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『スプーンおばさんのぼうけん』(学研)

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『スプーンおばさんのぼうけん』(学研)
原題 MRS PEPPERPOT IN THE MAGIC WOOD by Alf Proysen
アルフ・プリョイセン/著 大塚勇三/訳 ビョールン・ベルイ/絵
初版1968年(1983年39刷) 830円

※1997.10~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト1」カテゴリーに追加しました。


アルフ・プリョイセン:
1914年 ノルウェーの貧しい家に生まれ、教育より農場で働き、創作 歌をうたって評判となる
1949年『電燈にとまったツグミ』ほか、自作曲や民謡を歌い、広く親しまれる


「スプーンおばさん」シリーズ
ティースプーンくらいに小さくなるおばさん Kjerringa som ble sa lita som ei te-skje (1957年)
ティースプーンおばさんのあたらしい冒険 Teskjekjerringa pa nye eventyr (1960年)
おとぎの森のティースプーンおばさん Teskjekjerringa i eventyrskauen (1965年)
スプーンおばさんのゆかいな旅 Teskjekjerringa pa camping (1967年)

本書は、2、3作目から11の話の抜粋
この前に「小さなスプーンおばさん」あり


▼あらすじ(ネタバレ注意

泳ぎの達人カエルから直接平泳ぎ、オタマジャクシからクロールを習って
すぐ泳げるようになっちゃうバイタリティあふれるこのおばちゃん
実際に池に泳ぎにいったら、先生カエル親子が見てたなんて想像すると可笑しい

東西南北の屋敷に住む友だちおばさんらが誕生日に呼ばれて
次々に壊しちゃうモノが、プレゼントで全て揃ってしまう話もユーモラス

とにかく縁起かつぎで、他人の家の花を盗むクセのある近所のおばさんに
動物らの協力を得て、黒猫を横ぎらせたり
それがどれほどナンセンスかを教えるスプーンおばさん

そんな正義感で大活躍するおばさんも、時には首を突っ込みすぎて
イジワルな女教師や、店員とかを懲らしめてやろうとして
実は機嫌が悪かっただけのことだったり

一番悪いのは、おせっかいを焼きたがる自分だと鏡に向かって怒る

ケンカっ早い、いばりんぼのオオジカが一番、唯一怖かったのはちっちゃなバケツ
旦那の帽子だと思って、中でけしかけて優勝させたら、実は他人の若い男性だった!



田舎町に住むふつうのおばさんの話が、シンプルですっと入りやすく、
動物との交流も楽しくてイキイキしている

なにより、どんな逆境、トラブルもすぐさまプラスに考えるおばさんのパワーが素晴らしい
こっちまで元気にしてくれるスプーンおばさん
全話読んでみたいな


(これも1冊目しか読んでいないまま



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