのはサナエ
ウカイが山に行くのを見たというコウアン医師
みんなでハナコを探しに行くと宙吊りに殺されていた
和尚「キチガイじゃが仕方がない」
三姉妹の父・与三松は、心の病で座敷牢に入れられ、外では死んだことになっている
彼の仕業か?
駐在は不在
鈴の音で驚く和尚
英語の字引きで包んだタバコを見つけるが、吸う者はいないと言われる
和尚「この世には及びもつかない恐ろしいことがある」
検死の結果、7時頃、絞殺の前に殴られた
ツキヨ宛ての「寺に来てくれ」と書かれた手紙が見つかり、ウカイが疑われる
ご飯が盗まれていることに気づく早苗
サナエ「この島の人間が犯人に決まってる!」
庭には祈祷所がある
そこにも傷のついた足跡がたった1つだけ残っている
タバコはヨソマツのものだと分かる
清水巡査にも話すが、金田一が捕まり犯人にされる
金田一「オレは狭い所苦手なんだよ!」(同じく!
「探偵だったのか」とチマタの霊に言われる
金田一「知りたいんだ 人が人を殺すわけを」
金田一は牢から出される
今度は、ユキエが釣鐘の中で見つかる
港で使われる棒があり、テコの原理で開ける
そこでなにかつぶやく和尚
「この島には悪魔がいる 海賊も罪人もいる小さな島じゃけんなあ!」と大笑いするシホ
シホの主人・儀兵衛に会う
シホは、網元の一人娘 チマタを追って断られ、ヒトシにも言い寄って失敗し、
敵対する分キトウの、30歳も歳の離れた男と結婚して笑い者になってからキトウ家を恨んでいる
磯川警部が来る 金田一と知り合い
磯川「海賊が流れ着いた事件とつながっているのでは?」
いろんな時間経過と、その時いた人物の動きを真似して考える金田一
1つだけ消し忘れた足跡とは?
タケゾウを呼ぶ ハナコを探していた時は振袖はなかった
コウアンの叫び声を聞いた時は、本降りの雨で鐘は確認しなかった
コウアンは、見知らぬ男と格闘して腕の骨が折れたという
外に出ていた部分のほかは、振袖は濡れていなかった
改めて葬儀を行う
警部は村人を集めて山狩り
本キトウの家紋の入った風呂敷が見つかる
ツキヨは「私の祈祷は効くから、姉妹を殺した奴を呪い殺すの」と言って笑う
オシホの言った「茶人」とは祖父・嘉右衛門のこと
嘉右衛門は風流な男で、お小夜という芸人を呼んだ
彼女は『道成寺』という芝居が得意だった
ヨサマツは妻を亡くしていて、オサヨを後妻にしようとして、よそ者だと反対された
オサヨの加持祈祷は効果があると村人に人気が出て、和尚は面白くなかった
同盟を結び、オサヨを孤立させると「山が割れ、火の雨が降る」と言って村人を脅し、
幼子に火箸を押し付けたため、誰もよりつかなくなり、座敷牢に閉じ込められ自殺した
その時はもうヨサマツの3人の娘をもうけていた
ヨサマツはショックで心の病となり座敷牢に入れられた
武器を持った男が見つかり、「殺される」とまたチマタの幻を見る金田一
後頭部を殴られて崖から落ちて男は死んでいた
サナエの姿を追う金田一
弟子はツキヨの死体を見つける
そばには萩、鈴 キトウケの家紋が入った風呂敷が凶器で絞殺
祈祷に熱中していた間に殺された
金田一はサナエに服の切れ端を見せる
海賊を兄ヒトシだと思い込みかばっていた
軍靴の跡を見つけて、三姉妹を殺したのが兄だと思い、靴跡を消した
風呂敷を渡したのはサナエ
金田一:
たった3日でハナコと同じ傷口で賊は殺された
島の人間も三姉妹が危ないと分かっていた
なんなんですか、この島は!
サナエ:
あなたには分からない
私にだって分からないんですから!
最初のシーンに戻る 6日目(そうだ、思い出した!
ギヘイに会いに行く
ウカイがツキヨに手紙を出した
木のうろに手紙を入れていたことをハナコは知っていて横取りした
手紙はシホが書いた
ウカイは島に駐留していた復員兵で、シホはツキヨとくっつけたいと思っていた
防空監視所の兵隊らが「物資の調達だ」といっては強奪を繰り返し、村人は怒ったが
ウカイだけはモテて、三姉妹も入れあげた
シホは彼を助け、本キトウを破滅させようとしていた
ギヘイ:
今あの女が生きている理由は、本キトウへの復讐だけ
あの女と生きることが、私の生きる理由です
(病気って通風なんだ 昔は今より悪い病気だったの?
ギヘイ「戦前に有名な事件を解決した探偵だとみんな知っていますよ」
金田一「すべて見られていた・・・」
「釣鐘が動いたのを見た」という村人 鐘は2つあった?!
『道成寺』を踊った時の張子なら、本キトウの蔵にあり、真ん中から2つに割れる仕掛けになっているという
海に隠されていた張子の鐘を見つける
金田一「この島の人間はみな気が・・・」
7日目 和尚を呼ぶ金田一
金田一:
あなたを縛りに参りました
あなた、村長、医師、3人が1人ずつ三姉妹を殺したんです
ウカイだといってハナコを呼び出して殺したのは和尚
海賊に見られた可能性があり、殺した
和尚が「キチガイ」と言った意味は、春の句だが、今は秋「季節が違っている」の意味
張子の釣鐘を本物に包んでユキエを殺した犯人は村長
左腕の使えないコウアンが、吹流しに風呂敷を混ぜてツキヨを殺した
金田一:
カエモン、あの男こそ、このおぞましい事件の真犯人だ
チマタくんのメモには3人の名前が書かれていた
和尚:
最期がいかに哀れだったか
息子はオリの中、三姉妹はあのザマじゃ
左半身が不随になった時、3人が呼ばれた
「三姉妹を殺す夢を見た それがなんとも美しい殺し方で」と話して俳句を書いた色紙を渡し、
「志を継いでくれ もし、チマタが死に、ヒトシが生き残ったら、姉妹を殺してくれ!」
(あれ?逆かな? もう誰が誰だか・・・
なぜ三姉妹を殺さなきゃいけないのか、ワケを聞いても分からない
金田一:
何の罪もない子どもを殺した理由が、頼まれたから?
カエモンさんは鐘が戦争にとられたことを知らなかった
だが、鐘は戻った ヒトシが生き残り、条件が揃った
和尚:
枕屏風を置いたのは、あなたが探偵だと知ったからだ
これから果たす世にも恐ろしい行いを知ってもらい、止めてもらうため
じゃが、まったくのムダだった
金田一:
村長は昨夜、逃げましたよ 医師も自白
これからもずっと怯えて生きていかなきゃならない
ヒトシは戦死したんだ! 復員詐欺だった!
みんな無意味に死んだんだ ざまあみろだ!
思いも及ばぬこと? そんなものはない、ないんだ
(なんと悲しいことよ/涙
狂ったようにひとしきり笑って、金田一も倒れる
え、和尚はショック死?
金田一:
一緒に行きませんか、僕と 出ましょう、島を
あなたならどこでもやっていける
サナエ:私が残らなければ島が終わってしまいます
金田一:守るほどの島でしょうか
サナエ:すべては定めです
金田一:
戦争は、本当に酷いものでした
目の前でたくさんの人間が死にました
たくさんという言葉では言い表せないほどです
なにも出来ないまま、ただ死んでいきました
それが今更、娘3人を救うために、こんなに必死になるなんて妙な話ですね
本当は、救う気なんかなかったのかもしれません
ただワケがほしかったんです
今日を生きるワケが
船の上で手紙を受け取る ウカイも一緒
ウカイ:
どうして私なんかが生き残ったのか
世のことわりとは妙なものです
国に帰ります 何もありゃしませんが
鐘が鳴る
ウカイ:あなたはどちらへ?
金田一:さて、どこに参りましょうか
著者:横溝正史
脚本:喜安浩平
演出:吉田照幸
出演:
金田一耕助 - 長谷川博己
了然 - 奥田瑛二
早苗 - 仲里依紗
磯川警部 - 小市慢太郎
荒木村長 - 菅原大吉
幸庵 - 綾田俊樹
清水巡査 - 山中崇
竹蔵 - 谷田歩
了沢 - 岡山天音
月代 - 堀田真由
雪枝 - 秋月成美
花子 - 吉田まどか
儀兵衛 - 古田新太
お志保 - 山田真歩
鵜飼 - 柳俊太郎
嘉右衛門 - 瑳川哲朗
与三松 - 山崎銀之丞
お小夜 - 中西美帆
千万太 - 石田法嗣
梅吉 - 八十田勇一
漁師A - 師岡広明
漁師B - 大津尋葵
海賊 - 吹上タツヒロ
船員 - 石井テルユキ
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『獄門島』(1977)
※「長谷川博己さん出演作まとめ」に追加しました。
冒頭とラストにかっけー音楽が流れて、もしやイギー?と思ったら違った
♪KILLING STRANGERS/Marilyn Manson
この島は、映画と同じ?
ロケ地&撮影場所(新潟県内と佐渡ヶ島)
離れ島は、昔は罪人の流刑場所になったものね
金田一さんは、なかなか殺人を止められない探偵なんだよね
木に吊るすとかって、こないだ観たドラマ『神の舌を持つ男』(2016)も思い出した
あ、これは『八つ墓村』だったか 紛らわしい
敗戦後間もない事件で、戦争の悲惨さを訴えているところも重要
ラストには次の事件の依頼が等々力警部から届く!
長谷川さんが「“金田一と言えば、長谷川博己”と言われるようにシリーズ化したい」ってゆってたのも夢じゃないかも!?
最初は、難事件に悩むシーンから入って、現代版の金田一が長谷川さんでもなんの違和感もなく溶け込んでいた
▼あらすじ(ネタバレ注意
昭和21年9月
ものすごい船酔いの金田一はある島へと向かっている
太平洋戦争の戦地ニューギニアで、同じ部隊にいたチマタが復員船の中で亡くなり、実家に報告しようと思うと
同じ船にいた了然和尚とともに鬼頭家へ向かう
本家と分家が一緒に住んでいて、それぞれに跡取りがいて、どちらも戦地に駆り出された
(横溝さんは、大勢の複雑な登場人物の相関図が必要だ
しかも、どこに伏線が隠れているか、伏線だらけだから、1つのシーンも、セリフも見逃せない緊張感
祖父・嘉右衛門が一代で築き上げた
そこに村長、医師・幸庵がくる
ヒトシの妹3人を紹介される
寺に逗留2日目 島を見て回る
村人はみんな漁業をしていて、網元との関係は封建的
実質的支配者はキトウだが、病死して、今、家を守っているのは、和尚、村長、医師
お、早速、相関図有り難い
駐在から「分(わけ)キトウは、分家ではない」と聞く
逗留3日目
戦地に駆り出された釣鐘が戻り、山の上に備えることとなる
(出た! でももうストーリー忘れたから、犯人も忘れていてよかった
サナエの兄の復員通知が届く 分家が残ったことでざわつく周囲
和尚から頼まれ分キトウへ行く金田一
キトウシホが迎える 主人は病気
昼間会った謎の美青年ウカイもいる
通夜
金田一が島に来た本当の理由は、熱病や、飢えで次々と亡くなった戦友の中の1人の
チマタから復員船で「俺が帰らんと、妹が殺される」と言われたから
ハナコが消えた
最後に見たのはサナエ
ウカイが山に行くのを見たというコウアン医師
みんなでハナコを探しに行くと宙吊りに殺されていた
和尚「キチガイじゃが仕方がない」
三姉妹の父・与三松は、心の病で座敷牢に入れられ、外では死んだことになっている
彼の仕業か?
駐在は不在
鈴の音で驚く和尚
英語の字引きで包んだタバコを見つけるが、吸う者はいないと言われる
和尚「この世には及びもつかない恐ろしいことがある」
検死の結果、7時頃、絞殺の前に殴られた
ツキヨ宛ての「寺に来てくれ」と書かれた手紙が見つかり、ウカイが疑われる
ご飯が盗まれていることに気づく早苗
サナエ「この島の人間が犯人に決まってる!」
庭には祈祷所がある
そこにも傷のついた足跡がたった1つだけ残っている
タバコはヨソマツのものだと分かる
清水巡査にも話すが、金田一が捕まり犯人にされる
金田一「オレは狭い所苦手なんだよ!」(同じく!
「探偵だったのか」とチマタの霊に言われる
金田一「知りたいんだ 人が人を殺すわけを」
金田一は牢から出される
今度は、ユキエが釣鐘の中で見つかる
港で使われる棒があり、テコの原理で開ける
そこでなにかつぶやく和尚
「この島には悪魔がいる 海賊も罪人もいる小さな島じゃけんなあ!」と大笑いするシホ
シホの主人・儀兵衛に会う
シホは、網元の一人娘 チマタを追って断られ、ヒトシにも言い寄って失敗し、
敵対する分キトウの、30歳も歳の離れた男と結婚して笑い者になってからキトウ家を恨んでいる
磯川警部が来る 金田一と知り合い
磯川「海賊が流れ着いた事件とつながっているのでは?」
いろんな時間経過と、その時いた人物の動きを真似して考える金田一
1つだけ消し忘れた足跡とは?
タケゾウを呼ぶ ハナコを探していた時は振袖はなかった
コウアンの叫び声を聞いた時は、本降りの雨で鐘は確認しなかった
コウアンは、見知らぬ男と格闘して腕の骨が折れたという
外に出ていた部分のほかは、振袖は濡れていなかった
改めて葬儀を行う
警部は村人を集めて山狩り
本キトウの家紋の入った風呂敷が見つかる
ツキヨは「私の祈祷は効くから、姉妹を殺した奴を呪い殺すの」と言って笑う
オシホの言った「茶人」とは祖父・嘉右衛門のこと
嘉右衛門は風流な男で、お小夜という芸人を呼んだ
彼女は『道成寺』という芝居が得意だった
ヨサマツは妻を亡くしていて、オサヨを後妻にしようとして、よそ者だと反対された
オサヨの加持祈祷は効果があると村人に人気が出て、和尚は面白くなかった
同盟を結び、オサヨを孤立させると「山が割れ、火の雨が降る」と言って村人を脅し、
幼子に火箸を押し付けたため、誰もよりつかなくなり、座敷牢に閉じ込められ自殺した
その時はもうヨサマツの3人の娘をもうけていた
ヨサマツはショックで心の病となり座敷牢に入れられた
武器を持った男が見つかり、「殺される」とまたチマタの幻を見る金田一
後頭部を殴られて崖から落ちて男は死んでいた
サナエの姿を追う金田一
弟子はツキヨの死体を見つける
そばには萩、鈴 キトウケの家紋が入った風呂敷が凶器で絞殺
祈祷に熱中していた間に殺された
金田一はサナエに服の切れ端を見せる
海賊を兄ヒトシだと思い込みかばっていた
軍靴の跡を見つけて、三姉妹を殺したのが兄だと思い、靴跡を消した
風呂敷を渡したのはサナエ
金田一:
たった3日でハナコと同じ傷口で賊は殺された
島の人間も三姉妹が危ないと分かっていた
なんなんですか、この島は!
サナエ:
あなたには分からない
私にだって分からないんですから!
最初のシーンに戻る 6日目(そうだ、思い出した!
ギヘイに会いに行く
ウカイがツキヨに手紙を出した
木のうろに手紙を入れていたことをハナコは知っていて横取りした
手紙はシホが書いた
ウカイは島に駐留していた復員兵で、シホはツキヨとくっつけたいと思っていた
防空監視所の兵隊らが「物資の調達だ」といっては強奪を繰り返し、村人は怒ったが
ウカイだけはモテて、三姉妹も入れあげた
シホは彼を助け、本キトウを破滅させようとしていた
ギヘイ:
今あの女が生きている理由は、本キトウへの復讐だけ
あの女と生きることが、私の生きる理由です
(病気って通風なんだ 昔は今より悪い病気だったの?
ギヘイ「戦前に有名な事件を解決した探偵だとみんな知っていますよ」
金田一「すべて見られていた・・・」
「釣鐘が動いたのを見た」という村人 鐘は2つあった?!
『道成寺』を踊った時の張子なら、本キトウの蔵にあり、真ん中から2つに割れる仕掛けになっているという
海に隠されていた張子の鐘を見つける
金田一「この島の人間はみな気が・・・」
7日目 和尚を呼ぶ金田一
金田一:
あなたを縛りに参りました
あなた、村長、医師、3人が1人ずつ三姉妹を殺したんです
ウカイだといってハナコを呼び出して殺したのは和尚
海賊に見られた可能性があり、殺した
和尚が「キチガイ」と言った意味は、春の句だが、今は秋「季節が違っている」の意味
張子の釣鐘を本物に包んでユキエを殺した犯人は村長
左腕の使えないコウアンが、吹流しに風呂敷を混ぜてツキヨを殺した
金田一:
カエモン、あの男こそ、このおぞましい事件の真犯人だ
チマタくんのメモには3人の名前が書かれていた
和尚:
最期がいかに哀れだったか
息子はオリの中、三姉妹はあのザマじゃ
左半身が不随になった時、3人が呼ばれた
「三姉妹を殺す夢を見た それがなんとも美しい殺し方で」と話して俳句を書いた色紙を渡し、
「志を継いでくれ もし、チマタが死に、ヒトシが生き残ったら、姉妹を殺してくれ!」
(あれ?逆かな? もう誰が誰だか・・・
なぜ三姉妹を殺さなきゃいけないのか、ワケを聞いても分からない
金田一:
何の罪もない子どもを殺した理由が、頼まれたから?
カエモンさんは鐘が戦争にとられたことを知らなかった
だが、鐘は戻った ヒトシが生き残り、条件が揃った
和尚:
枕屏風を置いたのは、あなたが探偵だと知ったからだ
これから果たす世にも恐ろしい行いを知ってもらい、止めてもらうため
じゃが、まったくのムダだった
金田一:
村長は昨夜、逃げましたよ 医師も自白
これからもずっと怯えて生きていかなきゃならない
ヒトシは戦死したんだ! 復員詐欺だった!
みんな無意味に死んだんだ ざまあみろだ!
思いも及ばぬこと? そんなものはない、ないんだ
(なんと悲しいことよ/涙
狂ったようにひとしきり笑って、金田一も倒れる
え、和尚はショック死?
金田一:
一緒に行きませんか、僕と 出ましょう、島を
あなたならどこでもやっていける
サナエ:私が残らなければ島が終わってしまいます
金田一:守るほどの島でしょうか
サナエ:すべては定めです
金田一:
戦争は、本当に酷いものでした
目の前でたくさんの人間が死にました
たくさんという言葉では言い表せないほどです
なにも出来ないまま、ただ死んでいきました
それが今更、娘3人を救うために、こんなに必死になるなんて妙な話ですね
本当は、救う気なんかなかったのかもしれません
ただワケがほしかったんです
今日を生きるワケが
船の上で手紙を受け取る ウカイも一緒
ウカイ:
どうして私なんかが生き残ったのか
世のことわりとは妙なものです
国に帰ります 何もありゃしませんが
鐘が鳴る
ウカイ:あなたはどちらへ?
金田一:さて、どこに参りましょうか