Quantcast
Channel: メランコリア
Viewing all articles
Browse latest Browse all 8633

「オオカミが見守っている」@「ビッグイシュー日本版」

$
0
0
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”

ツイッタの「The Big Issue Japan」のリツイートを見て知り、気になったので1冊買ってみた

【THE BIG ISSUE JAPAN306号】
特集:7年目の福島 ーー帰りますか
スペシャルインタビュー:『モアナと伝説の海』


【内容抜粋メモ】

■「オオカミが見守っている」 文・写真/大越章子

“までい”(ゆっくり丁寧にという方言)

福島県相馬郡飯舘村は、自然豊かな村

東日本大震災の原発事故で、原発から40kmは慣れているのに濃厚な放射能が降りそそぎ
全村民が今も避難している


虎捕村には、オオカミ信仰の山津見神社があり「山の神」と崇められてきた
拝殿の天井には237枚のオオカミの絵が並んでいる

その拝殿が原発事故から2年後、宮司の自宅、社務所とともに全焼
天井絵も焼けてしまった 宮司の奥さんも火災に巻き込まれて亡くなられた


火災が起きる数ヶ月前、ニホンオオカミ信仰の調査をしている教授らが
天井絵を細かいところまで撮影していた

焼失を知った彼らは復元プロジェクトを立ち上げた


東京藝術大学大学院の「保存修復日本画研究室」の准教授、
学生、修了生、教員有志の26人が約1年半かけて描き、完成した

再建した拝殿に合わせて、242枚
精神を引き継ぐため、構図は前と同じ


オオカミたちは恐ろしくはなく、ユーモラスで、人間くさい
まるで飯舘村の人々の暮らしを描いているようだ



最近、避難指示が次々と解除されている

飯舘村も「帰還困難区域」の長泥区以外、3月31日に解除される

放射線量などを考えると、気持ちは複雑だ
いつ天井絵のオオカミのような暮らしを再開できるのか



Viewing all articles
Browse latest Browse all 8633

Trending Articles