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『おつきさん どうしたの』 バーバラ クーニー(岩波書店)

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岩波の子どもの本 41『おつきさん どうしたの』(岩波書店)
エドナ・ミッチェル プレストン/文 バーバラ クーニー/イラスト 岸田衿子/訳

「作家別」カテゴリーに追加しました。


動物とヒトがフツーに会話ができるのが絵本の世界の魅力のひとつ
昔はヒトも会話できていたと思うのだけれど

キツネも、いきなりガチョウを食べたりしないで騙されてしまうw

クーニーのクラシカルな絵に癒される


“いいこは いいこ、わるいこは わるいこ”
というフレーズが随所に出てくるから、これはしつけの本の部類

私は、絵本に教訓じみたことは求めていない
クーニーが文も書いている本には、きっとこうしたタイプは少ないだろうな

子どもの自由な発想、
大変だ!って思ったらすぐお百姓さんに報せに行く心のやさしさも素晴らしいと思う

まあ、ガチョウのお母さんの羽でおしりをぺちぺちされても全然痛くなさそうだけど



▼あらすじ(ネタバレ注意

ガチョウのお母さんは、子どもたちを寝かせて

「お隣りの雌鶏さんのところに行ってくるわ いい子にしててね」


でも、1人のガチョウの子は、夜の池に泳ぎに行ってしまう




お月さまがオオカミそっくりな雲に食べられてしまったのを見て
一目散にお百姓さんに報せに行くと




「ほう! じゃ、あれはなんだね
 さあ、寝るんだね、ちび
 もう困らせないでくれ
 こんなばかばかしいことで」


恥ずかしくて、うなだれて戻ったガチョウの子は、
今度は池に映ったお月さまが、
池の中で草につかまっていると思い込む




また慌ててお百姓さんに報せに行くと
同じことを言われて、ドアをぴしゃりと閉められてしまう


ガチョウの子は、月をずっと見ながらとぼとぼ戻ると
ほんもののキツネに捕まってしまう


「グワー! グワー!」

いくら鳴いても、もうお百姓さんは起きてきてくれない
(こういう話、他にもあるよね



キツネに「さて、お前を食べようか」と言われて

「いいもの あげる
 お月さまぐらいの おおきなチーズ!」

そう言って、池の中の月明かりを見せると

「お月さまぐらいの おおきなチーズだ!
 よし、全部食ってやる」




キツネが池に飛び込んだすきに、ガチョウの子は、一目散に逃げるw


家に戻ると、ガチョウのお母さんに

「いいこは いいこ、わるいこは わるいこ」と叱られ



「さあ、ベッドにお入り 毛布をかけてあげるよ
 これからは いい子におなり」




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