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子どもを貧困から救え! タイガーマスク 素顔の叫び@週刊 ニュース深読み

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子どもを貧困から救え! タイガーマスク 素顔の叫び@週刊 ニュース深読み

専門家:
湯澤 直美さん(立教大学教授)
湯浅 誠さん(社会活動家・法政大学教授)
久波 孝典さん(公益財団法人「あすのば」理事)
村田 英明(NHK 解説委員)

 

 
 
ゲスト:
田村 亮さん(タレント)
SHELLYさん(タレント)


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*********プレゼン1:河村さんに直接取材 子どもの貧困を取り巻く社会とは?

 

『タイガーマスク』
伊達直人も施設で育ち、その後、覆面レスラーとして大活躍しヒーローとなる
普段は隠して、自分の育った養護施設にプレゼントしたりしたというストーリー



河村さんは、伊達直人という名前を使えば注目され、
児童養護施設そのものにも世間が気づいてくれるだろうと思った
また今回、実名を明かしたのは、言いたいことがあるから







河村さんが主に寄付をしたのは児童養護施設 ここで暮らす子どもは全国で3万人ほど
国の調べ、平均所得の半分に満たない状況=貧困

18歳未満の子どもの6人に1人は貧困 6年前よりどんどん増えている



・給食以外で栄養がとれない
・塾に通えない、家事を手伝うことで学校の授業についていけない
・バットなど買えないから部活に入れない、ゲームを持っていないと遊びの輪に入れない

→孤独から諦めになる→貧困から抜け出す意欲も失くす


大人の貧困が増えている

過去最多のデータ


対策は十分ではない理由

「児童相談所」
虐待の相談が一番多い 職員の人数には限りがあるため、虐待の対応だけで精一杯
 


「国」~まだまだ実現していないのが現状
 


「NPOなどの民間団体」~資金繰りに限界がある
 

子どもたちは、成長しても、進学、就職の選択肢がせばまる


湯澤:
高校卒業後に進学する子どもは50%いる中、養護施設の子どもは20%以下

久波さんは実際、養護施設で過ごしたことがある:
18歳で壁に突き当たるんです

湯浅:
2017度から22歳まで上げる話は出ている

久波:
社会的擁護の枠組みの中で、例えば僕は「養護施設」を出た後
「自立援助ホーム」に寮費を納めて衣食住が確保される施設に1年間いた
親元と連絡をとれないとかだと、基本的には一人暮らし

湯澤:
働きながら自活しても、「ブラックバイト」など就職先もまた過酷
努力しても辞めざるを得ない「不利の連鎖」と呼んでいる 社会の仕組みがある

田村:
自分も18で親元出た時、まず、アパート借りるにも親が連帯保証人になりますもんね

久波:
社会的に認識されていないので、アパートの内見をしたが、
大家さんから「親の保証人がいなくて、家賃が滞ったらどうしよう」などの不安で断られたことがある


●「絶対的貧困」と「相対的貧困」


「絶対的貧困」:途上国のように食べ物がない、命に関わるような状況だが、周りも皆同じ

「相対的貧困」の“当たり前”とは?

病気になってもガマンしてしまう


【ブログ内関連記事】
「生活困窮者自立支援制度」とは?@特報首都圏
シリーズ格差を考える『経済格差』(ほるぷ出版)
『13歳から学ぶ日本の貧困』(青志社)



<メール>

 

 


ツイート:
昔も経済事情で医者になるのを諦める子どもはいました
全員が大学に行く必要もありません
諦めたことがいいこともあると教えたほうがいいのでは?

ツイート:
買ってもらえないことをガマンさせることも大事です
なんでもかんでも人と同じモノを持っているのが幸せっていう考え方がおかしい

ツイート:
年金を削るなら、子どもに使って欲しい



湯澤:
今、先進諸国の中で、貧困問題が深刻になっている
子どもから若者期まで続いている 結婚などにも影響する
高校中退してしまうと、雇用条件も落ちる(賃金が低いなど)

SHELLY:
その子にチャンスが与えられなかったら、将来ものすごいことを成し遂げるかもしれないのに
その機会を奪うことになる 国も損しますよね

湯浅:
敗戦直後もたしかに大変だった でも今はストリートチルドレンもいない
じゃあ、何もしなくていいかというと、日本の将来に関わる
自分たちの老後が困る 可哀相比べというよりは、社会発展にどんな対策が必要か考えたほうが生産的



(大人を納得させるには、お金の損得が一番 『星の王子さま』に出てきそうだ
 あとは“生産性”て言葉にも妙に納得するのが大人の特徴
 なにか生み出さないと生きてちゃいけないみたいな

 そしてヒトがなにか生産すると、地球がさらに壊れていくという悪循環には目をつむっている
 みんな、自分の問題にならない限り、他人の問題に共感するのは難しいんだ


村田:
支えられる人が増えてしまう問題もある

(高齢者を支えているのが、今死にそうになって働いている子ども、孫の世代から
 むしりとっている税金だということを忘れているのでは?


小野:
久波さんは、以前から「人の役に立ちたい」と思ってました?

久波:
いえ、まったく 施設から出て行かなきゃならなくなり、将来に対する選択肢がないという思い
受験勉強と並行して、お金の算段をしなきゃならない 奨学金では全部賄えられない
すべてを「制約」から考えるようになってしまったが、
人に恵まれたお蔭で、人に呼びかける立場になれた

湯浅:
お金も大事だけど、人のつながりも大事 この両方がないと、ただ「諦めるな!」て言っても意味がない
「修学旅行なんて行かなくてもいいじゃないか」と言っても、本人の考えは変えられない
自分で変えたいと思える方向にもっていかないと、説教では何も解決しない

SHELLY:
自分も子どもが産まれて、周りから愛される子どもとして育っていく中、
不利な状況にある子どもたちは、人格形成で「物足りなさ」を感じると思う
ヒトとの関わりが重要

湯澤:
日本には「家族が頑張るべき」という価値観が強い 「家族万能主義」
親も孤独 夜や土日働いたほうが時給が高いということで、親も絆が絶たれてしまう
親以外の他人だからできることもいっぱいある


久波さんも「自立支援ホーム」の人が企業家の集まりに連れて行ってくれた

久波:
高校の時から、進学したくないわけじゃなかった

でも、高卒と大卒で賃金が圧倒的に4000万円ほど違う
その「不利」を分かっていて、敢えて選ぶことはない

NPOの代表の方から、日本武道館の8000人の前で自分の展望をスピーチをする場の
ファイナリストに選ばれたから、ぜひ応援に来てください、とお願いされて
そのイベントで、考え方を変えらることができた

企業家は
「自分はこれをやる 今できないのは技術力、お金がないから
 自分に投資してください そしたら必ず成し遂げます」と言っていたのが響いた


湯浅:
そのNPOの方が、普段の久波くんを見ていたからできたことだと思う
ほんとはみんな愛情の投資を知らず知らず受けている
それを受けられない子どもたちは、「世の中は見てるよ」「応援してるよ」っていうメッセージが大事


50代男性:
共感すると熱しやすく一時的に騒ぎますが、時間が経つと忘れる、悪い癖がありますね

小野:
続けて、誰でもできる支援は何なのか?



*************プレゼン2:東京・豊島区要町 あさやけ 子ども食堂 の取り組み



地域の人たちが食材を持ち寄り、食事に困っている子どもたちに、
無料、またはかなり安価で食事を提供している活動
4年ほど前からこうした活動が各地で広がっている


食事だけでなく“見えない悩み”を話せる場

山田さんの築50年の自宅を開放している
地域のスタッフもボランティアで運営を支えている

「誰でも来て」と言われても行きづらいため、
食事に困ってなくても、とにかく誰でもきてよと呼びかけた


1Fは食堂:
限られた予算の中で、季節ごとの食材を使って作っている(栄養もちゃんとしてて、私も行きたいなあ



2階も開放して遊び場にしている 大学生のスタッフも手伝う



親もお茶のみ友だちになり、何度も行くうちに、だんだん本音が見えてくる


悩みに合わせて、NPOの学習支援を紹介したり、「一緒に行こうか」と誘い、
地域のネットワークにつなげている

ポイントは、地域の人たちによる“愛情支援” みんなの小さな「善意」を集めること
(昔は同じ貧しくても、これもフツーにあったんだろうね




村田:
子ども食堂は、誰か仕掛け人がいるわけではなく、
「自分の地域ならどんなことができるか」と問い合わせが殺到し
実際、各地で似たような活動のネットワークが広がっている

(それこそ、地域の元気なお年寄りが、子どもの面倒をみたりできれば、互いにハッピーだね
 大量に捨てられる食べ物も寄付すればいい


課題はまず子どもたちに来てもらうこと
生活保護受給者の中には、母親が子どもに「そこまで勉強させなくてもいい」と思っている人もいるので
職員が通って、親を説得、納得させて、何度も交渉を重ね、理解してもらって、学習の場に来てもらう

(学校に行かせないのは途上国と同じだな 子どもには学ぶ権利があるんだ


湯浅:
共通しているのは、「安心できる居場所」だということ
きっかけは何でも、いろんなサインを出してもらう

大事なのは、山田さん自身が生き甲斐になっているということ
もとは自宅でパン屋をしていたが、妻が亡くなり、閉店した
独居高齢者になっていたかもしれないが、今は大勢を支えて、また支えられている



メール:
少しでもフツーの生活をしようと、かけもちで仕事をしても
周りから「母子家庭なのに贅沢してる」と言われる

湯澤:
社会や世間の「見方」が、当事者を追い込んでいるのも大きい

SHELLY:
「大変なんです」て言ってる人がスマホを持ってると「ん?」て思う感覚はあるかも

村田:
今は、ケータイやPCがないと仕事を見つけられない
何が必需品かを考える

久波:
相対的貧困は、周りと違うこと、当たり前を享受できないのが特徴
その格差が精神的にくるのが問題 活力が見出せないまま生活する子どもが野放しになっている


田村:
少子化にもつながる 国も目を向けないと

湯浅:
高度経済成長期の幼少体験を持っていらっしゃる方が社会にたくさんおられるので(出てきたぞ、団塊世代
「スマホなんて贅沢品だろう」「俺なんて中卒で働いたぞ」と言う人がいっぱいいる
それを放っておいて、日本の将来成り立つのかという話


SHELLY:
若い女の子が性教育を受けないで、若いうちに妊娠して、
その子の面倒もみられないとか負の連鎖になってしまうかもしれないし

久波:
家庭で親御さんたち、親戚から教えられること、養われる能力には
限界があるということを社会に認識してほしい


メール:
奨学金の保証人になれない 私の親戚はみんな貧しいんです




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