■『星空のシロ』(国土社)
井上夕香/文 葉祥明/絵
※「作家別」カテゴリーに追加しました。
※この絵本の印税と売り上げの一部は、たすけを必要としている動物たちのために使われます。
▼あらすじ(ネタバレ注意
飼い主から捨てられたシロは、動物管理事務所から病院の実験施設に連れてこられ、
脊椎の中枢神経を切る辛い実験を受けました
1人ぼっちで檻の中にいて、傷口が痛むのに誰も手当てをしてくれません
施設の係のおじさんは、時々、イヌたちを外に出すとみんな嬉しそう
でも、どのイヌにもどこかに傷の跡があります
シロの傷口には手術後の糸がぶらさがったままで、日ごとに弱り、背中は膿でドロドロ
皮膚病で体中の毛は抜け落ちています
サヤカさんは、シロを引き取りたいと頼んだが
「私はただの世話係だから、どうしようもないんだ」
サヤカさんは、施設の人にも頼んだが、実験用のイヌなので許してもらえなかった
サヤカさんは、毎日シロの様子を見に来て、そのたびシロは起き上がり、涙を流すのです
その様子を見て心を動かされた係のおじさんは、
自分が上司から叱られるのを覚悟で檻を開けたままにして
サヤカさんは、シロを連れ出しました
シロは初めて獣医さんに診てもらい「まだ助かるかもしれない」
治療が始まり、皮膚病も治し、散歩にも行けるようになった
affectionately=愛情をこめて、優しく
ある日、シロは初めて鳴く
それまであまりに辛いことが続いたため、鳴けないイヌだったが
イタズラもするようになった
元気になったシロだが、ボールを投げても見つけることが出来ません
子犬の時に頭に傷を受けたためでした
XMASの夜
シロは外に出て、雪を見てはしゃいでいるとクルマに轢かれてしまう
気づくと、温かい光に包まれ、これまでの苦しみも、悲しみも消え、
サヤカさんたちから受けた優しさだけを感じて
輝きながら、仲間たちが待っている星の世界へ元気に駆け昇っていきました
シロは星になり、すべての生き物が幸せになれるよう
キラキラまたたいています
【葉祥明さんあとがき内容抜粋メモ】
生き物が苦しむのを見て辛いとう感情は、自然で、
ヒトが秘めている崇高な精神の表れです
それが文明の正しい進化成長の道ではないでしょうか
動物実験は、魂の仲間である生き物を苦しめる悪しき行為です
それを多くのヒトに知ってほしいのです
【井上夕香さんあとがき内容抜粋メモ】
実在したシロの話をもとに書きました 1990年のことです
翌年、シロは交通事故でわずか2年の命を終えました
それをきっかけに、東京都は1994年、ペットだった生き物を実験機関に払い下げることをやめ
それは全国に広がりつつあります
毎年、何万頭もの犬猫たちが、実験の痛みから救われるようになりました
●資料提供・協力:「地球生物会議(ALIVE)」
代表:野上ふさ子
*
「払い下げ」ていたってことは、売り渡して利益を上げていたってこと?!
ヒトの健康や、科学の進歩の裏に闇があることに、あまりに無意識な私たち
街角で「動物実験」を止めさせる運動、寄付活動を横目で見ても、
何がどうなっているのか、寄付金がどう使われるのか見えてこないため通り過ぎるだけ
保健所で、毎日、全国で無数の動物が苦しみながら死んでいることは知ったが
まだ「動物実験」については知らないことが多い
わざわざ医療機関も公にしないだろうし
昔、マンガ『動物のお医者さん』を読んで、動物実験をしている教室は見ないよう通り過ぎたり
大量の血が床に流れて、下水管を通って流されてゆく話がチラっと書いてあったのを読んでゾッとした記憶がする
宇宙開発のために、イヌ、ネコ、サルなどを縛り付けて
ロケットで飛ばしたりすることを「最新科学」と呼んで賞賛したり
無数のネズミの脳に針を刺したり、内臓を損傷させたりすることを「最新医療現場」と呼んで賞賛したり
それをヒトで試すと「人体実験」と呼んでバッシングしたり
革製品を「ステキなファッション」だと羨んだり、
漢方の原料として希少動物をさらに激減させたり、
高級食材、日々の食卓にも並ぶ大量の生き物たち
たくさんある「差別」の中には、「ヒトは生き物の長だから、何をしてもよい」という意識も含まれている
井上夕香/文 葉祥明/絵
※「作家別」カテゴリーに追加しました。
※この絵本の印税と売り上げの一部は、たすけを必要としている動物たちのために使われます。
▼あらすじ(ネタバレ注意
飼い主から捨てられたシロは、動物管理事務所から病院の実験施設に連れてこられ、
脊椎の中枢神経を切る辛い実験を受けました
1人ぼっちで檻の中にいて、傷口が痛むのに誰も手当てをしてくれません
施設の係のおじさんは、時々、イヌたちを外に出すとみんな嬉しそう
でも、どのイヌにもどこかに傷の跡があります
シロの傷口には手術後の糸がぶらさがったままで、日ごとに弱り、背中は膿でドロドロ
皮膚病で体中の毛は抜け落ちています
サヤカさんは、シロを引き取りたいと頼んだが
「私はただの世話係だから、どうしようもないんだ」
サヤカさんは、施設の人にも頼んだが、実験用のイヌなので許してもらえなかった
サヤカさんは、毎日シロの様子を見に来て、そのたびシロは起き上がり、涙を流すのです
その様子を見て心を動かされた係のおじさんは、
自分が上司から叱られるのを覚悟で檻を開けたままにして
サヤカさんは、シロを連れ出しました
シロは初めて獣医さんに診てもらい「まだ助かるかもしれない」
治療が始まり、皮膚病も治し、散歩にも行けるようになった
affectionately=愛情をこめて、優しく
ある日、シロは初めて鳴く
それまであまりに辛いことが続いたため、鳴けないイヌだったが
イタズラもするようになった
元気になったシロだが、ボールを投げても見つけることが出来ません
子犬の時に頭に傷を受けたためでした
XMASの夜
シロは外に出て、雪を見てはしゃいでいるとクルマに轢かれてしまう
気づくと、温かい光に包まれ、これまでの苦しみも、悲しみも消え、
サヤカさんたちから受けた優しさだけを感じて
輝きながら、仲間たちが待っている星の世界へ元気に駆け昇っていきました
シロは星になり、すべての生き物が幸せになれるよう
キラキラまたたいています
【葉祥明さんあとがき内容抜粋メモ】
生き物が苦しむのを見て辛いとう感情は、自然で、
ヒトが秘めている崇高な精神の表れです
それが文明の正しい進化成長の道ではないでしょうか
動物実験は、魂の仲間である生き物を苦しめる悪しき行為です
それを多くのヒトに知ってほしいのです
【井上夕香さんあとがき内容抜粋メモ】
実在したシロの話をもとに書きました 1990年のことです
翌年、シロは交通事故でわずか2年の命を終えました
それをきっかけに、東京都は1994年、ペットだった生き物を実験機関に払い下げることをやめ
それは全国に広がりつつあります
毎年、何万頭もの犬猫たちが、実験の痛みから救われるようになりました
●資料提供・協力:「地球生物会議(ALIVE)」
代表:野上ふさ子
*
「払い下げ」ていたってことは、売り渡して利益を上げていたってこと?!
ヒトの健康や、科学の進歩の裏に闇があることに、あまりに無意識な私たち
街角で「動物実験」を止めさせる運動、寄付活動を横目で見ても、
何がどうなっているのか、寄付金がどう使われるのか見えてこないため通り過ぎるだけ
保健所で、毎日、全国で無数の動物が苦しみながら死んでいることは知ったが
まだ「動物実験」については知らないことが多い
わざわざ医療機関も公にしないだろうし
昔、マンガ『動物のお医者さん』を読んで、動物実験をしている教室は見ないよう通り過ぎたり
大量の血が床に流れて、下水管を通って流されてゆく話がチラっと書いてあったのを読んでゾッとした記憶がする
宇宙開発のために、イヌ、ネコ、サルなどを縛り付けて
ロケットで飛ばしたりすることを「最新科学」と呼んで賞賛したり
無数のネズミの脳に針を刺したり、内臓を損傷させたりすることを「最新医療現場」と呼んで賞賛したり
それをヒトで試すと「人体実験」と呼んでバッシングしたり
革製品を「ステキなファッション」だと羨んだり、
漢方の原料として希少動物をさらに激減させたり、
高級食材、日々の食卓にも並ぶ大量の生き物たち
たくさんある「差別」の中には、「ヒトは生き物の長だから、何をしてもよい」という意識も含まれている