■『テリー・ジョーンズ童話集 その2 風のゆうれい』(リブリオ出版)
テリー・ジョーンズ/著 マイケル・フォアマン/絵 さくまゆみこ/訳
※1996.10~のノートよりメモを抜粋しました。
※「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
▼あらすじ(ネタバレ注意
The Batterfly who Sang
ノド自慢な蝶がカエルに歌を聞かせ、羽にみとれていただけのカエルは
蝶が泥の羽で歌うと池に入っちゃう
見かけだけの歌手が多いって教えてるのかしら?
The Grass Copboad
なんでも出てくるけど、お返しを入れておかなきゃいけないガラスの戸棚を盗んだドロボウが
金を出して、何も返さず死んでしまう
そのガラスを集めて地球儀にしたというラスト
地球の資源も使い放題で、お返ししないと生物が絶えちゃうという大切な教訓
Katy-make-sure
ゴブリンを助けたケイティは、ゴブリンの町へ誘われるが
「まっすぐな近道」と「きれいな遠回り」が選べない 結局、
♪ゴブリンの町は遠くて近い! 心配だらけで困るなら 行かないほうが ずっといい!
とゴブリンは消えてしまう あまり心配性も困りもの
The Wooden City
国民に富を与える貧乏な王さま
人々は、魔女が金銀をくれるという条件で木に変えられ、昼夜働かされる
トキントキンとなる木の心臓
お金のためにあくせく働いて、心のゆとりをなくした私たちを描いている
Simple Peter's Mirror
お人好しピーターが魔法使いを助けて「人が自分をどう見ているか」が見える鏡をもらう
まぬけなガチョウが映ったり、竜を退治したらライオンになったり
姫を助け、結婚式で王子の衣装を着たピーターは、もとのお人好しのピーターを見て
「やっと本当の僕を見てくれるようになった」と喜ぶ
Brave Molly
嵐の中で見つけた家ですごい怪物に脅かされ、覚悟を決めて怖れなくなった途端、
怪物はウサギに変わる 恐怖心が怪物を作っていた
The Wind Ghosts
旅に出た正反対の性格の2人
川を渡るにも、1人は泳ぎ、1人は舟に乗り、船頭の質問に答え、月をコップに映してあげて、
谷を渡るのも、1人は1ヶ月かけて回り道し、1人は鷲に乗り
「真冬に見る夏の太陽は、葉の中にある」と答える
海を渡るのに、1人は船で渡り、彼は貧しくも幸せな人生を送り
もう1人は「風をつかまえる」ため、今でも走り回っている
「私は、それはそれできっと幸せなのだと思いますよ」
という優しいラストがイイ
A Fish of the World
世界中の海を見て、自分のいた世界がすべてちっぽけで、つまらないと
バカにしていたニシンも人間にあっけなく食べられちゃう
Tim O'Leary
ゴブリンに姿の変わった友を助けるために、魔女の宝を命がけでとりに行き
結局ゴブリンに騙されていたけど、それを聞いた友が
「本当の友情にはかなわない 魔女の宝なんかゴブリンにくれてやればいいさ」
The Monster Tree
食べると幽霊に会うリンゴを、少年が1人で脅されながらとりにいき、
家のベッドで食べたら、夢でたくさんの幽霊を見て
朝、木を伐ろうと村人が行くと消えていた
The Snuff-Box
魔女が煙草入れに閉じ込められた悪魔を呼び出して奴隷にしようとして
自分が沼に落とされ、背むしの王子にかえられたカエルは
「砂ひと粒に入れるか?」と悪魔が入った砂を再び煙草入れに入れ、
沼に沈めて、王さまとして人々から愛された
The Man who owned the Earth
貧しい男が魔法使いから金、銀、木がいくらでも手に入る泥だんごをもらい
1つを選ばなきゃならないのに、欲が出て、金を守る銀、それらを入れる木の箱を出したら
とられた人々が運び去ってしまう
The key
大きな鍵にあう錠を見つけに出た3人兄弟
兄は北風から箱、中は南風から美しい姫、弟は鍵から油と、姫の呪いの鎖を解くノコギリを出して
姫は助かるが「愛しても結婚できない者が助ける」という呪文のせいで
みんな鍵を外したことさえ後悔することに
The Wine of Li-Po
真実しか言わなくなるワインの噂を聞いて、王が家来を試すと言い
皆やましい思いがあって、普通のワインととりかえて忠誠を誓う
ドロボウに入った男にもワインを飲ませ、同じ質問をして、
ワインの味は普通だったと答えて、家来のウソがバレる
The Beast with a thousand Teeth
町民を食べる怪獣に襲われたケーキ屋の少年は
「もっとケーキを食べないかい?」と怪獣の家でケーキを焼き
食べ続けた怪獣は、1000本の歯すべて虫歯になり、
抜いてもらってケーキ配達を手伝うようになる
Dr. Bonocolus's Devil
世界一賢いのが自慢の博士は、悪魔に魂を売ろうとして
代理人(企業化されているのが笑える)と30年間、
富と名声を欲しいままにし、その後悪魔の奴隷となる契約を結ぶ
30年後も自分より強大な悪魔に仕えるのもいいと思っていたのが
最も忌み嫌っている“バカな”悪魔に魂を売ったと分かる
それぞれにあった苦しみってのがあるのね
見事にそこを突いてくる悪魔はさすが
図書館にはまだテリーの絵本があったから、そちらも要チェック
テリー・ジョーンズ/著 マイケル・フォアマン/絵 さくまゆみこ/訳
※1996.10~のノートよりメモを抜粋しました。
※「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
▼あらすじ(ネタバレ注意
The Batterfly who Sang
ノド自慢な蝶がカエルに歌を聞かせ、羽にみとれていただけのカエルは
蝶が泥の羽で歌うと池に入っちゃう
見かけだけの歌手が多いって教えてるのかしら?
The Grass Copboad
なんでも出てくるけど、お返しを入れておかなきゃいけないガラスの戸棚を盗んだドロボウが
金を出して、何も返さず死んでしまう
そのガラスを集めて地球儀にしたというラスト
地球の資源も使い放題で、お返ししないと生物が絶えちゃうという大切な教訓
Katy-make-sure
ゴブリンを助けたケイティは、ゴブリンの町へ誘われるが
「まっすぐな近道」と「きれいな遠回り」が選べない 結局、
♪ゴブリンの町は遠くて近い! 心配だらけで困るなら 行かないほうが ずっといい!
とゴブリンは消えてしまう あまり心配性も困りもの
The Wooden City
国民に富を与える貧乏な王さま
人々は、魔女が金銀をくれるという条件で木に変えられ、昼夜働かされる
トキントキンとなる木の心臓
お金のためにあくせく働いて、心のゆとりをなくした私たちを描いている
Simple Peter's Mirror
お人好しピーターが魔法使いを助けて「人が自分をどう見ているか」が見える鏡をもらう
まぬけなガチョウが映ったり、竜を退治したらライオンになったり
姫を助け、結婚式で王子の衣装を着たピーターは、もとのお人好しのピーターを見て
「やっと本当の僕を見てくれるようになった」と喜ぶ
Brave Molly
嵐の中で見つけた家ですごい怪物に脅かされ、覚悟を決めて怖れなくなった途端、
怪物はウサギに変わる 恐怖心が怪物を作っていた
The Wind Ghosts
旅に出た正反対の性格の2人
川を渡るにも、1人は泳ぎ、1人は舟に乗り、船頭の質問に答え、月をコップに映してあげて、
谷を渡るのも、1人は1ヶ月かけて回り道し、1人は鷲に乗り
「真冬に見る夏の太陽は、葉の中にある」と答える
海を渡るのに、1人は船で渡り、彼は貧しくも幸せな人生を送り
もう1人は「風をつかまえる」ため、今でも走り回っている
「私は、それはそれできっと幸せなのだと思いますよ」
という優しいラストがイイ
A Fish of the World
世界中の海を見て、自分のいた世界がすべてちっぽけで、つまらないと
バカにしていたニシンも人間にあっけなく食べられちゃう
Tim O'Leary
ゴブリンに姿の変わった友を助けるために、魔女の宝を命がけでとりに行き
結局ゴブリンに騙されていたけど、それを聞いた友が
「本当の友情にはかなわない 魔女の宝なんかゴブリンにくれてやればいいさ」
The Monster Tree
食べると幽霊に会うリンゴを、少年が1人で脅されながらとりにいき、
家のベッドで食べたら、夢でたくさんの幽霊を見て
朝、木を伐ろうと村人が行くと消えていた
The Snuff-Box
魔女が煙草入れに閉じ込められた悪魔を呼び出して奴隷にしようとして
自分が沼に落とされ、背むしの王子にかえられたカエルは
「砂ひと粒に入れるか?」と悪魔が入った砂を再び煙草入れに入れ、
沼に沈めて、王さまとして人々から愛された
The Man who owned the Earth
貧しい男が魔法使いから金、銀、木がいくらでも手に入る泥だんごをもらい
1つを選ばなきゃならないのに、欲が出て、金を守る銀、それらを入れる木の箱を出したら
とられた人々が運び去ってしまう
The key
大きな鍵にあう錠を見つけに出た3人兄弟
兄は北風から箱、中は南風から美しい姫、弟は鍵から油と、姫の呪いの鎖を解くノコギリを出して
姫は助かるが「愛しても結婚できない者が助ける」という呪文のせいで
みんな鍵を外したことさえ後悔することに
The Wine of Li-Po
真実しか言わなくなるワインの噂を聞いて、王が家来を試すと言い
皆やましい思いがあって、普通のワインととりかえて忠誠を誓う
ドロボウに入った男にもワインを飲ませ、同じ質問をして、
ワインの味は普通だったと答えて、家来のウソがバレる
The Beast with a thousand Teeth
町民を食べる怪獣に襲われたケーキ屋の少年は
「もっとケーキを食べないかい?」と怪獣の家でケーキを焼き
食べ続けた怪獣は、1000本の歯すべて虫歯になり、
抜いてもらってケーキ配達を手伝うようになる
Dr. Bonocolus's Devil
世界一賢いのが自慢の博士は、悪魔に魂を売ろうとして
代理人(企業化されているのが笑える)と30年間、
富と名声を欲しいままにし、その後悪魔の奴隷となる契約を結ぶ
30年後も自分より強大な悪魔に仕えるのもいいと思っていたのが
最も忌み嫌っている“バカな”悪魔に魂を売ったと分かる
それぞれにあった苦しみってのがあるのね
見事にそこを突いてくる悪魔はさすが
図書館にはまだテリーの絵本があったから、そちらも要チェック